No.904447

真恋姫無双 鳳凰神の力を宿した聖剣士 第2話

麒麟さん

今回は一刀の四年間の様子を書きました。今思えば、今回出てくる技や力などは他の有名漫画などから引用しています。

2017-05-06 21:37:05 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2102   閲覧ユーザー数:1949

「魏の天の御使いの四年間」

 

 一刀は現在、鹿児島の県立図書館で勉強をしていた。本を読み、それをノートに書いている本は農業、経済、政治、歴史、科学、建築などの社会に必要なことが書かれている本である。勉強が終わり、一刀は茜色に染まった空を見上げて思った。いつになったら、また、華琳たちに会えるのかを。

 

一刀「ふぅ!華琳、俺は今でも頑張っているよ。あの世界に帰っても君に笑われないように、それにしても、俺が向こうにいる間、この世界では三日ぐらいしか時が進んでいなかったんだな。」

 

 一刀が言うように、彼が外史の世界からこの世界に戻って来て、三日しか時が進んでいなかった。三日間行方不明になっていたために学校の先生からは何故、行方不明になっていたのか、何をしていたのかといろいろ尋問を受けた。

 最終的に、学校の男子寮が窮屈だったために、外でゆっくりしたいと言った。そのため、教師や親からも物凄く説教を受けた。なにせ、タイムスリップしたと言っても、誰も信用しないだろうと一刀は思い、言い訳をした。その後、退学は免除されたが、反省文50枚という制裁が下された。

 

一刀「あれから、何事も一生懸命やるようになったんだよな。勉強は学年一位を取り続けて、運動の方も、剣道部で不動先輩に勝って、その後部長になったし。けど、この程度で妥協するようなら、華琳たちに笑われるからなぁ。」

 

 一刀は三年生になったとき、学校の進路相談で、祖父のいる鹿児島で農業をやりたいという思いをぶつけた。両親、姉、妹は何も言わなかったが一刀を応援してくれた。そのため、卒業と同時に鹿児島にやって来た。そして、祖父のいる道場に通い剣術を教わりながら、養豚、野菜の栽培、田植えなどをやりながら農業を体で覚えていった。

 

一刀「それにしても、爺ちゃんが世界最強剣士だったとは、初めて稽古をつけてもらった時の闘気は春蘭や関羽以上、もしかしたら呂布以上かもしれなかったな。全く、恐ろしいな。」

 

 一刀が鹿児島に移り住んでから、祖父に弟子入りし、毎日鍛錬の日々だった。ある日、祖父と同い年ぐらいの隻腕で、赤い髪をした男がやって来た。彼が言うには。祖父は昔、世界最強剣士と謳われていて、二つ名が「鷹の目」と呼ばれていたことである。

 それを知り、一刀は驚いた。まさか祖父がそんなに凄い剣士だったとは思わなかった。それから一刀は祖父の稽古を経て、剣術以外にも覇気を習得した。この覇気は部下の楽進(真名 凪)が使う気とは別物である。武装色は武器や体に覇気を纏わせて攻撃力や防御力を上げたりする効果があり、見聞色は相手の動きや相手の存在などを感じ取るものである。

 

一刀「及川の奴、今は雑誌の記者をやっているし、七海姉さんは女優として活躍しているし、あいつ(妹)は東大に進学したし、次はどうしたら、いいかな。」

 

ドイツのニュルンベルク

 ここにある民家がある。その家では老婆が一人で住んでいた。彼女の名前はイフィルナ・クレシェント、一刀の母方の祖母である。一刀の母はドイツ人であったが、日本人である一刀の父と結婚して、現在は日本に住んでいる。

 イフィルナは、昔はあるアクセサリーショップを運営していたが、高齢のために店を閉め。家でのんびり暮らしている。

 

イフィルナ「ふぅ、孫たちは元気にしているし、今度会いに行こうかの。」

???「突然すいません。イフィルナ殿、貴女のその孫の力を借りに来ました。」

イフィルナ「貴方は管輅、久し振りね。私に何か用なの。」

管輅「はい、正確には貴女の孫 北郷一刀の力ですが。」

イフィルナ「なぜ、一刀の力を必要とするの、貴方が私に会いに来たのはあの世界に何かあったの。」

管輅「はい、何者かがゾウナの封印を解いてしまいました。その結果、あの世界は危機的状況に陥っています。このままではあの世界が消滅してしまいます。だからこそ貴女の孫の力を借りに来ました。お願いします。」

                    (*二人ともドイツ語で会話しています。)

 この管輅とイフィルナの間には何かあったようだが、それ以上に二人の顔から焦りが出ていた。しかし、イフィルナには腑に落ちない点があった。なぜ、三人の孫の中で一刀だけという点である。ただし、そう思ってもいられない。

 イフィルナは地下の部屋に行き。箱を持ってきた。その箱の中には多くの指輪が入っていた。その指輪からは謎の力を放っていた。

 

管輅「この指輪の封印を解きますか、昔貴女がその世界で闇の眷属たちを打ち倒すために使った指輪を。ワルキューレ族の伝説の宝を。」

イフィルナ「ええ、あの子には悪いけどあの世界は私が昔命を懸けて戦い守り抜いたもの。もう、あの闇の眷属たちの好きにはさせない。」

管輅「貴女には悪いですけど、ゾウナが復活した、しないに拘わらず、彼はあの世界に行ったと思いますよ。大切な者たちに会うために。」

イフィルナ「ええ!大切な者たちとはいったい誰のことです。」

管輅「それは彼に聞いてください。とにかく、任せましたよ。」

 

 管輅は消えてしまった。イフィルナは茫然としてしまったが、すぐに気を取り直し、一刀に連絡を取った。もう二度とあの惨劇を起こさないように。

 

―あとがき―

 今回は一刀の四年間について書きました。この小説の一刀の母親はドイツ人という設定です。外見のモデルはありません。なお、一刀の姉の名前は七海で、妹の名前は六花という設定もあります。それと、一刀の祖父 北郷三鷹の外見は某海賊漫画に出てくる世界最強剣士をかなり老けさせた感じです。

 また、イフィルナが解放した箱の中に入っていた指輪に秘められた力とは、彼女は昔あの世界でどのようなことをしたのかはこれから書いていきます。

 次回は一刀が魏に帰る前日を書きます。一刀の心境や覚悟、イフィルナとの会話など書く予定です。

 


 
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