No.967845

スマブラ Abandon World 23「魔王降臨」

Nobuさん

ピクミン&オリマー登場。そして魔王も登場。

2018-09-21 07:58:45 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:675   閲覧ユーザー数:675

 リンクとカービィと別れたマリオとピカチュウは、残り一人の仲間を探していた。

「残りは一体誰だろうな」

「そりゃ、見つけてみなけりゃ分からないだろ」

「それもそうだな……おっと!」

 襲ってきたゾンビをマリオはファイアボールで焼き払う。

「あーったく、邪魔するなっつーの!」

「よこせぇぇぇぇぇぇ!」

「しかも、食糧を狙ってくる奴もいるぜ……」

 マリオとピカチュウを襲ったのは、魔物だけではなかった。

 水や食糧を奪おうとする人間も、彼らに牙を剥く。

「可哀想だが、これも俺達が生き残るためだ」

「すまない……眠っていてくれ……!」

 マリオとピカチュウは、申し訳ないと思いながらも彼らを倒しながら仲間を探した。

 

 その頃……。

 

「敵が多いな……」

 宇宙服を着た男性が、小さな生き物をゾンビにぶつけて戦わせていた。

 彼の名はオリマー、ホコタテ運送の社員である。

 そして彼が連れている小さな生き物はピクミンといい、か弱いがオリマーにとっては重要な存在なのだ。

 ピクミンが組み付いてゾンビを攻撃した後、

 ゾンビの攻撃を受けて瀕死の状態になった後に笛で回復させ……を繰り返す。

「行け!」

 オリマーが近くにいるゾンビに紫ピクミンをけしかける。

 紫ピクミンは足が遅いが力が強く、近距離の敵を攻撃するのに最適だ。

 結果、紫ピクミン三体でゾンビを一撃で倒せた。

 周囲にゾンビがいなくなったのを確認したオリマーは、先に進んでいった。

 他に何かあるかもう一度確認してみたが、何も見つからなかったようだ。

「目印がないから道を探すのが難しいな。せめて、何らかの痕跡があればいいのだが……」

 だが、オリマーとピクミンがいくら歩き回っても痕跡が見つかる事はなかった。

 オリマーは仕方なく、前へ進んでいくのだった。

 

 マリオとピカチュウは辺りを見渡しながら歩いていた。

「一体どこに仲間がいるんだよ」

「かなり遠い場所にいるってアスティマが言ってたぜ?」

「でもよ、漠然とし過ぎて全然分かんないぜ。かれこれ10分も歩いてるのに、見つからないなんて……」

 マリオとピカチュウは根気よく歩き続けたが、やはり仲間の気配は見つからなかった。

 本当に仲間は見つからないのか、それとも、すれ違った可能性があるのか……。

 マリオ達は後者を信じたかった。

「なあ、気付いてくれよ……俺達は必死なんだぜ……?」

「死にたくないなら、早くこっちに来いよ……!」

「「おーーーーーーーーーーーーーーい!!」」

 耐えられなくなったマリオとピカチュウは、力いっぱい叫んで自分達の位置を知らせた。

 

「!」

「!」

「!」

「どうした、何かあったのか?」

 急にピクミン達が騒ぎ出したため、オリマーは何があったのか彼らに聞いてみた。

 すると、向こうで誰かが叫んでいる、といった様子である事が分かった。

「声はどっちから聞こえてきたんだ?」

 オリマーがそう質問をしてみると、ピクミン達は声が聞こえてきた方を向いた。

「あっちに行けばいいんだな」

 ピクミンが頷くと、オリマーは先ほどピクミンが向いた方向に歩いていった。

「誰だ、さっき大声を出したのは!」

 オリマーが歩きながら声を出した方に怒鳴ると、マリオとピカチュウと出会った。

「って、あなた達は……」

「やっと見つけたぞ! 残り一人は、お前だったのか!」

「な、なんだ? 何を騒いでいる?」

 何故マリオが喜んでいるのか訳が分からず、オリマーは頭に?マークを浮かべていた。

 そんな彼にピカチュウは事情を話した。

「なるほど。あなた達はこの世界に散らばった仲間を探していたのか」

「ああ……」

「ん? そういえば、あなた達は今日は二人だけなのか?」

 ふと、オリマーはいつも一緒にいるリンクやカービィの事が気になったため、

 マリオにそれを聞いてみた。

「リンクとカービィは、こどもリンクとトゥーンリンクを治療しにラストホープに戻ったぜ」

「そうか、分かった」

 あっさりと返事をするオリマー。

「なんでそんな返事なんだよ」

「仕方ないだろう、作者がキャラ掴みにくいから」

「メタ発言乙」

「それで、あなた達はこれからどうするのだ?」

「もう仲間は見つからなさそうだから、リンクとカービィと合流する意味でラストホープに帰るぞ」

「こんなところにいては危険だからな。いいな?」

 オリマーは頷き、マリオとピカチュウについていった。

 その後ろを、ピクミンはぴょこぴょことついていった。

 

「……はぁ、ここは地獄だな」

 オリマーが初めて不時着したピクミンの星は、

 猛毒の酸素に危険な原生生物と、まるで地獄のような惑星だった。

 その時はピクミンに助けられて何とかパーツを全て回収し、脱出する事に成功したが、

 この世界は未だに脱出手段が見つかっておらず、

 しかも原生生物以上に危険な魔物もいるため、それ以上の地獄だとオリマーは言った。

「うおっ、今度はゾンビ犬と狂った鴉か!」

 ゾンビ犬と狂った鴉がマリオ達を襲ったが、ファイアボールや電撃、ピクミン攻撃で撃退する。

 オリマーはピクミンが瀕死の状態だったので、笛を吹いて回復させた。

「やるな、オリマー」

「伊達にピクミンと何度も惑星を探索していないからな」

「この調子でラストホープに戻ろうぜ!」

 マリオが腕を上げたその時、突然辺りが暗くなり、マリオ達の目の前に黒い鎧を着た男が現れた。

「ガノンドロフ……!」

「ここから先は、通すわけにはいかん」

「何故通さない、答えろ!」

「ハオス様に命じられたからだ、この世界を滅ぼせとな」

「何っ!?」

 ハオスという名前を聞いたマリオが目を丸くする。

 まさか、ハオスに操られているのか、とマリオが思っていると、

 ガノンドロフは闇のオーラを全身に纏った。

「ハオス様に逆らう者は、全て消し去ってくれる!」

「今はリンクがいないが……」

「戦うしかないみてぇだな!」

「皆、行くぞ!」

 そう言って、マリオ、ピカチュウ、オリマーは戦闘態勢を取った。


 
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