No.759737

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第556話

2015-02-21 00:52:55 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1835   閲覧ユーザー数:1649

~鳳翼館・露天風呂~

 

「フッ、空の女神やその一族達が降臨していた事にも驚いたがお前までもこの時代に来ていたのは本当に驚いたぞ。」

「フフ、最初は半信半疑だったんだけどエイドスさんから漂う霊圧や七耀脈が彼女を中心に集まり続けているのを見たら信じるしかないわよ。」

「リースもそうだがケビンもお前の登場にさぞ取り乱しのであろうな。」

「……私はそれ程でも。ヘタレなケビンは泣いていましたが。」

ルフィナと女性の会話を聞いていたリースは静かな表情で指摘し、その様子を見守っていたエイドス達は冷や汗をかいた。

 

「ア、アハハ……それにしてもよかったですね、エイドスさん、フィーナさん。お二人にとってはもう2度と会えないアドルさんと再会する事ができたんですから。」

「はい。フフ、キーアさんには感謝しないとですね。」

「ええ。彼女には本当に感謝しています……お父様とお母様、エレナお母様に会えるようにしてくれたのもそうですが、私にとって先祖にあたるクレハお祖母(ばあ)様とナユタお祖父(じい)様にも会えるようにしてくれたのですから。」

エレナの言葉にフィーナとエイドスはそれぞれ微笑み

「はうっ!?だから私の事を祖母呼ばわりしないでよ!私の場合、既に結婚した貴女と違ってナユタとはようやく恋人になったばかりなのよ!?大体そういうエイドスだってエステルとサティアにとっては”おばあちゃん”じゃない!」

エイドスの言葉にショックを受けたクレハは涙目でエイドスを睨んで言い返した。

「うっ!?や、やりますね……さすがは私の先祖です……」

「一体何の勝負をしているの……というかクレハ様がエイドスの悪影響を受けているの~!」

エイドスに対する反撃をしたクレハの様子を呆れた様子で見守っていたノイは疲れた表情で声を上げた。

 

「あ、あの~。私達も余波でショックを受けるのでその不毛な争いを止めて欲しいのですけど……」

「頭で理解はしていても孫もいないのにそんな風に呼ばれたら女性としてショックですよね……」

エレナとフィーナはそれぞれ疲れた表情で指摘し

「ハッハッハッハッ!つくづく”規格外”だな。我らの主神とその一族達は。」

「……エステルさんの”規格外”すらも霞んで見える程ですよ……」

「これ以上”空の女神”のイメージを壊すのは本当に止めて頂きたいわ……」

その様子を見守っていた女性は大声で笑い、リースとルフィナは疲れた表情で呟いた。

 

「―――すみません、折り入って頼みがあるのですが話を聞いて頂けないでしょうか!?」

その時リィンが服を着たまま露天風呂に現れ

「キャアッ!?」

「だ、誰ですか!?」

「今は女風呂の時間なのに男が入ってくるなんて何のつもりなの~!」

リィンの登場にフィーナは悲鳴を上げ、エレナとノイはリィンを睨んだ。

 

「皆さんはどうか私達の後ろに!」

「私達どころか女神とその一族達の入浴している所を乱入するという不埒すぎる罪、絶対に許しません。」

ルフィナとリースはすぐに立ち上がってエイドス達を庇うように移動してエイドス達の湯着姿をリィンに見せないようにしながらリィンを睨み

「ん?あの少年は確か―――――」

「…………とりあえず。―――お久しぶりですね、リィンさん。」

リィンを見て何かに気付いた女性は目を丸くし、エイドスは静かな表情で立ち上がってリィンを見つめた。

 

「あ、貴女はエイドスさん!?―――そうか!ロイドさんが言っていた人物というのは貴女の事だったんですね!?確かにゼムリア大陸の人々が崇める”空の女神”である貴女がいれば――――」

エイドスに気付いたリィンは驚いた後すぐに明るい表情をしたが

「……一体何の事を言っているのかよくわかりませんが、落ち着いて今の状況を確認して頂けませんか?」

「え?………あ”。」

無数の青筋を顔に立てて微笑むエイドスの指摘で我に返った後女性達が入浴している所に乱入した自分に気付いて大量の冷や汗をかき表情を青褪めさせた。

(アハハハハハハッ!さすがはご主人様!)

(ふふふ、本当にこういった予想外の出来事に出くわす縁に恵まれていますね。)

(リィン様……どうして温泉から上がるまで待つという事ができないのですか……?)

(まあ、事情が事情だから仕方ないと言えば仕方ないかもしれないけど……)

(……マスターには学習能力が無いのでしょうか。―――特に不埒過ぎる事に関しての。)

その様子を見守っていたベルフェゴールとリザイラがそれぞれ面白そうに見ている中メサイアは呆れ、アイドスは苦笑し、アルティナはジト目になった。

 

「私の肌をナユタ以外の男の人が見るなんて……!許さない!――――ロストオブエデン!!」

「ナユタ以外の男がクレハ様の湯着姿を見るなんて許さないの!――――ソル・イラプション!!」

「浄化の光よ、不埒者に裁きを!――――ゲイルフラッシュ!!」

その時リィンを睨んだ後立ち上がったクレハとノイがそれぞれ膨大な魔力を解放すると共に詠唱無しでロストアーツを発動し、二人に続くようにエレナも魔術を発動し

「どうやら頭に血が昇っているようですから一端頭を冷やしましょうか、リィンさん?――――セプトブレイカー!!」

エイドスは膨大な威圧を纏って微笑みながら異空間から取り出した神槍に虹色に光る膨大な魔力を溜め込んだ後リィンへと解き放ち

「……………………」

リィンはツァイトの話にあったエイドスが女神でありながら”ゼムリアの魔王”や”虹の悪魔”と呼ばれる理由をその身で理解しながら意識を飛ばした。

 

その後リィンを追って鳳翼館に到着したアリサ達はロビーの床で正座し、エイドス達に怒られているリィンを見つけた!

 

「に、兄様!?この状況は一体……」

「七耀教会のシスター……?」

リィンの状況を見たエリスは驚き、リースとルフィナに気付いたガイウスは不思議そうな表情をし

「ええっ!?あ、あの人はまさか……!」

「”空の女神”――――エイドスね。なるほど……確かにゼムリア大陸の多くの人々が崇めつづけている存在である空の女神ならメンフィルとクロスベルに意見できるわね。」

「ええっ!?あ、あの方が女神様なのですか……!?」

「ハハ……まさかこんな形で会う事になるなんてね。おまけに懐かしい面々までいるじゃないか。」

エイドスを見つけて驚いているエリオットと納得した様子で呟いたセリーヌの言葉を聞いたアルフィン皇女は驚いた様子でエイドスを見つめ、オリヴァルト皇子は懐かしそうな表情でリースやフィーナ、エレナとノイを見つめていた。

 

「ほう?まさかこんな所でお前達とも会う事になるとはな。」

その時アリサ達に気付いた一人のシスターがアリサ達に近づいてきた。

「げっ!?」

「あんたは……!」

「ええええええええええっ!?な、何でここにいるの~!?」

シスターを見たトヴァルは表情を引き攣らせ、サラ教官とミリアムは驚き

「”紅耀石(カーネリア)”アイン・セルナート……!何故貴女がユミルに……!?」

クレア大尉は信じられない表情で声を上げた。

 

「フッ、我らが主神たる”空の女神”がこの場にいるのだから、この私が女神の傍にいてもおかしくはないだろう?」

「あ、あの……どうしてリィン君はあの人達に怒られているんでしょうか?」

ある事が気になったトワは事情を知っていそうな女性に尋ねた。

「ああ、彼は何かよっぽど切羽詰まった事情でもあったのか、私や女神達が露天風呂の湯につかって疲れを癒している所を突入してきてね。今その事について女神やその一族達、後ついでに私の親友とその妹に怒られるという貴重な体験をしている所だ。」

「なっ!?」

「お、お兄様……」

「あの男は懲りずにまたやったのか……!」

「どうやら反省が足りなかったようだね。」

「に・い・さ・ま~~~~~??」

「フフ、さすがはリィン君だよ。まさか女神達が入浴している所を見るなんて。」

女性の話を聞いたアリサは驚き、セレーネは疲れた表情をし、ラウラとフィーは厳しい表情でリィンを見つめ、エリスは膨大な威圧を纏って微笑み、アンゼリカは口元に笑みを浮かべてリィンを見つめていた。

 

「お、おいおい……何か騒がしいと思ったら、なんなんやこの状況は?」

その時ケビンがアドル、ナユタ、ワジと共に近づいてきた。

「フフッ、何だかごく最近に見た事のある光景に似ているよねぇ?」

「貴方は確か………オリビエさん!どうして貴方がここに……」

「え、えっと……とりあえず、お久しぶりです。一体何があったんですか?」

ワジは興味ありげな表情でリィンを見つめ、オリヴァルト皇子に気付いたアドルは驚き、ナユタは戸惑いの表情でオリヴァルト皇子に挨拶をした後アリサ達を見回して尋ねた。

 

その後エイドス達の説教が終わり、落ち着いた後リィン達は改めてエイドス達との話を始めた。

 

 

案の定リィン、エイドス達の入浴している所を突撃しましたwそしてついに”虹の悪魔”が降臨すると共に某白い悪魔のあの名(?)台詞まで出た上、ついでにクレハ達による制裁も受け、更にロイド同様エイドス達に説教をされましたwwちなみに気絶するくらいのダメージを受けたリィンがすぐに起きたのはエイドス達による治癒&強制的に目覚めさせる魔法のおかげだと思って下さいwwそしてついにリィン達もイース陣営や那由多陣営、そして星杯騎士団の面々とも邂逅しました!


 
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