No.90519

真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,13

さん

今回は義勇軍が活躍(?)
楽しんで頂けたら嬉しいです(^^)
飼い猫は回復に向かっています(^o^)丿

2009-08-19 18:03:54 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:13175   閲覧ユーザー数:9392

(はじめに)

 キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

 温かく読んでやって下さい。

 

 この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

 書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

 

 兵からの報告を受け、

 戦闘準備を始める一刀達

 

一「敵の数は?」

 

兵「はっ! 敵の総数は、約一万!」

 

真「なっ?! い、一万やてぇー?!」

 

沙「今までで、一番多いの~。」

 

 真桜と沙和は、敵の数を聞いて驚いている。

 

凪「大丈夫だ! 私たちなら勝てる!」

 

蛍「確かに勝てるだろう。

  だが、こちらも無傷とはいくまい。」

 

沙「一刀さん・・どうするの?」

 

 考え込んだまま、一言話さない一刀に

 皆の眼が集まる。

 

一(・・今までの戦い方なら、確実に勝てる。

  でも、沢山の仲間を失う確率も高い・・・そうだ!)

 

蛍「引くのも一つの手だと思いますが?」

 

凪「敵を前にして逃げろと言うのか!」

 

真「凪、落着きぃな。蛍姐かて、

  本心から言うてんのとちゃうんは分かるやろ?」

 

凪「だがッ!」

 

沙「沙和だって、悔しいけど、

  仲間は失いたくないの!」

 

凪「ぐッ!」

 

 悔しそうに拳を握る凪。

 そんな敗走雰囲気の中、

 

一「真桜、矢の数は?」

 

真「へ? だいたい、七千ちゅーとこやけど・・

  一刀、まさかと思うけど・・・?」

 

一「戦うぞ。」

 

凪「一刀様!」

 

蛍「本気ですか、主様?」

 

一「ああ。」

 

沙「でも、数が圧倒的に違うの!」

 

一「大丈夫だ。真桜、荷車をバラして高台を

  組めるか?」

 

真「そら、荷車から防柵まで、

  一刀に言われた通り、何でも組めるで。」

 

一「なら頼めるか?」

 

真「任しときい!」

 

蛍「何か考えがあるので?」

 

一「ああ、必ず勝てる。」

 

蛍「分かりました。主様に従いましょう。」

 

沙「一刀さんを信じるの~。」

 

凪「全員戦闘準備!!」

 

兵「「「「サー! イエッサー!!!」」」

 

 凪の声に全員が動き出す。

 

一「中央に300、150人ずつの列を作れ!

  凪と蛍に指揮を任せる!」

 

凪「はい!」

 

蛍「お任せを!」

 

一「左右に100ずつ、弓の上手い者を中心に列を作れ!

  沙和と真桜はそれぞれの指揮を!」

 

沙「分かったの~!」

 

真「了~解!」

 

一「残りは、いつもの様に投擲準備!

  高台が出来次第、仕掛けるぞ!」

 

全「「「「サー! イエッサー!!!!」」」」」

 

 

 

――― side A ―――

 

?「良い天気だなぁ。」

 

?「桃香様! 何を気の抜けた事を言っているのですか!」

 

?「にゃはは! お姉ちゃんはのん気なのだ。」

 

桃「鈴々ちゃんまで。ごめんなさい、愛紗ちゃん。」

 

?「はわわ! でも、兵の皆さんには、いいと思います!」

 

?「あわわ! そ、そうです。兵の皆さんは

  桃香様の姿を見て安心出来ると思いましゅ!」

 

桃「ありがとう、朱里ちゃん、雛理ちゃん。」

 

 怒られて落ち込む桃香。

 話しを変える様に

 

桃「そ、そう言えば、この先に敵さんが居るんだよね?」

 

朱「は、はい。先行した兵士さんの情報によると

  約一万の敵が陣を展開している様です。」

 

鈴「鈴々達よりも数が多いのだ!」

 

愛「確かに我等の数は約六千、1人に対して

  2人で当たるのに、兵力差をどう埋めるのだ?」

 

雛「大丈夫です。私達の策を使えb「申し上げます!」・・・へ?」

 

 朱里と雛理が策の説明をしようとした時、

 先行していた兵が戻ってきた。

 

桃「どうしたんですか?」

 

兵「はっ! この先で、すでに戦闘が始まっています!」

 

愛「どういう事だ!」

 

兵「我らよりも早く、敵を発見したらしく、

  戦を仕掛けた様ですが・・・」

 

朱「どうしたんですか?」

 

兵「はっ! 敵約一万に対して、

  約五百で挑んでいる模様です!」

 

雛「なっ?! そ、そんなの勝てる訳有りません!」

 

鈴「急いで助けないと、お姉ちゃん!」

 

桃「うん! 急いで、その人達を助けるよ!」

 

愛「総員駆け足! これより救助に向かう!」

 

 愛紗の号令で部隊は走り出す。

 策を使えない状況で、自分達も危ないかも知れない、

 そんな事は気にせず、ただ誰かを守る為に。

 しかし、

 

桃「う、嘘?!」

 

愛「ば、馬鹿な?!」

 

鈴「にゃ~、信じられないのだ。」

 

朱「私、夢でも見てるのかな、雛理ちゃん?」

 

雛「大丈夫だよ、朱里ちゃん。私も見てるから。」

 

 戦場に到着してその目を疑うのだった。

 

 

 ――― 一刀side ―――

 

 高台に上がり、集中する一刀。

 右手には刀、左手には鞘を持っている。

 部隊の展開も終わり、銅鑼の音が鳴り響く。

 黄巾党も「何事か?!」と慌てるが、一刀達の人数を見て、

 突撃してくる。

 

一「投擲準備!」

 

 一刀の掛け声で兵が動く、

 敵が投擲範囲に入った瞬間

 

一「放てぇーー!」

 

 煙玉が投擲される。

 敵の目の前で玉が破裂し、前方が煙に包まれる。

 

凪「一番隊、第一射撃てー!」

 

 ピュピュピュン!――凪の声で矢が煙の中に、

 吸い込まれていく。

 それと同時に敵の悲鳴が聞こえてくる。

 

蛍「二番隊、続けて放てー!」

 

 一番隊と入れ替わる様に、二番隊が前に出て

 矢を休む事無く撃つ。

 その矢を避け、敵が煙を抜ける。

 

真「敵が見えたで! よう狙うて放てー!」

 

沙「逃がしたら、お仕置きなのー!」

 

 煙を抜けた敵を沙和と真桜の隊が狙い打つ。

 それでも、段々と敵が増えてくる。

 そして、一刀が動き出す

 

一「北郷流操氣術、集氣!」

 

 一刀の氣が膨れ上がる。

 そして、その氣を刀と鞘に流し、

 

一「フッ! ハッ!」

 

 ブゥォオン!ズッバン! と斬撃が、飛んで行く。

 一刀は、休む事無く斬撃を飛ばし続ける。

 その一振りで、20人以上が吹き飛ぶ。

 

凪(スゴイ! あれだけ高密度の氣を飛ばし続けるなんて!)

 

蛍「皆奮闘せよ! 我等には、天が付いている!」

 

 一刀の斬撃と弓の連射、そして煙玉、

 敵は何が何だか分からない内に減っていく。

 

 

―― 黄巾side ――

 

黄「何が・・・起こってるんだ?」

 

 男は、目の前の光景を見て呆然としている。

 敵は自分達よりも圧倒的に少なかった。

 だが突然、煙に前方の仲間が包まれ、悲鳴が聞こえてくる。

 流れた矢が飛んできて、仲間が矢に討たれた事を理解した。

 しかし、煙の中から風を切る音と共に三日月型の『何か』が飛んでくる。

 その『何か』は、たった一つで20人以上の仲間を飲み込んでいく。

 そして、休む事無く飛んでくる。

 男の方にもその『何か』が向かって来ている。

 

黄「一体、何だって言うんだよ!!」

 

 そう叫んで男も吹き飛ばされた。

 

 

―― side A ――

 

 小高い丘の上、助けに行くのも忘れ戦いを見ている集団。

 

桃「・・・あの、お月様みたいなのって一体?」

 

愛「・・あれは、氣の斬撃です。」

 

朱「・・氣ですか?」

 

鈴「そうなのだ。」

 

雛「何故、ここからでも見えるのでしょう?」

 

愛「其れほどまでに高密度なのです。」

 

桃「愛紗ちゃん、鈴々ちゃん、同じ事出来る?」

 

鈴「無理なのだ。」

 

愛「同じ様に一振りで20人を吹き飛ばす事なら、

  私や鈴々でも出来ますが、あれだけ連続で

  斬撃を飛ばすのは無理です。」

 

桃「そっか~。」

 

 話しが脱線している。

 桃香は、「はっ」とした様に

 

桃「そうだよ! 助けないと!」

 

朱「・・今、助けに入るには危険かと。」

 

鈴「何でなのだ?」

 

雛「今、彼等は圧倒的に有利な状態ですが、

  敵味方を判断する余裕は無いと思います。」

 

愛「なるほど。だが、彼等一体何者なのだろうか・・」

 

 愛紗達が悩んでいると

 

雛「あっ!」

 

朱「ど、どうしたの雛理ちゃん?」

 

雛「あの旗。」

 

 雛理の言葉で全員が旗を見る。

 そこには、鳥の絵が見える。

 

愛「あれが、花鳥義勇軍なのか。」

 

桃「噂は、本当だったんだね。」

 

 そう呟いて、再び戦いを見守る事しか、

 出来ないのだった。

 

 

―― 一刀side ――

 

一「ハァ・・ハァ・・」(ガッ

 

 鞘を杖にして、倒れない様にする一刀。

 髪の色が、薄くなり白い所も見える。

 

一(やっぱり、まだ使いこなせなかったか。)

 

真「一刀! 矢がもう無くなるで!」

 

 高台の下から声が聞こえる。

 一刀は、自分の姿を見せない様に答える。

 

一「こっちもこれ以上斬撃は出せない、

  後はいつも通りの手筈で頼む!」

 

真「おっしゃ! 任しとき!」

 

 真桜は、凪達の方に走って行く。

 

凪(一刀様の氣が、小さくなっている。

  あれだけの斬撃を飛ばしたのだから当然か・・)

 

蛍「主様が心配か、凪?」

 

凪「ああ。一刀様の氣が多いのは知っているが・・」

 

蛍「フフ、心配症の奥方様だ。」

 

凪「ちゃ、ちゃかすな!」(///

 

蛍「ハハハ、主様も考えがある様だった、

  信じてやっては如何か?」

 

凪「ああ、そうだな。」

 

 蛍の言葉で、少し気持ちが軽くなる凪

 そこに、

 

真「凪ぃー! 一刀が、いつも通りで、

  頼むって言うとったでぇー!」

 

沙「こっちは、接近戦用意完了なのー!」

 

蛍「よし! 一番隊、二番隊! 全員抜刀!」

 

 蛍の掛け声で、部隊全員が抜刀する。

 凪は前に出て氣を集中する。

 

凪「ハァァァアアアアーー!!」

 

 ドッドッドォーン! 凪の手から氣弾が飛び出し、

 その爆風により煙が晴れて行く。

 そこには、敵の亡骸と運良く生き残った者達と

 後ろで呆然と固まっている黄巾党がいる。

 その数、約二千強。

 だが、既に戦意喪失状態だ。

 

蛍「後は、我に任せてもらおう!

  3人は、主様を頼む。」

 

沙「え?! いいの?!」

 

蛍「構わんよ。我1人で指揮ぐらい取れるさ。

  それに、3人共、主様が気になってしょうがないのだろう?」

 

真「そらそうやけど・・」

 

蛍「なら行ってやれ。」

 

凪「蛍・・・ありがとう。」

 

蛍「フフフ、 皆、我に続け!

  愚かな獣を躾てやろうではないか!」

 

兵「「「「 サー! イエッサー! 」」」」

 

蛍「念の為、沙和の部隊は置いて行く。

  では! 行って参る!!」

 

 蛍は、400人を引き連れ駈け出して行く。

 それを見て、固まっていた黄巾党は

 

黄「「「 ウワァァァーー! 」」」

 

 武器を捨て、形振り構わず逃げだす。

 

蛍「其の目に刻め! 我等の旗を! 我等の力を!

  貴様等を地獄へと送る我等の姿を!」

 

 虎が兎を追いかける様に、

 獲物を狩りたてて行くのだった。

 

 

 一刀は、高台から降りて呼吸を整えている。

 

一「ふぅ~、何とか上手くいったな。

  でも、どうしようこの髪を見たら怒られるよね・・・」

 

 一刀が考えていると

 

三「「「 一刀(様)(さ~ん)」」」

 

一「覚悟を決めるしかないか・・・」

 

 3人が一刀の方に走ってくる。

 そして、

 

凪「か、一刀様・・その髪は一体?」

 

一「え~っと・・・何と言いますか・・。」

 

沙「何で色が白くなってるの~?」

 

真「病気か? 病気なんか?!」

 

一「違う違う!」

 

凪「なら言って下さい。」

 

 3人は、一刀の髪が白くなっているのを見て

 心の底から心配している。

 一刀は怒られるのを覚悟して、

 

一「さっきの斬撃を使う為に技を使いまして」

 

沙「技って何なの?」

 

一「俺の流派の操氣術の一つで、自然の氣を集める型

  何だけど」

 

凪「なるほど、だからあれ程連続して使えたのですね。」

 

一「ああ。」

 

真「でも、それが何の関係があるん?」

 

一「え~っとですね・・・」

 

沙「ハッキリするのー!」

 

一「じ、実は扱いが難しくて、失敗すると

  普通の氣と違って、体力じゃなくて

  生命力を持っていかれると言うか、何と言うか・・」

 

凪「なっ?! 何故言ってくれなかったのです!」

 

一「だって、反対するだろ?」

 

真「当たり前やろ!」

 

沙「何でそんな無茶したの!?」

 

一「皆を守りたかったんだ。」

 

三「「「 一刀(様)(さん) 」」」(///

 

 一刀の言葉に感動して、3人は顔を赤くしている。

 3人が一刀に近づいてくる。

 一刀は、怒られると思い、目を瞑った。

 

 『ギュ!』3人は一刀を抱きしめる。

 

一「へ?」

 

凪「もう一人で無茶をしないで下さい。」

 

沙「もっと沙和達を頼ってくれていいんだよ。」

 

真「一人で全部背負わんといてぇな。」

 

 目を潤ませながら言う3人。

 

一「ごm・・ありがとう。

  次からは必ず相談するよ。」

 

凪「約束ですよ。」

 

沙「嘘ついたらお仕置きなの。」

 

一「マジで?」

 

真「マジに決まってるやろ。」

 

一「ハハ、気をつけないといけないな。」

 

 4人を抱き合いながら会話し、桃色の雰囲気が流れている。

 その時、1人の兵がやってくる。

 

兵「申し上げます!」

 

 その声で、離れる4人。

 4人共、顔を赤くしている。

 兵は一瞬申し訳なさそうな顔をした。

 

凪「ど、どうした?」(///

 

兵「はっ! 正体不明の部隊が現われました。」

 

真「な、何やて!」

 

一「数は?!」

 

兵「目視で約六千と思われます!」

 

沙「ど、どうするの?」

 

 蛍が黄巾党を追いかけている為、

 こちらの兵力はたったの百強。

 一刀と凪はその部隊の方に集中する。

 

 

 

一「マ、マジかよ・・」

 

凪「不味いですね・・」

 

沙「ど、どうしたの?」

 

 一刀と凪は苦虫を噛み潰した顔になる。

 それを見て、沙和が質問する。

 

一「あの部隊に、最低でも2人ヤバいのがいる。」

 

沙「ヤバいって、どの位なの?」

 

凪「最低でも私か一刀様と同等以上の実力者だ。」

 

真「なっ?! どうするん?! 矢も煙玉も無いんやで!?」

 

 先程の戦闘で、全て使い切ってしまった上に、

 隊のほとんどが蛍と一緒に残党狩りに出ている。

 一刀は考え、刀を握る

 

一「3人は、皆を連れて蛍と合流してくれ。」

 

沙「な、何言ってるの!? 一刀さん!!」

 

一「俺が時間を稼ぐ!」

 

 一刀が歩き出そうとした瞬間、

 

 ゴン! と真桜が螺旋槍で一刀を叩く

 痛みはほとんど無いが、驚き振り返る一刀。

 

一「な、何するんだよ、真桜!」

 

真「さっき、言うたばっかりやろ!」

 

凪「私達も残ります!」

 

沙「1人より4人の方が時間を稼げるの!」

 

一「真桜、凪、沙和・・・。」

 

 3人に言われ悩む一刀。

 そこに、

 

兵1「我等も残ります!」

 

一「皆まで、何言ってるんだよ!」

 

兵2「俺達の命は、貴方達を守る為にあるのです。」

 

兵3「隊長達を置いて、逃げれる訳無いじゃないですか!

   そうだろ?!」

 

兵 「「「「オオォォォォォーーー!!」

 

一「・・皆。」

 

 兵の言葉に全員が賛成する様に叫ぶ。

 一刀は目を潤ませながら、

 

一「分かった。皆、行くぞー!!」

 

凪「はい!」 

 

沙「任せてなの!」

 

真「やったるでー!」

 

兵「「「「 サー! イエッサー! 」」」」

 

 死地に向かうとは思えない程に士気が高い。

 全員が戦闘準備を整え、謎の部隊に向き合う。

 すると、その部隊から数人が出てきて

 

?「まって、まって~! 私達は敵じゃ有りませ~ん!」

 

 そう叫ぶのだった。

 

 

 

 

・・・・つづく

 

 

(あとがき)

 どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます<(_ _)>

 戦闘シーンのつもりが・・・・orz  流して頂けると嬉しいです^^;

  

 操氣術設定 その②

 集氣の型・・・自然の氣を取り込む事で、自身の氣を使う事無い。

        ただ、扱いが難しく、失敗すると体力では無く、

        生命力を持っていかれる。

        これを使っても、自身の氣は回復しない。

        ちなみに、一刀の祖父はこの型が一番得意。

 

 次回は、他勢力との接触を中心に書きますので、お楽しみに(^O^)/

 

コメント・メール・友録 何でもお待ちしています<(_ _)>

 


 
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