【 軍師が着任しました! の件 】
〖 益州 漢中郊外 にて 〗
劉焉の漢中攻め決定より4日目。
漢中内の《漢中鎮守府》内は───大忙しいだった!
建造担当の妖精さん達が、ヘルメットを被りアッチコッチ走り回る!
ーーー ーーー
妖精「テヤンディッ! バカキャロー! ココハコウシテ──!!」
妖精「棟梁! スイヤセンッ!!」
ーーー
妖精「オラッ! サッサット動ケェッ!!」
??「わ、分かりましたから……オヤツ食べさせてぇ~!!」
ーーー
妖精「エェ~トォ? ココヲ改修シテ…………」
妖精「『ドック』ト『工廠』ハ……?」
ーーー ーーーー
漢中と言えば……大陸の山の中。
『そんなとこで《鎮守府》が出来るのか?』と心配もある場所だが……。
正確に言えば、山脈の中に出来た《漢中盆地》が広がる豊かな土地に……である。
しかも、ここには『漢水』から『江水』(長江)に接続する大河が直ぐ傍を流れる。 北に行けば天水に出て、更に天水付近を流れる『渭水』を通じて『河水』(黄河)に入り洛陽へ!!
つまり、三国志の主要な勢力、戦場に大河を利用して行き来ができて、尚且つ、艦娘達が……水陸両用で活躍出来る。
─────そんな場所であった。
★☆☆
《 漢中鎮守府(仮)内 にて 》
卑弥呼より、貂蝉からの緊急連絡が入ったと聞いて、左慈と于吉は卑弥呼を連れて《漢中鎮守府(仮)》へと向かう。 華佗は、緊急の患者が入ったそうで治療してから……向かうとの事。
仕事が一段落して、夕飯を食べて寛いでいた加賀達に、急に降って湧いたような話に驚き、急いで資材が空いた部屋を客室に変えて、緊急会議を始めた。
ーーー ーーーー ーーーーー
卑弥呼「貂蝉より連絡があった! 益州牧劉焉が、儂等の恋を横恋慕してぇ漢中へ押し寄せてくるらしい!? 総勢五万の大軍勢が……まさかぁ……儂の魅力でぇ引き寄せてしまうとはぁ~!! 己自身が怖過ぎるぅ~!!!」
両手で顔を隠し、クネクネと恥ずがる卑弥呼に向かい、溜め息を吐きながら左慈が問いただす。
左慈「………卑弥呼、その情報は確かなのか?」
卑弥呼「ぬぅん!? さ、左慈まで……儂にだとぉ~!? 味方になって、ようやく儂の魅力に気が付いたかぁあ!? も、もしかして……これは……人生最大のモテ期の到来ぃぃいの予感がぁあああ!!?」
于吉「───なっ!? 左慈っ!! こんな筋肉達磨が貴方の好みですかッ!? だ、だから……私のアプローチを無視する行動をぉぉおお!!」
左慈「黙れぇ!! 変態共ぉおおーっ!!! 俺は、その情報が正しいか聴きたかっただけだぁあ!! 見ろぉっ! お前達が変な事を言う度に、他の奴らに引かれるんだよぉお!?!?」
ーーー ーーー
『~~~~~!!』ビクビク
集まっていた艦娘達が一カ所に集まり……左慈を含む三人を……ジト目で睨んでいた。
ーーー ーーー
卑弥呼「場を和ませる為の冗談ではないか! むっ!? ま、まさかぁ本気にしただとぉお!? わ、儂には『だぁりん』が居るのに!! これも、漢女道の成せる業(ごう)なのかぁぁああ!!!」
于吉「左慈ぃいい! 今までの事は謝ります! 貴方の好きなプレイで結構ですっ!! 私を甚振って下さい!! だから、だから……私を捨てないでぇえええ!!!」
左慈「いい加減にしやがれぇ!! てめぇらぁああ!!!」
ーーーーーー
ーーーーー
ーーー★
華佗「………成る程。 これが、その有り様の理由か。 ………卑弥呼も于吉も冗談が過ぎるぞ? ほらっ! 左慈……しっかりしろ!?」
左慈「…………す、すまん!」
あの後、左慈が暴れに暴れたが……卑弥呼が防御に徹し、于吉が歓喜の声を上げ殴られ続けたため、艦娘達の被害は皆無。 部屋の中が少しボロボロになったが……。 ついでに言えば……卑弥呼は無傷。 于吉は……大破だった。
華佗「やれやれ……左慈も指が擦りむけたか。 卑弥呼が揶揄った(からかった)詫びだ、俺が治療してやろう。 確か、包帯がここに……!」
左慈「………………ふんっ!」スッ
華佗「おぉ!? すまないな! 左慈!!」
卑弥呼「ぬぅぅううぅ!! だぁりんの慈愛を良いことにぃいい───!?」
于吉「私も、私も手伝います!! それ以上、左慈にフラグを立てないでぇ───ッ!?!?」
余りにも……薔薇の『薫り』が濃い為……艦娘達が黙るしかない。
『………………………』
緊急の話合いだった筈が……こんな事で、一時間程遅れざる得なかった。
★★☆
加賀「………で、益州牧の軍勢が来るのは、間違いない事実なんですか? 先程のように、戯れなどであれば………!?」
卑弥呼「敵の人数、目的地、開始日は合っておる! 漢女道四十八の奥義の一つ『以心伝心』で伝わったのだ! 本来は、好きなオノコ……と繋がるのが一番嬉しい!!! しかしぃい、これが出来るには……十年以上の修行を要する難点があぁる!!」
左慈「そんな気持ち悪い奥義の説明はいらん!! その人数なら、俺達が行けば皆殺しなんぞ簡単だ! ついでに、此奴らのレベル上げもできるじゃねぇか!? その馬鹿な奴に感謝しなくちゃならねぇなぁ!!?」
于吉「…………左慈、この話は上手すぎます。 恋姫の外史なら、『天の御遣い』の予言が大陸各地に広まっている筈。 そんな折り……私達が残酷行為で兵達を殺せば……私達が《北郷一刀の敵》と、歴史認識されてしまいます!」
赤城「わ、私達が………一刀提督の敵に……ですか!?」
于吉「えぇ……私達は《天の御遣い》より離れて、外史の世界に降り立った異分子。 そのため、善悪の認識が曖昧になっている可能性が……。 下手に残虐な攻撃して、《悪》の認識に定められると……修正が出来ません!!」
左慈「………すると! 深海棲艦達が裏で操っているのか!?」
卑弥呼「──────無いとは言えん!!」
『───────────!!』
全員が───黙り込む。
───ガタッ! スクッ!
そんな………時、艦娘達より一人……近付いてくる者が………?
??「マイク音量は……大丈夫? チェック、ワン、ツー……うんっ! あっ、失礼しました!! 『金剛型 4番艦 戦艦 霧島』です! 私の編み出した作戦……聞いて頂きたいのですが?」
霧島は、眼鏡をかけ直し、皆に説明をする。
『私としましてはーーーーーーとなり、ーーーーーペーー弾ーーーーーー夜戦ーーーーーー奇襲ーーーーーーーーーーとすればーーーーー勝てるかと!』
霧島よりの提案が述べられ……于吉が太鼓判を押し、正式に……作戦が採用された。
敵を殺さず退却させると云う……『吃驚仰天の作戦』を。
◆◇◆
【 新たな仲間入り の件 】
〖 益州 成都 ??の屋敷内 にて 〗
《 5日目……夜 》
紫苑「…………どう……かしら?」
??「うぅ~~~ん、紫苑の話も分かる! 近頃の劉焉様が……碌でもない野望を抱いておるのは……火を見るより明らか! 装束といい、此度の軍事行動といい、狙っておる物がハッキリし過ぎて、童でも見当が付くわい!!」
??「だからと云って……紫苑様が心服した人物に従えなど!? 会っても無い男に、このワタシ達が……下に付ける訳が無い!! この話……承諾しかねますッ!!!」
紫苑は、駄目元で……『友』である巴郡太守『厳顔』(真名 桔梗)と配下の魏延(真名 焔耶)の下に訪れ……説得していた。
桔梗も益州の現状を愁い、主である劉焉に何度となく諫言して、態度を改めて貰おうとした。 しかし……馬耳東風として聞き流され……近頃は、拝謁もままならない状態。 焔耶も……またしかり……である。
しかし、どんなに疎まれようとも……二人の女傑は主を見捨てず……最後まで忠誠を尽くす思いであった。
紫苑「………そうね。 私だって、会った事も無い男性に、仕える気なんて無いもの。 だから……御足労して貰って『コンコンッ!』──あっ! いらしたようね? 私がお呼びしたの! ……だから、二人共、武器は置いて?」
桔梗「いいやぁ──紫苑! こういう場合こそ用心せねばならん! 焔耶よ! 扉をユックリと開けいぃい!! もし、敵であれば……即座にわしの豪天砲で射抜いて見せようぞぉお!!」
焔耶「────はっ!」ダッ!
桔梗の命令で扉に近付き、ユックリ静かに…………開く!
一刀「お招きありがとうございます! 私は『北郷一刀』と────ッ!?」
そこに、海軍将校の白き官服を着用した『北郷一刀』、臨時の秘書艦として『長門』が、そこに立っていた。
★☆☆
長門「提督!! 危ないぃいい──!!」ドンッ!
一刀「どわぁああぁぁ────ッ!」
桔梗「お、お館……さまぁあ!?」ガタン!
焔耶「───桔梗様!? な、何がぁ!!? ………お……お館? お館……!? 本当……にぃ……お館なのか!?!?」
ーーー ーーー
硬直する一刀の異変を察知し、一刀を突き飛ばして前に出る長門!
長門「貴様等! 提督を招いたと思えば、暗殺の類いで害そうなど……卑劣な輩め!! この長門が居る限り、決してぇえ────えっ?」
ーーー ーーー
紫苑が招いた『来客』を一目見て……桔梗は、不覚にも……愛用の武器『豪天砲』を落とし、わなわなと震えている。
焔耶は、そんな桔梗の様子を驚き、扉の外を見れば……長門に弾き飛ばされ尻餅をつき、痛そうな顔で尻を擦る『一刀』の姿。
ーーー ーーー
一刀「───ッ! 長門! 手荒過ぎ『お館!』『お館様!!』 ────えっ! な、何ぃい!? 何がぁ起きたんだぁあー!?!?」
益州では名高い二人……涙を流しつつ、一刀に抱きついた!!
当の一刀は、目を白黒させて、事態の余りの落差に付いて来れず、長門も同じく唖然とし……紫苑は……この結果を予想していて……溜め息を付いた。
★☆☆
※※※※ ※※※※ ※※※※
《 紫苑 回想 》
あの日、金剛から『友達も仲間にしたら?』問われて……紫苑は、自分の部屋で考え込むようになった。
原因は……思い出した記憶の中に映る……友人達と『ご主人様』の何気ない日常。
目を瞑り……自分の覚えている記憶にある……桔梗や焔耶……『ご主人様』のやり取りを思い出す。
『犬恐怖症の焔耶ちゃんを克服させようとする《ご主人様!》』
『桔梗と一緒に、お酒を飲み過ぎて《ご主人様》に介抱されたり……』
『そして………そのまま二人で……《ご主人様》の寝台へ行ったり……ぃい!? よ、夜討ち、朝駆k────って!?』
『────わ、私って、何をしてるのぉおぉおお/////!?!?!?』
─────部屋から絶叫が響き渡る!!
バアァ──────ッン!
一刀『何があったぁ───ッ!?』
何事かと部屋に飛び込む一刀達!!
そこには……生々しい記憶を思い出し、思わず両手で真っ赤な顔を隠しながら……身体を振って『イヤイヤ』を繰り返す紫苑。
前にも書いたが……ここの紫苑は『乙女』である。
仕事か日常会話だけしか男と接する事が無い娘が……前の記憶だとしても、あ~んな事こ~んな事した体験を思い出せば……当然の反応……。
この後、急に一刀が目の前に現れた為、一瞬唖然としたが……我に返ると部屋の物を投げ飛ばし始め、鎮圧させるに……かなり時間がかかったそうだ。
そんなこんなで………やっと得た結論が………。
──『桔梗達も……記憶があるのではないのか?』──と。
《 紫苑 回想終了 》
※※※※ ※※※※ ※※※※
今日の夕方、紫苑は……桔梗達の事を一刀達に話し、『一刀様と直接話さないと信用しないものですから……』と言い含めて、桔梗の屋敷へ向かってくれるように頼んでおいたのだ。
それが……予想以上の結果……である。
紫苑「……桔梗、焔耶ちゃん……。 残念だけど……その方は『ご主人様』じゃないの。 今回、御遣いとして降り立ったのは……私達の愛した『北郷一刀』様じゃなく、私達を知らない……別の『北郷一刀』様なのよ!?」
紫苑の声に、ハッとした桔梗が紫苑に掴み掛かり……焔耶は絶望の表情を顔に浮かばせる!!
桔梗「あの……お館様に……此処まで似ておるが……別人じゃとッ!?」
焔耶「そんなぁあぁぁあ────ッ! 嘘だぁ! 嘘だぁああ!!」
紫苑「………気持ちは……よく分かるわ。 私もそうだったもの……」
紫苑は、二人に落ち着くように言い聞かせ、席に向かわせる。
そして、一刀を優しく埃を払いながら立たせて、突っ立たままの長門も促し……席につかせた。
『…………………………』
桔梗と焔耶は……それぞれの反応を示しながら、一刀を見詰めている。
何だか事情が掴めない一刀へ……紫苑が寂しげに微笑み『私と同じ……記憶があるようなんです……』と説明し、一刀達に理解を求めた。
双方、そんな出会いであったが……桔梗達は、互いに名前を名乗り紹介。 それから、一刀の話を聴き、紫苑に説明を促し、長門に尋ねながら……ある程度を理解した。
★★☆
桔梗「……何とも奇縁よ! お館様に生き写しの人物が、益州を救ってくれるとはッ! ここで立ち上がらなければ、女が廃るじゃろう! 焔耶よ!!」
焔耶「はいっ!! 桔梗様ぁ!! 私も手伝います!! 劉焉より益州を取り戻し、北郷様の手助けの一助にしたいと思いますッ!!」
一刀「お二人の協力はありがたいが……無茶は絶対しないで欲しい!! 貴女達に何かあれば……俺や紫苑達が悲しむぞ!!」
桔梗「おうぅ! 見たかぁ……紫苑、焔耶!! あの『お館様』と同じ顔で、似たような言葉を掛けて下さるッ!! やはり、場所は違えど……我らの『お館様』の本質は───変わらんようじゃわい!」
焔耶「ワ、ワタシは……『お館』も北郷様も……区別が付きません。 ワタシの頑な心を……何度も何十度も接してくれて……。 しかも、お人好しで馬鹿で優しく……いつも……ワタシを……笑顔で迎えてくれた『お館』と!!」
紫苑「そうでしょう? 私はね……ご主人様の代わりに、この世界へ降りられた『一刀様』達と御一緒し大陸を守るの! 既に仲間として、私も参加の許可を頂いたわ!」
桔梗「────なっ!? ず、狡いではないかぁ──紫苑ッ!! ほ、北郷殿ッ! 儂らもぉ──何とぞ!! 配下の末席にお加え下されぇええ!!」
焔耶「北郷様ぁ───ッ!」
しかし……と云うか、やっぱりと云うのか、反対意見が………!
長門「貴女方は、貴女方の本分を全うするがいい!! 提督の身は、私達『艦娘』達が守ってみせるッ! 大体、敵は私達でないと倒す事が出来ない……難敵だぞ!? 足手まといになる事は────分かりきっている!!」
桔梗「しかしっ! 敵は──そのぉおぉおぅ……うぅ~ん! えぇいッ! 兎に角!! 儂等の理解を超える者ばかりではあるまいッ! 儂等と同じ将も居るじゃろう! そんな輩に対抗するには、儂等の力が必要だろうがぁ!?」
長門「しかしなぁ! 奴らの攻撃は凄まじい! 人の身で当たれば、肉片になり四散は確実だ!! そんな場所に連れてなど行けるかぁ!!」
焔耶「武人にとっては、大事なのは名誉ある死と一途な忠誠!! 死を恐れて戦えるか!? そして、私が……真名を自ら預けたいと思った『男』は、『お館』ただ一人!! そして、北郷様も入れて───二人目だ!!!」
長門「ぐっ……………!」
一刀「負けたな……長門。 確かに一理あるよ! 仲間達の個人的な戦闘力は軽く人を超える! だけど……この大陸の戦い方、作法、戦略戦術などは未知の分野だ。 その事に長けた武人が居てくれれば……心強い!!」
桔梗「では────ッ!?」
一刀「今は……まだ駄目だ。 劉焉の目が光っている最中に、俺達に味方されると……被害が広がり、後に影響を与える! 何とか……被害を最小に抑えて、勝てる状態に持ってこれるまでは……!!」
桔梗「───北郷殿! ならば、儂等が成都守備隊に志願しよう! 紫苑もわしも焔耶も劉焉に疎まれておるッ! ならば、手柄を立てにくい守備隊に身を置けば、安心して漢中に攻め寄せるじゃろう!」
長門「疎まれているのなら……どうして、本拠地に留まらせておくんだ? 本拠地に置いて、反乱でも起こされでば終わりじゃないか!?」
焔耶「大丈夫ですよ! 私達は武人故に、後方から攻める『搦め手』を嫌っているんです。 それを、劉焉がよく知っています。 それに、劉焉が漢中攻略後、『天の御遣い』に偽装して、成都へ入城する策があるからなんですよ!」
一刀「成都の噂を……逆に利用してか……! それなら、少人数規模の叛乱では、支持が得られず潰される!!」
紫苑「はいっ! 恐らく……そうなりますわ! 州牧が『天の御遣い』を名乗り派手な演出を行えば……純朴な成都の民は、簡単に感化され劉焉を担ぐでしょう! そうなれば、次の狙いは、漢王朝の皇帝の座!! もしくは……新王朝設立を!?」
『───────────!?』
一刀「分かった。 とりあえず……夜も遅い。 今日は此処までにしよう! 貂蝉達の意見も聴きたいからね? さて、俺達も帰る『北郷殿ッ! 今日は泊まっていけぇ!!』 いや、皆が待っているから!!」
長門「当然だ! 私達の提督を、敵地の近くに泊まらせる訳にはいかん! 皆が守備を固める、あの屋敷こそ相応しいっ!!!」
長門が一刀の手を引いて……退出を促す!!
桔梗「では……せめて、真名だけでも預けさせてくれ! わしの真名は『桔梗』じゃ! 北郷殿!!」
焔耶「ワタシの真名は『焔耶』ですッ! 北郷様!!!」
一刀「────二人の真名! 確かに預からせて貰く!! 無事に終わったら、宜しく頼むよ! 『桔梗』! 『焔耶』!!」
桔梗「───おぅ!!」
焔耶「はいっ!!」
長門、紫苑、一刀は………明るい屋敷から、外の闇夜へと……一歩、また一歩と歩を進める。
桔梗「………『お館様』! 必ず、必ず!! お傍に参りますぞ!!」
焔耶「ワ、ワタシも───絶対、お傍へ!! それまで、お待ち下さい!!」
二人は、扉の前で……ジッと佇む。
一刀は、その様子を振り返りながら、手を上げ約束をする!
一刀「心配しないで! 二人が来てくれる事、俺も楽しみにぃ───イタタタタッッ!! 耳は、耳は止めてぇええ!!」ギュッ~!
紫苑「いつまで、後ろを見て居るんですかぁ! ホントにぃ……バカァ!」
そんな光景を見て……思わず笑ってしまう………桔梗達であった。
ーーーーーーーー
ーーーーー
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
義輝記が……まだ仕上がりませ~ん。
『艦これ』に……力入れ始めたせいもありますが………。
とりあえず、『艦これの頭脳』こと霧島さんが着任しました。
どんな作戦を使うかは……次回にて……ですかね。
下のは、急に思い付きましたので……オマケで入れてみました。
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
【 烈風○ の件 】
赤城「烈風○……? いえ、知らない技ですね」
加賀「みんな優秀な子たちですが……『この子』は特に優秀ですよ!」
加賀は、赤城に……自分の横に立つ『男』を紹介する。
身長が180㌢以上ある筋肉質の体躯、頭は金髪のオールバック、眼光鋭い覇気溢れる顔。
服は、少しはだけた胴着。 色は何故か、加賀より赤城の服に近い。
しかし……彼は、赤城を見ても……腕組みをしながら、嗤っていた。
加賀「『ギー○・ハ○ード』です!」
ギー○「You can not escape… from death!(貴様には死あるのみだ!) 」
赤城「確かに強そうだけど……普通の人ですよね?」
加賀「ですが、この子が居てくれると、艦載機が不要になります! 烈風を無限で出してくれるんですよ!」
ギー○「ダブル烈○拳!!」
赤城「ですが……制空権確保は無理じゃないかと………」
ギー○「悪夢に怯えるか、惰弱な……」フン!
赤城「ぐぬぬッ! 一航戦の誇り…こんな相手の挑発如きで失うわけにはッ!!」
ーーーー
注)
後……思い付きません。 ○ースは、本作にも出ませんので……あしからず。
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書いて思うけど……何故か漢女の絡みが多い、この作品。 何を今更と問われそう。
12/4……ヒトサンサンマル 文章修正をしました。 ファンの方ご免なさい。