この作品はキャラ設定が崩壊しています原作重視の方はご注意ください
時代背景がめちゃくちゃです
一刀くんがチートです
それでもいいかたはどうぞ
月拠点
この日月と一刀は一緒に政務をしていた、一刀のほうは真面目に作業をしているが月のほうは普段の半分ほどしか進んでなかった
理由は簡単、時折一刀のほうを見てはその真剣な顔に見惚れては、はっ!と我に返り作業をするそしてまた見惚れると繰り返していた
月(へぅ~、ぜんぜん集中できないです)
そんなことを考えている月に一刀が声をかける
一刀「ねぇ月、これが終わったら二人でご飯でも食べない?」
月「は、はい!是非!」
その一言は月の闘志に火をつけた
月(これが終われば!これさえ終わってしまえば一刀さんと一緒にお食事ができる!)
そこからの月の作業速度は詠すら驚くものだったろう、瞬く間に自分の分を終わらせ一刀の手伝いに入る
一刀(そんなにお腹空いてたのかな?)
月のそんな心をこの鈍感男が分かるはずもなく、勘違いをしていた
一刀「終わった~、じゃあご飯食べようか」
月「はい!『二人で』ですね!」
そう言いながら二人は食堂に向かう、するとそこには華雄と霞がおり
霞「お!一刀やないか~、これからご飯か?」
一刀「うん、そうだよ、二人は?」
華雄「私たちもそうだが」
一刀「じゃあよかったら二人がよかったら一緒に食べない?」
その言葉にうなずきそうになるが、一刀の横に頬を膨らませているかわいらしい少女に気づいた二人は
霞「あ~うちらはええわ、また今度一緒させてもらうわ、な!華雄」
華雄「そうだな、私たちは遠慮させてもらおう」
一刀「そっか、じゃあまた今度な」
そう言って分かれる四人
一刀と月はテーブルにつき注文する、料理がくるまでも間二人は楽しそうに話をし、料理を食べ、部屋への道を帰っていた
一刀「おいしかったね月、また今度も一緒に食べようね」
その一言にとても嬉しくなる月
月「はい!また一緒に食べましょうね」
そして二人はそれぞれの部屋に戻っていく、月は自分の部屋についたとたんにベットに飛び込んだ
月「また一緒にご飯を食べる約束をしてしまいました…今度は街に行こうって誘ってみましょうか…」
そして一人、今度の食事を想像して顔を赤くする月だった
詠拠点
朝から詠は一刀の部屋に向かっていた、その手には一刀の提案した政策を書いた木簡がにぎられていた
詠はこの案件について一刀にいくつか聞きたいことがあった
詠「一刀~!起きてる~!」
ドアを叩いても反応がない
詠「はぁ…まだねてんのかしら、入るわよ!」
そう言いながら部屋に入ると一刀はベットでいまだに寝息を立てていた
詠「ちょっと!いい加減おきなさ…」
詠はその言葉を最後まで言うことはなかった、なぜなら一刀の寝顔を見てしまったからである
詠「……………////」
詠はまるで誘われるように一刀のベットに腰を下ろし一刀の髪を撫でていた
詠「こんなかわいい寝顔をする奴が『鬼神』とか言われてんのよね」
そう言いながら一刀を見つめる詠の顔はとても穏やかなものだった
詠「やば、なんか一刀を見てたら私も眠くなってきた……ちょっとお邪魔しま~す」
そう言って詠は一刀のベットにもぐりこむ
詠(あ、なんかいいにおいする、ちょっとだけ、ちょっと寝るだけだから)
そう思いながら詠は意識を手放した
一刀(ん?なんかいいにおいがするな)
そんなことを思いながら目を開ける一刀、すると目の前には詠の寝顔がありそこで一刀の思考はフリーズする
一刀(オーケー、とりあえず落ち着け俺、ここは俺の部屋だよな…うんシャツとかもあるし間違いなく俺の部屋だ、じゃあなんで詠がいる?…わからん)
そう思いながら周りを見ると机の上に木簡が置かれていた
一刀はベットから起き上がると木簡の中身を確認する
一刀(なるほどね、詠はこの質問をしにきたけど理由はよくわからんが睡魔に負けて寝てしまったと)
一刀はその質問事項に答えを書き込み、詠の頭を一撫でする
一刀「おやすみ、詠」
そういって一刀は部屋を出る
この後、起きた詠が一刀がいないのと、木簡に答えが書いてあるのを見て一人赤面して悶えていた
霞拠点
霞「なんや、退屈やなぁ~」
一刀「そんなこと言わないの、それだけ平和ってことなんだから」
この日霞と一刀は警邏に出ていた、しかし、街の治安は非常に良く騒動など滅多に起きなかった
霞「そないなこといったってぇ、暇なんやもん」
一刀「そんなこと言われてもなぁ」
そう一刀がつぶやいた時
「キャーーーーーーーー!!!」
悲鳴が響き渡った
霞「あっちのほうや」
そう言って霞が駆け出し、一刀もそれに続く
するとそこにはごろつき三人に一人の少女が絡まれていた
ごろつき「おいねえちゃん、ぶつかっといてなんなんだその態度は!」
少女「ごめんなさい、ごめんなさい」
ごろつき2「ごめんなさいじゃすまねえんだよ!」
少女「で、でも、私はお金なんか持ってません」
ごろつき3「そうだな、じゃあこれはもう体で払ってもらうしかねぇよな」
そう言いながら男たちは下種な笑い声を上げる、周りの人たちもどうすればいいのか分からないといったような状態だ
霞「おい!クソども!なにさらしとんじゃ!」
そんな男たちに霞が怒鳴りつける
ごろつき「あんだてめぇは、てめぇも俺らの相手してくれんのか?」
その一言に残りの二人が笑う
霞「おぉ、相手したるわ」
そう言って一人目のごろつきの腹に一発拳を叩き込む
ごろつき「ぐふぅ!」
ごろつきはうずくまったまま動かなかった
それを見ていた残りの二人は逃げようとするが、相手は神速と呼ばれる霞、逃げれるわけもなくそれぞれ一発殴られつかまっていた
その様子に周りの市民から歓声が起こるが霞はそんな市民に怒鳴った
霞「てめぇらも見てるだけやのうて助けようとするなりしろや!そこのお前とかお前!だいの男がなにしとるねん!情けない奴やな!」
その言葉に歓声はやみ、沈黙が訪れる、そんな中一刀が
一刀「たしかに霞の言うとおりだ、君たちは見ているだけで何もしなかった、悪事を働いたこいつらも悪だがそれを見ているだけで止めようとしなかった君らも悪だ」
そう言った後一刀は笑顔に戻り
一刀「いいかい、この街を俺らだけで守るのはとても難しいんだ、だから君たちも一緒にこの街を守ってほしいな、さぁ、もう行こうか霞、まだ警邏の途中だからね」
一刀と霞が去った後も沈黙が続いた
一刀「さすがに言い過ぎたかな?」
霞「いんや、あれくらいでうちはちょうどええと思うけどな」
一刀「そっか、ありがと霞」
そう言って一刀は霞の頭を撫でる、それを霞はとてもきもちよさそうに受ける
一刀「さぁ、残りの範囲もさっさと回っちゃおう」
一刀の背中を見ながら霞は
霞「やっぱかっこええわ、ますます惚れたで一刀♪」
そんなことを呟いていた
華雄拠点
華雄「はぁーーー!!」
渾身の一撃を放つ華雄
一刀「甘い!!」
その華雄の一撃を力でなく技で流す一刀
一刀「ふっ!」
そして隙のできた華雄のわき腹に一撃入れて、返す刀で首筋に刃をあてがう
一刀「これで俺の十連勝だね」
華雄「うぬぬ~、やはりまだ力に頼りすぎか?」
一刀「そうだね、もう少し体の使い方とかを意識すればもっと速さが付くし力も入りやすくなるよ」
華雄「そうか、いつもすまんな一刀」
一刀と華雄はたまにこうして鍛錬の一環として手合わせをしていた
一刀「気にしないでいいよ、さてと、俺は風呂に入ってくるね」
そう言ってその場を後にする一刀
華雄「風呂か…」
そして華雄もなにか閃いたらしくその場を綺麗に掃除してから去っていく
一刀「ふぅ~疲れが癒えるな~」
一刀は久しぶりの風呂を満喫していた
一刀「しかし、華雄はどんどん強くなるな~もしかしたらいつか恋とも対等に渡り合えるかもな~」
そんなことを呟いていると後ろから声が聞こえた
華雄「嬉しいことを言ってくれるな、しかし一刀とは対等にはなれないのか?」
一刀「か、華雄!」
そこには華雄がおり風呂の中に入ってきて一刀にぴたりとくっついた
華雄「なに、普段の礼もかねて背中を流してやろうと思ってな、それと伝えたいことがあってな」
一刀「い、いや、その」
一刀は目が行かないようにと思いつつもついつい華雄の体に目がいってしまう
その体は日ごろの鍛錬により引き締まっておりなんとも綺麗だった
華雄「あまりじ~っと見るな、恥ずかしいだろ」
そんなことを言いつつ赤面する華雄、そんな華雄に一刀はつい見惚れてしまう
一刀「そ、それで、伝えたいことって」
華雄「あぁ、私の真名だ、私の生まれた村では少し変わった風習があってな、家族以外の異性に真名を預ける際はそいつと結婚するのが条件なんだ」
一刀は華雄の話を真剣に聞く
華雄「いまから私の真名を言うがもし私と結婚するのg『教えてくれるかな華雄』…いいのか?」
一刀「あたりまえだろ、こんな美人と結婚できる機会を逃すつもりはないさ」
そう言って華雄を抱きしめる一刀
一刀「華雄…教えてよ…君の真名を」
その言葉に華雄はそっと答える
刹那「あぁ、私の真名は刹那だ、できればこの名は二人っきりの時だけ呼ぶようにしてくれ」
一刀「わかったよ、刹那…」
そして二人は静かに口づけをする
刹那「ふふふ、口付けとはこれほどまでに興奮するものなのだな、一刀よできればこのままこの先にも進みたいのだが」
一刀「それは俺の部屋でね、今はこれで我慢して」
一刀と刹那はまた口づけをする、その後一刀は刹那に背中を流してもらい風呂を出た
その夜一刀の部屋からはなんとも艶めかしい喘ぎ声が聞こえてきてという
恋拠点
その日一刀は政務をこなしていた
一刀「あともうちょいかな」
そんなことを呟いたとたんに一刀は異変に気がついた、ドアから少しだけ顔をのぞかせ恋がこちらを見ていた
一刀(いる!ものすごい見てる!音が聞こえそうなくらい見てる!)
そんな視線に耐えながらも何とか政務を終わらした一刀に恋が駆け寄り
恋「一刀…一緒にお昼寝する」
そう言う恋の目は期待に満ち溢れていた、そんな誘いを一刀が断れるわけもなく
一刀「いいよ、政務も片付いたからね」
そういって歩き出そうとすると恋が隣に並び、手を握って機嫌よく歩き出した
恋「ん♪」
そして二人は中庭の芝生の上に寝そべっていた
恋は一刀の腕を枕にしてすでに寝息をたてており、一刀はそんな恋の頭を優しく撫でていた
そんな二人の周りにはたくさんの動物たちが集まっており、セキトにいたっては一刀のおなかの上を陣取っていた
一刀「なんか…俺も眠くなってきたな、少し寝るか」
そうして一刀は意識を手放した
すでに日は傾き夜が迫っていた、先に起きたのは恋、そんな恋は隣で寝ている一刀を見た
恋「一刀……かわいい////」
そう言うと恋は一刀に顔を近づけ
恋「チュ」
静かに頬に口づけをした、そしてさらに一刀に体を寄せ付け再び眠りに突いた
次に一刀が目を覚ましたときには夜だった
一刀「はっ!もう夜!恋起きて!」
恋「んぅ………一刀…おはよう」
一刀「うん、おはよう………じゃなくて!もう夜だよ!」
恋「おなかすいた……一刀…ご飯食べる」
一刀「…はぁ…わかったよ恋、じゃあご飯を食べようか」
恋「うん」
しかし恋は動こうとしない
一刀「どうしたの恋?」
恋「足痺れた…一刀…抱っこ」
そう言って一刀に絡みつく
一刀「わかったからいったん放して恋」
恋はいったん一刀を放した、すると一刀は恋をお姫様抱っこする
一刀「これでいいかな恋?」
恋「♪~」
二人はそのまま食堂に向かう、途中いろんな人に見つかり一刀は冷や汗をかく
その日からしばらく一刀からのご褒美は抱っこというのが定例になった
稟拠点
稟「一刀殿、少々いいですか」
一刀「ん?なにかな?」
その日は北郷隊と華雄隊が演習を行っていて、稟はその様子を見ていた
結果は一刀の隊が華雄隊を正面から受け止めた後徐々に後退、それに対してどんどん前に来る華雄隊、そしていつの間にか北郷隊が華雄隊を包囲する形になった
その後は徐々に華雄隊が削られ、華雄が一刀に一騎打ちを挑むものの瞬殺、それにより華雄隊の士気はさらに落ち北郷隊に完敗した
その後落ち込む華雄を一刀はなんとか持ち直させ、今は稟と街を回っていた
稟「前から気になっていたのですが、一刀殿の隊の者たちはたまに意味の分からない言葉を言ってるじゃないですか、あれはもしかして天の国の言葉なのですか?」
一刀「あぁ、そうだよ、たまに講義を開いて俺の隊の人たちに教えてるんだよ」
稟「そうなのですか、たとえばどんなことを?」
一刀「そうだな…」
そこから一刀が簡単に稟に教えていると、ふと一人の女性が声をかけてきた
少女「御使い様!この間はその…ありがとうございました////」
一刀「あぁ、気にしないでいいよ、初めてだったけど痛くなかったかな?」
少女「はい!むしろ気持ちよかったです////」
一刀「ははは、そう言ってもらえて何よりだよ、そうだ!よかったら今度稟にもしてあげようか?」
一刀と少女がいかにも誤解を生みそうな会話をしていると
稟「一刀殿が穢れを知らない少女に手を出し…………それどころか私にまでその手を伸ばし…プーーーーーー!!!!」
稟はHANAJIで綺麗なアーチを描いた
一刀「り、稟ーーー!!」
そのまま倒れそうな稟を風が受け止める
風「はい稟ちゃん、トントンしましょうね~」
そういって稟にトントンする
稟「フガッ」
一刀「風、いつからいたの」
風「そこの女の子がお兄さんに声をかけたところですかね~、一体なんのお話だったんですか、何も知らない人が聞けばあらぬ誤解を招きそうな内容でしたけど」
一刀「なっ!俺はただこの子にマッサージをしてあげただけだよ!」
風「まっさーじですか?なんですかそれは?天の言葉ですか?」
一刀「えっと、体のこってるところを揉み解すって感じかな」
風「なるほど!」
一刀「ところで稟はどうしたの?」
風「…zzz」
一刀「寝るな!!」
風「おぉ!あまりにも急激な話の変え方についつい」
一刀「で、稟はどうしたのさ」
風「稟ちゃんはですね、ものすご~く妄想の激しい子でしてね、今のお兄さんと女の子との会話で妄想してしまったんでしょうね、さらにこのようにHANAJIを吹き出すというなんとも奇妙な特技も持ってまして」
一刀「風…それは特技とは言わないよ」
風「とりあえずはそういうことなので気にしないでも大丈夫ですよ~」
一刀「大丈夫なのか?」
そんなことをしていると稟のHANAJIが止まった
稟「すいませんでした…///」
頬を赤くしながらそう言う稟
一刀「気にしないでいいよ」
そう笑顔で返す一刀
稟「ありがとうございます///」
兵士「ここにおりましたか御使い様、賈駆様がお呼びです」
一刀「わかった、それじゃあ稟、風、また後で」
そう言って兵士と去っていく一刀
風「いい人ですねお兄さんは、民衆にも慕われています」
稟「えぇ、そうですね、やはり我らの目に狂いはなかったということでしょうね」
風「そうですね~」
稟「では私たちも行きましょうか、きっとすぐにお呼びがかかるでしょうから」
そう言って二人も歩き出す、その顔は自然と微笑んでいた
風拠点
食堂で一刀は固まっていた。いや、正確には風が膝の上に乗っかっていて動けないのだ
別に乗っかるだけならいい、だが時が悪い、ここには今董卓軍の主たる武将が勢ぞろいしているからだ
この日偶然にも食堂に一同が会し、食事を共にすることになったのだが、一刀の隣に月と蒼琳がさっさと座り、各々が席に着いた
風は一番最後まで席につかず皆が座ったのを確認した後一刀の膝に座った
月「風さん…なんで一刀さんの膝に座っているのですか」
月の顔は笑っているが目が笑っていなかった
一刀(月!怖い!怖すぎるよ!)
風「それはですね~お兄さんの膝はこれ以上ないほど座り心地がいいんですね」
蒼琳「なに!ならば今度は私が座ろう」
恋「風…ずるい…」
霞「ええなぁ~うちも一刀の膝に座りたいな~」
風「いまはだめですね~風が座ってますから、また今度にしてくださいね~」
そんなところに料理が運ばれてくる、しかし一刀は風がいるために食べにくさがMAXだった
一刀「あの~風さん、このままだと私が非常に食べにくいのですが…」
風「おぉ!仕方ありませんね、はいお兄さん」
そう言って風は一刀に料理を一口分とり差し出す
一刀「え~と、これは?」
風「風が食べさせて上げましょう」
そう言ってさらに近づける風
一刀(しかたないなぁ~)『パク』
そんなことを思いつつも食べる一刀、しかし周りがそんな行動を見逃すはずもなく
月「一刀さん、こっちも食べてみませんか」
詠「ほ、ほら!私のもあげる」
恋「…………」←無言で差し出してくる
刹那「ほ、ほら一刀///」
霞「一刀♪うちのもたべてぇな」
蒼琳「ほら一刀こっち見て口をあけろ」
稟「一刀殿、どうぞ」
そういって皆が一刀に自分の料理を差し出す
一刀「気持ち悪い」
あの後皆に強制的に食べさせられた一刀は吐き気がするほど食わされた
風「ふふふ、お兄さんは大変ですね~」
一刀「誰のせいだと思ってるんだよ!」
そんなやり取りをしていると一刀の部屋の前まで辿り着く
一刀「それじゃあ風、おやすみ」
風「おやすみですよ、お兄さん」
一刀を見送った後風は
風「ふふふ、お兄さん、風は誰かにお兄さんを譲る気はないのですよ」
そんなことをつぶやいていた
蒼琳拠点
この日一刀と蒼琳はこの間の約束どおり街に来ていた
だがとくに何かをするわけでもなくただ腹が減ったら飯屋に入り、興味を引く店があったら入ってみる
だが二人も満足していた、ただ二人でいるだけで楽しいと感じていたから、そして二人は今街の中で一番高い建物の屋根にいた
蒼琳「おぉ!これは綺麗だな、どうして一刀はこんなところを知っているんだ?」
一刀「ははは、ただなんとなく此処に上ったら綺麗な景色が見えたからたまに此処で夜中に一人で酒を飲んでいるんだ」
蒼琳「そうなのか、ちなみに此処に私以外の女を連れてきたことはあるか?」
一刀「ないよ、蒼琳が初めてだけど、どうしてそんなこと聞くの?」
蒼琳「ふふ、私とて女、好きな男には特別に扱ってほしいものだよ」
その言葉に一刀は黙る
蒼琳「私はな一刀…お前が好きだ、大好きだ…だからこそ他の奴らがお前の事を好いてるのもわかっている…そしてお前はその中から誰かを選ぶなんてことはしないだろう…まぁそんなところに惹かれたんだがな」
一刀は黙って聞く、蒼琳の言葉を否定できないから
蒼琳「でもな、お前が皆を愛するなら、その愛は平等であってほしい、そして私といるときは私だけを見てくれ」
一刀「わかったよ蒼琳、それとこんな節操なしな男でごめんね」
蒼琳「ふふふ、かまわないさ、そんなところも含めて一刀…お前が好きだ」
そう言って二人は口付けを交わす何度も何度も
蒼琳「なぁ一刀、お願いがあるんだが」
一刀「なに?」
蒼琳「此処は私たち二人だけの秘密の場所にしてくれないか」
それは一人の女の子の小さなわがまま、それを一刀は笑顔で受け止める
一刀「あぁ、二人だけの秘密の場所だ」
そう言って二人は夜の月を静かに見つめ続けた
瑠璃拠点
瑠璃「ん?あれは一刀様?こんな朝早くにどうしたのでしょうか」
その日瑠璃はなぜかは分からないが朝早くに目覚めてしまったので散歩をしていた
瑠璃「中庭に向かっているようなのです、とにかくついていってみるです!」
そして一刀は中庭の中央に立ち、瑠璃はその様子を隠れてみていた
すると一刀は扇子を取り出し舞を始めた、一刀の剣術は『武』ではなく『舞』、一刀本人もそのことに気づいているため自ら舞の練習をしていた
今でははじめて聞いた曲にもその場で合わせられるくらいになっていた
それからどのくらい舞っていたのだろうか、一刀の動きが止まると同時に瑠璃は拍手をしてしまっていた
一刀「瑠璃!見てたのか!」
瑠璃「はっ!しまったです」
瑠璃は観念して一刀に近づく
瑠璃「一刀様は舞までできるのですか?」
一刀「一応ね、あまり人には見せないんだけどね、綺麗じゃないから」
瑠璃「そんなことないのです!とても綺麗だったのです!」
一刀「ははは、ありがと、ところで瑠璃はこんな時間にどうしたの?」
瑠璃「え~とですね、よくわかんないんですけど朝早くに目が覚めて、散歩をしていたら一刀様を見つけて此処までついてきたのです」
一刀「そうなんだ、そうだ!良かったら軽く手合わせしない、瑠璃がどの程度できるのか知りたいしさ」
瑠璃「わかりました!ちょっとまててください!」
そう言って瑠璃は駆け出し、「華羅怒墓流紅」をとってくる
一刀「用意はいいかな瑠璃?」
瑠璃「はい!いつでもいいです!でも一刀様の武器は?」
一刀「俺はこいつでいいよ」
そう言って扇子を広げる、さすがの瑠璃もこれにはカチンときた
瑠璃「あとで後悔しても知らないです!」
そして二人は手合わせを始めたが結果は一刀の圧勝、瑠璃の額は一刀の扇子で何度も叩かれ赤くなっていた
瑠璃「う~、一刀様は強すぎです!幻影をだしても驚かなさすぎです!」
一刀「あぁ、それなら「鬼神刀」でも似たようなことはできるからね、ちょっと貸してくれる」
そう言って瑠璃から「華羅怒墓流紅」を受け取ると一本の木の前に立ち
一刀「見ててね」
そう言って「華羅怒墓流紅」に氣を流す一刀、するとみるみるうちに幻影が現れ、合計で十本できていた
瑠璃「すごいです一刀様!私では四本くらいが限界なのに!」
一刀「瑠璃も経験と鍛錬をしっかり積めばこのくらいできるようになるよ」
そう言って木に突きを放つ一刀、すると木にはいくつもの穴が開いていた
瑠璃「!!!!!ど、どうして幻影が攻撃できてるんですか!」
そう、一刀の放った突きは確かに一回、だが木には十一個の穴が開いていた
一刀「氣を限界まで流し込んで幻影を実体化したんだよ、ただしかなり氣の消費が激しいね」
そう笑顔で言い放つ一刀からは疲れなど感じなかった
瑠璃「あの!一刀様!よろしければこれから、たまにでいいので私に稽古をつけてくれませんか!」
一刀は一度だけ瑠璃の目を覗き込みうなずいた
一刀「俺なんかでよければいつでもいいよ」
その一言に瑠璃ははねとびながら喜んだ
瑠璃「ありがとうございます!これからよろしくお願いします!」
そういう瑠璃の顔にはとても嬉しそうな笑顔が溢れていた
どうもkarasuです
いかがだったでしょうか今回は呉√のほうのgdgdしたことにたいする謝罪という意味もこめて全キャラでいきました、正直しんどかったです
さてさて、次回は魏ですね、なんとかして(ちょっと無理感が否めないですが)もって行きます
ここまで読んでくださってまことにありがとうございます。これからもほそぼそと続けさせていただきます
Tweet |
|
|
196
|
38
|
追加するフォルダを選択
投稿です
なんとか今日中にやろうと思っていてなんとかなりました
暇つぶし程度の気持ちで読んで下さい