No.89676

真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,12

さん

待ってくれていた方、お待たせしました
短めだと思っていたのに結構長い^^;
義勇軍のその後(?)です。

2009-08-13 23:46:51 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:12815   閲覧ユーザー数:9158

(はじめに)

 キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

 温かく読んでやって下さい。

 

 この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

 書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

――― side A ―――

 

兵「以上が報告の全てです。」

 

?「そうか、御苦労だった。休んでくれ。」

 

兵「はっ。」

 

 兵と入れ替わりに女の子達が部屋に入ってくる。

 

?「白蓮ちゃ~ん、来たよ~♪」

 

白「忙しい所、呼び出して悪いな、桃香。」

 

桃「全然、構わないよ~♪」

 

?「それで? 一体どうしたのです?」

 

白「ああ、ちょっと面白い情報が手に入ってな。」

 

?「にゃ~? 面白い?」

 

?「ほぉ、面白いとはどんな事ですかな? 白珪殿。」

 

 白蓮の後ろから急に青髪の女の子が現われる。

 しかし、桃香の後ろに居る2人以外誰も驚かない。

 

?「はぁ、相変わらずお前は、突然現れるな、星。」

 

星「なら、もう少し驚いてくれてもよかろう? 愛紗。」

 

鈴「にゃはは♪ 鈴々達はもうなれっこのだ。」

 

星「ふむ、残念だ。 ところで、

  そちらの可愛らしいお嬢さん達はどちら様かな?」

 

白「それは、私も気になった。」

 

桃「ああ! 紹介するね、この子達は新しく仲間になってくれた・・」

 

?「わ、私は諸葛亮れしゅ!」

 

?「ほ、鳳統でしゅ!」

 

 少女達は、噛みながら自己紹介する。

 

桃「それでそれで? 面白い事って何?」

 

白「ああ、最近話題の義勇軍の情報だ。」

 

朱「もしかして、花鳥義勇軍ですか?」

 

星「ほぉ、街でも噂になっている、華蝶義勇軍ですな。」

 

白「星、字が違うぞ。」

 

桃「その花鳥義勇軍って何?」

 

鈴「鈴々も分からないのだ。」

 

愛「私達よりも前から活動している

  義勇軍の名前です。」

 

 2人に溜息をしながら説明する愛紗。

 すると雛理が、

 

雛「500人程の規模で、その実力は万軍に匹敵すると言われています。」

 

桃「ええ!? ホントに?」

 

鈴「スゴイのだ!」

 

愛「噂が独り歩きしているだけなのでは?」

 

白「私もそう思ってたんだけどな。」

 

 そう言って一つの少し大きな木箱を取り出す。

 

星「それは?」

 

白「弓だ。」

 

愛「ただの箱に見えますが?」

 

白「これをこうすると・・・」

 

 箱を組み替える白蓮。

 すると、ボウガンの様な形になる箱。

 

桃「スゴ~イ、形が変わっちゃった。」

 

鈴「面白いのだ! 鈴々にも貸して!」

 

愛「コラ! 鈴々!」

 

雛「何だか弩に似ていますね。」

 

白「それだけじゃ無い、

  ちょっと孔明こっちに。」

 

 そう言って朱里を呼び寄せる。

 そして、その弓を渡し矢をセットする。

 

白「あの柱を狙って、その突起を引いてみな。」

 

朱「は、はい。」

 

 50m程離れた柱を指差す。

 朱里は言われた通りに標準を合わせて、

 

ヒュ――カッ! 見事に柱に刺さる矢。

 

雛「あわわ、本当に当たった。」

 

朱「はわわ、凄いですこれ! 軽いうえに全く反動が有りません!」

 

白「なのに命中率も威力高い。」

 

星「確かにこれは凄いですな。」

 

愛「まさか?」

 

白「そのまさかさ。花鳥義勇軍は、この弓を全員が持ってるんだ。」

 

桃「ほぇ~。」

 

朱「これを量産出来ないですか?」

 

鈴「鈴々も欲しいのだ!」

 

愛「確かにこれが有れば、訓練をしていない

  新兵でも弓が使える。」

 

白「それは、無理だ。」

 

 皆の期待目を裏切る様に言い放つ。

 

桃「ええー! 何で?」

 

雛「私達がもうすぐここを離れるからですか?」

 

白「違う。そう言う事じゃ無い。」

 

星「では、何故なのですかな?」

 

白「分解出来ないんだよ。」

 

愛「分解出来ないとは?」

 

白「部品を一つでもはずすと爆ぜるんだ。」

 

朱「そ、それならば組み直せばよいのでは?」

 

白「組み直しても同じ様な威力がでないんだ。」

 

雛「残念です。」

 

愛「しかし、弓だけでは万軍に匹敵するとは思えませんが?」

 

星「確かに愛紗の言う通りですな。」

 

白「ああ、他にも――――

 

 

――― side B ―――

 

 とある庭の中央で、4人は話している。

 

?「残念です~。その弓が有れば調錬が楽なのに~。」

 

?「穏、お主はまたそんな事を言っておるのか。」

 

穏「だって~、大変なんですもん。

  そうだ! 祭様が私の変わりに私の部隊も調錬して下さいよ~。」

 

祭「タダではダメじゃ。」

 

穏「ええ~!?」

 

?「2人共、話しが進まないから少し黙りなさい。」

 

穏「も、申し訳ありません、冥琳様。」

 

?「まあまあ、少し位いいじゃない。」

 

祭「流石、策殿。」

 

冥「はぁ。雪蓮、甘やかさない。」

 

 冥琳は少し怒りながらも話し始める。

 

冥「その義勇軍は、立ち寄った街や邑に

  無償で武を教えているらしい。」

 

穏「それはいいですね~。私の部隊も『キッ!』・・・黙ってますぅ。」

 

 穏は冥琳に睨まれ小さくなる。

 

冥「そして、その中から部隊に入りたい者に試験を行うそうだ。」

 

雪「試験?」

 

冥「ああ、頭を使う物では無く、武力を試すらしい。」

 

祭「なるほどのう。確かにそのやり方なら質の高い

  兵が集まりそうじゃ。」

 

冥「後、料理が出来る事が入団条件らしいわ。」

 

雪「ふ~ん。料理はよく分からないけど

  それだけでは、やっぱり万軍に匹敵するとは思えないわ。」

 

冥「確かにな。次がこれだ。」

 

 冥琳は袋から赤と白の球を取り出す。

 

穏「冥琳様、その球は何ですか?」

 

冥「説明するよりも見てもらった方が早い。

  雪蓮、どっちがいい?」

 

雪「なんだか嫌な予感がするんだけど?」

 

冥「・・・気のせいだろう。」

 

雪「・・・赤で。」

 

冥「分かった。」

 

 そう言うと冥琳は、3人から距離をとり

 赤色の球を3人の足下に投げる。

 すると

 

ボフッ! と煙が3人を包み込む。

 

祭「な、なんじゃ?! 急に煙が・・ッ!」

 

穏「口の中とか色んな所がヒリヒリしますぅ~!?」

 

雪「目が痛いー!!」

 

 3人が煙の中で悶えている。

 それを「フッ」と小さく笑いながら眺める冥琳。

 やがて煙が晴れて、

 

雪「どういう事かしら?」(♯

 

冥「何がだ?」

 

祭「この煙のことじゃ!!」(♯

 

冥「口で説明するより早いでしょう?」

 

穏「それでも酷いですぅ~!」(♯

 

冥「3人には、いつも苦労させられているからな。」

 

雪「う゛。」

 

祭「そ、そっちの球も同じなのかのう?」

 

穏「あ、あははは~。」

 

 冥琳から黒い感情が伝わったのか、

 怒っていいはずなのに、話しを逸らす3人。

 

冥「こっちは普通の煙玉だ。

  赤い方には、どうやら唐辛子の粉末が入っているらしい。」

 

穏「なるほど~、確かにこの煙と弓が有れば

  賊の群れ位なら簡単に撃退できますね~。」

 

 軍師の顔になる隠。祭も真剣に聞いている。

 しかし、雪蓮だけは

 

雪「ねぇねぇ♪ 冥琳♪」

 

冥「駄目よ。」

 

雪「ええ~?! まだ何も言ってないじゃん!」

 

冥「煙玉をくれと言うのでしょう?」

 

雪「う゛」

 

冥「これは、明命に持たせるのだから

  あげられないわ。」

 

雪「ブーブー!」

 

冥「それで最後に、この―――

 

 雪蓮のブーイングを無視して話しは進んでいく。

 

 

――― side C ―――

 

 とある城の軍議室で

 

?「で? この部隊を率いている人物の

  情報は入っているのかしら? 桂花。」

 

桂「はい! 義勇軍を率いている5人の

  情報も手に入れてあります。華琳様。」

 

華「良くやったわ。後で部屋に来なさい。」

 

桂「はい♪」(///

 

?「そんな! ズルイぞ、貴様!」

 

桂「五月蠅いわよ。この馬鹿春蘭!」

 

春「なに~! 誰の頭が空っぽで救い様が無いだと~!」(♯

 

?「春蘭さま、そこまで言ってないですよ。ねぇ、秋蘭さま。」

 

秋「・・・姉者はかわいいな。」

 

?「おーい、秋蘭さま?」

 

秋「おお? どうした、季衣?」

 

季「だから、春蘭さまを止めて下さいよ~。」

 

秋「ああ、わかった。」

 

 秋蘭が春蘭を説得し、季衣が桂花を説得する。

 しかし、中々落ち着かない、

 

華「貴方達、いい加減にしなさい!」

 

「「「「!!!」」」」

 

 華琳の一言で全員が固まる。

 そして2人が、

 

春・桂「「申し訳ありません。」」

 

華「まあいいわ、続きを話して頂戴。」

 

桂「は、はい。」

 

 桂花は、一度深呼吸してから

 

桂「まず、1人目が『罵倒教官、于禁』です。」

 

華「?? どういう事かしら?」

 

桂「はい、部隊に入った新兵を訓練する時に、

  人格を否定する様な罵倒を行う様です。」

 

秋「そんなので、士気が上がるのか?」

 

桂「私も信じられないけど、統率力も高いと報告にあるわ。」

 

春「お前にも出来るんじゃないか?」

 

季「春蘭さま、言っちゃダメですよ~。」

 

桂「そこ! 五月蠅いわよ!」(♯

 

 イライラしながらも話しを進める桂花。

 

桂「次が、『鬼才のからくり師、李典』」

 

秋「言葉から察するに、この弓や煙玉を作ったのはその者か?」

 

桂「作ったのは、間違いないけど考えたのは違う奴よ。

  後で、説明するわ。」

 

秋「ああ、分かった。」

 

桂「3人目は、どんな兵力差が有ろうとも撤退しない事から、

  『退かずの楽進』と呼ばれているわ。」

 

春「ほう。中々、骨の有りそうな者だな。」

 

華「そうね。聞く感じでは、その者はかなりの実力者なのでしょう。」

 

春「そうですよね♪」

 

 自分の意見を肯定してもらっただけで、

 尻尾があれば千切れるほど振っている事が想像できる。

 

桂「チッ! 次は、『不殺の孔融』です。」

 

華「孔融・・・」

 

秋「どうかなさいましたか? 華琳様。」

 

華「何でもないわ。少し引っかかっただけよ。」

 

秋「そうですか。」

 

季「何で、不殺なの?」

 

 季衣の質問に全員が桂花を見る。

 

桂「どうやらこの義勇軍は、賊全員を殺す事をしない様なのです。」

 

季「どういう事ですか?」

 

春「獣を殺さないとは馬鹿の集まりなのか?!」

 

 春蘭が怒りで興奮しているが、

 3人は冷静に考えている。

 

桂「これだから猪は・・」

 

春「何だとー!」

 

秋「落ち着け姉者。」

 

春「しゅ~ら~ん。」

 

華「ワザと逃がしているという事よ。」

 

春・季「「???」」

 

秋「つまり、逃がした賊が、奴らが恐ろしいと

  宣伝して回る訳だ。」

 

春・季「「おお、なるほど!」」

 

桂「はぁ。義勇軍は武だけでなく旗も置いて行くらしいです。

  その旗がある邑や街は、賊の被害が減っています。」

 

季「無くなる訳じゃ無いんですね~。」

 

華「そんな事で無くなれば苦労しないわ。」

 

桂「話しを戻しますが、その孔融が一番腕が立つらしく、

  他の4人と違い、賊を全て生かして逃がしている様です。」

 

秋「確かに賊にしてみれば、恐怖の対象になりそうだな。」

 

 全員が想像しながら頷いた。

 桂花は、一度咳ばらいしてから、

 

桂「最後に、『天の御遣い、北郷』です。」

 

華「天の御遣い?」

 

春「何だその胡散臭い呼び名は?」

 

桂「怪我をした者を不思議な力で治療する事から

  そう呼ばれているらしいのです。」

 

季「不思議な力って?」

 

桂「さぁ、そこまでの情報は入ってないわ。」

 

秋「その者の噂なら私も聞いた事があるが、

  私が聞いたのは、その身如何なる刃も通さぬ事から

  『鋼の北郷』と呼ばれていたが。」

 

春「そんな人間がおる訳無かろう。」

 

桂「・・事実よ。私の方にも情報が入っているわ。」

 

季「世の中には、不思議な人がいるんですね~。」

 

華「・・・会ってみたいわね。」

 

「「「「!!!!」」」」

 

 

 一刀達の思惑通り、順調に名が知られ

 その旗は賊が恐れる物となっていた。

 

 

  数日後

 

――― 一刀side ―――

 

一「いい天気だなぁ。」

 

沙「ホントなの~。」

 

真「ホンマ2人共、緊張感が無いなぁ。」

 

凪「まったく・・」

 

蛍「まぁ、良いでは無いか。」

 

 5人は、沢山の兵を従えながら歩いている。

 しかし、物々しい雰囲気はなく、

 どちらかと言えば、遠足に行く中学生の様な雰囲気で、

 とても楽しそうだ。

 

一「そういえば、この辺りで有名な太守ているのかな?」

 

 一刀は蛍(孔融)に聞いた。

 

蛍「そうですな、確か

  白馬で有名な・・公・・公・・ハム・・公・・、

  主様、申し訳ない思い出せませぬ。」

 

一「今、ハムって言わなかった?」

 

蛍「? 言っておりませぬが?」

 

一「そ、そう?」

 

凪「一刀様、疲れているのですか?」

 

沙「大変なの! 今日はこの辺りで休もうか?」

 

一「いや、大丈夫! 聞き間違えただけだから。」

 

真「無理したらアカンで?」

 

一「ははは、ありがとう。///」

 

 一刀は愛されてる事を感じながら

 顔を赤らめていると

 先行していた兵が戻ってくる。

 

兵「申し上げます。

  これより先に、黄色い布を巻いた賊の大群が居ります。」

 

一「また、黄巾党か。」

 

蛍「どうされますか?」

 

凪「決まっているだろう?」

 

真「蛍姐、それは愚問やで。」

 

沙「そうなの! あんなゴミ共は、

  沙和達と自慢のフニャチン共で蹴散らすの~!」

 

蛍「その通りですな。」

 

一「じゃあ、準備するぞ!」

 

「「「「 応!! 」」」」

 

 部隊全員が戦闘準備に入るのだった。

 

 

 

 

 一刀達より離れた丘の上に

 ローブを纏った老人?が1人、

 

?「ドゥフフ、これからが正念場よ。

  頑張ってねぇん、ご主人様。」

 

 そう言って、誰も居なかった様に

 消えるのだった。

 

 

 

 

・・・・つづく

 

(あとがき)

 どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

 更新が遅れて申し訳ありません(><)

 実は、私の飼い猫が病気になってしまい、書くどころでは無かったのです^^;

 今日やっと退院したので、書く事が出来ました。

 これからも更新が遅れると思いますが、お待ち頂けると嬉しいです<(_ _)>

一刀君の能力説明は次回のあとがきで書きます。

 

 ちなみに、最後の奴は終盤まで全く出ませんので(^O^)

 

 次回は、義勇軍の戦闘シーン(T_T) 変になるかも知れませんがお楽しみに(^O^)/

 

 コメント・メール・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>

 


 
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