-私の父は北郷一刀、母の名前は漢の皇帝劉弁、私の真名は『瞳(ひとみ)』-
でも、私はこの真名が嫌いだった。何故なら…私の真名を表すその場所は、私に
光を与えてはくれないから。
『真・恋姫†無双 異伝「空と命と夢の狭間に」』で一刀と命の間に産まれた娘、劉永。
真名として名付けられた瞳という字に反して彼女の眼は生まれつき光を感じる事が
出来なかった。その代わり彼女には誰よりも遠くの物を見る力と多くの物を聞く力を
与えた。
-瞳に与えられた北郷組直属の諜報部隊『飛耳長目』-
「あなた達が私の眼に、耳になってくれるというのですか?」
「劉永様が望むというのならば、この文覚(ぶんかく)、羅馬の情報ですら持ち帰って
みせましょう」
「分からない事があれば嵐(らん)にお任せくださいねー…ぐぅ」
『寝るな!』
-『飛耳長目』に集う仲間達-
「あなた達は此処にいて良いのですか、地佳(ちか)も刀和(とわ)も?明日はライブ
では無かったのですか?」
「ライブは地佑(ちゆ)姉さんと人茄(れんか)に任せておけば良いの。親父や母さん
達が何を言おうとも私達の居場所は此処って決めたんだから」
「私達にはあんな華やかな場所よりこういう仕事の方が性に合っていますから」
-平和の影に忍び寄る不穏な影-
「劉康皇帝の如き若造にこのまま好きに支配させて良いはずが無かろう!この私こそが
大陸の覇者に相応しいのだ!!」
-皇帝劉康の苦悩-
「兄上、ご決断を」
「しかし…何故お前がそれを?本来ならこの国の皇帝はお前がなるはずだった。俺が此
処にいるのはお前が即位するまでの…『それはもう何度も話し合った事です。今の私
は飛耳長目の長、陰働きこそが私の使命です』…瞳、すまない。不甲斐ない兄で」
-そして元凶の前に立ちはだかる瞳-
「お前か、悉く私の邪魔をしてくれたのは!何者だ!?」
「我が名は劉永…漢の皇帝、劉康の妹。そしてあなたに引導を渡す者です」
漢の平和を陰で支える為にその光らない瞳で誰よりも遠くを見つめる劉永。後世、後
漢の歴史の中で最高の治世と称えられた真光帝・劉康の歴史の陰で語られる事の無か
ったその活躍を描く!
「何故だ!?お前だってそのような呪われた身の上ならばこの世を不条理とは思わんの
か!?」
「そのように思った事もありましたね…しかし、今は感謝しています。この世の陰で私
の瞳は光る事を知ったのですから」
-『真・恋姫†無双 異伝「空と命と夢の狭間に」外伝・「その陰に光る瞳」』-
…coming soon?
※注・これはあくまでも偽予告です。このような話を書く予定はまったくございませ
んので。そして名前も全て適当につけたので実際の人物・名称とはまったく関係の
無い事を付け加えさせていただきます。
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とりあえずネタですが、偽予告その1をどうぞ。