パンの店『ル・シャトン』…。
「うーむ、一時はどうなるかと思ったけど材料買い出しに行っておいて助かったわね…」
ようやく台風騒動も収まり、営業を再開できてほっと一安心の飯田橋美亜。
「さくら祭り向けに大量に焼かないとねー。あたしも手伝うわよママ」
「あたしも!いつまでも挫けてなんかいられないもんね!」
「あたしも…どこまでできるかわかんないけど頑張るよっ!」
そろって店の手伝いをするのは多夢、ミウ、マイカの三姉妹。
「みんな…」
思わず涙をこぼしてしまったミーアだが、左手でふき取ると、その手をぐっと握りしめる。
「よしっ!じゃあみんな気合い入れてパン作るわよっ!!」
「おーっ!!」
…そしてパンもひととおり揃い、順調に営業を行っていた。
「やっぱりさくら祭りといえば春限定のパン!桜の花を練りこんでみました!」
「おぉー、マイカやるじゃん。わが妹ながらビックリ」
「そう言うタム姉は何入れてるの?」
「この春にしか採れないっていうハチミツを使ってアップルパイ作ってみたの!ミウは?」
「あたしはこれかな。甘いものばっかりじゃ飽きるんじゃないかと思って、ランチ向けに春野菜のパイ作ってみたw」
そんな三姉妹の様子を見て、ミーアが一言。
「うーん、みんななかなかやるわね!」
「ママは何かできたの?」
「春といえばやっぱりベリーでしょってことで、ラズベリーにブルーベリーにクランベリーにカシス、あとはやっぱりイチゴのベリーミックスパイ!」
「「「うわー!美味しそう~!」」」
と、まさにその時。
「ぜぇ、はぁ…ぜぇ、はぁ…」
肩で息をしながら入ってきたのは天満橋テムナ。
「テムナ!?息せき切ってどうしたの!?」
「…た、大変やでミウ…ハリケーンの襲来や…」
「ハリケーン…台風じゃなくて?」
「そんなレベルとちゃうて……と、とにかく早よ逃げ…ガクッ」
「テムナ?…テムナ!?」
疲労の果てに倒れてしまったテムナをゆすり起こそうとするミウ。
だが次の瞬間、マイカはとんでもない相手…ハリケーンとエンカウントする!!!
「にゅ♪」
「きゃあ!?み、み、ミミナさんっ!?」
現れた少女…ハリケーンの正体は高井戸ミミナだっ!!
「どれもみんな美味しそうだにゅ…全部買いますにゅ!!」
「やめてー!いくらお金積まれても店のパン全部なんか無理ーーーー!!!」
結局、ル・シャトンもこの小さなハリケーンに手を焼くことになりましたとさ。
ちゃんちゃん。
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たった一人と侮るなかれ、こいつは冷蔵庫を壊滅させる威力を持つw
■出演
ミーア:http://www.tinami.com/view/760958
タム:http://www.tinami.com/view/784994
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