No.749596 リリカルなのはZたかbさん 2015-01-07 20:18:32 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:3541 閲覧ユーザー数:3238 |
序章 二人のテスタロッサ。
闇の書事件から四年の月日が流れた。
八神はやては自分の両親が眠る霊園に手を合わせる。
「お父さん、お母さん、リインフォース。今日な久しぶりになのはちゃんにあったんよ。一度撃墜されてからは二度と魔法は使えないと言われたなのはちゃんが楽しそうに空を飛んでいたんよ。すっごいニコニコしててな。私もついつい嬉しくなって後ろから抱きついてな。…すごかったんよ。胸がな、滅茶苦茶張っていてフェイトちゃんやすずかちゃん程じゃないけど大きく育っていて。あれかな、病院で寝ている間に動かなかった分そこに貯蔵されたんじゃないかと思うぐらいにな。…しかも腰がくびれているんやで?差別やと思わへん。私以外ボンキュボンなんやで。アリサちゃんもそれほどじゃないけどその一歩手前で私だけ背も胸も小さいねん。これを差別と言わずなんと…」
最初はお墓の前で手を合わせ、笑顔を見せていた茶髪の少女だが、言葉を重ねるごとに黒い瘴気を漂わせながら笑顔の質を変えていった。
その様子を後ろで見ていた二人の従者は慌てる。
「は、はやてちゃん。顔が怖いですよ」
「あ、主はやて。その辺にしておきましょう。周りの目もありますし…」
「なんでや、これぐらい愚痴ってもいいやろっ。シグナムやシャマルはええもんな!もってるもんな。このっ、このっ」
「きゃあああっ。は、はやてちゃん!ちょ、強く揉まないでっ」
四年前、足が不自由な薄幸少女はどこへやら。
様々な苦労や苦難を乗り越えて、これまで重ねてきた罪を償い、そしてこれからも償っていこうと決めた自分の騎士達にセクハラを開始するはやて。
右手にメロン。左手にスイカを。
もにゅもにゅぐにゅぐにゅと手を動かすはやての元に赤毛の少女と青い体毛を生やした小犬が走ってやってくる。
「は、はやて!みんな大変だ!」
「御戯れはそこまでにしてください!一大事です!」
青い子犬が発した言葉にはやては辺りを見渡した。
青い子犬は守護獣と言うはやての使い魔的存在で人型に変身でき、人語を介すこともできる。
だが、それは自分達がいる世界地球では異質の存在。一般の目に留まれば解剖されるかもしれない。
「あ、あかんやん。ザフィーラ、一応離れているとはいえ他に人がおるんやで」
「だからそんなのんきに構えている場合じゃねえって!これ見ろよ!これ!」
ヴィータは懐から小さなハンマーの形をしたデバイス。グラーフアイゼンが光ると同時に手に納まる程のモニターが浮かび上がる。
そこには不気味な骸骨の人形が無数に空に浮かび上がっており、その中央には丸く縁取った髑髏の面を被ったような全体に緑色の人形が映っていた。
「なんだ、これがどうかしたのか?」
はやてのセクハラからいち早く逃げ出すことに成功したシグナムがその映像を見て疑問を投げかける。
異世界の産物。闇の書から生まれた守護騎士プログラム。その将、シグナムでも思いもつかないものだった。
「こいつ等が沖縄を吹っ飛ばしやがった!今、フェイトとアルフ。クロノが向かっている!」
「ちょ、落ち着きヴィータ。この人形達が沖縄を吹き飛ばしたってどういう・・・」
はやてが質問しようとすると急に辺りが暗くなる。
ふと空の方に顔を向けるとそこにはヴィータが先程見せた骸骨の人形がいた。
全長二十メートル超の骸骨。明らかに今まで地球には存在していなかっただろう存在。
「畜生!こんなところまでもう来やがった!」
ヴィータはグラーフアイゼンに意志を込めるとまるでゲートボールの杖くらいにまで伸びた。それに合わせてシャマルやシグナムも己の武器を振るう。
「レヴァンティン!」「アイゼン!」「クラールヴィント!」
「「「セットアップ!!」」」
いち早く、己の武器。デバイスを起動させた守護騎士達ははやてを守るように武器を構える。
歴戦の戦士でもある彼女達に遅れてはやても慌てて自分のデバイス。シュベルトクロイツ。バリアジャケットを展開させていく。
「な、なんやねん。あの骸骨?!あんなん地球どころかミッドでも見たことが無いで!」
「主はやて!ここは我等に任せてお下がりください!」
驚いているはやてをよそにザフィーラも子犬の姿から気骨隆々の巨漢へと姿を変えるが、それでも空に浮いている骸骨の不気味さは変わらない。
勢いよく飛び出したシグナムが剣の形をしたデバイス。レヴァンティンを振るうと骸骨の右肩から左の腰部分に炎の亀裂が奔り、その切り口から炎が散らばる。と、同時にヴィータがその切り口に向かって抉りこむように鉄槌のデバイス。グラーフアイゼンを叩きこむと髑髏人形は砂糖菓子のように砕け散った。
「・・・なんや?見かけ倒しかいな」
「・・・かもしれません。ですがあれだけの量となると話は別かもしれません」
はやては自分の傍に立つザフィーラの目線を追うとそこには海鳴の海。そして、その上に漂っている無数の骸骨。
その数、百は超えるだろう。
呆気にとられているはやてはデバイス越しに骸骨人形に向かって自衛隊の戦闘機がミサイルをぶつけて撃墜していくのが見える。
骸骨人形の動きは鈍い。腕を振るったりして抵抗らしきものをしているが、その機動力に翻弄されてその攻撃は当たる気配がない。
このまま自衛隊に任せていればいいかと思いきや骸骨が手を伸ばすようなしぐさをすると、その手先が光った。
はやてと守護騎士達はその光を見てやばいと感じ取ったのだろう。すぐさま障壁を最大展開する。と同時に同時に何かが勢いよく突き刺さる衝撃の音が鳴り響く。
その音のしたところを見れば棒状に光る杭が障壁一面に突き刺さった状態で今にも割れそうな状態だった。
自分達が展開した障壁はその役目を全うしたはいいが、あともう一度、同じ真似をされたら障壁は完全に壊され、あの光の杭が自分達だけではなく、周りにいる人達にまで被害が及ぶ。現に比較的海側にあった霊園はともかく障壁の外にあった港町のあちこちには被害が出ている。
遅れて町中に流れるサイレンに海鳴の町は悲鳴で溢れた。
自分達はあの骸骨を何とかしなくてはいけない。そう意気込んで飛び出そうとした時だった。
ガォオオオオオオオオオオオオオオッン!!
突如鳴り響いた機械じみた獅子の咆哮が海鳴に響き渡る。
思わず耳を塞いだはやての前に現れたのは港町の一角に骸骨の二倍はあろうかと思わせる巨人が出現する。
黄色と黒のツーカラーで彩られたその巨人は外見からして機会だということが分かる。
胸には獅子を象ったかのような装甲はいかにも重厚ですと言わんばかりだ。その手に持った自身よりも大きいレンチもまた鈍い光を放っている。
そして何より、ロボットの目に宿る緑の光。そこから発せられる魔力の波動にはやてのみならず守護騎士達も思わず息をのむ。
「な、なんだ。あれは・・・?」
「・・・鋼鉄の獅子?巨人?」
シグナムとシャマルはその現れた突如現れた巨大ロボットに呆気を取られている間に骸骨が海鳴の街に進行していた。
だが、骸骨が海鳴の街に一歩踏み入れた瞬間。
鋼鉄の獅子はそれを許さなかった。
その手に持った巨大なレンチで骸骨を三体ほどまとめて殴り飛ばし、粉砕した。
獅子の視線が海上にいる骸骨達へと向けられると意志が宿っていないように見えた骸骨達の動きが止まる。
骸骨達は獅子に恐れをなしたのか一斉に手を獅子に向けると光る杭を一斉に発射した。
先程自分達が張った障壁が受け止めた数の倍。しかもそれが一点集中で放たれる。
見た目通り分厚い装甲を持つ鋼鉄の獅子にその光る杭が着弾。爆発すると再び海鳴の街に轟音。そして地響きが鳴り響く。
空まで巻き上がった噴煙。誰もがただでは済まないと思っていただろう。
その薄暗い噴煙の中で光る緑の光と聞き覚えのない声と聞き覚えのある声を聴くまでは。
『だー!ガンレオンはともかく、港のコンテナとか直すのもただじゃねえんだぞ!』
『始末書何枚書かされるのかなー』
獅子の巨人から男の声がデバイス越しに聞こえ、更には自分の友人の声まで聞こえたはやては慌てて巨人に向けてオープンチャンネルで話しかける。
「フェイトちゃん?!そのロボットに乗っているのフェイトちゃんなんか?!」
『…んを?あ、チャンネル全開だった。どうしようか、お兄ちゃん?』
『とりあえずアレをぶちのめしてから考える!』
『そだね。じゃあ、またあとでね。はやてちゃん』
友人らしき女性の声にお兄ちゃんとは名ばかりの太い声が聞こえた瞬間。もくもくと立ち込めていた噴煙が吹き飛ばされると同時に鋼鉄の獅子は手にした巨大なレンチを地面に突き刺し、大きく跳んだ。
飛行魔法とかではなく、思いっきりジャンプしてみせたその距離が二百メートルは離れていた骸骨の群れに突貫していく。
「?!」
噴煙の事もあってか、飛び出してきた鋼鉄の獅子の行動に対処できなかった骸骨はそのまま踏み潰され、海面へと落下。
完全に海に落ち切る前に腰の部分から飛び出したスパナとスパナを鋼鉄のロープで連結させた即席ヌンチャクを振るい周囲にいた骸骨達を砕いていく。
そのスピードはその巨体からは考えられないほど柔軟。まるで中に人が入っているのではないかと思わんばかりの速さ、キレがあった。
十、二十と次々に骸骨を砕きながら海へと落ちた獅子を追って骸骨達も海の中へと突入していく。
そして全ての骸骨が突入していって、数秒後。
海の方から凄まじい地響きにも似た轟音が響いてくる。
水面は獅子が落ちた所を中心に幾重にも波紋を作り出す。
轟音は次第に収まっていく。まるで鎮火していく火山のように。
…ずずん。
静かに重い音が響くと同時海の波紋も収まる。
波紋が静まって十数秒後。
ズドオンッ!
と、巨大な水柱が立ち上がると一緒に先程の骸骨達がバラバラになって海面から撃ちだされると同時に拳を突き上げた状態の鋼鉄の獅子もその中に混ざって飛び出し、船着き場に着地した。
『町を攻撃してきたから攻撃したけど、やっぱりあれって天使だよな?』
『天使?あれって見るからに骸骨じゃん。天使には程遠いよ』
『いや、アクエリオンの、いや、ま、いいか。さっきの戦闘機の人達は無事か?』
『ちょっと待って。うん。今は海の上に浮かんでいるのも見る限りではこっちを見てぼけっとしているけど全員脱出しているみたいだよ。日本の軍隊の人達って生命力高いね』
『救助に行った方がいいかな?』
『大丈夫だと思うよ。それより、さっきの骸骨の攻撃で港町周辺に被害が出てる。崩れかけた橋を支えに行かないと取り残されている人もいるみたいだし、瓦礫に埋もれている人がいるかもしれないよ』
『まずは近くの橋の整理。次に瓦礫の撤去だな』
『最初の外回りはチヴィットとチビレオンのマスコット対決をしようと思ったら、戦災復興かぁ。これって危険手当でるかなぁ?』
『グランツさんに聞いてみ?』
鋼鉄の獅子の中で何とも場違いな話をしているのが聞こえるはやては思わず声をかける。
「あ、あんたらいったい何者や?」
管理局の人間ではない。かといって地球の技術では追いつかないほどのパワーとスピードと技。
二つの世界でこれだけインパクトがある存在をはやてもその守護騎士達も知らない。
崩れかけていた橋をその巨大な腕で押さえながら、橋の上に取り残された車を一つずつ丁寧に橋の入り口。出口に置いていく獅子ははやてに応えた。
『俺は『傷だらけの獅子』。ガンレオンの操者。沢 高志。よろしくな、こっちの世界の八神はやて』
『私はその相棒のアリシア・テスタロッサ。グランツ研究所では研究職員もやっているよ。あ、何か海の方から怪物が出たから退治に行かないと…』
獅子の中にいるだろう二人の自己紹介が終えた所でアリシアが海の方から骸骨よりも一回りも二回りも巨大な緑色の怪物がやってくるのを見つけた。
『…これ。完全にエヴァに出てくる使徒じゃん。仕方ない、人命救助はチヴィットとチビレオンに任せて俺等は海を潜っていくか。あれが使徒だったらリニスさんとプレシアだけじゃ分が悪いし…。もしもーし、プレシア。なんか海に巨大生物が発見。ぶっちゃけ敵だ。強力なバリアとビームぶっ放してくるからその辺気をつけて』
見れば、黒いバリアジャケットを纏ったフェイトとクロノ。動きやすそうなタンクトップにパンツといった格好のアルフが怪物に対して攻撃を仕掛けてはいるが怪物の方は攻撃されてくるところに橙色の八角形状の波紋のような障壁を展開してそれを防いでいる。
それどころか怪物の体のあちこちからまるで羽化する虫のように先程砕いたばかりの骸骨がぼろぼろと生れ落ちていた。
『…使徒って、天使を生むんだ』
『逆を言えばあの怪物を倒せば全部が収まるんだよね!じゃあ、あいつも倒そうかっ』
『了解。そこの魔導師聞こえるか?』
戦いに集中しすぎていたからだろうか声をかけられるまでガンレオンの存在に気付かなかった二人は声をかけられたところを見て唖然とした。
二体目の巨人が現れた。そういう考えが思い浮かぶも執務官と執務官の試験を終えたばかりの二人はすぐに骸骨と髑髏の攻撃を躱すために距離を取る。
「な、なんだ。お前は?!」
『ガンレオンだ。とりあえずはそっちの味方。そのでかい髑髏のお面付きはこっちで仕留めるからそっちはこぼれ出た骸骨を頼む』
クロノの言葉にタカシが答えると、今度はフェイトが話しかけてきた。
「で、でもあの髑髏はバリアを張って攻撃がまるで通らない!それに強力な光線も放ってくる。危険で」
ズドオオオオオオオンッ!!
そう忠告した瞬間、髑髏の仮面をつけた怪物。使徒から放たれた光線が放たれる。
その威力は膨大で巨大なガンレオンすらも後ろに吹き飛ばされかけるが港の一歩手前まで踏みとどまる。
町の方から見るとガンレオンが後光をおんぶしているようにも見えるだろう。
だが、獅子は踏みとどまる。
自分の後ろには何の罪もない人達。力を持たない子ども達が住んでいる町がある。そんな場所に今自分が受けている攻撃をこぼすほど『傷だらけの獅子』は弱くはない。
並行世界で自分の命を賭けた殺し合いを何度もくぐり抜けてきた彼。いや、二人はそれを許さない。
『だああああっ!』
『らああああっ!』
自分が受け止めている光を押しつぶすように抱きしめ、押しつぶす。
本来なら十字に光る筈の光線は獅子の腕の中で霧散した。
『『しゃああああああっい!!』』
「?!!」
髑髏の仮面。使徒はその光景に驚く。
自分が生み出した天使。ケルビム達を粉砕し、今も自分の攻撃を抱き潰した鋼鉄の獅子に驚き、そして恐怖した。
自分の攻撃で再び港町に追い返した形になるが、そこにはガンレオンの最大の獲物があった。
ライアット・ジャレンチ。
それを手に取ったガンレオンの関節部分から水蒸気が噴き出す。
それはまるで獅子が獲物に襲い掛かる息継ぎに見えたのは使徒だけではないはずだ。
『こいつのナリは伊達じゃねえ!』
『大きい事はいいことだ!』
巨大なレンチをジャイアントスイングしてくるガンレオンはまるで黄色い竜巻だった。
自分達を生み出した使徒を守ろうとするケルビムも触れた瞬間に竜巻に飲み込まれ、天高く舞い上がると粉々に吹き飛んだ。
その竜巻が使徒に接触した瞬間、波紋のように広がる八角形の障壁が張られるも、ガラスを突き破るかの音を響かせて砕けた。
ライアット・ジャレンチを下から上に振り上げる形で殴られた使徒は天高く打ち上げられる。そこにとびかかり、ジャレンチの先で使徒を掴み上げたガンレオンはそれを大きく振り回し地面に叩き付ける。
『ガンレオン!スーパープレス!!』
ズドオオオオオオオンッ!!!
叩きつけられた勢い+ガンレオンの自重。更にはジャレンチの先から放たれた爆砕の魔法。
局所的な爆撃により、使徒は欠片も残さず吹き飛んだ。
『破壊と修理は紙一重。・・・て、事にしてやる』
爆心地で佇むガンレオンはまさに獅子と呼ぶにふさわしい堂々とした風格だった。
『・・・チヴィット達のプレゼンだったのに、なぜか極秘で巨大化したガンレオンを出した始末書。・・・何枚書かされるかな』
『・・・・・・言うな』
だが、ガンレオンの中で落ち込んでいる高志とアリシアは獅子と言うにはあまりにも情けない風格だった。
とある施設の一角でガンレオンが使徒を爆砕した映像を見ていた人間がいた。
「魔道を扱う者達に、エヴァを知る者、か。我々の計画も知っているやもしれんな。碇、初号機を出す前に第四の使徒が撃破されるとは我々の計画がいきなりくじかれたな」
「・・・これくらいのなら我々の計画には支障をきたさない。むしろ、彼等は保険だ」
「保険?」
椅子に座った男は本来踏み台となり得る存在が砕け散ったにもかかわらず、口角を釣り上げるのを止めなかった。
「・・・十二の欠片。それがこちらの世界に来ただけでも収穫だ」
「スフィアか。それを用いて太極にいたれば森羅万象を司ることもできる。・・・碇、それをどこで知った?」
碇と呼ばれた男はその問いには答えずただほくそ笑む。
「些細な事だ。現状で人類補完計画に問題はない」
「だといいがな。…お前の息子が今やって来たそうだぞ」
「そうか、予備が来たか。レイに会わせておけ」
「分かった。お前は会いに行かなくてもいいのか」
「必要のない事だ」
「・・・そうか」(自分の息子を予備とはな・・・。さて、今回の計画。どう転ぶやら)
それ以降二人は口を開くことなく、その部屋を出ていった。
一週間後。
とある中学校に一人の転校性がやってくる。
「え~、今日から転校生がやってきます。皆仲良くしてあげてね」
「碇シンジです。・・・よろしく」
内気そうな少年がペコリと頭をさ上げる隣で、二十歳前後の柔らかそうな金髪で毛先がライトグリーンの女性が頭を下げる。
「アリシア・テスタロッサです。このクラスにいるフェイト・テスタロッサ・ハラオウンちゃんとは姉妹ではありませんが、お姉ちゃんと呼んでほしいです!一応、科学の講師として働かせてもらいますのでみんなよろしくね!」
元気にニコニコといった具合で自己紹介をしたアリシアにクラスの全員。特に男子学生は喜びの声を上げた。
可愛らしい顔つきに似合わず、ナイスバディ―と評されてもおかしくないアリシアは自分の欲望をちらつかせながらも自己紹介を終えた。
その姿にフェイトはもちろん、なのはにはやて。すずかにアリサの四人組は終始乾いた笑顔だったそうな。
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これから『いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した』『リリカルなのはSFIA』の続編です。
『いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した』『リリカルなのはSFIA』をご覧になっても、ならなくても楽しく読んでもらったら幸いです。
初見さんにも楽しんでもらうためにも頑張って投稿していきたいと思います。