No.769002

艦隊 真・恋姫無双 46話目

いたさん

後……数話、孫呉の話になります。

2015-04-05 02:11:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1741   閲覧ユーザー数:1488

【 金剛の英会話教室 の件 】

 

〖 河南尹 新城 付近 にて 〗

 

蓮華たちが、明命に案内され……金剛たちに歩み寄る。 後ろに孫呉の兵を並ばせ、袁術軍よりの視線を出来るだけ遮る。

 

金剛たちは、横に並び………蓮華たちを迎えた。

 

ーーー

 

蓮華「お初にお目にかかる! 袁術軍配下、孫伯符の名代を務める……」

 

金剛「How do you do?(はじめまして)」

 

蓮華「……はっ?」

 

ーー

 

蓮華は、将を後ろに待たせ……代表して挨拶をするが、金剛がにこやかに微笑みながら『英語』で挨拶を始めた!

 

ーー

 

蓮華「(し、思春ッ! 天の国の言葉って、こんな言葉だったの!?)」

 

思春「(い、いえッ! 皆、普通に喋っていましたが!!?)」

 

ーー

 

よくある街中で、欧米人の方より質問を英語でされて、困り果てる人を見かけるが……蓮華も同じ。 慌てて思春に問い掛けるが、思春も艦娘たちと普通に話したので、理由が分からない!

 

ーー

 

金剛「………How do you do?」

 

蓮華「あ、あぁ………………」

 

金剛「How 、do、 you、 do~?」

 

蓮華「ハ、ハウドゥ……How do…… you do…?」

 

ーー

 

蓮華が悩んで返答に窮するが、金剛は………お構いなく繰り返す!

 

余りにしつこく繰り返すため、蓮華は、その言葉をオウム返しで答えた!

 

ーー

 

金剛「Oh───!?!?」

 

蓮華「ーーーーーーーー!?」

 

ーー

 

すると──先程まで、余裕の表情を保っていた金剛が、驚愕の表情で叫ぶではないか? まるで、怖いモノを見てしまったかのように引いているッ!!

 

余りの狼狽振りに、蓮華も驚き───仲間たちに助けを求めるが!

 

ーー

 

蓮華「な、何ぃ!? 何か、失礼な事、私が言ってしまったのッ!?」

 

小蓮「そんなこと聞かれたってッ! シャオに分かる訳ないじゃないッ!!」

 

冥琳「蓮華さま、すいません。 私でも流石に………」

 

蓮華「……………私って………」

 

ーー

 

蓮華は、日頃より姉妹に振り回される事も含め、自分の不幸な運命に……落胆していた。

 

 

 

◆◇◆

 

【 英語って……難しい の件 】

 

〖 河南尹 新城 付近 にて 〗

 

 

金剛「Wow! 比叡、榛名、霧島! 今の返事を聞きましたカァ!?」

 

比叡「すっごくぅ驚いちゃいましたぁ! まさか、その返答が出来るなんて! 私ぃ───感動しちゃいますぅ!!」

 

榛名「そうですね! この世界、この大陸で……『英語での挨拶』に『英語で答える』なんて、素晴らしい!! しかも、古い挨拶の仕方で! このような挨拶は、向こうの世界でも稀だと聞いているのに!!」

 

ーー

 

金剛姉妹の驚きの理由を漏れ聞いて……つい間抜けな声を漏らす蓮華。

 

ーー

 

蓮華「………………へっ?」

 

明命「蓮華様! いつの間に天の言葉を会得したんですか!?」

 

蓮華「し、知らないッ! だって……分からないから……そのまま返しただけなのよ!? そ、それが正解だったなんて、全然知らなかったの!!!」

 

明命「えっ!? じゃあ──さっきの驚きようはなんなの───!?!?」

 

ーー

 

そんな驚く蓮華たちだが……少し目を離した隙に、状況がガラリと変わる。

 

再び……金剛たちを見れば……金剛が叱れられていた。 妹の霧島の説教を、身体を縮めて正座で聞いている。

 

ーー

 

霧島「………金剛姉さま! 今の行動は何ですかッ!? 相手が真摯に振る舞い挨拶されるのに、この国の言葉で語らず、異国の英語を使うだなんて!?」

 

金剛「……于吉より……提督を慕うNewfaceが……また増えると聞いたのデース! 私たちに……味方が増えるのは嬉しいヨー!? ───だけど、Rival in love(恋敵)が増えるのはNo! なんだからネ!!?」

 

霧島「………それで挨拶を英語にして、困らせたのですか!?」 

 

金剛「lowbrows(ミーハー)な娘が嫌なだけネ! 初め……一刀提督が、この世界に来てから、有名人になったのはァ……正直とっても嬉しかったァ!! 私が認めた提督だから、I'm extremely happy(とっても嬉しかった)ヨ!」

 

霧島「金剛姉さま…………」

 

金剛「でも……于吉が……提督の名前が知れ渡ると……もっと多くの若い娘が、慕って訪ねてくると……言ってたネ………」

 

霧島「……………………」

 

金剛「ただ……有名だからァ? good-looking(カッコいい)からァ? そんなのNo! 提督の何を知ってるのォ!? 前の世界で……私を、他の皆を救おうとした、一刀提督のnoble spirit(高潔な精神)を知らずに、何を求めているのデスカー!? 私は………unconvinced!(納得できまセーン!)」

 

比叡「うぅぅ………金剛姉さま!!」

 

榛名「………泣けちゃいます!」

 

金剛「………だからァ、私が壁となって立ち塞がり、提督に近付こうとする女性へ、英語で接して覚悟を問うネ! Can you get over that hurdle?(あなたは、この壁を乗り越えることができますか?)──とォ!?」

 

霧島「金剛姉さま……お気持ちは分かります! しかし、今は任務中ですよ? そんな時に私事で動き、漢王朝との断交に繋がり、大乱の火種でも発展すれば、一刀司令はどう思われます!?」

 

金剛「───────ハッ!?」

 

霧島「人一倍、責任感を持つ一刀司令の事です! この事を知れば、大層嘆かれて心配する事は勿論! 最後は自決を考える事も………間違いないでしょう!! 金剛姉さまの……自己満足で………!!」

 

金剛「Sorry!! 霧島ぁ───Please forgive me!!(許して下サイ!!)」

 

ーーー

 

稟「……ふむ、言葉の意味は分かりませんでしたが……興味深いですね………? 完全な語学の変化ですか……」

 

風「ふふふっ、風は会得しましたよ~? 天の国の言葉を~!!」

 

稟「────まさかッ!?」

 

風「ご覧の通り…………ZZZZ」

 

稟「それは違うし、寝るなぁ───ッ!!」

 

風「Oh……!!」

 

稟「…………信じた私がバカでしたね……」

 

宝譿「 ───I'm sure you don't understand what I'm saying, but I don't understand it either!」

 

稟「───ほ、宝譿ぃいいいッッ!?!? 風! 今なんて言ったんですかぁあああッ!?」

 

風「風が喋ったわけじゃなく宝譿が───!?」

 

稟「どちらにしても良いですッ!! 何と言ったんですかッ!?」

 

風「『何を言ってるのか分からないと思いますが、宝譿も何を言ってるのか分かりませーん!』」

 

稟「だからぁ───何と喋ったか教えなさいッッッ!!!」

 

ーーー

 

金剛の提督を慕うが故の企みは、蓮華の予想外の切り返しで、難なく事を得た。 逆に……末の妹『霧島』に窘められ(たしなめられ)……意気消沈する金剛。 

 

霧島「先程は失礼しました! 私は、北郷一刀司令官に従う金剛型 4番艦 戦艦『霧島』と申します! 以後……お見知りおきを!」

 

蓮華「あっ……失礼。 私は姓は孫、名は権、字は仲謀と……」

 

蓮華と互いに挨拶した後、霧島が神妙な顔をして、謝罪の挨拶をする。

 

霧島「……姉の金剛が………失礼な態度を致しまして申し訳ありません! 二度とやらないように、よく言い聞かせますので!」ペコリ

 

金剛「うぅぅ……Sorry to be confused!(混乱させてゴメンナサイ!)」

 

蓮華「は、はぁ…………」

 

霧島は、金剛の英語部分を訳しながら……掻い摘まんで説明。 

 

霧島「……という事で、初見の方に丁寧に挨拶する場合、『How do you do?(はじめまして)』の返答は『How do you do?』(はじめまして・こちらこそ宜しく)と言う意味になるんですよ?」

 

冥琳「これは……興味深い。 もし、良ければ幾つか教えて頂きたいモノですな。 敵が知らない語句を使用できれば、情報戦には非常に有効ですので。 おっと──失礼した、私の名前は……姓は周、名は瑜 字を────」

 

ーーー

 

これが切っ掛けとなり、双方の話が進み、それぞれ自己紹介をして、名前を交換し合う。

 

蓮華たちは、『戦艦』と云う聞き慣れない言葉を耳にして、疑問を抱きつつ対応、金剛たちは金剛たちで、歴史の人物たちの名前が出てくるので、少々興奮気味! 

 

ひとまず、友好的な交わりを終える事が出来たのだった。

 

 

◆◇◆

 

【 蜀将同士の再会 の件 】

 

〖 河南尹 新城 付近 にて 〗

 

 

星「久しいな───朱里! 雛里も……一緒に居るのだろう!?」

 

朱里「せ、星さんッ! 私の事、前の世界を覚えているのですか!?」

 

星「無論だ! 朱里や雛里……蜀、魏、呉の将たち! そして……主もだ! 誰が、あの輝かしい世界を忘れてなるものか!! ───全員の名、主な出来事、喜びも哀しみも───この心に刻んであるからな!!」

 

朱里「で、でも…よく私が、記憶があるって分かりましたね? 中には、記憶が無い人も居るって………思春さんから聞いていますよ!? それなのに、開口一番に真名で呼ぶなんて……違っていたらどうするんですかぁ!?」

 

星「────簡単な事だ。 初めて……主たちと出会った時、あの朱里や雛里のカミカミの喋り方、オドオドした態度。 今の朱里には、全く見られぬ! 最後の大戦で、堂々と我々を指揮したアノ時と、同じにしか見えなかった!」

 

朱里「………星さん! ありがとうございます! そ、それと……雛里ちゃんもそうですが、紫苑さん、桔梗さん、焔耶さんも……一緒に! 4人とも覚えています! 後、何故か紫苑さんと桔梗さんが若くなっちゃいました……?」

 

星「それは面妖な。 祭殿は元の姿だったぞ? まぁ……記憶もなかった状態かも知れんが……。 しかし、二人が若くなると……主もまた……かなり絞り取られる事になりそうだな? ………気を付けなければなるまい!」

 

朱里「ですが……ご主人さまが………」

 

星「思春より聞いている! 主が、前の主では無い……別の主だと云う事だな? 前の主よりも……遥かに逞しいと聞いたが?」

 

朱里「は……? は、はいっ! ………い、意外と着痩せする人みたいで……ガッチリとしてて、お腹も割れて………」

 

星「────? 何を言っておるのだ? 軍事に秀でる将だと聞いていたのだが、まるで……裸を見た『はわわわわ───ッ!』……むぅ……これは心して置かねば! 既に先手を取られていたとはッ!?」

 

朱里「──────そ、それよりも!! この軍勢は何なのですかッ!?」

 

星「袁術が上洛のために集めた軍勢……約一万! 今の私は、孫呉に客将で仕える身。 その護衛で、孫呉が袁術軍に張り付いているワケだ……」

 

朱里「そ、それでは───お願いしたい事がッ!!!」

 

星「───────!? いったい、何があったのだ?」

 

朱里「洛陽から逃走した十常侍が───賊に捕縛されて、連れて行かれたのですッ! 賊の人数は、見た限りでは数百人! 私たちでは、勝てる要素が『………少し待て!』───!? 」

 

星「………益州で目覚まし活躍をした『天の御遣い』が……たかが数百人如きで難儀するとは……おかしな話だな? ────朱里よ!?」

 

朱里「………いえ、最後まで言わせて下さい! 勝てる要素は『充分あります!』 しかし、私たちの攻撃では『殲滅』もしくは『壊滅』になるため、他に武に優れた『将』を待っていたのです! 十常侍の救出の為にッ!!」

 

 

◆◇◆

 

【 孫呉への要請 の件 】

 

〖 河南尹 新城 付近 にて 〗

 

 

美羽と七乃の元に……朱里たちが案内されて、説明をする!

 

朱里「これが……事の顛末です! その後、私たちが調査をして、判明した部分も合わせ……説明に組み込みました!!」

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

十常侍の残党『畢嵐』『栗嵩』『張恭』の三人が逃走して、ここまでやってきた! 三人とも……袁術領内での優雅な暮らしを疑ってはいなかった!

 

しかし、豪華な車、煌びやかな駿馬、貴重な積み荷の割りには、護衛が無いままで、ここまで逃走してきたのだ。 普通なら、絶好のカモなのだが……手練れの賊が多い世のため、官軍の罠と考え……ワザと見逃したかもしれない!

 

ーーー

 

??『──────やれッ!!』

 

『うおおぉぉぉおおおお──────ッ!!』

 

畢嵐『────な、なんでおじゃるぅ!? なんでぇえええっ!!』

 

ーーー

 

左右、前方より多数の兵が、攻撃してきた!

 

御者は、弓矢で早々に射殺され……馬も縄で絡めて捕獲される! 十常侍は、太った腹を揺らしながら、逃走を試みるが……武の腕など絶望的!

 

この賊を率いる『頭』は、『趙慈』と云う下位の兵だった。 

 

趙慈は、自分たちの待遇が悪い事を理由に、最初は仲間と一緒に立ち上がった。 しかし、近隣の民たちも、その話を聞き及び集まってきたのだ!

 

趙慈も、話を聞くにつれ……自分たちの行いを悔い改めて、民のために乱を広げる事を決意! 数千人規模の反乱軍と化した!

 

しかし、一番の問題が資金不足! 貧しい民の集まり故、食糧も無ければ武器も無い。 それを補うのが、盗賊行為なのだが……守備の固い官軍はダメ! 貧しい民からの略奪など……言語道断!! 

 

そんな折だった────守備が手薄な、貴賓が乗る馬車が通過するとの情報が入ったのは!! そして、趙慈たちは────偶然と悪運が重なり、稀代の大物を略奪する事が完了!! 

 

そして、この馬車を執拗に追い掛けていた……『天の御遣い』に追い付かれる前に、逃走する事ができたのだったのである!

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

朱里「…………どうか、お願いします! 敵賊軍を滅するために、力を貸して下さい!」

 

七乃「う~ん? 確かに……天の御遣い側には、美羽様を呼び寄せた何進大将軍の意向がありましたからね~? 出来れば力になりたいのですが……」

 

ーーー

 

七乃の言葉は……意外と歯切れが悪い。

 

何進の要請で上洛するのだから、何進側の筈だが……七乃の洞察力、独自の情報収集により、十常侍の後ろにいる何皇后の存在を感じとっていた!

 

そのため、何進の意向に従っても……十常侍の捕縛に力を入れるのは、消極的である! 今は、優勢に事を進める何進だが、もしかしたら、逆転劇があるかもしれない! 

 

逆転されれば……何進に付く反十常侍側の袁紹が、失脚する可能性がある! 

 

そうなれば、麗羽の名声が落ち……袁家の一方が没落! もう一つの袁家に吸収されて……美羽の声望と実力が───大陸中に広がるのだ!!

 

その考えがあるため、なかなか踏み切れない!

 

ーーー

 

七乃「そうですね~? 私たちの軍勢は、何進大将軍より上洛の命令を受けておりますが、賊退治の命令までは受けていませ~ん。 ですので、命令違反を問われた時、説明のしようがないため、この依頼は受けれませんねー!」

 

朱里「それは、信用できない……と云う事ですか? 私たちが……何進大将軍麾下である、証拠を持っていたとしても……」

 

七乃「いいえ~! この場合は逆ですよ? 袁術軍は中立である事を示したいのです! 今回の要請も、正式な手続きを踏んだ上での命令書! 従わなければ罪です! しかし、十常侍の捕獲は協力要請! 表だった手助けは出来ません!」

 

袁術軍は、何進の要請は、漢王朝からの正式命令……だから従う!

 

だが、今度の十常侍の捕縛要請は、何進側の都合の良い命令だから従う事はできない! 何進の配下では無く、漢王朝の仕える臣である事を、示したかったからだ!!

 

朱里「………ではッ!?」

 

七乃「…………孫権さん! 貴女たちの采配に任せます! 

 

蓮華「───────!?」

 

七乃「表では袁術軍は動かず! 裏で孫策軍……いえ、孫権軍が独自の判断で動いた! 我々に相談もせずに!! 何進、何皇后……どちらに利があるか分かりませんが……それは貴女たちに受けて貰いたいと思います!!」

 

朱里たちの目が……蓮華に注目する!

 

蓮華率いる孫権軍は……千人足らず。

 

賊と五分か……下手をすると劣勢に陥る可能性もあるのだ!

 

今の孫呉では、貴重な戦力! 本来なら無用な損失は……させたくない!

 

しかし、蓮華は──静かに腰から剣を抜き、剣先を天に向けて宣言する!

 

蓮華「──天よ、御照覧あれ! 我々孫呉の者は、権力に屈せず民の幸せのために邁進す! 天が示された道標が……どんな困難、苦境を指し示しても、我々の歩みは、決して曲がらず! 命ある限り、御遣いと共にする事を誓う!」

 

蓮華の示した言葉は、一言に要約すれば『肯』の文字!

 

孫呉の将兵たちは……この誓いに『肯定』を示す者───全員! 

 

────否定する者など居ないと云う結末ッ! 

 

全員が全員───蓮華の意見に賛同して、共に戦う事を誓う!!

 

孫呉の軍勢は、朱里たちに力を貸す………その意を七乃に、袁術軍全体に示すのだった!

 

 

◆◇◆

 

【 様々な……事実 の件 】

 

〖 河南尹 新城 付近 にて 〗

 

 

朱里「み、皆さん、ありがとうございます!」

 

ーーー

 

星「私にとっては、礼は不要!」

 

稟「私もです!」 

 

風「風もですよー! 私たちは、益州に降り立った『北郷一刀』を知りたい為に、力を貸そうとしているだけですからねー!?」

 

ーーー

 

朱里「………それだけでは無い筈ですよ? 星さんは私と共に、稟さんや風さんは……何度も対峙! その後、三人ともに友達になったじゃないですか!? その本心を見破れない程、私の軍才は……落ちてなんかいません!」

 

ーーー

 

星「………友人の苦難を助ける事、どうして口で語り、自慢などする必要があるものか! 困っていたら手を伸ばす! 人として当然の事さ! 無論、民を守るのも、我々の当然の役目だからだッ!!」

 

稟「諸葛孔明には借りを作る! 外交上でも有利になる切り札ですから、当然利用させて貰います! ………ですが、私の友人『朱里』の危機なら、私は全力で助けますよッ! 損得勘定など──当然切り捨ててでも!!」

 

風「北郷一刀の情報が欲しい風ですがーね! ホントに欲しいのは……実は『お兄さんの心』ですー! 朱里ちゃんを助ければ───風の事を気に掛けてくれるー。 そんな乙女的発想の策だって、風は考えるのですよー!!」

 

朱里「─────それでも、礼を言わせて下さい! 手伝ってくれて……ありがとう……!!」

 

★☆☆

 

冥琳「………朱里よ! そして金剛姉妹に問いたい!」

 

朱里「は、はいっ! なんでしょうか!?」

 

金剛「………話せる範囲なら……OK……ネ!!」 

 

冥琳「うむっ! 実は───北郷一刀の事だが……!」

 

朱里「…………………」

 

冥琳「別人でありながら……アノ世界の記憶を持っていると言うのは……本当か?」

 

朱里「─────えっ!?」

 

ーーー

 

金剛「………そんな会話を、提督を交えて、貂蝉たちが行っていたのを知ってるヨー!! 何かしらのreason(理由)があるって喋ってたネー!? 現に、貂蝉、卑弥呼、左慈、于吉を覚えてイマシタ!!」

 

冥琳「そうか………本当だったか!」

 

霧島「金剛姉さま、その話……私たちも知りません!」

 

金剛「………提督と私たち八人が、左慈により貂蝉たちにencounter(遭遇)した時の話ですヨ! すっかり、忘れていましたァ────ッ!!」

 

比叡「ひえぇ─────ッ!!」

 

榛名「他には!? 他に──忘れてはいませんかッ!?!?」

 

金剛「あ、後は………別に無いネー!?!?」

 

ーーー

 

蓮華「実は………その一刀に……。 記憶が全部……転送される可能性があるらしいって………教えられたのよ!」

 

小蓮「別の世界に居ても……この世界の一刀は、今いる一刀に定まった……って意味不明な言葉を喋るんだよ? 退屈で、真面目に聞いてるにも、馬鹿らしくなっちゃてー!! 冥琳とお姉ちゃんは、熱心に聞いていたけど!!」

 

霧島「いったい───誰なんですか!?」

 

冥琳「道士……『于吉』! とある条件を示して……情報提供を申し出たのが……出立直前だったのだ!」

 

朱里「と、とある条件とは────ッ!?」

 

冥琳「─────孫呉へ……客将として参加したいと!!」

 

『ーーーーーーーーーーーー!!』

 

 

 

ーーーーーー

ーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んで頂き、ありがとうこざいます!

 

孫呉の十常侍編が、三話目に入りましたが、やっと本題に入れます。

 

決して遅い更新では無いのですが……未だに洛陽で全員の顔合わせが出来ません。 早く合わせて、黄巾の話に入りたいのですが………。

 

また、矛盾点とか出るかもしれませんが、宜しくお願いします!


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
14
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択