No.91770

真・恋姫無双呉ルート(無印関羽エンド後)第二章

海皇さん

 第二章作成しました。
 ようやく一刀と愛紗が登場!・・・セリフ無いけど。
 あとオリキャラ名前だけ出てきたけど・・・分かりますか?

2009-08-26 23:20:25 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:14983   閲覧ユーザー数:12046

 しばらくすると、光はやみ、あたりは再び静寂に包まれた。

 

 「ああ~びっくりした~!なんだったのよ今の・・・」

 

 「策殿、策殿ー」

 

 「あっ、祭、無事ー?」

 

 孫策が先ほどのことに呆然としていると後ろから黄蓋の声が聞こえたので振り返り彼女の安否を確認した。

 

 

 

  「うむ、無事じゃ。しかし一体なんだったのかのう・・・。あの光は・・・」

 

 「さあね、なにがなんだかさっぱり・・・ん?あそこに人が倒れてるわよ。」

 

 と、突如孫策はある一角を指差した。

 

「なんじゃと?・・・む、たしかに人のようじゃが、いつ現れたのじゃ?

 先ほどまでいなかったぞ。」

 

「ふーん・・・ちょっとみてくるね。」

 

「!おい策殿!あの者が何なのかわからんのだぞ!ひょっとしたら化生の者

 やもしれん!もし策殿の身になにかあったら・・・。」

 

「大丈夫だって!なにかあってもなんとかなるでしょ!」

 

「おい策殿!・・・・いってしまわれた。まったくあの方は・・・。」

 

 黄蓋は、ため息を吐きながら、それでも孫策の後を追いかけた。

 

 

 「はあ・・はあ・・おい策殿、もう少し老体を思いやらんかい・・これだけ

 走るのは、さすがにこたえるわい。」

 

「ははは、ごめんごめん祭。」

 

「全く・・。と、その小僧と小娘か。」

 孫策と黄蓋がついた場所に倒れていたのは、不思議な格好をした青年と少女

 であった。

 

 青年の服も、少女の服も、この世界では見たことのない形をしており、この

 世界にはない材料を使っているのか、キラキラと輝いていた。

 

 

 

 

 「うわーなんか不思議な服、きらきら光ってるわよこれ」

 

 孫策は二人の服装に興味を持ち、あちこちを触ったりしている。

 

「なんとも面妖な格好を・・・。こやつら、一体何者なのだ?」

 

「さあね、私もこんなの見たことないし・・・ねえ祭。」

 

 と、突如、孫策は黄蓋に話を振った。

 

「なんじゃ、策殿。」

 

「例の天の御使いの話、覚えてる。」

 

「ん?おぼえておるが?」

 

「それってこの子達のことじゃないかしら?」

 

「ほう・・・なにを根拠にそんなことを?」

 

「ん~根拠は、あの光がやんだ後にいきなり現れたのが1つ、

 後は勘かな。」

 

「はあ・・また勘か策殿・・・。まあ確かになんとも面妖に現れたからのう

 こやつらは。して策殿、天の御使いならどうするのじゃこやつらを。」

 

「ん?連れて帰る。」

 

「ほう、なんでじゃ?」

 

「だって天の御使いがいるって、宣伝になるじゃない?それにこの子達なんか

 役にたちそうだし。」

 

 と、孫策は笑顔で言った。

 

「もし偽者だったらどうするのじゃ?」

 

「そのときは妖として斬って捨てるわよ。大丈夫だって、私の勘はそうはずれ

 ないんだから、祭は心配性ねえ。」

 

「策殿がお気楽過ぎるのじゃろうが。」

 

 なにやら面白いものを見つけた子供のような顔をした

 孫策を見ながら、黄蓋はため息をついた。

 

 

  「おかえりなさい、雪蓮」

 

 そう言って孫策たちを迎えたのは、呉の柱石とも言われる美周朗こと周瑜公謹。

 孫策とは断金の交わりと呼ばれた親友同士である。

 

 「ただいま~、冥琳。何?わざわざお出迎え?」

 

 「あたりまえよ、あなたの帰りが遅いから、私も六花様も心配していたのよ。

 何かあったの?」

 

 「うん、ちょっと拾い物をね♪」

 

 そう言って孫策は周瑜に拾ってきた二人組を指差す。

 

 

  「拾い物?どう見てもただのおかしな格好の男と女ではないか?

 まあ確かに着ている服は珍妙だが・・・・」

 

 周瑜はそう言って首を傾げた。

 

 「官輅の占い、知ってる?」

 

 「ん?あの天の御使いと天将がどうとかとかいう?」

 

 「そう、それそれ」

 

 「なんだ雪蓮、まさかこの二人がそうとでも・・・」

 

 「そのまさかよ♪」

 

疑わしげな周瑜に孫策はにこやかにそう言った。

 

 

 

 「はあ?雪蓮、熱でも出たの?あなたがそんな迷信を信じるだなんて」

 

 周瑜は呆れたような顔で、雪蓮にそういった。

 しかし雪蓮はにこやかな顔のままで

 

 「もし本物ならこちらで保護する、偽者なら妖として斬る、どちらにしても得でしょ?」

 

 「なるほど、風評を得るための贄には最適か・・・」

 

 周瑜は納得したかのように頷いた。

 

 「それに、本物なら、孫呉に天の血を入れることができるし」

 

 「また突拍子のないことを・・・。そもそもまだ天の御使いと決まったわけではないのだぞ・・・」

 

 孫策の突拍子のない発言に周瑜は顔をしかめた。

 

 「大丈夫だって♪私の勘が本物だって言ってるから♪」

 

 「あなたの勘の良さは認めるけど、軍師として全面的に信じるわけにはいかないわね」

 

 「まあそれもこやつらを尋問してから考えようぞ。のう、冥琳、策殿」

 

 「・・・はい、では祭殿、この者達を客間に運んで下さい」

 

 結局、全ては男女、一刀と愛紗が目覚めてから決めることになった。

 

 

 あとがき

 第二章、更新しました!

 

 ようやく登場した一刀と愛紗。・・・セリフ無いけど。

 

 次の章でようやくセリフ出る予定です。

 

 あと、次の章でオリキャラも登場する予定です。

 

 ではこれにて。


 
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