No.742610

真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第十七話

ZSANさん

汜水関の戦い開戦

2014-12-09 20:13:04 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4112   閲覧ユーザー数:3572

~一刀視点~

俺達が汜水関の前で布陣、その前方に董卓軍が布陣している

すると董卓軍の中から一人の少女が進み出て来た

「私の名は董卓です

 どちらかの北郷さん、前に出て来てくれませんか」

戦場には場違いな容姿をしているが彼女が董卓か

彼女が一番想像と実物が違うな

鞘姉を制して俺が進み出る

「俺が北郷一刀だ 言いたい事があるなら聞こう」

「では、北郷さん 貴男に降伏勧告をいたします

 私達に降伏してください

 今、降伏するならば貴方を含めた全ての将兵の命は私が保証します

 その上で貴方達の言い分を聞かせて下さい」

董卓の言葉は想定外だった

降伏勧告までなら想像できた

しかし将兵全ての命を保証し、此方の言い分を聞く ここまでは想像出来なかった

だが俺は

「断る!理由は信用できない

 此方の言い分を聞く度量が其方にあるなら軍を率いずに洛陽に直接来れば良かった筈

 それをせずに、武力を持って攻め入って来た者の言い分を信用は出来ない

 百歩譲って、董卓殿の本心であってもそれが総大将袁紹の意であるとは思えない

 降伏した後、約束を反故にして此方の将兵の命を奪い、女性の将を兵達の慰み物にしかねない

 以上が降伏勧告を断る理由だ!」

俺の言葉に董卓は辛そうな表情をして

「どうあってもですか!」

「そうだ!」

「では、不本意ではありますが戦いによって降って貰います!」

戦闘が始まった

~鞘華視点~

戦闘が始まり部隊は愛紗が指揮をする

私が華雄に向かい、星が張遼、一君が呂布に向かう

一君が呂布の相手をするこ事に私や愛紗が反対しようとしたが

「誰かがやらなきゃならないんだから

 少しは恰好つけさせてくれよ」

にこやかに言われて反論出来なかった

まったく、少しじゃなくて凄く格好いいよ

 

敵の3人は自分が前に出て兵を率いる型の武将なので一騎討ちに持ち込むのは容易かった

数人の兵を切り倒したら直ぐに華雄が出て来た

「我が名は華雄 貴様の名は?」

「北郷鞘華よ」

「相手にとって不足なし 我が金剛爆斧で葬ってくれる」

私と華雄の一騎打ちが始まった

 

~星視点~

私が張遼に向かい敵を倒しながら進んでいると向こうから

「うちが張遼や あんたの名は?」

「趙雲子龍とは私の事だ」

「う~ん、うちは関羽と戦いたかったんやけどな

 まあ、あんたも強そうやし我慢しとくか」

失礼な奴だな その言が間違いであった事を教えてやろう

私と張遼の一騎打ちが始まった

 

~一刀視点~

俺は一人の女性と対峙していた

彼女は纏っている雰囲気が異様だ

「君が呂布か?」

コクと彼女が頷く

「それなら、相手をして貰おうか」

俺の言葉に呂布も武器を構える

俺が呂布に向かって行く

数合討ち合って分かった

俺では呂布に勝てない

一騎当千、万夫不倒、いや天下無双これが呂布を最も的確に表す言葉だ

早く、強い攻撃を打ち込み、此方の攻撃は容易く防ぐ

俺は攻撃を躱しきれずに浅手ながらも傷を次々と負って行く

これでは粘る事が精一杯だ

だが、一縷の希望を託して抜刀術の構えを取る

呂布も何かを察したのか動きが止まる

そして抜刀術を放つ

呂布が野生の勘なのか斬撃を防ぐ

その斬撃を虚とした逆側からの上段回し蹴りを放つ

が、それも呂布は防いだ 初見でこの技を防ぐなんて・・・

「変わった技 でも恋には通用しない」

呂布が反撃に来る

俺は防戦一方になった

 

~星視点~

「はい、はい、はい」

私が突きを連続で放つ

それを張遼は防ぎつつ反撃をしてくる

贔屓目無しで互角

「あんた、やるな~

 こんな強いとは思わんかったわ」

「それは此方の台詞だ

 もっとも勝つのは私だがな」

私が不敵な笑みを作り告げると

「気に入ったで~

 それを証明してみいや!」

更に攻防が続く

~鞘華視点~

華雄の攻撃は完全な力攻め

故に防ぐのではなく躱す

大振りなので難しくはないが反撃の糸口が掴めない

かと言って長引かせる訳にはいかない

私は華雄に向かって行き横薙ぎの攻撃を屈んで躱す

そして屈んだ体制のまま回転しての足払い

華雄は躱しきれずに転倒する

そこへ腕を取り肘を極めて躊躇なく折る!

嫌な感触が伝わってくるが無視する

「うが~ おのれ~」

片腕の華雄が激昂して向かって来るが片腕なので攻撃を躱すと大きな隙が出来た

そこへ斬撃を放ち、華雄を討ち取った

「敵将華雄、北郷鞘華が討ち取ったり~」

私が高らかに叫ぶと、それに呼応して汜水関から銅鑼がなる

総員撤退の合図だ

私も汜水関に撤退する

 

~星視点~

銅鑼の音が聞こえる

撤退の合図か 鞘華様だろうな

一刀様は呂布の相手だ 勝てる相手とも思えぬ

「残念だがお主の相手は此処までだ」

強めの攻撃を放ち即座に退却する

「面白なって来たのに~

 殺生や~」

此方の作戦なのだ恨むな

~一刀視点~

銅鑼の音が聞こえた

撤退したいが呂布を前にしている

呂布の攻撃を何とか凌いでいるが退却する隙が無い

そこへ呂布の横薙ぎの攻撃が来る

これだ!

その攻撃を受け止めながら後方へ軽く飛ぶ

俺は呂布の攻撃の威力で後方へ吹き飛ばされる

充分すぎる間が空いた

此処で後ろを見せて撤退する

呂布との戦いで多くの傷は負ったが、走るには支障が無い

走りながら後ろを伺うと呂布も追ってこない

 

汜水関の戦い、初日は俺達の狙い通りになった

~あとがき~

 

今回の一騎討ちで華雄が鞘華に討ち取られました

華雄は攻撃が単調そうなので戦闘に工夫が出来ませんでした

愛紗や鈴々が大した苦戦をしてなさそうなので同等の実力の鞘華も勝つ事は可能でしょう

 

恋が敵にいると対処が大変だと今回思い知りました

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 


 
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