(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、
温かく読んでやって下さい。
この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に
書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。
――― side A ―――
兵「以上が報告の全てです。」
?「そうか、御苦労だった。休んでくれ。」
兵「はっ。」
兵と入れ替わりに女の子達が部屋に入ってくる。
?「白蓮ちゃ~ん、来たよ~♪」
白「忙しい所、呼び出して悪いな、桃香。」
桃「全然、構わないよ~♪」
?「それで? 一体どうしたのです?」
白「ああ、ちょっと面白い情報が手に入ってな。」
?「にゃ~? 面白い?」
?「ほぉ、面白いとはどんな事ですかな? 白珪殿。」
白蓮の後ろから急に青髪の女の子が現われる。
しかし、桃香の後ろに居る2人以外誰も驚かない。
?「はぁ、相変わらずお前は、突然現れるな、星。」
星「なら、もう少し驚いてくれてもよかろう? 愛紗。」
鈴「にゃはは♪ 鈴々達はもうなれっこのだ。」
星「ふむ、残念だ。 ところで、
そちらの可愛らしいお嬢さん達はどちら様かな?」
白「それは、私も気になった。」
桃「ああ! 紹介するね、この子達は新しく仲間になってくれた・・」
?「わ、私は諸葛亮れしゅ!」
?「ほ、鳳統でしゅ!」
少女達は、噛みながら自己紹介する。
桃「それでそれで? 面白い事って何?」
白「ああ、最近話題の義勇軍の情報だ。」
朱「もしかして、花鳥義勇軍ですか?」
星「ほぉ、街でも噂になっている、華蝶義勇軍ですな。」
白「星、字が違うぞ。」
桃「その花鳥義勇軍って何?」
鈴「鈴々も分からないのだ。」
愛「私達よりも前から活動している
義勇軍の名前です。」
2人に溜息をしながら説明する愛紗。
すると雛理が、
雛「500人程の規模で、その実力は万軍に匹敵すると言われています。」
桃「ええ!? ホントに?」
鈴「スゴイのだ!」
愛「噂が独り歩きしているだけなのでは?」
白「私もそう思ってたんだけどな。」
そう言って一つの少し大きな木箱を取り出す。
星「それは?」
白「弓だ。」
愛「ただの箱に見えますが?」
白「これをこうすると・・・」
箱を組み替える白蓮。
すると、ボウガンの様な形になる箱。
桃「スゴ~イ、形が変わっちゃった。」
鈴「面白いのだ! 鈴々にも貸して!」
愛「コラ! 鈴々!」
雛「何だか弩に似ていますね。」
白「それだけじゃ無い、
ちょっと孔明こっちに。」
そう言って朱里を呼び寄せる。
そして、その弓を渡し矢をセットする。
白「あの柱を狙って、その突起を引いてみな。」
朱「は、はい。」
50m程離れた柱を指差す。
朱里は言われた通りに標準を合わせて、
ヒュ――カッ! 見事に柱に刺さる矢。
雛「あわわ、本当に当たった。」
朱「はわわ、凄いですこれ! 軽いうえに全く反動が有りません!」
白「なのに命中率も威力高い。」
星「確かにこれは凄いですな。」
愛「まさか?」
白「そのまさかさ。花鳥義勇軍は、この弓を全員が持ってるんだ。」
桃「ほぇ~。」
朱「これを量産出来ないですか?」
鈴「鈴々も欲しいのだ!」
愛「確かにこれが有れば、訓練をしていない
新兵でも弓が使える。」
白「それは、無理だ。」
皆の期待目を裏切る様に言い放つ。
桃「ええー! 何で?」
雛「私達がもうすぐここを離れるからですか?」
白「違う。そう言う事じゃ無い。」
星「では、何故なのですかな?」
白「分解出来ないんだよ。」
愛「分解出来ないとは?」
白「部品を一つでもはずすと爆ぜるんだ。」
朱「そ、それならば組み直せばよいのでは?」
白「組み直しても同じ様な威力がでないんだ。」
雛「残念です。」
愛「しかし、弓だけでは万軍に匹敵するとは思えませんが?」
星「確かに愛紗の言う通りですな。」
白「ああ、他にも――――
――― side B ―――
とある庭の中央で、4人は話している。
?「残念です~。その弓が有れば調錬が楽なのに~。」
?「穏、お主はまたそんな事を言っておるのか。」
穏「だって~、大変なんですもん。
そうだ! 祭様が私の変わりに私の部隊も調錬して下さいよ~。」
祭「タダではダメじゃ。」
穏「ええ~!?」
?「2人共、話しが進まないから少し黙りなさい。」
穏「も、申し訳ありません、冥琳様。」
?「まあまあ、少し位いいじゃない。」
祭「流石、策殿。」
冥「はぁ。雪蓮、甘やかさない。」
冥琳は少し怒りながらも話し始める。
冥「その義勇軍は、立ち寄った街や邑に
無償で武を教えているらしい。」
穏「それはいいですね~。私の部隊も『キッ!』・・・黙ってますぅ。」
穏は冥琳に睨まれ小さくなる。
冥「そして、その中から部隊に入りたい者に試験を行うそうだ。」
雪「試験?」
冥「ああ、頭を使う物では無く、武力を試すらしい。」
祭「なるほどのう。確かにそのやり方なら質の高い
兵が集まりそうじゃ。」
冥「後、料理が出来る事が入団条件らしいわ。」
雪「ふ~ん。料理はよく分からないけど
それだけでは、やっぱり万軍に匹敵するとは思えないわ。」
冥「確かにな。次がこれだ。」
冥琳は袋から赤と白の球を取り出す。
穏「冥琳様、その球は何ですか?」
冥「説明するよりも見てもらった方が早い。
雪蓮、どっちがいい?」
雪「なんだか嫌な予感がするんだけど?」
冥「・・・気のせいだろう。」
雪「・・・赤で。」
冥「分かった。」
そう言うと冥琳は、3人から距離をとり
赤色の球を3人の足下に投げる。
すると
ボフッ! と煙が3人を包み込む。
祭「な、なんじゃ?! 急に煙が・・ッ!」
穏「口の中とか色んな所がヒリヒリしますぅ~!?」
雪「目が痛いー!!」
3人が煙の中で悶えている。
それを「フッ」と小さく笑いながら眺める冥琳。
やがて煙が晴れて、
雪「どういう事かしら?」(♯
冥「何がだ?」
祭「この煙のことじゃ!!」(♯
冥「口で説明するより早いでしょう?」
穏「それでも酷いですぅ~!」(♯
冥「3人には、いつも苦労させられているからな。」
雪「う゛。」
祭「そ、そっちの球も同じなのかのう?」
穏「あ、あははは~。」
冥琳から黒い感情が伝わったのか、
怒っていいはずなのに、話しを逸らす3人。
冥「こっちは普通の煙玉だ。
赤い方には、どうやら唐辛子の粉末が入っているらしい。」
穏「なるほど~、確かにこの煙と弓が有れば
賊の群れ位なら簡単に撃退できますね~。」
軍師の顔になる隠。祭も真剣に聞いている。
しかし、雪蓮だけは
雪「ねぇねぇ♪ 冥琳♪」
冥「駄目よ。」
雪「ええ~?! まだ何も言ってないじゃん!」
冥「煙玉をくれと言うのでしょう?」
雪「う゛」
冥「これは、明命に持たせるのだから
あげられないわ。」
雪「ブーブー!」
冥「それで最後に、この―――
雪蓮のブーイングを無視して話しは進んでいく。
――― side C ―――
とある城の軍議室で
?「で? この部隊を率いている人物の
情報は入っているのかしら? 桂花。」
桂「はい! 義勇軍を率いている5人の
情報も手に入れてあります。華琳様。」
華「良くやったわ。後で部屋に来なさい。」
桂「はい♪」(///
?「そんな! ズルイぞ、貴様!」
桂「五月蠅いわよ。この馬鹿春蘭!」
春「なに~! 誰の頭が空っぽで救い様が無いだと~!」(♯
?「春蘭さま、そこまで言ってないですよ。ねぇ、秋蘭さま。」
秋「・・・姉者はかわいいな。」
?「おーい、秋蘭さま?」
秋「おお? どうした、季衣?」
季「だから、春蘭さまを止めて下さいよ~。」
秋「ああ、わかった。」
秋蘭が春蘭を説得し、季衣が桂花を説得する。
しかし、中々落ち着かない、
華「貴方達、いい加減にしなさい!」
「「「「!!!」」」」
華琳の一言で全員が固まる。
そして2人が、
春・桂「「申し訳ありません。」」
華「まあいいわ、続きを話して頂戴。」
桂「は、はい。」
桂花は、一度深呼吸してから
桂「まず、1人目が『罵倒教官、于禁』です。」
華「?? どういう事かしら?」
桂「はい、部隊に入った新兵を訓練する時に、
人格を否定する様な罵倒を行う様です。」
秋「そんなので、士気が上がるのか?」
桂「私も信じられないけど、統率力も高いと報告にあるわ。」
春「お前にも出来るんじゃないか?」
季「春蘭さま、言っちゃダメですよ~。」
桂「そこ! 五月蠅いわよ!」(♯
イライラしながらも話しを進める桂花。
桂「次が、『鬼才のからくり師、李典』」
秋「言葉から察するに、この弓や煙玉を作ったのはその者か?」
桂「作ったのは、間違いないけど考えたのは違う奴よ。
後で、説明するわ。」
秋「ああ、分かった。」
桂「3人目は、どんな兵力差が有ろうとも撤退しない事から、
『退かずの楽進』と呼ばれているわ。」
春「ほう。中々、骨の有りそうな者だな。」
華「そうね。聞く感じでは、その者はかなりの実力者なのでしょう。」
春「そうですよね♪」
自分の意見を肯定してもらっただけで、
尻尾があれば千切れるほど振っている事が想像できる。
桂「チッ! 次は、『不殺の孔融』です。」
華「孔融・・・」
秋「どうかなさいましたか? 華琳様。」
華「何でもないわ。少し引っかかっただけよ。」
秋「そうですか。」
季「何で、不殺なの?」
季衣の質問に全員が桂花を見る。
桂「どうやらこの義勇軍は、賊全員を殺す事をしない様なのです。」
季「どういう事ですか?」
春「獣を殺さないとは馬鹿の集まりなのか?!」
春蘭が怒りで興奮しているが、
3人は冷静に考えている。
桂「これだから猪は・・」
春「何だとー!」
秋「落ち着け姉者。」
春「しゅ~ら~ん。」
華「ワザと逃がしているという事よ。」
春・季「「???」」
秋「つまり、逃がした賊が、奴らが恐ろしいと
宣伝して回る訳だ。」
春・季「「おお、なるほど!」」
桂「はぁ。義勇軍は武だけでなく旗も置いて行くらしいです。
その旗がある邑や街は、賊の被害が減っています。」
季「無くなる訳じゃ無いんですね~。」
華「そんな事で無くなれば苦労しないわ。」
桂「話しを戻しますが、その孔融が一番腕が立つらしく、
他の4人と違い、賊を全て生かして逃がしている様です。」
秋「確かに賊にしてみれば、恐怖の対象になりそうだな。」
全員が想像しながら頷いた。
桂花は、一度咳ばらいしてから、
桂「最後に、『天の御遣い、北郷』です。」
華「天の御遣い?」
春「何だその胡散臭い呼び名は?」
桂「怪我をした者を不思議な力で治療する事から
そう呼ばれているらしいのです。」
季「不思議な力って?」
桂「さぁ、そこまでの情報は入ってないわ。」
秋「その者の噂なら私も聞いた事があるが、
私が聞いたのは、その身如何なる刃も通さぬ事から
『鋼の北郷』と呼ばれていたが。」
春「そんな人間がおる訳無かろう。」
桂「・・事実よ。私の方にも情報が入っているわ。」
季「世の中には、不思議な人がいるんですね~。」
華「・・・会ってみたいわね。」
「「「「!!!!」」」」
一刀達の思惑通り、順調に名が知られ
その旗は賊が恐れる物となっていた。
数日後
――― 一刀side ―――
一「いい天気だなぁ。」
沙「ホントなの~。」
真「ホンマ2人共、緊張感が無いなぁ。」
凪「まったく・・」
蛍「まぁ、良いでは無いか。」
5人は、沢山の兵を従えながら歩いている。
しかし、物々しい雰囲気はなく、
どちらかと言えば、遠足に行く中学生の様な雰囲気で、
とても楽しそうだ。
一「そういえば、この辺りで有名な太守ているのかな?」
一刀は蛍(孔融)に聞いた。
蛍「そうですな、確か
白馬で有名な・・公・・公・・ハム・・公・・、
主様、申し訳ない思い出せませぬ。」
一「今、ハムって言わなかった?」
蛍「? 言っておりませぬが?」
一「そ、そう?」
凪「一刀様、疲れているのですか?」
沙「大変なの! 今日はこの辺りで休もうか?」
一「いや、大丈夫! 聞き間違えただけだから。」
真「無理したらアカンで?」
一「ははは、ありがとう。///」
一刀は愛されてる事を感じながら
顔を赤らめていると
先行していた兵が戻ってくる。
兵「申し上げます。
これより先に、黄色い布を巻いた賊の大群が居ります。」
一「また、黄巾党か。」
蛍「どうされますか?」
凪「決まっているだろう?」
真「蛍姐、それは愚問やで。」
沙「そうなの! あんなゴミ共は、
沙和達と自慢のフニャチン共で蹴散らすの~!」
蛍「その通りですな。」
一「じゃあ、準備するぞ!」
「「「「 応!! 」」」」
部隊全員が戦闘準備に入るのだった。
一刀達より離れた丘の上に
ローブを纏った老人?が1人、
?「ドゥフフ、これからが正念場よ。
頑張ってねぇん、ご主人様。」
そう言って、誰も居なかった様に
消えるのだった。
・・・・つづく
(あとがき)
どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。
更新が遅れて申し訳ありません(><)
実は、私の飼い猫が病気になってしまい、書くどころでは無かったのです^^;
今日やっと退院したので、書く事が出来ました。
これからも更新が遅れると思いますが、お待ち頂けると嬉しいです<(_ _)>
一刀君の能力説明は次回のあとがきで書きます。
ちなみに、最後の奴は終盤まで全く出ませんので(^O^)
次回は、義勇軍の戦闘シーン(T_T) 変になるかも知れませんがお楽しみに(^O^)/
コメント・メール・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>
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待ってくれていた方、お待たせしました
短めだと思っていたのに結構長い^^;
義勇軍のその後(?)です。