No.938616 SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第21話 アイングラット一の賭博師(ギャンブラー)ヴァイスの賭け事グルメ96さん 2018-01-23 11:15:14 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:743 閲覧ユーザー数:739 |
第21話 アイングラット一の賭博師(ギャンブラー)ヴァイスの賭け事
「ヴァイスか!久しいな。」
「へへっ、ご無沙汰しております旦那。」
彼の名はヴァイス、ゼウスを旦那と慕っている青年だ。
「おっ、そちらにおられるのは黒田三人衆、それに紅虎の…ゴホン失礼、美女三人衆ではありませんか。トリプルデートですか?」
コウ達にも気づき、レンファ達(二つ名を言われるのが嫌だと気づいて途中言い直した)が、いるのも気づいた。周りから見ればデートしていると思われても無理はないだろう。
「いやいや/////」
「なっ///ちが「そうなんだよ、こいつらデートだ。そしてこれが終われば夜はホテルで大乱こ…ぶっ、ゴホッ!!」
コウとレンファが否定しようとした矢先にゼウスが割り込み勝手に容認しようとし、さらに危ないことを口走ろうとしたので無言でレンファが腹パンチ、さらに追撃でシュンがアッパーを食らわせた。
「ひでぇことしやがる…」
「いらない誤解を生むでしょ、バカ///」
大の字で倒れるゼウス、レンファもゼウスが言おうとしていた事の意味を知っていたため、顔を真っ赤にさせるのだった。
「あ~~平常運転ですね。ハイ…」
ゼウスの行動に呆れ笑いを浮かべるヴァイス、毎度毎度、よくどつかれるなと思うのだった。
「ところで、ヴァイスさんはこんな所で何をしているのですか?」
ケンタが尋ねると「待ってました」と言わんばかりに笑顔で答えた。
「最強を賭けた決闘、男の一騎打ち、こうもなればやっぱり‘’アレ‘’っしょ!」
ヴァイスはそう言って、ある方向に首を向けた。ゼウス達もその方向を見るとそこには……
「キリトに1000コルで」
「ヒースクリフに1400コルだ」
「2000コルをキリトで」
プレイヤーがわんさか集まっており、キリトとヒースクリフどちらが勝つか、コル(お金)を出して声を張り上げてはチケットと交換を行っているのだった。ここはキリトとヒースクリフの決闘の賭博会場となっており、熱気が溢れていた。
「ダイゼンさんに頼んで開いてもらったんだ。こんな一世一代の決闘賭けなきゃ損損! あっ、ちなみに俺が主催をさせてもらっているっすよ。」
「お前も好きだな…まぁ俺も嫌いじゃないけどな。」
呆れ顔を見せるゼウス、ヴァイスは三度の飯より賭博好きであり、モンスターを倒してコルを集めれば、賭博のある層で博打を打っている。通称‘’アイングラット一の賭博師(ギャンブラー)‘’であり、持ち金をすっからかんにするのが玉に瑕である。
「お、そういえばコウのセンパイって勘がよく当たるって聞きましたけど、どうです? いっちょお得意の勘で当ててみませんか?」
「あぁ~それなんだが、俺の勘、金が絡むとこれっきしだめになるんだよな…」
「そうなんっすか?」
「へぇ~初めて知ったわ…」
コウの勘について話し、驚きの声をダスターヴァイスとレンファ。アヤとシュンも驚きの表情を見せるのだった。ちなみにケンタ、ジュン、ゼウスは知っていたのか特に表情を崩さなかった。
「でも、面白そうだから乗らせてもらうぜ…キリトに1000コルだ。」
そう言って右手で操作して自分の財布から1000コルを出してヴァイスに渡すのだった。
「へへっ……そうこなくっちゃですねセンパイ。でも、キリトさんに賭けた理由は?」
「う~ん、友人としての信頼かな。」
コウはそう答えた。これを見ていた、ジュンとケンタは
「僕も1000コル、キリトに頼むよ。」
「僭越ながら私もキリトさんに1000コルでかけさせていただきます。」
二人はそう言って右手で操作してお金を出して、ヴァイスに渡した。
「確かに受け取りましたぜ、で、お嬢さん方はどうします?賭けて行くかい?」
ジュン、ケンタからお金を受け取った後、これを見ていたレンファ達に向き直り賭けるか賭けないか尋ねた。
「う~ん…そうね、たまにはこういうことも悪くないかもね…コウと同じでキリトに1000コルでお願い。」
「では、私も…」
「同じく…」
そう言って3人は右手で操作してお金を取り出し、ヴァイスに渡すのだった。
「オイオイ、みんなキリトかよ。ヒースクリフに賭ける奴はいねぇのか?」
「そうは言ってもな……。」
「よく、知らない人にかけてもねぇ…。」
ゼウスの言葉にコウ、レンファは答え、他の四人も「うんうん」と頷くのだった。
「エドはどうするんだ?」
「…………(プイ)」
「あっ…興味ないって訳ね。」
ゼウスはエドにも賭けをするのか尋ねるも、興味ないのかそっぽ向くのだった。
「で、ゼウスはのダンナは当然かけますよね?」
「当たり前だ、しゃーねから俺一人、ヒースクリフにかけてやらあぁ。」
ヴァイスの問いかけに答えるゼウス、本当はエドにものってもらいたかったが本人が興味ないのでしかたがなく思うのだった。
「おお、そうこなくっちゃですね。いや~実は言うとヒースクリフに賭ける人が少なくて困っていたんですよね……で、金額は?」
「100万コルで。」
「はいはい、100万コルですねぇ……えっ100万コル!?」
サラッと言うゼウスにヴァイスは驚いた、まさか100万コルも賭けるとは予想もしてなかったのだった。
「オイオイ正気か?ゼウス。」
「ちょっと賭けすぎじゃない?」
ゼウスの賭け金に不安を持つコウとレンファ。
「私には無理な芸当ですね。」
「…………(ポカーン)」
ただ驚くことしか出来ないケンタとアヤ
「やることがハデだね。」
「ふん、馬鹿げている。」
楽観的に見るジュンと否定的に見るシュン
「ゼウスの旦那、真剣(マジ)なんですね?」
「あぁ、真剣(マジ)だ。男に二言はない。」
最終的な確認をするヴァイス。その顔は真剣そのものでゼウスはそれに答えるように右手でパネルを動かして100万コルを取り出し、ヴァイスに渡すのだった。
「確かに、受け取りましたぜ。」
真剣な表情で受け取ったヴァイスは、顔を緩ませて大きな声で叫んだ。
「おーい、ゼウスがヒースクリフに100万賭けたぞ!!」
すると周りのギャラリー達が一斉に声の方を向いた。ヴァイスが言った事をハッキリ聞いて振り向く人もいればただ大きな声がしたから振り向く人もいた。
「もう一度言うぞ。ゼウスが100万、ヒースクリフに賭けたぞ!!」
「「「うおおおおおおおぉぉーーーー!!」」」
ヴァイスがもう一度同じことを言うと、今度は歓声が上がった。拍手するものもおれば、口笛を吹くもの、ここにいるギャラリー全てが歓喜に沸いたのだった。
「また、ゼウスか。」
「100万なんか俺は無理だぜ。」
「くっううーーーカッコイイぜ!」
「流石ゼウス、俺達に出来ないことを平気でやってのける!」
「そこに痺れる、憧れるぅ!」
「……フッ」
あちらこちらから声が聞こえてくる。ゼウスはその声を聞いて静かに笑みを浮かべるのだった。
周りの歓喜の声に浸っていると、
「あの……ゼウス、そろそろ行かないか? 試合が始まるんだが…。」
「ん? ああそうだったな、そろそろ行くか。」
コウが申し訳なさそうに言ってきた。余裕を持って試合を見るため、そろそろ観客席の方に向かう事にした。
「それじゃあ皆さん、良い結果になるといいですね。」
「ああ。じゃあなヴァイス、当たったらまた来るぜ。」
ゼウスがそう言うとコウやレンファ達も軽く別れの挨拶をして試合を見る観客席に向かって歩き出した。
キリトとヒースクリフの試合開始まで、あと30分切ろうとしていた……
Tobecontnued…
簡単キャラ紹介
ヴァイス(CV中村 悠一)
SAOプレイヤーの一人で朱色の軽装を身に纏った明るい(チャラい)青年であり、ゼウスを’旦那’と慕う人物。三度の飯より賭博好きであり、周りから’アイングラット一の賭博師(ギャンブラー)’とも呼ばれている。賭け過ぎて持ち金を全部摩るのが玉に瑕。
SAOのβテスターであり、それだけの理由で組んでいたパーティーを解除され周りから迫害を受け、一時期人間不信で荒れている時期もあったがゼウスに出会い、正気を取り戻した。
あとがき
第21話いかがだったでしょうか? あらためまして明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。
今回のお話しはみんなで賭けをする話でした。ヒースクリフとキリトの決闘、こうもなれば賭けがあってもおかしくないと思い書かせていただきました。そして、新キャラのヴァイスの登場、モデル容姿と性格は、戦国BASARA4の’島左近’です。初めてゲームをプレイした時、左近のキャラに惚れましたww。
この話しに持って来いというキャラでしたので登場させることにしました。(それと、いずれ出てくる’ある’キャラのカップリング相手にも良いかなと思ったりしています。)
さて、新キャラが登場するお話しは、とりあえず終了になります。あと、もう一人残っているのですが、それは先になりますので、またいずれ……。
次回、みんながヒースクリフについて思っていることを呟きます。
それでは、また・・。
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どうも、グルメです。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も小説共々よろしくお願いいたします。
さて、今年に入って最初のお話しはゼウスの前に現れた青年から、ある賭けを持ち掛けられます。その賭けとはいったい……。
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