No.782302

エブリデイ えーゆー譚! ~恋姫達とのドタバタ生活!~ 八話

XXXさん

XXX「最終形態がまさかのW仕様だとは…」
一刀「けど最終フォームが赤って久しぶりな気がするな」
XXX「あれ?タジャドル………ま、いっか。という訳で『八話:口は災いと制裁の元とはわあわひゃわ』。タイトル地味に長いけどどうぞ!」

2015-06-07 23:31:07 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1155   閲覧ユーザー数:1058

世界的な打撃を受けた状況でも人は娯楽に走る傾向がある。

少なくとも現在の状況…路上で行われている店の売り物を見てリトはそう感じる。

それは他の同行者の星、愛紗、凪も同じなのだろう。

 

リト「よくやるわ。まるでバーゲンセールだな」

星「むしろフリーマーケットではないか?色々な物が置いてある」

愛紗「で、目当ての物は見つかったのか?」

星「まったく見当たらん。もう少し奥か…」←中古の超合金ロボ探してる

凪「あの、師匠…私も一緒で良かったのですか?」

リト「凪も暇だったんだろ?だったら少し付き合ってくれ。この世界のお前を知りたいし」

凪「…はい!」←ちょっと嬉しい

愛紗「………」←めっさ不機嫌

 

若干リトと凪がイチャついてると愛紗が負のオーラを出すので近くにいる人が距離を取る。

そんなことは知らず、リト達が歩いていると一ヶ所で物凄い人が詰め寄っていた…しかも全員女性。

 

星「ん?あの人だかりは凄いな」

リト「だな。看板には…二次創作……しかもBLかよ」

凪「意外と人気があるものなのですね」

愛紗「BL…同性愛か…。朱里と雛里はどこに居るのでしょうね」

リト「どっかではわあわしてんじゃね?」

星「あり得るな。それこそ、あの店にでもいるかもしれんな」

愛紗「いや、さすがにそれは…」

 

 

―――はわわー!

 

 

愛紗が否定しようとしていたが、なんかめっさ聞いたことある声…てかセリフが聞こえた。

 

全「「「…………」」」

愛紗「り、リト…今のは…」

リト「…世の中には自分と同じ顔の人間が三人いると言う。他人だろ」

凪「いえ、顔じゃなくて声ですよ!?はわわなんて言うのは限られています!」

星「少し様子を見ようか…」

 

 

―――ひゃわわー!

 

 

今度は違った。

声もセリフも聞いたことがない物…たぶんあの二人とは違う。

 

リト「ほーら見ろ、朱里はひゃわわなんて言わないぞ?やっぱり他人かドッペルゲンガーだって」

愛紗「別人の声でしたが…?後ドッペルゲンガーは聞いてません」

星「これであわわなんて聞こえたら、確実にいるぞ…」

凪「は、はは…まさか…」

 

 

―――あわわー!

 

 

全「「「あ、いるわ」」」

 

 

で、その声がした店の前の人混みの中で会話する少女が三人いた。

 

朱里「はわわ、雛里ちゃん!包ちゃん!もう少し前に…!」

雛里「あわわ…前に進めないよぅ…」

包「頑張ってください、雛里さん!雛里さんの薄っぺらい胸ならどんな隙間でも入れますよ!」

雛里「………」

朱里「…包さん、それは私にも言ってるんでしょうか?」

包「ひゃわわ!す、すみませぇぇん!?」

 

朱里と雛里に対してそう言った女性…包は謝罪する。

て言うか今の発言、明命が聞いてたら何をされるか分からないほど危険だ。

顔にラクガキとかそういうレベルを越える事をされそうだが……それはそれで面白そうだ。

とにかく三人は目当ての物を買い、人混みから出てきた。

 

朱里「ふぅ…なんとか買えたね…」

雛里「『アーサー王×武田信玄 時空を越えた出逢い』…どんな内容だろ?」

包「あー、苦しかった…。やっぱりああ言うのは小柄で凹凸の少ない朱里さんと雛里さんが行くべきなんですよ」

朱里「しょうがないじゃないですか!他にも買いたい本があったんだし、三人で手分けしてやらないと…」

リト「へー、なんの本?」

雛里「はい、今日発売のしんさ…」

 

しゅりひな「「リトしゃん!?」」

リト「間違いないわ、これ朱里と雛里だわ。ムッツリ軍師だわ」

星「流石伏竜に鳳雛と呼ばれた軍師だ。ムッツリも健在か」

凪「いえ、ムッツリは関係無いのでは…?」

愛紗「私もいるぞ」

朱里「愛紗さん達まで…ってリトさんはこれを見ちゃいけましぇん!?」←本隠す

雛里「あわわ…あわ、あわわ…!」←必死に隠してる

 

今さら隠さなくてももう見えていたリトに意味は無いだろう。

てかどんな内容かは気になる…タイトル的な意味で。

 

包「朱里さん達の知り合いですか?」

リト「…コイツは?」

朱里「この人は包さんって言って私達の幼なじみの一人で一つ年上なんです」

リト「一人…?」

雛里「はい、実はもう一人いるんです…」

朱里「包さん、前に言ってた人ですよ。ほら、夢の…」

包「ああ!もしかして前に言ってた夢の中の人!」

星「納得するのか…」

凪「してますね…」

雛里「あ、そうだ…朱里ちゃん。涙ちゃんが…」

朱里「はわわ!?そうだったね!」

リト「…?」

 

なんか慌ててどこかに向かった朱里達。

何だろうと思いながらもリト達も向かった先へ行った。

 

 

来たのは回りに様々な服を着た人が大勢いる場所。

分かりやすく言うと、コスプレしてる人が大勢いる場所だ。

何故ここに来たんだろうと追いかけてきた朱里達を見ると、何故か隅にいた。

 

涙「ガクガクブルブルガクガクブルブル…ΟДΟ」←隅で縮こまってる

リト「……どったの、あれ?」

雛里「あの娘は涙ちゃんって言って、私達の幼なじみの一人です。所謂レイヤーなんですけど…」

朱里「コスプレしている時以外はあんな風に凄い怖がりで…」

リト「うん、見て分かった」

 

分かったと言ってもスゲェビビりと言う位だけだが。

ただ、この少女…涙の様子を見ていると、リトの家族の狐を思い出してしまうのは何故だろう?

 

朱里「涙ちゃん、ごめんね待たせて!」

涙「ガクガクブルブル…あ、朱里ちゃぁん!」←泣きつく

雛里「どうだったの、撮影?」

涙「うん…色んな人が来て撮って行ったんだけど…そのなかで怖そうな人がいて…」

リト「それで縮こまってたのか?」

涙「Σぴぎゃぁぁぁぁぁ!?」

朱里「だ、大丈夫だよ!リトさんは私達の知り合いで…」

雛里「怖い人じゃないから…」

涙「……本当?ΟmΟ。」

包「そうですよ。こんな周りに女の子が一杯いるのに誰にも手を出さないし逆に弄られてそうなヘタレっぽい人は恐くn」

 

一秒後

 

リト「で、言うことは?」←笑顔でアイアンクロー

包「ご、ごべんなひゃいぃぃぃ!」←体ごと持ち上げられてる

朱里「悪気は無いんです…悪気は」

雛里「あわわ…」

涙「え、朱里ちゃん…雛里ちゃんまでなんで目と耳塞ぐの?」

星「これを見たら確実に怖がるな」

愛紗「ああ…」

凪「師匠、唐辛子を持ってきました!」

リト「サンキュー。…さて、これをどこに突っ込むかな…」

包「ひゃわわ!?謝ったのに!?この人なんなんですか!?ドS!?私色んな意味で調理されちゃうんでムグ!?」←口に入れられた

リト「凪ー。次ワサビね」

朱里「包ちゃん…口を開かなかった方が良かったのに…」

涙「ねぇ…まだ開けちゃダメ…?」

 

その後もリトは凪が用意したハバネロやコーレグース等を口に突っ込む。

前回もだが、リトは他人の口のなかにモノを突っ込むのが好きらしい…自覚してないが。

その様子を愛紗達は呆れ半分、同情半分で見学していた。

 

包「  」←唇真っ赤

リト「あー、スッキリ」

涙「な、何があったの…?」←嗅覚でしか状況判断できなかった

凪「正直、聞かないほうがいいぞ?」

リト「で、涙…だっけ?大丈夫?」

涙「え…あ、はい…」

リト「そっか…あ、飴あるけど食べる?」←デネブキャンディー

涙「あ、ありがとう…ございます…」

 

リトにデネブキャンディーを貰い、少し警戒ぎみに受けとる涙。

そんな様子を朱里と雛里は横目で見ていた。

 

朱里(リトさん…まさか涙ちゃんまで堕としたんじゃ…!?)

雛里(あわわ…手がはやいよぅ…あわわ…)

包(唇熱っ)

涙(優しい…いい人かな…?)

 


 
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