~中庭~
儀式が終わり水仙を歓迎するための宴が始まった
初めての宴に最初は戸惑ったが次第に慣れていった
「おい、水仙」
急に自分の名を呼ばれ急いで声の主の方を見る
「飲んでおるか?」
呉の宿将の黄公覆こと祭さんが僕の方に声をかけながら寄ってくる
「はい、飲んでいますよ」
と僕は答える
そん返答に愉快そうに笑いながら僕の杯にお酒を注ぐ
「儂からの祝い酒じゃ、ありがたく飲め」
「はい」
一気に僕はそれを飲み干す
「おっ、いい飲みっぷりじゃの」
祭さんそう言って自分の杯にお酒を注ごうとした
「あっ、祭さん僕注ぎま・・」
『『おぉーーーこいつすげぇーーーー』』
と兵士の声に遮られ最後まで言えなかった
その方向を見ると兵士達が酒の飲み比べをしていた
それを見た祭さんが
「すまん水仙、儂行ってくる」
そう言い残して祭さん去って行った
1人寂しく飲んでいると冥姉さん達がやってきた
「あら、水仙1人で寂しく飲んでるのか」
姉の言葉に僕は今までの経過を話し笑われた
「それより、ねぇ~水仙彼方の武器見せてよ~」
と我が君主様雪蓮様からおねだりされた
「ねぇ~皆もみたいでしょ?」
その問いに
陸遜こと穏さんが答える
「そうですねぇ~気になりますぅ~」
それに続き周泰こと明命、呂蒙こと亜莎も頷く
「そこまで言うなら、見せますよ」
右腰に下げている剣を取り柄を握る
鞘から見る限りそれはとても分厚く通常何倍かはあった
そして鞘を抜きその刀身に皆驚いた
まず剣形状だが鞘の形通り先は尖っていなかった
次にその剣には刃が無かった
形を簡単に説明すれば現代の両刃鋸とほぼ同じ形だ
だれも見とれているなか、冥琳が水仙に話し掛けた
「水仙、それでは敵を切れないのでは?」
その問いかけに頷く4人
その質問を待ってましたのように口を開く
「冥姉さんこの剣は、盾なんだ」
その言葉に皆頭の上に?を浮かべる
「分かってないみたいだね」
と苦笑いとひとつ落し言葉を続ける
「この剣はね、盾のようにただ堅く頑丈に作ってもらったんだ、つまりこの剣が僕自身で、僕自身がこの剣なんだよ」
その言葉に文官の3人は納得したが雪蓮と明命はまだ?を浮かべてる
水仙は肩を竦めて2人に説明する
「なら僕が儀式で言った言葉を思い出せばいいよ」
その言葉に2人はやっと理解できた
だが明命が疑問に思い質問をした
「ですがその剣では・・・」
といいかけた明命に僕は手指し止めた
そして左腰に下げている剣を抜いた
その剣は先は鋭く頑丈そうだった、刃を触れるだけで切れそうなくらいだった
だれもがその剣が綺麗だと思った
「こっちも一応盾なんだけど・・・攻め盾なんだ、だから僕は呉の楯になるために攻めの盾、守りの盾の剣を作ったんだ」
そう言って笑顔を見せる水仙
「でこの剣の名前はね、楯刀・亀虎(じゅんとう・きとら)」
そして亀虎を鞘に戻す
あとがき
どうも~ぐらです
いや~壱章書いていたらあまりにも長かったので分けました;^^)
で後半はいよいよ戦闘に入ります
たぶん伝わりにくい場所もあると思いますがどうか暖かい目でw
さてここで楯刀・亀虎について説明します
本文で説明した鋸型の剣の方を亀、鋭く尖った方を虎としています
亀すなわち甲羅を表しています(理由硬いからw
虎の方は虎の鋭い虎の爪をイメージしています
とにかくセンスがないですw
それからたくさんの支援やコメ本当にありがとうございます
それではまた次回のあらすじで
バイバイ^^)ノシ
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壱章の前半となっています
こちらは剣の紹介です
※誤字・コメおまちしてます