No.831258

【デジナミ】甘いものが好きです!【バレンタイン】

七月一夜さん

ご無沙汰してます!
今回のイベントは、甘いものが大好きな子たちには絶好のチャンスだとおもいます。
チョコ>材料集めになっている子も多いのではないでしょうか……?

こちらのイベント企画に参加しています。

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2016-02-16 22:02:40 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:569   閲覧ユーザー数:553

 

 

「ねえ、人間さん。お願いがあるんだけど、ラーナモンにチョコをあげたいんだ。

 材料を集めるのを手伝ってもらえないかな?」

 

「りゅーにお任せください、であります!

 出来れば、余ったチョコは頂戴したいのであります!!」

 

可愛らしく首をかしげるトーカンモンと、任せろと胸を張るりゅーちゃん。

 

「りゅーちゃん、本当に甘いもの好きだよね」

 

私はそんなふたりの後ろで苦笑い。

もちろん、断るつもりは無いのだけれど。

 

でも、不思議。

私自身は甘いものがあまり好きではないけれど、りゅーちゃんは大好き。

これはいったい誰に似たんだろう、と思うことが時々ある。

 

 

トーカンモンと分かれて、りゅーちゃんと一緒にチョコの材料を探すのだけれど、中々見つからない。

周囲のデジモンや、期間限定ショップの店員さんたちに聞き込みをしても、思うような成果は出ず。

 

休憩がてら、ふたりでベンチに腰をおろしてイベントエリアの周辺を見渡す。

やっぱり何も、見つからない。

 

「ルナ、チョコの材料はどこに落ちているでありますか……?」

 

「リアルワールドのカカオだったら、木に実るんだけどね。ここはデジタルワールドだから、ちょっと分からないなぁ……ん?」

 

途方にくれているところで、ピピピと着信音が響く。

通信相手の欄には、ハウンドさんの名前が。

 

「はい、ルナです。ハウンドさん、何かありましたか?」

 

『ハナもいるよー!』

 

「りゅーもいるでありますー!」

 

ハナちゃんとりゅーちゃんの明るい声に、沈んでいた気分が浮上すると同時に、切羽詰まった内容で無いことにほっと胸をなでおろす。

イベント時の通信は、妨害キャラが暴れているとか、変な仮面が現れたとか、あまり良くないことが多いのだけれど。今回は違ったみたいだ。

 

しばらくデジモンたちの他愛もない会話が続いた後で、通信の向こう側で、ぱたぱたと物音が響く。

 

『ごめん、ハナ。ちょっとルナと話しをさせて』

 

「りゅーちゃんもごめん、少しだけお口チャック、ね?」

 

ハウンドさんの声に、私もりゅーちゃんの口を押さえながら通信に耳を傾ける。

 

『ルナ、チョコレートの材料は見つかった?』

 

「それが、どこにも手がかりが無くて……。ハウンドさんはどうですか?」

 

『……見つけることは出来たけれど、ハナとふたりでは無理だったわ。

 出来れば、手を貸してもらえない?』

 

 

思いもよらない提案に、思わずりゅーちゃんと顔を見合わせる。

少しだけ、私がお手伝いに行っても足手まといになるかな、と思ったのだけれど。

 

りゅーちゃんが、きらきらと目を輝かせて、私に訴える。

 

甘いもの(チョコ)を手に入れるチャンスだと、目が語っている。

 

「はい、私達で良ければ喜んで!」

 

「お任せください、であります!」

 

通信の向こう側で、ハナちゃんが「わーい!」と喜ぶ声が響いた。

 

 

2月×日 ルナの日記より。

 

トーカンモンに頼まれて、チョコの材料を探すことになった。

 

それにしても、りゅーちゃんは甘いものが大好きだけど、いったい誰に似たんだろう?

 

中々材料が見つからなくて困っていたら、ハウンドさんとハナちゃんから連絡が来て、一緒に探すことになった。

がんばるぞー!

 

 

 
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