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湖の中にいる。
雨樋は息が詰まるような錯覚を受けていた。
その錯覚は湖の水から来ていたが、不思議に気泡が雨樋を包んで、窒息しなかった。
そのガラスのように研ぎ澄まされた気泡は弾幕一つで壊れてしまうだろう。まさに泡沫のようなという表現が似合うものだった。
他の気泡にはアラサラウス(♀)と妖精(♀)が一匹ずつ入っており、雨樋は気泡を割って楽しむのだった。
雨樋の気泡は徐々に湖の下へ下へと向かっており、それに逆らう気にもなれなかった。
遊びでアラサラウスと妖精達を倒し続けた後、雨樋は湖底へと着いた。
そこで雨樋は茶髪の少女を見た。
雨樋「あなたに興味があるわ。お名前は?」
クレイジオ「圷(わたし)の名前はクレイジオ 一二山(ひふさん)。龍神様からの使者よ。」
雨「使徒・・・? 聖書のような内容ね。”ゆえ、モーセは言えり。”」
ク「内容・・・・? あなたは変な視点でものを見ているのね。」
雨「それより、弾幕勝負をしない? 勝ったら、龍神様について洗いざらい喋る事。」
ク「構わないけど、圷は強いわよ。それでも戦う?」
雨「私は強い方がいいわ。」
ク「分かった。龍神様に誓って約束するわ。・・・・龍神様について喋る事ね。」
雨「さっそく始めるわよ。」
第一のスペルカードが発動する。
最期のスペルカードを雨樋は避けきる。
雨「あなた強いわね。でも、最終ボスとしてはちょっと物足りないわね。」
ク「褒め言葉として受け取っておくわ。・・・・確かにこれで終わりではないわね。」
雨「もしかして、龍神様が御自ら出張るのかしら。」
ク「いや、それはないと思う。」
雨「なぜ、そう思うの?」
ク「なんとなく。」
雨「なら、黙っていてね。」
ク「・・・・もう、帰りなさい。」
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幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。