No.741665

真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第十三話

ZSANさん

今回は拠点です

2014-12-05 20:03:26 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3678   閲覧ユーザー数:3164

~鞘華視点~

星と葵が仲間に加わって人材不足が一段落した

なにしろ、二人共文官と武官の違いは有れどもこの国屈指の能力を持っている

政務も慌ただしさが減りこれからが本当の勝負だ

だが、もう一つの勝負も始めないと

その為に私はここ二十日間休日無しで働いていた

静里や愛紗は交替で休みを取っていた

そして、明日 一君の休みに合わせて休みを取った

その休み、一君に一緒に出掛ける事を提案し、了承を得た

明日が楽しみだ

私は明日の準備を始める

と言っても持って行く物は殆ど今用意できない

今、用意できるのは明日の朝作るお弁当の食材の用意だ

私はこう見えても料理は得意だし、好きでもある

せっかく一君と出かけるならお弁当を用意したい

それに明日行く場所はお弁当を持って行かなかったら昼食抜きになりそうな場所なんだよね

一君に場所はまだ教えてないけど

驚かせて楽しみたいからね

そんなこんなで私の明日の準備は進む

そして夜も更け、就寝

今夜は明日が楽しみでなかなか寝付けなかった

 

そして翌朝、私は早く起きてお弁当の準備を始めた

二人分作るのはいつ以来だろう

いや、始めてかな

正確に言うと自分以外の分を作るのは

そして一君と一緒に馬に乗って出発した

~一刀視点~

「鞘姉、お待たせ」

「大して待ってないよ じゃ早速行こう」

そんな会話をして出発した

 

~河内の城にて~

「静里、一刀様と鞘華様が一緒に休みを取って出かけるとは

 これでは逢引ではないか?」

「仕方ありません 鞘華様はずっと休みを取ってなかったのは事実です

 だから休みを取る、と言われれば逆らえません

 一刀様と一緒だと言っても偶然だと言われればそこまでです

 う~、鞘華様に策で負けるとは軍師としての誇りが・・・

 今回は譲りますが次は私が・・・」

                          ~河内の城 完~

 

「鞘姉~どこに行くんだよ~」

馬を走らせながら聞くが

「いいとこだよ~」

これしか教えてくれない

そして、林に入って行く 直ぐに開けた場所がありそこには湖があった

池と言うには大きすぎるので湖と言うべきだろう

「目的の場所は此処よ

 偶然、外に出た時見つけたんだ

 見た感じ深さは1m位ね」

鞘姉が説明してくれる

「確かに景色のいいところだな」

俺が答えると

「何言ってんの 景色を見る為に来たんじゃないわよ」

~鞘華視点~

一君の前で私は服を脱ぎだす

「ちょっと、鞘姉?」

一君は慌ててる 慌ててる その反応も見たかったのよね

服の下に私はちゃんと水着を着ていた

ちなみに赤を基調にしたビキニ

痴女じゃないんだから外でしかも人前で裸になる訳無いでしょ

「こっちに来た時に有ったバッグ あの中に何故か水着が入っていたんだよ」

一君にバッグを投げ渡して

「そっちに一君のも入ってるから一緒に泳ご」

一君も林の私から死角になるところで着替えると湖に飛び込んだ

二人で一緒に水泳をするなんて小学生の時以来だから何年振りだろ

 

競泳をしたり、水を掛け合ったり、放り投げられたり、久しく忘れていた解放的な楽しい時間を過ごした

日が真上に来た頃、二人共空腹を覚えて水から上がってお弁当にした

一君が一口目を口にしたときはドキドキしたが

「うん、美味しいよ 鞘姉」

と言ってくれて嬉しかった

 

たわいのない会話を楽しみながらお弁当を食べる

食べ終わると一君が横になる

「一君、行儀が悪いよ」

「固い事言わない」

そんな事を言ってお互い空を見上げていた

 

すると、寝息が聞こえて来た

一君は寝てしまったようだ

一君も殆ど休んでないから無理もないか

「今日は許してあげる」

そう言って膝枕をしてあげた

~一刀視点~

俺が目を覚ますと下から鞘姉の顔を見上げていた

直ぐに半分覚醒して寝てしまっていた事を理解する

だが、頭の下の柔らかい感触は?

完全に覚醒して膝枕をして貰っていた事を理解する

「一君、おはよう」

「鞘姉、おはよう

 今日は枕が気持ちいいからもう少し寝て居たいな」

鞘姉の冗談に軽口で返す

鞘姉は嬉しそうに笑っていた

 

日が傾きそろそろ戻らなければならない時間が来た

「そろそろ、帰ろうか」

「そうね」

二人共お互いの死角で着替える

馬に乗ろうとしたら

「ねえ、ちょっとお願いがあるんだけど

 一度私を『鞘姉』じゃなく名前で呼んでみて」

俺は首を傾げたが

「分かったよ 『鞘華』」

鞘姉は嬉しそうに微笑んで

「うん 『一刀』」

と言うと俺の顔を両手で挟んでキスをしてきた

 

十秒か1分か混乱した頭では時間があやふやだ

キスから離れた鞘姉は

「私のファーストキスだよ」

と言って馬に乗って帰って行った

 

呆然としていた俺も後に続いて帰って行った

~鞘華視点~

城に帰る途中も帰ってからも表情のゆるみが取れない

想いを少しだけぶつけられた

一君が朴念仁でもこれで私の気持ちは伝わっただろう

でも、当分はこのままでいいかも

乱世が終わってから次に進んでも・・・

いや、葵が言っていたように直ぐにでも・・・

 

そんな事を考えていた私は2日連続で寝不足となった

 

更に翌日、星に一君と共にいじられまくった

「昨日の代金としては安いものなのでは」

少し不機嫌な静里の言葉だった

~あとがき~

 

「舞い降りし剣姫」の拠点の焼き直しになりました

前作では疾風とのフラグでしたが今回はフラグと言うより鞘華との進展とでも言うのでしょうか

 

静里や愛紗の話はどうするのかはまだ決めていません

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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