No.92530

真恋姫無双外伝 外史をかける一刀 2話

新たな役目を知った一刀の前に現れたのは・・・

2009-08-31 00:23:11 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:13023   閲覧ユーザー数:10089

「ならさっそく一人新しい仲間を紹介しよう」

そう言葉と共に現れた人に一刀は驚いた。

「あ、あなたは」

一刀の前にあらわれたのは

 

 

「黄蓋さん!!」

「どうやらわしの事は覚えているようじゃな。おぬしはたしか北郷殿じゃったかな?」

「はい。北郷一刀です。あなたは秋蘭の矢を受けて死んだはずじゃあ」

黄蓋・・・赤壁にて秋蘭の矢を受け河に落ちその命を落とした。

その黄蓋が自分の前に立っているのに一刀は動揺を隠せないでいた。

「それがわしにもよくわからんのじゃよ。なんせわしはついさっき目覚めたばかりなんじゃ」

「それについては私が説明いたしましょう」

そういって現れたのは春蘭と同じぐらいの背をした白いフード付のロングコートを着た女性が立っていた。

「はじめまして、北郷一刀殿。私の名は神農、伏羲と同じ管理者の一人です」

「神農て、あの五斗米道をつくったいう人ですね」

「はい、そうですよ。その話はいずれするとして黄蓋殿についてですが、伏羲が「久々に、ここに迷い込んで来た奴がいるとはな。」といっていましたが正しくは「生きたまま迷い込んだ者」です」

「それってつまり・・・」

「ええ、黄蓋殿がこの空間に来たときはたしかに亡くなっていました。そこで私が力を使って生き返しました」

「生き返してもらったわしが聞くのもなんじゃが、なぜわしを生き返したんじゃ?」

「それは外史で死んだ者がここに来るのには理由があります。外史にその存在を認められ管理者になる資格を与えられたものです。その者達を私の力で生き返し力をあたえます。まあ今回は北郷殿が迷い込むという非常事態が起こったので力は与えていませんが」

「そこで神農に黄蓋が生き返った時点で連れて来るように念話で頼んだのだ。北郷の仲間にするためにな」

「なるほどのう。北郷殿達の話は聞かせてもらっていた。よろこんで仲間にならせてもらおう。よろしくたのむぞ北郷殿」

「こちらこそよろしくお願いします、黄蓋さん」

そういってふたりは握手をしていると

「さて仲間もできた事だし、他の問題を解決しようか」

「問題ていったい・・・」

「まずは黄蓋、あなたには真名も含めて名前を変えてもらう事になる」

「わしの名を変えるじゃと?」

「そうだ。あなたはあの外史では死んだ事になっている。だから名を変えて別人になってもらう必要があるんだ。それにこれから行く事になる外史らにも黄蓋という人間が存在しているだろう。その者と出会っても支障のないようにな」

「一度死んだ役は再びはできないという事ですね」

「その通りだ。真名についてもな。名を変えるのに抵抗があるだろうが、こればかりは我々にもどうしようもないのだ」

「理由は理解出来たのじゃがな、名を変えるとなるとのう・・・なんと名乗るべきか」

そういって黄蓋が考え込んでいると

「なら「黄権」というのはどうでしょうか。北郷殿のいた世界にある「三国志」という物語に貴方達といっしょに出て来る人物の名前です。幸い「黄権」という人物はどの外史にもいないようですからちょうどよいかと」

「わしの「黄」に蓮華殿の「権」で「黄権」か。気に入った!!これからは黄権と名乗るとしよう」

「真名は「まつり」というのはどうかな。黄蓋さんの真名はたしか祭(サイ)だったよね。俺のいた国では「祭」という字は(まつり)ともよむんだ。だから字はそのままで読み方だけ(まつり)に変えるというのはどうかな」

「たしかに真名を変えるのには抵抗があったからのう。読み方だけを変えるというのはよいかもしれん。北郷殿、これからはわしの事は祭(まつり)と読んでくだされ」

「わかったよ祭さん。俺には真名がないから一刀て呼んでよ。これが俺の真名みたいなものだから」

「なら改めてよろしくの一刀殿」

そういって二人は再び握手をした。

「さてでは次の問題だが、二人の武器だ。一刀が強くなるために必要なのは勿論、今は黄権にも武器がないからな。希望の武器を用意するがどうする?」

「ならわしは剣を所望しよう。名前も変えるようになったからのう、この際わしの得物もかえてみようと思う」

「ならこれはどうだ」

「そういって伏羲は黄権の前に手をかざすと一振りの刀があらわれた。

「名を「古錠刀真打」といって別の世界の孫文台が使っている刀だ。あなたにはぴったしの物だと思うが」

そういって出てきた刀を黄権は無言で受け取り、刀の具合を確かめるように振り回し始めた。

しばらく振り回したあと黄権は伏羲の方を向き

「素晴しい刀だ!!堅殿の刀というのも気に入った。有難く使わせていただく」

「次に北郷だが君はどうする?なんなら日本刀を用意しようか?」

「いや日本刀はあの世界の戦い方には合わないと思うんだ。だけどそうなるとどうするべきか・・・」

それを聞くと伏羲はあらたな武器を出して

「そういう事ならこれはどうだ。十字戟「無双方天戟」これも別の世界の呂布が使っているものだ。これに加えて君にはこれを使って無理なく戦える程の力を与えよう。後は黄権に頼んで鍛えて貰え」

「予め力を与えられるのは卑怯な気が」

「力を与えるといっても使い方がわかる程度だ。君があの外史に来た時に剣道をやってたからいちを剣が使えたというのと同じ具合だ。なにもチートな力を与える訳ではない。まあ、今後の鍛え方次第でそれに近いところまでいくかもしれんがな。それは北郷次第だ」

「・・・わかった。時間もないだろうし四の五のいってられないか。使うよ十字戟を」

それを聞いた伏羲は無双方天戟を一刀に手渡す。

そして一刀の頭に手をかざす。すると一刀が淡く光りだした。

しばらくすると光がおさまる

「これで一刀は戦えるようになった。あとついでに私達と念話が出来るようにしておいた。私達は訳あって外史にはいけないんだ。だから何かあったときには念じるだけで話せるようにな」

「そうか、わかった」

「これで問題も解決したしさっそく外史にいってもらおうか。一つの外史にいれるのは半年から一年だ。そしてあの外史でやつらが動きだすのが二年後だ。つまり君達は2~4つの外史を巡って仲間を集めて貰う。わかったか?」

二人は無言で頷いた。

それを見た伏羲は一枚の扉を出した。

「これをくぐれば外史にいける。頑張って来い」

 

そしてふたりは扉をくぐり旅立った。

あとがきです

 

やっと旅立ちました。

黄蓋を仲間にしましたが、実は生きてましたでは安易な気がしたので「生き返して別人にする」にしましたがいかがでしょうか?

あと伏羲がいってた別の世界とは真三国無双マルチレイドです。(出て来る武器が好きなので)

次回の最初に武器の特徴などをまとめます。

 

あと他の作者のキャラを借りるという意見をいただきましたが、私的には作者様のイメージを守ったまま書いていく自信がないのでやめておこうとおもいます。

ですのでネタ無しのオリジナルで頑張っていきます。

 

次回から外史での話になるので楽しみにしていてください。

 

これで見習いを卒業できました。


 
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