No.755590

【獣機特警K-9ⅡG】違反車両を追跡せよ【交流】

古淵工機さん

交通違反を取り締まるべく緊急出動したK-9隊だったが…?

※実際にあった、なんともおマヌケな事件を元にしてますw

◇出演

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2015-02-02 22:27:04 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:766   閲覧ユーザー数:744

ラミナ市郊外、プラネットハイウェイ。ここを一台のパトカーが走っていた。

「こちらRHP-7022、当て逃げ事故があったと通報あり。現在依頼者はドルフィンベイ東パーキングにて待機中。直ちに現場に急行します」

走っていたパトカーはロッターベルク警察署所属の高速パトカーである。

当て逃げ事故にあってしまったドライバーのもとへ遭遇すべく、パトランプを点灯していた。

 

運転席では青ネコ形とジャッカル形のファンガーの警官が話している。

「事態は一刻を争うぞ。フルスピードだ!」

「でもマズくないですか?いくらなんでも出しすぎですって」

「かまわん!こちとらパトカーだぞ!?緊急事態だって言えばいいんだ!アクセル全開!!」

パトカーはひときわ大きくサイレンを鳴らすと、思い切り急加速して現場に向かう!

…同時刻、ラミナ警察署。

「ヒマだな…」

「ヒマだね…」

K-9ルームでボヤいているのはジョナサン・ボーイングと筑波未来。

そんな二人を隊長の久遠・ココノエが一喝する。

「ほら、そこの二人グダグダしない」

「だーって、ヒマで仕方ねえっすよ」

「ねー…」

「こ、こいつら…!」

クオンが顔を引きつらせていたそのときだった。

 

「緊急事態!ハイウェイ5号線でスピード違反車を発見したと連絡です!」

報告を入れたのはイシス。ジョニーとミライがグダグダになっている中、ずっとモニターを監視していたのだった。

「なんだって!?よし、すぐに出動するぞ!!」

「「おおっしゃあああ!!どこの誰だか知らんがとっちめてやるぜーっ!!」」

「き、君らはホントに…」

ま、何はともあれK-9隊はハイウェイの交通違反を取り締まるべく出動したのだった。

ハイウェイ5号線。

パトランプを光らせ、いざスピード違反車を捕らえんとナインキャリアーは走っていた。

「んー、いかにもってシチュですよねー」

「何がだよ」

「こう、夜な夜なドリフトしてるヤツとかがいたりすんですよこういうとこってさ」

「まさか。テレビアニメの見すぎじゃね?」

と、談笑しているミライとジョニー。

 

「おまえら…少しは緊張感持ったらどうなんだ!」

「だってあんまりガチガチなのも疲れるし」

「ぐぎぎ…!」

と、歯を食いしばっているクオンの耳に、イシスの声が響く。

 

「目標を発見。直ちに追跡に入ります」

「よし、緊急走行を許可する。ジョニー、スピードアップだ!」

「ラジャー!!」

ナインキャリアーはスピードアップ。ミライがおもむろにマイクを取り出し、前方の違反車に向かって叫ぶ。

「あーあー、前の車!ただちに左側に寄って停止しなさい!繰り返す!直ちに左に…」

 

するとドライバーシートのジョニーが、目標を視界に捕らえたとたんに驚愕の声を上げた。

「た、隊長!あれはパトカーですぜ!?」

「なんだって!?イシスさん、速度はどれぐらい出てたかわかる!?」

「計算結果でました!…に、235km/h!?規定の速度を100km/h以上もオーバーしてます!」

「くそっ!なんだってこんな…ミライ!マイク貸せ!!」

クオンはミライからマイクを取り上げると、力強く叫んだ!!

 

「そこのパトカー止まれーっ!スピード違反だーっ!!」

 

…数分後、パトカーは減速し、非常駐車帯の付近で停車した…。

「…急いで駆けつけなきゃッて思ったんですよ」

「だからって100km/h以上もオーバーしていいわけないだろ!だいいち当て逃げ事故の件に関して犯人が特定できてもいないのに緊急性は薄い。そもそも君らは管轄外なんだから別の管区と連携を取ればいいだけだろ!」

「…あ」

目の前の警官に対し、ため息をつくクオン。

 

「…とにかくパトカーだろうが違反は違反だ。しっかり切符は切らせてもらうよ。それと君らの所轄にもしっかり連絡入れておいたからな!それなりの処分は覚悟するようにっ!!わかったかっ!!」

「は、はいいい!!」

 

…警官の皆さん、くれぐれもスピード違反にはお気をつけて。


 
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