1章
場所は、四国の高知県。昔は土佐と呼ばれたこの地で一つの産声が上がった。
その声は男の子の声だった。
元親「アー(此処は・・・)」
父「よく頑張ってくれたな。念願の男の子だ。」
母「とても色白な男の子ね。女の子見たい。」
元親「(親父!!、お袋!!)」
元親の目に映ったのは、その昔死別したはずの両親の若いころの姿だった。
父「これから逞しく育ってくれることを願うさ。」「ご先祖様みたいに逞しく育ってくれるように名前は‘元親’だ。」「‘長曽我部元親’・・・やさしく力強い男に育ってくれよ。」
元親「(おいおい・・・こいつは何の冗談だ・・)(なんで俺が赤子になってんだよ。)」
そう、この赤子こそバサラ者の元親がこの世界に転生した姿である。
最初は戸惑った元親だったが、どうやら腹をくくったらしく、
元親「(どうやら、地獄に行くにはまだかかりそうだ。)」「(野郎共、家康・・・もう少し待っててくれよ。)」
こうして、元親の第二の人生が始まった。
五年後・・・
父「騎王町に行くぞ。」
元親「はい?」
突如父から突拍子もないことを言い出された。流石元親の父親というべきか、これまでも破天荒なことをしでかしており、この性格は長曽我部家特有のものであるらしい。
元親「おやj・・・父ちゃんなんでいきなり?」
父「騎王町には子供が立派に育つ願掛けで有名な神社があるんだ。」「元親の今後の成長を願って観光ついでに行ってみようと思ってな。」
元親「俺はいy父「何言ってんだ、たださえ女の子みたいに細くて色白なお前の為を思って言ってるんだぞ」っくぅ~~~~!!!!」
現在、元親5才。前世と同様、色白で華奢な体つきは女の子と間違われるほどであった。
気にしていることゆえ、父に対して何も言い返せなかった。
母「いいじゃないチカちゃん行ってみましょうよ♪」
元親「だからチカちゃんはやめろって・・・・」
母「それに、その神社には面白い習わしがあるあるらしいし(ニコっ)」
元親「ゾクッ(なんか寒気が・・・)」
父「とにかく・・・今度の休みに騎王町に行くぞ」
元親「お~~~↓↓↓」
この時、元親は知らなかった。騎王町で人外達の戦いに足を一歩踏み入れることになるとは。そして悪夢を見ることになろうとは・・・
休日・・騎王町
元親「なんで女の子の着物、着せられてんだーーーーー!!!!!!!!!」
母「この神社では、男の子は女の子の着物を、女の子は男の子の着物を着て願掛けをすると丈夫に育つといわれているの(ニコニコ)。」
元親「(お袋、絶対これがしたくてこの神社にしやがったな・・・・)」
元親の母はわが子が女の子っぽいのでちょくちょく女の子の服を買ってきては元親に着せて楽しんでいた。
父「いやーっ男と思えないほど女の子の着物が似合うな(っぷっぷっぷっ)」
元親「(笑ってんじゃねー!!!(怒))」
母「チカちゃんこっちむいてー♪(カメラ装備)」
元親「冗談じゃねー!!!(これ以上おもちゃにされてたまっか!!!!)」
元親は全力ダッシュで逃げだした。
父母「「待たんかー(待ちなさい)」」
元親「誰が待つかーーー!!!!」
元親は見た目は華奢であるが、前世が前世であるため身体能力は同年の子と比べても桁違いに高かった。着物姿でもすばしっこく、不意を突かれては捕まえることは困難である。
着物姿で逃げること1時間後・・・
元親「どうにか逃げ切ったみてぇだな・・・」
元親は現在、騎王町にある別の神社の境内に逃げ込んでいた。
元親「しばらくここでやり過ごすk「母様ーーーー!!!!」何だ!!!」
突如叫び声が聞こえ元親は飛び出した。
そして元親は見た。複数の明らかに堅気でなさそうな男たちが、倒れ伏す母親と泣きつく娘を取り囲む光景を・・・
次回に続く。
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