No.799186

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

『限界突破』の修行している最中、三度に渡る絡繰人間の襲撃が始まった
それに対応する為、一刀・明命・稟・雛里が出撃することとなる
ところが、出撃して後悔してしまう……………
何故なら、現れた絡繰人間は未来の思春達だったのだから………!!!

2015-08-29 23:27:54 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1140   閲覧ユーザー数:1075

 

 

 

 

 

 

 

 

『限界突破』の修業の最中、絡繰人間が襲撃を仕掛けてきた為、一刀・明命・稟・雛里の面々で襲撃に備える事となる

ところが、襲撃を仕掛けてきた絡繰人間は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来の思春達であった………………!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    五節 ~悲劇の決闘~

 

 

 

一刀「絡繰人間………20号だとっ!!?

違うだろ!!?お前は俺達の知っている思春だろっ!!?」

 

 

一刀は目の前にいる現在よりかなり大人びた思春に鸚鵡返しをする

 

 

思春?「…………『思春』とやらは甘寧の『真名』であろう?

私はそんな弱者な輩ではない」

 

 

一刀「そんな………………

しかも、まさか………朱里や風まで……」

 

 

一刀は絡繰人間20号と名乗る未来の思春の後ろに控える背が伸び、胸が少し膨らんだ未来の朱里と風に問いかける

 

 

朱里?「20号さんと同じです

私は諸葛亮などではありませんよ?私は絡繰人間13号ですよ、北郷一刀さん♪」

 

 

風?「自分もですよ~?お兄さん

自分も程昱ではありません~、絡繰人間22号です~」

 

 

その発言に一刀以外の者達が驚愕で、悲しみに満ちた表情となる

 

 

稟「風……………………」

 

 

雛里「朱里………ちゃん………」

 

 

明命「思春殿……………」

 

 

全員が今にも泣き崩れそうな精神状態だ

 

 

稟「まさか………未来で死んだと思われていた皆は…………っ!!?」

 

 

雛里「ぜ、全員絡繰人間に………!!?」

 

 

稟と雛里は恐ろしい事実に気付き、顔が青ざめる

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「さて、どうかな……………?

1つ言える事は、我々は『龍天様』に忠誠を誓っている事だ」

 

 

朱里と風もコクコクと頷く

 

 

一刀「っ!!!龍天『様』っ!!?」

 

 

一刀は目を見開き、遂に叫ぶ

 

 

一刀「違うだろっ!!!思春っ!!!

お前が忠誠を誓っているのは人生を大きく変えてくれた蓮華、孫権だ!!!

風もだ!!!風は華琳、曹操だろっ!!?

朱里は桃香、劉備だっ!!!」

 

 

稟「一刀殿…………」

 

 

一刀の熱い叫びはこの辺り一面に響き渡る

 

 

だが、

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「…………言いたい事はそれだけか?

下らんな……………」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「あはは♪何を仰っているのでしょうかね~♪」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「生憎ですが、お兄さん

そんな訳の分からない記憶など、残っていませんよ~?」

 

 

一刀「っ!!!」

 

 

絡繰人間となってしまった朱里と風、思春の心は体同様機械のように冷たく、人の感情を受け入れられなくなっていた

 

 

それどころか、乱世での記憶や一刀達との記憶全てが消されていたようだ

 

 

つまり、自分達は元々龍天の下で天下統一を謀っていたと上書きされていたのだ

 

 

一刀「ここまで腐ってやがったとはな……………!!!

龍天……………!!!」

 

 

一刀の表情は怒りの感情一色になった

 

 

一刀の体はワナワナと震えだす

 

 

握りしめた両方の拳から血が滴り落ちる

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「龍天『様』だ、北郷一刀

貴様如きが龍天様の名を気安く呼び捨てなどにするな………」

 

 

思春は得物である『鈴音』を構える

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「20号さん、落ち着くのですよ~

まだ、戦闘は始まってませんから~」

 

 

風は人間性がそのままの状態で思春を落ち着かせる

 

 

どうやら、性格は元のままのようだ

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「ふふふっ、何だか楽しくなってきました!!!」

 

 

 

ブォンッ!!!

 

 

 

……………失礼、やはり若干性格も改造されているみたいです

 

 

朱里がかなり黒くなっています。

 

 

朱里は懐から得物(?)の大きな本を取り出す

 

 

その大きさ朱里の身長の半分

 

 

しかも、かなり精密な物なのか折り畳み式の物

 

 

最早、本の形をした鈍器

 

 

地面に置いた瞬間、地面が若干沈む程の重さ

 

 

それを本来、筋力が全くない朱里が片手でブンブンと振り回している

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おやぁ?13号さんもですか~?

御二方、気が早いですねぇ…………」

 

 

宝譿(未来)「まぁ、仕方ねぇだろ……

出番を今か今かと待ってたんだからよ……」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おぉ?宝譿もようやく初登場ですね~」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?それは言っては駄目な単語ですぅっ!!!」

 

 

朱里は慌てて風の口に手をやる

 

 

一刀「(性格や言動は全く同じ…………

本当に記憶だけ上書きされたことになっているのか…………?

全員今までの絡繰人間同様に片眼鏡をしているけど、見たところ『結構真新しい感じ』だな………)」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「さて、そろそろ始めるか…………」

 

 

明命「っ!!?」

 

 

稟「くっ!!!又もや刃を交えなければならないのですかっ!!!」

 

 

雛里「あぁ、あぅあぅ…………」

 

 

全員困惑したまま戦闘体勢に入る

 

 

一刀「……………明命は二人の護衛を頼む、俺が戦うよ」

 

 

明命「一刀様っ!!?」

 

 

明命は目を見開き一刀を見る

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「戦闘を開始するっ!!!」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「あはは♪今、殺してあげますよ~♪」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「さてさて、自分も行きますかねぇ~」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

3人は一刀目掛けて『龍走』をして突っ込んできた

 

 

一刀「っ!!!頼むぞ、明命っ!!!」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

明命「一刀様っ!!!」

 

 

一刀は絡繰人間の兵器と化した思春・朱里・風に向かって同じく『龍走』をして突っ込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に悲劇の決闘が始まったのだった

 

 

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「地獄に堕ちろっ!!!北郷一刀っ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

一刀「ふっ!!!」

 

 

思春は得物である『鈴音』を一刀の頸動脈目掛けて振り回す

 

 

一刀は首を擡げてギリギリのところを躱す

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?よく躱しました、っねっ!!!」

 

 

 

ブォンッ!!!

 

 

 

一刀「はぁっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

ガキンッ!!!

 

 

朱里は驚きながらも鈍器である巨大な本を一刀の頭目掛けて降り下ろす

 

 

一刀はそれを右足の上段蹴りで受け止める

 

 

一刀「(っ!!!この衝撃と重量感…………

絶対に朱里じゃ振り回せない代物だ………!!!確実に春蘭や焔耶クラスでないと無理だぞ?)」

 

 

一刀は受け止めて、改めて朱里達は記憶だけではなく腕力といった戦闘能力値まで改造されていることに気づく

 

 

だが、今の一刀に考えている暇などない

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「行きますよ~、『宝譿れーざー』・発射~」

 

 

 

ピュンッ!!!

 

 

 

一刀「いぃい゛っ!!?」

 

 

一刀は風の頭の上に乗っかっている宝譿の目からまさかのレーザーが放たれきた事に、回避しながら驚く

 

 

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

 

放たれたレーザーは彼方の岩に直撃した後、爆発を生み出す

 

 

稟「ま、まさかの宝譿まで戦闘に参加ですか…………!!?」

 

 

雛里「これでは、ご主人様は合計4人相手にしなければなりません………!!!」

 

 

明命「や、やはり自分も………」

 

 

明命が動きだそうとしたが

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「あはは♪そうはさせませんよ~♪」

 

 

朱里は再び懐に手を突っ込んだかと思うと、鳥の羽で出来た団扇を取り出し下から上へと振り上げる

 

 

すると

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

明命「はぅわっ!!?」

 

 

雛里「か、風の壁っ!!?」

 

 

稟「と、閉じ込められたっ!!?」

 

 

3人を中心とする半径2m範囲に轟音を引き連れる風の壁が出来始めた

 

 

一刀「っ!!!雛里!!!稟!!!明命!!!」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「人の事を心配している場合か?」

 

 

一刀「っ!!?くそっ!!!」

 

 

一刀は助けに向かおうにも、思春や風により邪魔が入ってしまいその場から思うように動けない

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「その『祈りの壁(いのりのかべ)』は接触するもの全てをを切り刻みます♪

人肉卸しになりたくなければそこでジッとしていることですね♪」

 

 

朱里は足元に散らばっている小石を『祈りの壁』に向かって投げつける

 

 

すると直撃した瞬間、小石はみるみる削られ粉となった

 

 

稟「っ!!!」

 

 

明命「…………満更嘘ではないようですね…」

 

 

明命は額から流れる汗を手で拭う

 

 

一刀「(朱里………諸葛亮と言えば神風を起こしたとされている……

それに因んでなのか?でもそれなら『歴史を知っている』ことになるが………)」

 

 

一刀は心の中で疑問点が浮かぶ

 

 

一刀「けど、今はそんな悠長な事を考えている場合じゃないっ!!!」

 

 

一刀は身構え直す

 

 

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「ふっ………死ぬ覚悟は出来たか?」

 

 

思春は『鈴音』を構えたまま接近していく

 

 

一刀「悪いが、俺はそう簡単には負けを認める気はないぞ?」

 

 

一刀は追い詰められているにも関わらず、ニヤリと笑う

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?情報通りの諦めの悪さですね~」

 

 

朱里は両手を合わせて驚く

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「どうやら、そのようですね~」

 

 

風は相変わらずのんびりとした口調で言う

 

 

稟「くっ!!!思春殿は元より武将……

強いのは分かりますが、軍師2人までもがここまで接近戦に強くなっていると考えるとかなり厳しいです!!!」

 

 

雛里「………何か…何か策は……」

 

 

雛里はあちらこちらを見て呟く

 

 

明命「はあぁぁぁぁぁ………はっ!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

明命は斬撃を放つも朱里が作り出した『祈りの壁』には無力と化していた

 

 

明命「あぅ………どうにかここから脱出出来れば………」

 

 

こうやっている間にも一刀は攻撃されている

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「…………おのれ、うろちょろと……!!!

大人しく斬られて死ねっ!!!」

 

 

一刀「誰が好き込んで斬られるかってんのっ!!!」

 

 

一刀は思春の攻撃を難なくとまではいかないが、躱していく

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ふむぅ……このままでは埒が明かないですね~

ではでは………」

 

 

風はゆっくりと、まるで散歩でもするかのように歩み出す

 

 

片手には何か棒のような物を持っている

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「20号さ~ん、避けてください~」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「ん?」ピピピッ!!!

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

思春は何かを察知していち早く避難する

 

 

一刀「ん!!?」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「『宝譿びーむ』発射~」

 

 

 

ピュンッ!!!

 

 

 

一刀「うわっ!!?」

 

 

宝譿の目から今度は一直線に一刀に向かうレーザーではなく、広範囲に光線を振り回すビームを発射した

 

 

一刀「(一回でも触れればお陀仏だっ!!!)」

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

一刀は『空走』で素早く距離をとった

 

 

つもりだった

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「はい~お疲れさまです~♪」

 

 

一刀「っ!!?」

 

 

一刀の目の前には風が笑顔で立っていた

 

 

一刀「しまったっ!!!」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「上手く誘導できたようですね~

気づいたところでもう遅いですよ~?」

 

 

風は一刀の顔の目の前に片手に持っていた物を見せつける

 

 

それは

 

 

一刀「……………飴?」

 

 

風がいつも持ち歩いているくるくるキャンディ

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「ふっふっふっ………ただの飴ではないですよ~?」

 

 

風が妖しく笑ったその時

 

 

一刀「…………っ!!?」

 

 

一刀は突如、目を見開いて動かなくなる

 

 

稟「一刀殿?一刀殿っ!!?如何なされましたかっ!!?」

 

 

雛里「ご主人様っ!!!」

 

 

明命「一刀様っ!!?どうなさったのですかっ!!?」

 

 

明命達の必死の問いかけにも一刀は返答出来ない

 

 

一刀「うっ…………く、く…………!!!」

 

 

一刀は歯を食いしばり体を動かそうとするも、何故か動かない

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「お兄さん、如何ですか~?

『催眠飴(さいみんあめ)』の効力は~」

 

 

稟「『催眠飴』?風の飴すら戦闘の道具なのですかっ!!?」

 

 

稟は風に食って掛かる

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「百歩譲って郭嘉さんが22号の事を言っているとして話を進めますけど、その通りなのです~

22号の飴の渦巻きを見てしまうと正常な判断等が出来なくなり、体が動かなくなります~」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「つまり、こんな事も出来る…………!!!」

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

ドカッ!!!

 

 

 

一刀「ぐぁっ!!?」

 

 

思春は一刀に近寄ると素早く鳩尾に左足の蹴りを放った

 

 

一刀は蹴り飛ばされ、激しく地面に叩きつけられる

 

 

雛里「っ!!!ご主人様っ!!!」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「ふっ……他愛もないな」

 

 

思春は鼻で笑い、一刀を見下す

 

 

一刀「いてててて………」

 

 

一刀は蹴られた部分を擦りながら、立ち上がる

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「因みに解除方法は衝撃を与えれば直ぐに治ります~」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「……………それを先に言わんか……!!!」

 

 

思春はキッと風を睨み付ける

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「………ぐぅうZZz……」

 

 

風はわざとらしくその場で寝る

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「………寝るな、22号っ!!!」

 

 

思春は怒って風を起こす

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?千載一遇の抹殺の機会がっ!!?」

 

 

朱里は残念そうに驚く

 

 

一刀「…………つまり、あの飴にもう一回捕まったら死亡ってことか……」

 

 

一刀はその場に構えて呟く

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「そう言うことなのです~

つまり、お兄さんはもう22号から目が放せないという事ですね~」

 

 

風は普通に起きると一刀に微笑む

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「………………」

 

 

思春は何か言いたげに風を睨み付けるが、ここはスルー

 

 

一刀「……………何時もの風ならまだ心地いい感じに聞こえるんだけどな………」

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おやぁ?それは残念ですねぇ~

生憎ですが、お兄さんの知っている程昱さんはもう此処にはいません」

 

 

一刀「………………」

 

 

風は安らぎの表情で言うが、それとは対称的に一刀の表情は哀しみに満ち溢れている

 

 

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「(…………まだ戦闘情報が少ないですね……

まだまだ頑張って戴きましょうか……)」

 

 

朱里は心の中で呟き、巨大な本を担いで歩み出す

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「お話もこれくらいにして再開しますか……」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「同感だな………

我々には北郷一刀抹殺の義務がある……その後、ついでに郭嘉・鳳統・周泰を殺してやろう」

 

 

思春の発言に稟は

 

 

稟「ふっ………ついでで殺されてたまりますか………!!!」

 

 

鼻で笑い、右腕を天に向かって振り上げ、人指し指をこれまた天に向かって差し向ける

 

 

すると

 

 

 

ギュォォォォォッ!!!

 

 

 

稟の頭上に巨大な緑色の球状の気の塊が出来始めた

 

 

大きさは凡そ直径3m弱

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「…………おぉおっ!!?凄い気の凝縮を探知しました~」ピピピッ!!!

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?やけに軍師の人達も戦闘能力値が高いと思ったら………

気の扱いが出来ていたのですね!!?」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「ふっ………だから何だ?その程度では『祈りの壁』を破壊することは出来ないぞ?」

 

 

思春は勝ち誇ったような表情をする

 

 

稟「おや?私は一言も『壊す』などと言っていませんが?」

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「なに?」

 

 

思春は眉を顰める

 

 

稟「『深緑岩(しんりょくがん)』っ!!!それっ!!!」

 

 

稟は緑色の気の塊である『深緑岩』を『天高く投げつけた』

 

 

すると

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「むむむ?おぉおっ!!?」ピピピッ!!!

 

 

『深緑岩』はそのまま高く舞い上がり、思春達に向かって落下してきた

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「なにっ!!?くっ………」

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

シュンッ!!!

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

思春達は素早くその場から離れる

 

 

 

ドォォォォンッ!!!

 

 

 

『深緑岩』はそのまま大陸へと墜落し、爆発を産み出した

 

 

雛里「『祈りの壁』は周辺に刃状の風の壁を産み出すものですが、頭上に至ってはそのまま外に繋がっています」

 

 

明命「つまり、この空間は天井がない牢だったというわけですっ!!!」

 

 

一刀「成る程………確かに真上は何の仕掛けもないな」

 

 

一刀も振り返って確認する

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「はわわっ!!?し、しまったぁぁ~~っ!!?」

 

 

思春は朱里に詰め寄り、向かって怒り出す

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「馬鹿者っ!!!何故敵に隙を与える欠陥品の技を使用したのだっ!!?」

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「わ、忘れてましたぁぁぁ~~っ!!!」

 

 

朱里は泣きつつ、目を回しながら弁解する

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「わす………っ!!?この大馬鹿者っ!!!」

 

 

 

ゴンッ!!!

 

 

 

思春は朱里に向かって垂直落下型の拳骨を落とす

 

 

鈍い音が朱里と思春の右拳から発せられる

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「うきゃんっ!!?痛いですぅぅぅ~~~っ!!!」

 

 

朱里は泣きながら殴られた部分を両手で抑える

 

 

一刀「……………今のは痛い」

 

 

一刀は思わず顰めっ面になる

 

 

明命「思春殿の拳骨は頭が割れる位痛いですよ…………」

 

 

明命は何回か食らっているようだ

 

 

今現在敵である朱里に顔を引き攣らせながら同情している

 

 

雛里「朱里ちゃん…………」

 

 

雛里は朱里を心配そうに見る

 

 

稟「……皆さん、今の彼女らは我々にとって敵なのです

同情している暇はありませんよ?」

 

 

稟は真剣な表情で訴える

 

 

一刀「………そうだな……………」

 

 

一刀は複雑な表情で返答する

 

 

一刀「(前に戦ったのは宝鈴の『黒装束』だったからまだ偽物感があったんだが………

今回のは全くの本物……未来の3人だ………

敵と言えど殺せない…………絶対に……)」

 

 

内心、戦いづらくて仕方がない

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「……もういい、小細工は無用だ………

真っ正直から叩き斬ってやる」

 

 

思春は『鈴音』を一刀に差し向ける

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「クスン………痛いですぅ」

 

 

朱里は頭を抑えつつ、目に涙を大量に溜めながら巨大な本を構える

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「仕切り直しますか~

次こそ『宝譿れーざー』や『宝譿びーむ』を命中させてみせますよ~」

 

 

風はニヤリと笑う

 

 

宝譿(未来)「おぅよ、土手っ腹に風穴空けてやるぜ」

 

 

宝譿は目を光らせる

 

 

一刀「…………やるしかないようだな…………………はあぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

 

ギュォォォォォッ!!!

 

 

 

一刀は覚悟を決めたのか、最大出力の気を溜める

 

 

絡繰人間20号[思春(未来)]「っ!!?」ピピピッ!!!

 

 

絡繰人間22号[風(未来)]「おぉおっ!!?」ピピピッ!!!

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「は、はわわっ!!?(す、凄い気ですぅっ!!!)」ピピピッ!!!

 

 

一刀の厚みがあり、巨大な気に圧倒される3人

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「(そうです………こうこなくては情報収集の意味がありませんっ!!!)」

 

 

朱里は狂喜の表情となる

 

 

絡繰人間13号[朱里(未来)]「さぁ………本腰を入れますよぉっ!!!」

 

 

 

ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!

 

 

 

朱里は大きな声を出し、一刀に飛びかかったのだった……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 

 

 


 
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