女の子の巫女の霊夢(れいむ)は博例神社の社務所の畳敷きの一室、近くに縁側があり、その夏のさしこむ日差し(ひざし)のなかでうとうとと寝ていました。
心地よい季節でした。
と、境内で麦笛を子供たちが吹き鳴らしています。
(聞こえる)
子供たちの歓声が。
ぴー
ぴーーー
霊夢(れいむ)は目覚めます。
境内で魔理沙(まりさ)と子供たちが遊んでいました。
麦笛でしょうね。
(そういえば、あたしも昔からす麦を吹き鳴らしていたわね)と霊夢。
魔理沙(まりさ)と子供たちはからす麦で遊んでいます。
(そういえばかつてはあたしも子供だった。そして今のあたしがいる)
と霊夢(れいむ)は感じました。
ぴー
ぴーー
麦笛が聞こえます。
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霊夢短編集の一編。老成した作風となっています。