蜀の部屋の一室で、男三人が集まって酒を飲んでいた
一刀「だからさ・・・俺って必要なのかなぁっておもうんですよ?」
酔って、愚痴をはく一刀
一刀「お前らのほうが、俺より有能だし・・・かっこいいし・・・」
狂骨「いや・・・俺らは人じゃあないから・・・比べるのが間違ってると・・・」
そんな、一刀に押され気味の二人
刑天「・・・そうだぞ?あの~太守に必要なのは、民を思う心とかだと思うんだが・・・」
なんとか、フォローを入れようとしている二人
一刀「分かってるんだよ!でも、皆ばっかり頑張って俺が頑張っていないように感じるんだ!」
珍しく、激昂している一刀
狂骨「・・・一刀 お前がそこにいるだけで俺たちは戦えるんだ・・・それに・・・俺が言える立場じゃないけど、お前がそうやって悩んでいるってことは俺たちのことを心配してくれているんだろ?だったら、その気持ちを忘れないでくれ・・・お前は覚えていないと思うけど、俺はお前に救われたんだ だから、恩返しにお前の負担を少しでも軽くしようとしていたんだが・・・」
実際、狂骨は一刀の負担を少しでも軽くしようと思って仕事を自分に回していた しかし、今回はそれが裏目に出たようだ
刑天「ふむ・・・少し俺たちは、下がったほうがいいかもな・・・」
狂骨たちは、今までいろいろやり過ぎたかもしれないと感じていた 全部自分たちがしてきたせいで一刀が自信を無くしていることを知った
一刀「ああ・・・いつまでもお前らに甘えていられない」
刑天「だが、もし手を貸して欲しい時は言えよ?俺たちは仲間・・・いや『友達』だからな?」
そういって、酒を勧める刑天 先ほどから、ある事を考えていた一刀は
一刀「・・・だったら、俺に政策とか教えてくれ・・・お前らが、前で戦うってなら俺は、後ろで戦う・・・」
狂骨「了解だ・・・じゃ、後ろは任せたぞ?御大将」
一刀「ああ・・・やってやる!天の御使いの名に恥じない事をしてやる!だから、お前ら協力しろ!」
刑天「了解した!だが、俺らも負けんぞ!」
一刀「へっ、言ってろ!」
男たちの飲み会は続く
「一刀の覚醒?」
昨日のようなやり取りがありその翌日
一刀「え~と・・・まず、この街の陳述書が・・・」
桃香「どうしたんだろうね(ゴニョゴニョ)
朱里「凄い量の書簡を処理してます(ゴニョゴニョ)
一刀「う~ん・・・なんか、どの街の県令もいい事しか書いていないな・・・狂骨!」
狂骨「はっ」
一刀「確か・・・目安箱だったっけ?それを、作って街に置いてくれ・・・どうも、いい事ばかりしか書いていない・・・」
狂骨「御意 すぐに製作に取り掛かります」
そういって、狂骨は退席した
一刀「刑天 街の守備のほうは?」
刑天「とりあえず、北郷様が仰ったように警備兵の募集等をかけていますが・・・なかなか・・・」
一刀「・・・朱里 確か、戦で怪我とかして軍を退役した人って結構いたよね?」
朱里「へ!?あ、は、はい!」
いきなり、話を振られ驚く朱里
一刀「だったら、その人たちを街の警備隊員として雇えないかな?」
朱里「えっと・・・大丈夫だと思いますけど」
一刀「よし・・・刑天 退役した人たちに警備隊で働かないかって聞いてくれ いくら、怪我とかで退役したとはいえ普通の人より腕が立つからね」
刑天「御意」
そういって、刑天は退席した
桃香「あの~ご主人様・・・どうしたんですか?」
一刀「ん?何が?」
朱里「いえ・・・その、なんか急に頑張っておられるから・・・」
そういう二人に一刀は
一刀「自分でも、極端っていうのは分かっている・・・でも、いつまでも皆にばかり頑張らせていちゃ駄目だと思ったんだ 命を預けるに相応しい俺にならないと、皆がついてこないだろ?だから、やってやるんだ・・・俺にできる事を」
そういう一刀の顔は自信にあふれていた
桃香・朱里「「(ポー)」」
一刀「だから、桃香たちも協力してくれ!」
桃香・朱里「「はい!」」
「一刀クンの修羅場日記」
蜀の城の一室に数人の男女が集まっていた
太公望「では、これより『第一回北郷君(修羅場を作る)会議』をはじめます!」
狂骨「やるのは別に構わんが・・・なぜ、お前が仕切る?」
その言葉にうなずく面子(狂骨・刑天ハーレム要員)
刑天「というか、副音声が聞こえるんだが・・・」
その言葉にうなずくのは勘のいい奴ら
太公望「だって、最近北郷君よくなってきたけど相変わらず、女の子に手出ししてないし・・・」
星「まあ、太公望殿の言い分はさておき・・・そろそろ、主には覚悟を決めてもらわねば・・・」
雛里「確かに、明確な恋人関係になったら、信頼関係も深くなりますし・・・」
そんな言葉で、段々「言われてみれば」と思い始める面子
太公望「では、諸君・・・行動開始だ!」
乙女たち「「「応!」」」
狂骨「・・・あれ?皆さん乗り気?」
刑天「とういうか、俺たちも強制?」
こうして、計画は動き出した!
一刀「(なんか、城内の空気がおかしい・・・)」
それは、当たっている・・・
恋「ご主人様、見つけた・・・」
城内の空気のおかしさを感じながら歩いていた一刀の前に犬耳と犬尻尾をつけた恋が現れた
一刀「な・・・なあ!?」
それを見る、二つの影
狂骨「おお・・・効いてる・・・てか、あれってお前が作ったの?」
刑天「ああ・・・」
どうやら、犬セットは刑天が作ったらしい 刑天は、最近月たちに頼まれて裁縫とかを手伝っていた そのときの技術を使ったらしい
狂骨「とりあえず、第一段階は終了と・・・」
刑天「ん?来たぞ」
そして、恋を見て狼狽している一刀に―――
ねね「必殺!あ~るえっくす・・・きっく!」
ねねの両足蹴りが炸裂した!
刑天「あれも、お前が教えたのか?」
狂骨「ああ・・・あいつには、俺が知る限りの蹴り技を教えている」
狂骨・・・お前は、ねねをどこまで育てる気だ・・・
刑天「まあ、これで第二段階は中ほどまで・・・」
ねね「貴様ぁ!恋殿に破廉恥な格好をさせるとは!」
愛紗「どうした、騒がしいぞ!」
桃香「どうしたの~?」
ねねの大声により、一刀に好意を抱く乙女たちがやってきた
一刀「あ!」
乙女たち「「「少し、お話いいですか?」」」
一刀「いやあーーー!」
一刀はたいした抵抗もできずに連行されていった
狂骨「・・・恋にあの格好をさせ、ねねに騒がせる」
刑天「そして、星や桔梗たちがうまくこちらに連れてきて・・・修羅場発生か・・・」
狂骨「俺ら何やってるんだ?」
数時間後、げっそりとなっている一刀が発見された おそらく、お説教だったのだろう
蒲公英「ご主人様・・・とりあえず、こっちの部屋でお茶でも飲もうよ」
一刀「ああ・・・疲れた」
しかし、一刀の災難はまだ続く
一刀「な・・・なななななななあ!?」
そこには、犬の着ぐるみを着た恋がいた
恋「わん」
一刀「ブハッ」
鼻血を吹き仰け反った一刀 どうやら、さっきの説教で身も心も疲れ果てていた一刀には大ダメージだったようだ そして、それを影から除く二人
狂骨「これって、「一刀を焚きつける」んじゃなくて「一刀で遊ぶ」の間違いでは?」
刑天「・・・いまさら止められん」
蒲公英「では、ご主人様!ごゆっくり~♪」
そして、部屋は閉じられた
翌日、玉座の間では―-―
恋「(ギュー」
一刀「え~・・・あ~・・・」
乙女たち「「「・・・」」」
星・蒲公英「「(ニヤニヤ」」
その他「「「(^^;)」」」
一刀にくっついているやけに満足げな恋と、それを白い目で見る乙女たち ニヤニヤしながら、眺める二人 苦笑してみているその他がいた(ちなみに、紫苑も苦笑している)
星「主・・・昨日はお盛んだったようで・・・(ニヤリ」
蒲公英「蒲公英が、出て行った後何したんでしょ~?(ニヤリ」
乙女たち「「「ギンッ」」」
桔梗「なあ・・・蒲公英が黒いぞ?(ボソボソ」
翠「あいつ、あんな感じだったけ?(ボソボソ」
狂骨「そういえば、蒲公英と太公望が何か話しているのを見たぞ(ボソボソ」
全員「「「あいつか!」」」
一刀「誰か、助けて・・・」
全員「「「無理!」」」
オマケ~突然思いついたネタ~(設定とか、時系列とかいろいろ無視しているのでご容赦を)
「もし、一刀・狂骨・刑天が呉にいたら」
一刀「うん・・・もう朝か・・・昨日は、シャオが来たんだっけ・・・」
天の御使い北郷一刀が呉に降り立ち数ヶ月がたった 半ば、強引に雪蓮をはじめとした女性に迫られた一刀 まあ、他の二人と恋仲になった将もいないわけではない
一刀「さて、玉座の間に皆集まっているだろ・・・」
そして、玉座の間に行くとそこには信じられない光景が―――
狂骨「ちい!強すぎるぞ!?」
刑天「俺たちと、互角だと!?」
蓮華「・・・邪魔するな!」
呉最強の将ともいえる狂骨と刑天が蓮華相手に戦っていた
一刀「な、何これ・・・」
雪蓮「あ、一刀・・・」
一刀は雪蓮に事情を聞くと
雪蓮「いや、一刀とのことを蓮華に言ったら・・・その・・・こうなっちゃって・・・」
今巷で人気(?)のヤンファ様降臨!
一刀「いや、だからって・・・あの二人と互角って!?」
狂骨「一刀よ!世界の修正力だ!」
そして―――
蓮華「どけぇ!」
狂骨「がはっ!」
狂骨が吹き飛ばされ壁にめり込んだ どうやら、ヤンファ様は修正力が働いてこの状況に限り仙人を凌駕するようだ
明命・亞紗・祭「「「師匠・先生・狂骨!!!」」」
吹き飛ばされた狂骨に駆け寄る三人
刑天「な・・・くそ!すまんが、腕の一本は覚悟してもらう!」
そういって、蓮華を組み伏せようとする刑天 しかし―――
蓮華「邪魔だと言っている!」
剣を刑天に刺すが
刑天「甘い!その程度では俺を止められ・・・ん?」
急に、刑天が止まった そして―――
蓮華「どけ・・・」
刑天「ぐっ!」
狂骨と同じく、吹き飛ばされる刑天
刑天「な、何故・・・蓮華が・・・氣を・・・(ガク」
どうやら、気脈を乱され倒されたようだ
大喬・小喬・冥琳「「「刑天(さま)!」」」
駆け寄る三人・・・そして―――
蓮華「あ・・・一刀・・・見つけた・・・」
ハイライトが消えた目で一刀を捕らえる蓮華・・・もといヤンファ様
一刀「え?・・・ど、どうなるの!?」
オチは特になし!
「もしも・・・」
狂骨「さて、ここが新たな外史か・・・」
狂骨は、太公望の依頼である外史で魏に所属して外史を監視することになった
狂骨「そして、一刀もついでに見てやれ、か」
そして、歩いていると女性の悲鳴が
狂骨「ん?・・・放ってはおけん!」
声のほうへ走ると『見慣れた制服』を着た『女の子』が囲まれていた
狂骨「そこまでだ!・・・お前名前は?」
女の子「え!?えっと・・・北郷一美です!」
狂骨「・・・はあ!?」
これも、落ちは特になし!
さて、最近「太公望出すぎでは?」と友人に突っ込まれた作者です もう少し自重させたほうがい
いんですかね^^; そして、狂骨と刑天がはっちゃけるのは閑話のみで、本編ではシリアスです
さて、一刀くんが主役でしたが・・・どうでしょ?特に、二つ目は頑張ってみたのですが・・・精
進ですね そして、オマケ・・・もしかしたら、次の√で出てくるかもしれません・・・まあ、外史
は『もしも』の世界ですから、これもありです! ヤメテ・・・イシナゲナイデ
次回も閑話です では、この辺でw
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閑話です
一刀が主役ですw