No.79977

学園の恋姫たち その4

ぴかさん

学園の恋姫たちその4です。

華琳様と蜀武将達の絡みの話です。
相変わらず話の区切りが難しく、ページによってその量に違いがあるので見難いかもしれません。

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2009-06-19 23:07:51 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:10170   閲覧ユーザー数:8091

あらすじ・・・

 

武将が女の子ばかりの三国志の世界から戻ってきた北郷一刀。

また、彼の願いにより一緒にこちらの世界に来てしまった蜀の面々。

聖フランチェスカの理事長の計らいで女子寮に住み学園への入学も出来た。

そして新学期が始まり、北郷一刀のクラスに蓮華が転入してきた。

蓮華とうまく関係が築けずにいた一刀は、部活へと打ち込む。

その帰り今度は華琳と出会うことになる。

華琳は、自分の会いたいと思っていた一刀に出会えず悲しみにくれるが、一刀がその代わりになると宣言。

一刀の宣言により、いつもの調子を取り戻した華琳と一刀の運命やいかに・・・。

 

 

こんな場所だとなんだからと、一刀は華琳を誘うようにして歩き出す。

行く当てのない華琳は、一刀の後をついて行った。

 

華琳「ちょっと、どこに行くのよ?」

一刀「これからお世話になる場所さ。」

 

そう一刀は、華琳を桃香達のいる女子寮へ案内しようとしていた。

一刀の住んでいる男子寮に華琳を連れて行くわけにはいかない。

とはいえ、一刀にも当てはないのだから、女子寮へ行くのはある意味自然な事だった。

 

一刀「あっ、そうだ・・・。」

 

女子寮までの道のりの間、一刀は華琳にこの世界の事を簡単に説明した。

そして、名前は本名である曹操という名前はあまりにも有名すぎるから、真名である華琳で通してもらうという事も併せて説明した。

当初、誰それ構わず真名で呼ばれる事に難色を示す華琳であったが、事情を理解し了承した。

 

 

しばらくして、目的地である女子寮に到着した。

エントランスまで入る事ができるとはいえ、女子寮に入る事を躊躇してしまう一刀。

 

華琳「ほら、ここに用事があるのでしょう?」

 

そう言って華琳に背中を押され女子寮へと入った。

夏休みに来た時とは違い、そこはたくさんの女子で賑わっていた。

一刀が入ってきた事で多くの目が一度そちらを注視したが、すぐに自分達の会話へと戻った。

そんな一角に、見慣れた人物達を見つけた。

 

一刀「桃香!!」

桃香「あっ、一刀さん!!」

 

一刀の姿を確認し手を振る桃香。

桃香の周りには、愛紗を始め、鈴々、星、紫苑、朱里や雛里と言った蜀の主要な武将達が揃っていた。

 

星「一刀殿がこちらに来るとは珍しい。閨のお相手でしたらいつでも構いませぬよ。」

愛紗「星!!何をっ!!」

 

星の突然の発言に驚く愛紗や朱里達。

鈴々は何のことだか分からず笑顔で笑っており、紫苑も大人の余裕で笑っていた。

一刀は冷静に対応した。

 

一刀「いや、今日は会ってもらいたい人がいるんだ。出来たら協力してほしい。さあ・・・。」

 

なぜか一刀の後ろで隠れていた華琳が、姿を現す。

 

華琳「久しぶりね、桃香。」

桃香「華琳さん!!」

 

そう言って華琳の元に走り寄り握手を交わす桃香。

他の面々も、突然の華琳の登場に驚いた。

 

愛紗「まさか、曹操殿までこちらに来ていたとは・・・。」

 

その発言を華琳は聞き逃さなかった。

 

華琳「あら、関羽。ここでは、真名を本名としなければいけないと一刀から聞いたのだけれど?」

愛紗「それは・・・、そうだが。」

華琳「私の事は、華琳と呼んでいいのよ。私もこれからあなたの事を愛紗って呼ぶ事にするから。」

 

そう言う華琳の目は明らかに獲物を狙う目だった。

愛紗は、華琳のその様子に少し震えがきたが、気を取り直しわかったと返答した。

 

 

星「ところで、一刀殿。協力してほしいと言われたのは、華琳殿の事か?」

一刀「そうなんだ。誰でもいいから、住む場所が決まるまで、華琳を一緒の部屋に泊めてやってほしいんだ。」

 

このままでは、変な雰囲気になりそうだったのを感知し星が話を変えた。

一刀もそれに同調しお願いをした。

 

桃香「華琳さんを・・・ですか?」

一刀「そうなんだ。ここに来たばかりで華琳には住む場所がない。部屋はすぐに決まると思うから、最悪今晩だけでも・・・ね。」

 

おそらく、明日には色々決まっているだろう。

一刀には何となくだが、予想がついていた。

どうしようと、相談しあう蜀の面々。

と、ここで華琳が口を開いた。

 

華琳「あら、一刀はここに住んでいないの?」

一刀「ここは女子寮って言って女の子しか住めないんだよ。俺は男子寮に住んでいるんだ。」

華琳「そうなの。私、一刀と一緒でいいわ。」

一刀「なっ!?」

 

華琳の宣言に驚く一刀。

もちろん、桃香を始めとする蜀の面々も驚いた。

 

一刀「いや、俺の部屋は狭いから2人は無理だし、何より男子寮だから女の子は住めないし。」

華琳「あら、あの人の代わりに私と付き合うのでしょう?一緒に住まなきゃ意味ないじゃない。」

 

ここで華琳が爆弾を落とした。

 

桃香「あの人の代わりに・・・。」

愛紗「私と付き合うですって・・・。」

鈴々「にゃはははは・・・。」

星「ほぉ。」

朱里「はわわ・・・。」

雛里「あわわ・・・。」

紫苑「あらあら・・・。」

 

桃香と愛紗の顔には明らかに怒りの表情になり、星は感心していた。

鈴々は相変わらずの笑い顔で、朱里と雛里は久々に、はわわ軍師とあわわ軍師になっていた。

紫苑は、推移を見守っていた。

 

 

桃香「一体どういうことですか!!一刀さん!!」

 

桃香に詰め寄られる一刀。

華琳に助けを求めようと振り向いたが、当の華琳は涼しい顔をしていた。

 

華琳(どうにかしてみなさいよ。)

 

華琳の無言の要求に、一刀はただただうなだれるしかなかった。

 

と、そこに馬術部を終えた、翠、蒲公英、白蓮が戻ってきた。

 

翠「一刀と・・・曹操!?どうしたんだ、これ。」

 

一刀が桃香に詰め寄られ、そのそばで華琳が涼しげな表情で見守っている状況に驚く翠達。

 

翠「なあ、何やってんだ?」

鈴々「誰がお兄ちゃんと一緒に住むか決めているのだ!!」

翠「何!?」

 

鈴々がさらにとんでもない発言をした。

それを聞き、蒲公英が耳打ちをする。

 

蒲公英「ねえ、お姉さま。お姉さまと蒲公英で一緒に住んで、一刀さんを誘惑しちゃおうよ。」

翠「ゆ・・・誘惑ってお前!!」

 

蒲公英の言葉に真っ赤になる翠。

 

蒲公英「あの服・・・ゴスロリって言ったっけ。あれまだ着ている姿を見せてないんでしょ?それを見せればイチコロだよ。」

翠「だけどよぉ・・・。」

蒲公英「私知っているよ。お姉さまがあの服着て鏡の前によく立っているの。あれってお兄ちゃんとデートするマネしているんでしょ?」

翠「何でそれを!!」

 

確かに翠は、あれからあの服を着ては、歩いたり手を取ったりするマネ事をしていた。

蒲公英に見つからないようにしていたはずなのだが、ばっちり見られていたようだ。

 

翠「このー!!蒲公英!!」

蒲公英「きゃははは!!」

 

2人は追いかけっこを始めた。

その横で白蓮が

 

白蓮「北郷と一緒に住む・・・。そ・・・そんな事・・・。」

 

一人なにやら想像して顔を真っ赤にしていた。

 

そして、いつの間にかその場にいなかった者達も集まっていた。

 

恋「・・・恋も一刀と一緒に住む。」

音々音「恋殿~。あんなち●こ人間より、ねねと一緒の方がいいですぞ~。」

月「詠ちゃん。私達も立候補しようか?」

詠「月~。」

美似「美以達も兄と一緒に住むのにゃ!!」

ミケ「はいにょ!」

トラ「はいにゃ!」

シャム「・・・はいにゃん。」

焔耶「桃香様を怒らせるとは許さん!!」

桔梗「ええ加減にせんか!!」

 

一刀に今にも襲い掛かりそうな焔耶に桔梗の拳骨が飛ぶ。

 

一刀「もう、いい加減にしてくれー!!」

 

分かりきっていた事だが、全く収拾しない事態に叫び声をあげる一刀。

周りの女子達はその様子を冷ややかな目で見ていた。

 

 

紫苑「もう、仕方ないわね。」

 

聖フランチェスカの教師陣で推移を見守っていた紫苑と、焔耶に拳骨を飛ばした桔梗により事態の収拾が図られた。

まず、華琳は女子寮の管理人室に泊まる事になった。

一緒に眠れると、璃々は喜んだ。

そして、一刀と一緒に住むという話だが、全くのデマと言う事でみんな納得させられた。

だが、華琳と付き合うと言ったのは事実であり、それについては後日また話そうと言う事で決着が付き、それぞれの部屋に戻っていった。

一刀は、自分がまいた種とはいえ、華琳や他のみんなとの関係をどうしようかと、悩みながら帰途についた。

 

ちなみに、この場にいなかった麗羽だが、斗詩と一緒に猪々子の居残り勉強に付き合わされていたそうな。

 

 

あとがき・・・

 

華琳と蜀武将達の絡みでした。

もうちょっと話を広げたいとも思ったんですけど、全然まとまらずこの程度で収めちゃいました。

前回と今回で一つの話でもよかったかもしれませんねぇ。

 

色々考えたのですが、紫苑と桔梗はやっぱり教師ですね。

紫苑は、当初の予定通り保健医ですね。

桔梗は体育教師かなぁ。

 

華琳様のターンは今回で一時休止。

次回からは蓮華様のターンの予定です。

話の流れは思い付いてますが、それをどのようにまとめようか検討中です。

少しお時間いただくかもしれませんが、お待ちいただければ幸いです。

 

今回もご覧いただきありがとうございました。


 
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