No.800664

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

三度にも渡って放たれてきた絡繰人間の襲撃………未来の思春と風、朱里により戦闘が開始されてしまった
必死に対応する一刀だが、仲間であり妻でもある思春達に思うように攻撃できない
稟と雛里、明命も闘うが果たしてどうなる…………?

2015-09-06 11:34:11 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1284   閲覧ユーザー数:1211

 

 

 

 

 

 

 

 

襲撃してきた絡繰人間は、何と未来の思春・風・朱里という残酷な結末であった…………!!!

一刀はその残酷過ぎる現実に驚きと憤怒に包まれる

一刀率いる対絡繰人間前線は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更なる戦闘の激化が予想されていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    六節 ~待てっ!!!~

 

 

 

一刀「はあぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「てやぁああぁっ!!!」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「それ~~~~~~」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「死ね、北郷っ!!!」

 

 

一刀に向かって激しい攻撃の応酬が始まる

 

 

蹴りや殴り、得物での攻撃、宝譿からのレーザーやビーム等のあらゆる攻撃が一刀に向かって襲いかかる

 

 

だが、一刀達もただやられてばかりではない

 

 

稟「一刀殿っ!!!」

 

 

 

ギュォォォォォッ!!!

 

 

 

雛里「ご主人様を援護しますっ!!!」

 

 

 

ギュォォォォォッ!!!

 

 

 

明命「了解ですっ!!!」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

稟と雛里は気を使った遠距離の補助、明命は接近戦にて一刀を援護する

 

 

明命「思春殿っ!!!貴方の相手は私ですっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

ガキンッ!!!

 

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「くっ………小癪な………」

 

 

明命は得物である『魂切』を構え、思春目掛けて斬りかかる

 

 

思春は間一髪のところで『鈴音』を使い、受け止める

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?ようやく面白くなってきましたねっ!!!」

 

 

朱里は巨大な本を大きく振りかぶり、明命の背後に立つ

 

 

一刀「ヤバイっ!!!明命っ!!!」

 

 

明命「くっ!!?」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「周泰抹殺~っ!!!」

 

 

朱里は素早く本を降り下ろした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「あわわ…………えいっ!!!」

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

ブォンッ!!!

 

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「へ?」

 

 

朱里の攻撃はミスで終わった

 

 

何故なら、目の前にいた明命が忽然と姿を晦ませたからだ

 

 

まるでその場に元々いなかったかのように

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「…………っ!!?」ピピピッ!!!

 

 

朱里は何かを察知して振り向く

 

 

その瞬間

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

ドカッ!!!

 

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?」

 

 

朱里は左脇腹付近に蹴りを入れられ、派手に転ぶ

 

 

蹴りを入れたのは

 

 

明命「隙ありですっ!!!」

 

 

先程、消えたと思われてた明命だった

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「………貴様、一体何を………」

 

 

思春は目を鋭くして問い詰める

 

 

雛里「于吉さんから伝授して頂いた『移動術』です

私が明命さんをこの距離から強制的に『空走』させる技なのです」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「強制的に『空走』をですか~?何とも興味深いですね~………」

 

 

風は興味を持つも、眉間には皺が寄っている

 

 

雛里「名を『迷宮道(めいきゅうどう)』といいます

緊急回避により、反撃も容易いのが特徴です」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「……成る程、ただの軍師という訳ではないようだな……」

 

 

思春はニヤリと笑う

 

 

稟「我々も頭数に入れても構いませんよ?」

 

 

稟は頭上に手をやると

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

再び『深緑岩』が出来始める

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「ふっ………面白い……………

ならば、格の違いを知るがいい……

我等絡繰人間と、たかが気を扱えるようになっただけの半端者との大きな差をな………!!!」

 

 

思春は『鈴音』を構え、走り出した

 

 

明命「そうはさせません、思春殿っ!!!」

 

 

その走り出す路に明命が立ちはだかる

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「小賢しい…………貴様からその首、はねてやる………周泰っ!!!」

 

 

かつての同じ隠密同士の戦いが始まった

 

 

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「あぅあぅ………良いとこ無しですぅ~………」

 

 

その頃、朱里は体についた土埃を払いながらショボくれていた

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「へこんでは駄目なのですよ、13号さん

勝負はまだまだこれからなのですよ~」

 

 

宝譿(未来)「こいつの言う通りだぜ?

俺達には格好の敵が目の前にいるじゃねぇか」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「格好の敵?」

 

 

宝譿は小さな手を差し向ける

 

 

その先にいたのは

 

 

一刀「……………明命」

 

 

『天の御遣い』こと北郷一刀であった

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「22号に良い考えがありますよ~?お耳を拝借です~」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「は、はい…………」

 

 

朱里は吃りながら耳を貸す

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「…〃〃………〃〃……なのです」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?それは名案かつ残酷ですね~っ!!!」

 

 

朱里は目を輝かせながら頷く

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「それでは、作戦決行なのです~♪」

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

風は一刀に向かって『空走』をして移動し始めた

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「(この程度の強さなら抹殺は簡単そうですね♪)」

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

朱里も風同様に『空走』をして移動し始めた

 

 

一刀「………………っ!!?」

 

 

一刀は何かを察知したのか、素早く頭を下げた

 

 

その瞬間

 

 

 

ブォンッ!!!

 

 

 

一刀「いっ!!?」

 

 

躱した一刀の頭の上に、何か重量感のある物体が一刀の頭を掠めて行った

 

 

それは

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?はずれてしまいました!!?」

 

 

朱里が手にした本型の鈍器であった

 

 

一刀「朱里…………」

 

 

一刀は朱里を見て呟く

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「13号さんだけではありませんよ~?」

 

 

一刀「っ!!!」

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

一刀は耳に直接聞こえてきた風の声に寒気を感じ、思わず『空走』でその場を離れた

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「…………そんなに慌てて逃げなくてもいいではありませんか………」

 

 

風は一刀の行動に剥れる

 

 

一刀「風…………2人が相手か………」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ふっふっふっ………」

 

 

風は不敵に笑う

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「ふふふ♪頭を擂り潰してあげましょう♪」

 

 

朱里の真っ黒な感情が浮き彫りとなる

 

 

一刀「さぁて…………それはどうかな?」

 

 

一刀はゆっくりと両手を突き合わせる

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おぉお?あの構えは?」ピピピッ!!!

 

 

一刀「喰らえっ!!!『殺円』っ!!!」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

一刀は環状の気の攻撃『殺円』を放つ

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「確か、潜っても駄目な技の筈です」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ならば、追い討ちに備えつつ躱しましょう~」

 

 

朱里と風は身構えつつ、『殺円』を優雅に躱す

 

 

そこへ

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「計算通りです~♪」

 

 

一刀「っ!!?」

 

 

一刀が『空走』をして、風に追い討ちをかけようとしていた

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?えいっ!!!」

 

 

 

ブォンッ!!!

 

 

ドカッ!!!

 

 

 

一刀「がはっ!!?」

 

 

朱里が大きく振り回した本型の鈍器は一刀の肩甲骨辺りに直撃し、一刀を大きく弾き飛ばす

 

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

 

その勢いは止まらず、そのまま地面に激突する

 

 

一刀を中心に激しい衝突音が発生し、土煙が大きく舞い上がる

 

 

忽ち、一刀の姿が土煙に覆われ隠れていく

 

 

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「今度の追い討ちはこちらの番です~♪

『標準固定・ろっくおん』」

 

 

 

ピピピッ!!!

 

 

 

宝譿の右目がライフルスコープのような狙い打つ姿勢に変化する

 

 

宝譿(未来)「土煙の中に気を探知、『標準固定・ろっくおん』完了!!!」ピピピッ!!!

 

 

宝譿は目を細めて言う

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「『宝譿れーざー』、威力強化………『れべる1』から『れべる2』に上昇確認おーけー」

 

 

風は次々と現代用語を使用していく

 

 

しかも、数字の読みは英語読みだ

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ではでは………貫け~『宝譿れーざー・れべる2』、発射!!!」

 

 

宝譿の目が一際大きく開いたその時

 

 

 

ピュンッ!!!

 

 

 

先程より一回り径が大きい『宝譿れーざー』が放たれた

 

 

一直線に土煙に吸い込まれていき

 

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

 

大きな爆発が発生し、辺りの土煙を全て吹き飛ばした

 

 

一刀「どわっ!!?」

 

 

その吹き飛ばされた土煙に混じって一刀が転がり込んできた

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「………おぉお?お兄さんは無傷ですか~?」

 

 

宝譿(未来)「おかしいな、ちゃんと『ろっくおん』した筈だぜ?

それなのに躱したってんのか?化け物 じゃねぇかよ………」

 

 

宝譿は一刀に『宝譿れーざー・れべる2』が命中していないことにガッカリしてしまう

 

 

一刀は服に付着した土埃を払い落としながら言う

 

 

一刀「基本、レーザーは一直線上にしか発射されないからね

躱すのは容易だ、本当に動けないとかると話は別だけど………」

 

 

一刀の言葉に風は目を光らせてニヤリと笑う

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ほぉほぉ?『動けない』のなら当たるのですね~?」

 

 

風の呟きは一刀には聞こえていない

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「(………はわわっ!!?これって所謂、『死亡ふらぐ』というものでは!!?)」

 

 

朱里は風の意図が分かったのか笑いながら驚く

 

 

一刀「さて………俺だってやられてばかりじゃいられないぞ…………?」

 

 

一刀は『空立』をして空中に立っている風と朱里を見上げる

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ふっふっふっ………それはどうですかね~」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「貴方にこの元・諸葛亮と元・程昱の身体を傷つけることができますか?」

 

 

朱里は本型の鈍器を肩で担いで黒く微笑む

 

 

一刀「………………」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「無理でしょうね……貴方の性格は既にお見通しです~♪

女方に弱いというのは最早確定事項ですから♪」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「現にお兄さんは未だに22号や13号さんに一撃も入れていないではありませんか……」

 

 

一刀「……………っ!!!」

 

 

一刀の瞳孔が一気に開く

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「情け無用……容赦なし………手加減無理の鬼でなければ22号達を破壊することは不可能です……

それは女子供を平気で惨殺する悪魔のような御方でなければ……」

 

 

風が冷たく言い放つと頭の上の宝譿の両目が光だす

 

 

一刀「っ!!?」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ですが、確かに単発では躱されてしまう可能性が高いです

ならば、躱せられない程の『連発』なら如何でしょうか~?」

 

 

一刀「いっ!!?」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「『宝譿れーざー・がとりんぐたいぷ』に変更、及び発射~」

 

 

 

ピュピュピュピュピュピュピュンッ!!!

 

 

 

宝譿の両目から『宝譿れーざー』が大量に一刀に向かって放たれた

 

 

一刀「くっ!!!冗談じゃねぇぞっ!!?」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

一刀は『龍走』をして『宝譿れーざー・がとりんぐたいぷ』からどうにか逃げる

 

 

『宝譿れーざー・がとりんぐたいぷ』は地面に直撃する度に爆発を起こす

 

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

 

地面から次々と爆発と黒煙が吹き出る

 

 

一刀「戦争かよっ!!!」

 

 

一刀は『宝譿れーざー』から逃れつつ、振り向き

 

 

一刀「くそっ!!!こうなったらやってやるっ!!!はあぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

 

ゴォォォォンッ!!!

 

 

 

紫色の禍々しい気を放出した

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?あれは『死の極み』っ!!?」ピピピッ!!!

 

 

『死の極み』とは、かつての『復讐の魔人』・響窃が発動した『死の~』つく技が強化される補助技のこと

 

 

強化された技は『極死の~』と技名が変化するのも特徴

 

 

一刀「いっけぇっ!!!『極死の光波』っ!!!」

 

 

 

ピュピュピュピュピュピュピュンッ!!!

 

 

 

一刀は『死の閃光』の連発版『死の光波』の更なる強化版『極死の光波』を放った

 

 

『極死の光波』は風の『宝譿れーざー・がとりんぐたいぷ』を次々と叩き落としていく

 

 

その一部が

 

 

 

ピュンッ!!!

 

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おぉおっ!!?」

 

 

 

ピュンッ!!!

 

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?」

 

 

風と朱里の肩や太股付近を掠めていった

 

 

掠り傷程度だが、風と朱里は驚き思わず『空立』を解除してしまい、地面へと落下してしまう

 

 

一刀「っ!!!朱里!!!風!!!」

 

 

一刀は今は敵であるにも関わらず、落下してくる2人に駆け寄ってしまう

 

 

そこへ

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「くっ!!!」

 

 

一刀「おわっ!!?」

 

 

思春が明命との戦闘で勢い余って一刀目掛けて飛んできたのだ

 

 

一刀は透かさず、それを躱す

 

 

 

 

明命「一刀様っ!!!お怪我はありませんかっ!!?」

 

 

明命が一刀の心配をして側へ駆け寄る

 

 

稟や雛里も遅れて近寄る

 

 

風と朱里、思春は巧く受け身をとり、その場に立つ

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ふむふむ………危なかったですね~」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわ………ちょっと油断してましたね………」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「私としたことが…情けない…………

周泰如きに遅れをとるとはな………」

 

 

風達は驚きと悔しさに満ち溢れた表情をする

 

 

一刀「俺達だってやられてばかりじゃないんだぜ?

さぁ、続きを始めようじゃないか」

 

 

少し腹を括った一刀は再び構える

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「上等だ、返り討ちにしてやる………」

 

 

思春が『鈴音』を構えたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プップップップップップップップップップッ!!!

 

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「っ!!!」

 

 

一刀「ん?」

 

 

電話のプッシュ音のような音が思春の片眼鏡から発せられた

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「『通信機』からの受信ですね~………」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「何かの連絡でしょうか………?」

 

 

思春は片眼鏡についている赤いボタンを押しながら話始めた

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「こちら絡繰人間20号、どうぞ」

 

 

その通話相手は

 

 

斬魔『こちら斬魔、絡繰人間20号ですね?

[通信機]のほうは成功したようですね』

 

 

なんと『血光軍』の副大将・絡繰人間1号、斬魔であった

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「っ!!?斬魔様っ!!!」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?斬魔様っ!!?」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おぉおっ!!?斬魔様直々にですか~?」

 

 

思春の声に朱里と風も驚く

 

 

一刀「斬魔…………っ!!!『血光軍』の副大将っ!!!」

 

 

一刀も璃々の記憶を辿って思い出す

 

 

斬魔『まぁ、[通信機]のことは置いといて…………

御三方、北郷一刀達の戦闘情報が十分に録れました

作戦のほうは成功しましたので帰還して下さいな』

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「帰還ですか………?

ですが、我々の目の前にはその北郷一刀が………」

 

 

思春は抹殺ができると必死にアピールするが

 

 

斬魔『確かに貴女方3人なら北郷一刀を抹殺することは可能でしょう……

ですが、あくまで[可能]の範囲………[無事]に帰還できる保証は一切ありません』

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「………………」

 

 

斬魔『北郷一刀を抹殺したからといってそこで終わりではないのです

曹操、劉備、孫策といった猛将がまだいるのですからここで貴女方を失われてしまったら形勢が変わってしまうのですよ…………』

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「ですがっ!!!」

 

 

思春は食い下がるが、次の斬魔の一言で状況が一変する

 

 

斬魔『これは私だけの考えではありません

帰還命令は龍天様直々なのです』

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「っ!!?龍天様がっ!!?」

 

 

思春は驚きの表情一色となる

 

 

斬魔『えぇ、ですので今すぐ帰還して下さい

それと、帰還次第[龍禅の間]に来てください』

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「御意」

 

 

斬魔『では、お待ちしています』

 

 

そう言うと斬魔との通話は切れた

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「斬魔様はなんと?」

 

 

朱里は思春に聞く

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「今すぐ『龍天城』に帰還する

2人共、『簡易式時空転送装置』の準備を」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「今すぐですか~?折角お兄さんが目の前にいるのですよ~?」

 

 

風は眉間に皺を寄せて反論するも

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「龍天様からの直々のご命令だ、早くしろ」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?龍天様のでしゅかっ!!?」

 

 

朱里は思わず驚く

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おやぁ、それは残念ですね~

折角お兄さんを『催眠飴』で行動不能にして『宝譿れーざー』で心の臓を貫通しようと思っていたんですがね~…………」

 

 

風は心底残念な表情をしつつ、左手首についている機械に番号を打ち込む

 

 

思春と朱里も同様に打ち込む

 

 

すると

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

一刀「っ!!?」

 

 

思春達一人一人の背後に『闇行』にも似た穴が出来始める

 

 

雛里「あ、あれは………っ!!?」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「これは私達が未来へ帰還する為に創られた『簡易式時空転送装置』です

簡易式なので使用は1回のみですが……」

 

 

朱里は雛里の質問に返答する

 

 

稟「っ!!!逃げるのかっ!!!風っ!!!」

 

 

稟は風に向かって叫ぶ

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「戦略的撤退と言ってください、郭嘉さん

それと22号は絡繰人間22号です~」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「22号の言う通りだ

去らばだ北郷一刀………命拾いしたな」

 

 

一刀「っ!!!思春っ!!!」

 

 

少しずつ思春達の身体が消えかかっていることに気づいた一刀は走り出す

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「だが、次に会った時は貴様の最期だ

それまで怯えて待っていろ」

 

 

殆んどが消えかかっている思春は一刀に向かって宣戦布告をする

 

 

一刀「くっ!!!待てっ!!!」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「去らばです~お兄さん~♪」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「目的は達成しました~♪次に会うときが楽しみです~♪」

 

 

朱里と風は微笑みながら消えていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「っ!!!待ちやがれっ!!!甘寧っ!!!諸葛亮っ!!!程昱ーーーーーっ!!!」

 

 

一刀の咆哮虚しく、激しい戦場と化した大地には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀・明命・稟・雛里だけが残された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、一刀の絡繰人間との最初の敗北でもあったのだった……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 

 

 


 
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