【 心遣い…… の件 】
〖 河南尹 新城 付近 にて 〗
冥琳の言葉に、血相を変え詰め寄る三人!
星「そのような話! 私たちは聞いていないぞッ!?」
稟「『北郷一刀』に関する情報は、私たちにも知らせて貰う、約束の筈でしたが……?」
風「…………風たちに知られると……拙い事があるんですかね~? そういえば~蓮華さんとシャオちゃんが~お兄さんの事で、言い争いしてましたー! それと───関係があるのですかー!?」
蓮華たちは、三人に向けて頭を下げて謝罪し、理由を説明する。
蓮華「私が命じたの! この話を直接、聞いたのは私、冥琳、シャオの三人! 思春、明命も……周りの偵察に行かせたから、聞いてはいない筈よ!? そうでしょう? 思春! 明命!」
思春「………はっ! 我々は孫呉に尽くす者だ。 石木と化し、例え聞いても……聞き流すのみ!」
明命「………………はいっ!」
蓮華「だけど……急な話で真偽も取れず……私たちのみで相談して秘匿していたのよ! 于吉の参加もあるけど……か、一刀の記憶に関しての事も、幾つか知らされたわ。 だけど……話が……余りにも突拍子もないから……!」
冥琳「傍で聞いていた私も……信じられなかったさ。 もし、これを星たちに話せば喜ぶし、新たな情報が得れるかもしれない! しかし、我々の中を裂く為の謀略なら………教えるには、確信が足りなかったのだ!!」
シャオ「……シャオは……あの男が……だぁぁぁあい嫌い!! 何でか知らないけど……お姉ちゃんと冥琳を……悲しませた……そんな気がするのぉ!! 心の奥から『信じるな!』って……そんな感情が出てくるのよ!?」
思春「私も明命も……冥琳様の御命令で、洛陽で動く事になっていたのだ。 星たちに、早く確信を得る情報を探しだし、その事を伝えてやりたいと……仰せになってな。 しかし、冥琳様は多忙の身! そう早くには……!!」
明命「蓮華様の補助、袁術軍との折衝など、物凄く仕事があるんです! それでも、こうして……朱里さんや金剛さんたちと出逢って、確信できる機会に恵まれ、やっと話せたんですよ! だから──みなさん、許して下さいッ!!」
それを聞いて、二人は冷静に返事を返す。 自分たちが客将である事、友として気遣ってくれた事の感謝もあった。
稟「────その心遣いは、大変感謝します! ですが、情報は情報として、私たちにも……平等に渡して欲しいのですよ!? 精査する者が増えれば、精度は増しますし、隠れた真相に近付く早道になるでしょう!!」
星「それに───そういう事が、我々との仲を決裂させる策かも知れんぞ? 『情報は、信用できる者に渡す!』……裏を返せば、我々は信用されて居ないとの意味になる! 正誤の心配など、預かった者の責とすれば良いさッ!」
──────ポテポテポテポテッ
だが、風は違う!
……数歩……前に出て、冥琳に近付く!
顔は……何時もの無表情だが、握る拳はプルプルと震え、宝譿が代わりに怒りの表情を浮かばせる!
冥琳「…………………」
風「冥琳さんー!! 貴女は、また……悪い癖が出ましたね~!? 覚えていないのですか~!?!?」
冥琳「な、何をだ?」
風「やっぱり~!! いいですかぁーッ!」
風が、冥琳に自分の言いたい事が伝わらず──思わず怒鳴りつけた!
風「────冥琳さんの前の世界での死因! 自分に仕事を集めて処理していた事に因る、過労からの原因だった筈ですよー!!! 貴女は、また──親しい人たちを残して、『この世から去る』つもりなんですかッッッ!?!?」
冥琳「───!?」
『────────ッ!!』
風「……お兄さんの関係なら、風たちにも相談して下さい!! もし、再度……身罷れ(みまかれ)でもしたら~!! 風たちは……お兄さんに……お兄さんに、何と言えばいいか──分からないじゃないですかぁあああッ!!」
『────────!!』
稟「……迂闊でした! 冥琳殿、私たちに相談できることがあれば、何時でも言って下さい! 一刀殿関係なら、客将では無く友として、対応致しましょう。 但し、魏に不利益になる事は、御免蒙り(ごめんこうむり)ますが……」
星「────そうか! すっかり失念していた!! 冥琳! 身体は大丈夫か!? どこか──おかしい所は無いのか? ほれッ! 私の秘蔵のメンマだ! コレを食べて英気を養えッ!!」
蓮華「冥琳ッ!! 御免なさい! 御免なさいッ!! そんな大事な事に気付かなくて、冥琳に任せっきりになっていた自分を恥じるわ!!」
小蓮「────御免ね、冥琳!!」
思春、明命「───冥琳様ぁあああッ!!」
冥琳「だ、大丈夫だ!! 今の私は心配しなくても──ッ!! 蓮華様も、明命も……泣かなくても……! 何かあれば……皆に相談しよう! 約束だ!」
皆が皆……冥琳の下に集まり、感謝や謝罪、協力の申し出を行う!
冥琳「…………言われて初めて気付くとは。 これでは……雪蓮の奴を悲しませる事になるところだった。 ────ありがとう、風!」
風「…………ツーンです! 風はぁ、お兄さんの為に忠告しただけですよー! 友達を心配して……世話した訳じゃありません~!!」
そんな中……冥琳が風に礼の言葉を掛けるが……風は、後ろ姿を冥琳に向けて、むくれたままで返事をする。
ただ、太陽の光に照らされて……頬に一筋の涙が……光っていた。
◆◇◆
【 この世界の秘密 の件 】
〖 河南尹 新城 付近 にて 〗
冥琳の騒動が一先ず終わった後、今度は──榛名たちが話掛けてくる!
ーーー
榛名「て、提督が……どうしたんですか───ッ!?!?」
霧島「司令の関係は……直ぐでなくて大丈夫! 今、重要なのは、于吉が……此方の孫家に従いたいと、打診を受けたそうよ!?」
ーーー
榛名「あ、あの方が……一刀司令を救ってくれた方が! 裏切り──ッ!?!? じゃあ! か、一刀司令の身が───ッ!!」
比叡「待ちなさい、待ちなさいってばッ! 榛名!! 司令の周りには、私たちの仲間が大勢守っているじゃない!! 長門、瑞鶴、翔鶴、港湾棲姫、サラ、アリゾナが──ッ!!」
榛名「比叡姉さん! 本当に……そう思っているのですか!?」
比叡「何を──?」
榛名「だって! あの娘たちが……港湾棲姫たちが怪しいじゃない! 妹分の北方棲姫と共に居て、しかも于吉たちに建造された『アリゾナ』まで! これじゃ、長門さんたちが居ても──無力も同然! 私が、私が行かなきゃッ!」
比叡「………榛名!」
榛名「私! 洛陽に戻ります! は、早く戻らないと、て、提督がぁ『しっかりしなさいッッ!! 榛名ッ!!』───!?」
比叡「榛名……貴女は、港湾棲姫の事……どれだけ知ってるの?」
榛名「そ、それは……。 け、けどぉ──比叡姉さん! あの娘が提督に近付いた時より……深海棲艦や空母水鬼たちの攻撃が、激しくなってきたのは間違いないのよ!! だからぁお願い! 行かせてぇ! 一刀提督の下へ!!」
──────パァン!
榛名「────キャッ!」バタッ
比叡「────落ち着きなさいッ!」
榛名「…………ひ、比叡姉さん!?」
比叡「私はねぇ……そうは思わない! 港湾棲姫は……端から見てても、司令を本当に慕っているわよ。 だって! あんなにハッキリ見てとれるのに、気付かない方が、どうかしてる!!」
榛名「ひ、比叡姉さんは、提督に良い感情抱いていないから!?」
比叡「ざんねぇ~ん! ちゃ~んと他の皆よりも、聞いてるから言えるのよ! 雷、電、長門、天龍、龍田たち……そしてぇえええッ!!」
──────ザッ!
金剛「榛名ぁ! 物事はversatile (多方面)に探らなければぁ……I am sure that you will regret that!(あなたはきっとそれを後悔するでしょう!) あの娘たちは信用できるネ! 他の艦娘たちも……絶対ダイジョウブ!!」
比叡「私たちの敬愛する──金剛お姉さまが仰るんだもん! それに、あの司令が、簡単にくたばるワケ───ないじゃない!!」
榛名「──────で、でも!」
霧島「………どうしても信用できないのであれば、私を倒してから行きなさい! 司令の命令を! 私事で翻そうなんて……絶対許さないからッ!!!」
榛名「くぅ────ッ!!」ドンッ!!
ーーー
榛名の一時的な錯乱もあり、姉妹たちの慰めで……大人しくなった。
その様子を見て、何故か──榛名と気が合いそうに思える蓮華だった。
★☆☆
比叡に榛名を任せて、霧島と金剛が話に加わる!
霧島「その前に、于吉が呉に? 一刀司令からも、そのような電文も受けておりません! しかし、貴女たちに……打診を出したからには、間違いないとは思いますが……内容を聞かせて貰っても?」
朱里「冥琳さん! 私たちも今一度、金剛さんたちに聞きましたが、于吉さんより、記憶回復等の話を聞いた者は皆無です! それに……最後に会ったのは、成都攻めの時でしたので、約二十日ぐらい前!」
金剛「私もあれ以来……見てないネッ! だけどォ……!」
朱里は、冥琳の話を聞いて、金剛姉妹に聞き直していたが……誰も『于吉の移籍』を知る者は居ない。 漢中鎮守府にも、何かあれば連絡を送るように、話が付いていたのだが、その情報も来ないのだ。
朱里は、自分が窓口になり……情報の真偽を探ろうと動き、霧島も『艦隊の頭脳』として、現状把握を行うと朱里と共に、問いただす!!
金剛は、提督の名前が出た事により、心配して口を挟む!
その後ろでは、顔を青ざめ身体を震わす榛名! 一緒に居て、提督を心配する榛名を抱きしめて、不安を取り除こうとする───比叡の姿が見てとれた!
冥琳は、金剛たちに近付き……于吉より聞いた事を話し出す!!
冥琳「うむ。 説明を受けた要点は三つ! 北郷一刀の記憶、于吉の参加、そして……最後に……『前の世界に関わる……全員の記憶回復の方法』だ!」
『──────────!!』
冥琳「于吉の話では、この外史の世界に……必ず一人『北郷一刀』が降臨する流れに出来ているらしい。 私たちの例えで申し訳ないが、世界は中心に『太極』があり、周りに『陰陽』と二つ分かれ……」
金剛「…………I can't make head or tail of it!!(なんの事やら、てんでわかりマセーン!!) 誰かぁ──changeしてクダサァイ!!!」
霧島「すいません! もう少し砕いて話して頂きたく…………」
蓮華「じゃ、じゃあ私が………冥琳、交代を……」
冥琳「…………申し訳ありません」
金剛の要求により、冥琳から蓮華が、説明するために交代した!
★ーー★ーー★ーー★ーー★
私たちが居る世界(恋姫が居る世界)は、『鍵』となる者が必ず居ないと、外史の調律が成り立たなくなり、世界が崩壊するらしいの。
それでね……本当は、この地には『鍵』となる者は……降りて来ないままだったらしいのよ……。 私たちは、それも知らないまま……消える運命だったんですって。 普通に日常生活を送りながら………
それが、于吉たちと敵対する者の思惑が重なり、この地に『鍵』となる『北郷一刀』を招き寄せたと。
私たちの知る『天の御遣い 北郷一刀』は……遥か前に生を終わらせ……どの世界にも……居ないのよ。
だけどね……その魂を受け継いだ者は、無数に分かれて……その一人を……この地に降ろしたと───!!
そして……その時の状況に因り、私たちの記憶が『鍵』に宿り、記憶の『有無』が変化する……そんな事を話してくれたわ。
★ーー★ーー★ーー★ーー★
霧島「ふむふむ……つまりですね? 太陽系に太陽と云う中心の惑星が……」
朱里「き、霧島しぁん! は、話が難しくされると……金剛しぁんが!」
金剛「………今日もイイ天気……teaが飲みたい気分ネ……!」
『………………………』
于吉に関する話は……そこで一旦……切り上げられた。
◆◇◆
【 発動! 合同作戦 の件 】
〖 河南尹 新城 付近 にて 〗
七乃「はぁ~い! お疲れ様~! 此処で三日間、野営を行いますから、ちゃちゃと持ち場に入って、天幕準備して下さいね! もっちろん、一番いい場所で、一番早く袁術さまの宿営先を用意して下さい!!」
美羽「………………………」
ーーー
袁術軍は、野営に入る。
表向きは、遠征の袁術軍兵士を労い、疲労緩和を考えた大休止。
それと……洛陽に入り、陛下に拝謁するために渡す貢ぎ物の点検。
貢ぎ物の数に不備が無いか? 移動中の際に破損があるんじゃないか? と再度確認するためである。
そして、裏では……七乃より極秘命令が下っていた。
ーーー
〖 孫権軍 野営地 にて 〗
七乃「はいはい~! これが袁術さまからの通達ですよ~! もし、これを破っちゃいますと……孫家は袁家に敵する者と、考えてしまいますから~注意して下さいねー!」
七乃は、竹簡を読み上げて……蓮華に渡す。
☆☆ー☆☆ー☆☆ー☆☆
期限は……三日!
反乱軍より十常侍たちを……速やかに奪還せよ!
もし、出来なければ……袁術軍は三日後に洛陽に向かい、孫権軍とは無関係である事を何進、何皇后に上申する。 以下、件の如し
☆☆ー☆☆ー☆☆ー☆☆
七乃「それじゃ……頑張って下さいね~!」ザッザッザッ!
蓮華「─────はっ!」
あくまでも……袁術軍は無関係である事を、示したい意向の様子。
蓮華たちは、通達を受け入れて……行動を開始する事になった。
ーーー
ーーー
蓮華たちは、軍議を開き……作戦を考える。
冥琳「まずは、相手の位置と戦力。 次は、武器の種類、将の姿の確認だ! 今……思春と明命に偵察に行って貰ているから、直に判明するだろう……!」
朱里「敵の居場所は、此処より十里(約4キロ)離れた山頂の古城に籠もっているんです! 大軍を擁して攻めても刻が掛かり、被害が大きい要害。 ここは、速やかに……策を考えて行動したいのですが……」
小蓮「シャオたちの軍は約千人。 弓が百、騎馬が十、後は歩兵。 だけどぉ、そこらの兵に負けず劣らずの精鋭だよ!! だから、バシィーッ! ズバーッとやっちゃえば……簡単に勝ちゃうんだからぁ!!」
蓮華「だけど……なるべくなら損傷を抑えたいわ。 帰りを待っている者も心配している者も居る。 他にも、今後の動きを考えれば………」
霧島「期限は三日。 地形、配置、軍勢の多寡、将の数。 これにより策が……」
──────ザザッ!
思春「──蓮華さま! 只今戻りました!!」
蓮華「ご苦労様! 思春!!」
冥琳「………どうだった? それに、明命の姿が見えぬが?」
思春「──はっ! 奴らは現在、古城の中で酒盛りの準備をしているところ。 明命に見張りを頼み、周辺地形を調査して帰陣した次第! 軍勢は、歩兵と弓兵の混合隊、凡そ三千! 趙慈なる元兵士が、指揮を下しています!!」
ーーー
思春は、冥琳たちに説明している間に、地形を写し取った竹簡を朱里に渡し……稟、風、星、金剛たちも一緒に眺める!!
ーーー
風「う~ん、小さいながらも、山の頂上にある城を攻めるには難儀ですねー! おや~? ここは、吊り橋を通らないと……城には到着できないんですかー? 他に出入り口は、無さそうな気がー?」
稟「城は……三方を崖で囲まれ、もう一方は、陸続きだったのを敢えて掘り下げて、堀割を作り出したましたか……。 ここを渡るに、確かに吊り橋が必要。 これは……難攻不落な厄介な所ですね? ですが………」
朱里「そうですね。 ですが、ある意味……攻めやすい場所でもありますね! ────あっ、金剛さんたちは、どう思われますか?」
霧島「………この戦場で、私たちの持っている戦術は、一切通用しないと思います。 ここは、卓越した軍師の手腕を持つ、貴女の指示に従います。 どうか遠慮なく、私たちに役割を与えて下さい! 活躍してみせますから!!」
金剛「You can count on us!(私たちを、頼りにして下さいネッ!)
榛名「やれる事は……全力でぇ行いますッ!! だから、だからぁ!!」
比叡「多少危ないところでも大丈夫! 私たちに……まっかせてー!」
星「これは、これは……何とも頼りがいがある御仁たちよ! なら、この趙子龍も負けてはおれん! 昇竜の槍の冴え───御覧に入れよう!!」
冥琳「よし! 後は方策だが…………」
ーーー
ーーー
ーー★
冥琳「………これで、いいか? 小蓮さまと私が留守を務め、蓮華さまが指揮を取られ、星、稟、風、朱里、思春、金剛殿、比叡殿、榛名殿、霧島殿と十人の兵が付き従う! 決行は、本日の夜!」
蓮華「それでいいわ! 皆も大丈夫ね?」
風「できれば……蓮華さんは残って貰いたいのですがー?」
蓮華「王族の者だと云われて、特別扱いして貰いたくないの! 私も行くわ!!」
金剛「私は、孫チュウボウさん~気に入ったネ♬ 大丈夫! Don't worry!(心配いらないヨ!) 絶対に守ってあげるからァ~! 」
ーーー
朱里「はわわわッ───!? そ、そんな事が出来るんですか!?!?」
霧島「えぇ……扱い方に危険を伴いますが、適度に使用すれば……きっと役に立ちます!」
ーーー
榛名「……………………」
星「榛名殿……一刀殿は大丈夫、今も健在に違いない。 星の動きに乱れなど無いのが、その証拠だ!」
榛名「あ、貴女は……星の運行で運命が分かるの……ですか?」
星「天の御遣いと云われた殿方だ。 星の運行など聞きかじりに過ぎんが、異常があれば、必ず──天が悲しむと見た! 天を毎日……眺めているが……いつもと変わらずの様子。 ………安心されよ!」
榛名「もしかして……毎日と言うと………」
星「…………主が益州に降り立った日から……ずっとな。 いつか逢えると……無事で居て欲しいと……祈っていた。 私が……槍を捧げた主ゆえ……」
榛名「……………」
ーーー
稟「───噂に聞く天の御遣いの働き、期待させて頂きます。 特に──比叡殿の御活躍を!」
比叡「えぇ───ッ! わ、私、そんなに強くないんだってばぁッ!? み、見るんだったら、金剛お姉さまや霧島の方が、見応えあるしぃ!!」
稟「榛名殿を叱る比叡殿の強さ、貴女の芯の強さが……私の知る覇王に似ているのですよ。 ですから………」
比叡「………私はね、皆の笑顔がみたい……それだけの理由だから! 見てても良いけど……幻滅しちゃうからねぇ? そうなっても知らない………」
稟「………ふふふっ、しっかり刮目して───拝見いたしますよ!」
比叡「ひ、ひぇー!! も、もぅ! そ、それじゃあ────抜錨しよう! 抜錨!!」
蓮華「─────はっ?」
金剛「比叡ぃ……それじゃ分かりませんネ! 皆さん、make a sally!(出撃デース!)」
風「金剛さ~ん! それもー分かりませんよー?」
蓮華「じゃ、じゃあ! 行動を起こすわ! ────出発!!」
『────────はいッ!!』
ーーーーー
こうして、趙慈が籠もる古城に攻め込む………蓮華たちであった。
ーーーーーーー
ーーーーー
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回は、私用が入りまして……更新が、来週月曜以降になる予定です。
…………そろそろ、義輝記の更新しないと……云うことで、次回出しますので、よろしくお願いします。
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賛否両論あると思いますが。