No.78897

真・恋姫†無双 天の御加護を 【序章】

GoriRAXさん

下手ですけど読んでくれたら嬉しいです。

ごめんなさい追加載せてます

2009-06-13 23:27:59 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3757   閲覧ユーザー数:3008

 

「ったく、こんな朝早くから準備って・・・」

 

俺は北郷一刀。

今日から2日間、学校でクリスマスパーティがある。

俺はバンドの準備があるので通常より早く聖フランチェスカに向かっていた。

 

俺が通う、『私立聖フランチェスカ高等学校』

名前から分かるように宗教系の学校だ。

そのためか授業の中に宗教やらナンやらがある。

何かしらの記念日などには式典があったりもする。

さらには魔法学、剣術なんて授業まである。

 

なぜ高校で魔法や剣術を学ばなくてはならないのか。

それを説明するには少し過去に遡らなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時俺は3歳であったがその光景は今でも鮮明に覚えている。

 

12月24日ちょうど14年前の今日

太陽が黒く染まった。皆既日食とかいう問題ではない。

太陽が黒い光を出しているのだ。闇ではない、『黒い光』

黒い光に染まった世界は通常と色が反転した。

黒が白になり、白が黒に。

人々はその光景に恐怖し、立ちすくんだ。

それと同時に影が現れた。人のカタチをした『影』

影は影の意思で動き、人々を攻撃した。

軍や警察も動きはしたが広範囲すぎて役に立たなかった。

後に太陽は元の輝きを取り戻し、世界はもとに戻ったと思われた。

・・・が度々その現象は繰り返された。

その影による自衛手段として、政府は各都道府県の教育委員会に通達を出した。

各高等学校に剣術、魔法の教育を義務付けるように。

 

 

 

 

 

 

 

まぁそんな感じだ。

 

魔法の授業があると言っても魔法を使える者はそうはいない。

魔法を使えるのはごく一部の生徒くらいだ。

俺もその一部、と言っても治癒魔法くらいしか使えないが・・・

しかも治癒魔法は使用者の生命力を分け与える魔法なので学校では禁止されている。

 

ほとんどの生徒が剣術を頼りに身を守っている。

俺も攻撃魔法はほとんど使えないのでその中の一人だ。

剣術第一学年過程を修了した者には帯刀命令が出て、出歩く際は帯刀を義務付けられる。

俺も一応2年なので帯刀はしている。

『蒼龍』『緋竜』二刀一対の刀。代々北郷家に伝わってきた家宝。

2年に上がる際に祖父から受け継いだ。

 

 

 

 

「だれになにを説明してんだ?俺?」

 

まだ一度も斬ったこと無いじゃないか・・・

使わないならそれが一番いい。

 

 

「にしてもギター重いな・・・」

 

エレキギターにアンプなど演奏に必要なものは自分で持って行かなくてはならないため、

なかなかの重量だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必死こいて歩く事15分

 

「や、やっと着いた・・・」

 

その時だった。

 

「な、なんだっ!!??」

 

白と黒が反転した。

 

 

「なっ!?」

 

豹変した世界。

今まで幾度と無く経験した世界。

 

しかし通常ならば徐々に黒い光に包まれていく、夕焼けのように。

 

だが今回は違った。前触れも無く、一瞬で・・・

 

「―――――っ!?」

 

背後に気配。振り向きざま距離をとって蒼龍を抜く。

 

握り締めた手に汗が滲む。額に汗が流れる。

 

(来るかっ!?)

 

ダッ!!

 

影が飛び掛ってくる。明確な殺意を持って

 

ヒュンッ!!

 

鋭利に尖った腕で攻撃してくる。

ただ淡々と、俺を殺すために

 

「くっ!」

 

攻撃を右にかわし、影の胴に向かって刀を振る。

 

しかし影に決まった形など無く、俺の斬撃は腹を窪ませる事でかわされてしまった

 

 

 

 

 

 

 

何合打ち合っただろうか、俺の攻撃は悉くかわされていた。

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

息もあがってきている。

 

だけど読めた。影が形を変えれるのは一度のみ。

元の形からしか変わることはできない。

 

(次で最後だ・・・)

 

鞘に入れたままだった緋竜を抜く。

 

祖父に習った剣術・・・

 

『二刀流 空蝉』

 

身体を軸として、回転を加えた壱撃目を囮に、弐撃目で斬る

 

ヒュン!!

 

「はっ!!!」

 

同時の攻撃

 

「・・・っ!」

 

敵の攻撃が頬をかすめる。

 

俺の壱撃目もかわされる。

 

だが・・・

 

「終わりだ!!」

 

ザシュッ!!

 

弐撃目が敵の頭を捉えた

 

「グッ、グァァぁあアァァぁ!!」

 

 

 

 

 

影の断末魔が元に戻った空に木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝った、のか・・・?」

 

安心した瞬間、身体から力が抜けた

 

「んっ?なんだあれ?」

 

影が消えた場所に何かが落ちている

 

「鏡?なんでこんな所に?」

 

覗き込む。俺が映っている。俺の白い影も。

 

 

白い影!?

 

「っ!?しまった!!」

 

振り向いた瞬間、影の攻撃を喰らって吹き飛んでしまった

 

「ガッ!!」

 

どうして今、影が!?今は元の世界だろう!?

 

「・・・・?」

 

鏡が今の衝撃で割れてしまったようだ

 

 

ピカッ!!

 

 

「な、なんだ!?」

 

割れた鏡から発光現象

光が俺の身体に纏わりつく

 

「っ!!??」

 

振り解こうにも光が生き物の様に纏わり付いて離れない

 

「う、うわぁぁああぁぁ!!??」

 

俺は光に飲み込まれた。

 

 

 

 

 
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