~ 第139話 †穢されし戦い2† ~
~ 孫策(そんさく)陣営 ~
「周瑜(しゅうゆ)様申し上げます!見張りからの連絡により
曹操(そうそう)軍到着とのことです!」
「分かった、下がれご苦労だった」
「はっ!失礼します!」
私はその連絡を受け、とうとう来たかという気持ちになる
こっちが想定していたよりも早く来たのは困った問題だが
それだけの強行軍できたというのは向こうは疲れてるだろうな
本来なら今奇襲をかけてもいいのだが
生憎と見晴らしが良い場所を指定してきただけはある
無駄に兵力を散らすことになるだけだ
だがこちらとしても簡単に休ませたりはせんよ
そう思いながら私は書簡をしたため伝令を呼ぶ
「これを曹操軍に届けてきてくれ」
「御意!」
さて・・・こちらは明日すぐにでも動けるようにしておかんとな
「穏(のん)!それに亞莎(あーしぇ)!いるか!」
天幕を出て、彼女達が居る天幕へと歩いていく
~ 曹操陣営 ~
「ようやく着いたわね・・・向こうも余計な小細工は無しとは分かってるようね」
そこは先まで見渡せる広い大地、遠くにうっすらと天幕が見える、あれが孫策軍ね
「春欄(しゅんらん)兵達に休憩をさせなさい
ここまで強行軍できたのだからすぐにでも休ませておくように
稟(りん)は天幕を張り次第私の元へ、凪(なぎ)は春蘭の補佐を
霞(しあ)は念の為周辺の偵察を
季衣(きい)はいつものように護衛を頼むわ」
「「「「「御意!」」」」」
ふふふ・・・とうとう英雄と戦えるわ
こんなに高揚感を感じるのは久しいわね
天幕ができたから入ろうとした時に伝令が走ってきた
「伝令!曹操様、孫策軍より書簡が届いております!」
報告を聞き、書簡を手にする
しかし、見る前からすでに内容は予想できた・・・先手を取られたわね
最悪を想定していたとは言え、見事にそれをしてくるなんてね
「それでこそ・・・戦い甲斐があるってことよね」
【曹操殿へ 明日 陽が高く昇る時 雌雄を決しよう】
こちらが万全の状態とは言えない状態での戦・・・当然の事よね
~ 孫策視点 ~
「というわけだ雪蓮(しぇれん)明日、曹操軍と戦うぞ」
「ん~そんなに言われなくても分かってるわよ~」
「全然分かっていないだろう!」
「なにが~?」
「飲みすぎだ馬鹿!」
「なによ~馬鹿って言う方が馬鹿なんだからね冥琳(めいりん)それを知ってて言ってる?」
そう言うと親友の彼女は頭を抑えながら溜息を吐く
「もういい、寝ろ」
「はいはい~」
二人一緒にいつものように寝る・・・けれど寝れない
気分が落ち着かない、いつもなら彼女の香り嗅ぎながら寝ればすぐ眠れるはずなのに
隣では寝息をたてて寝ている
彼女を起こさないように身体を起こす・・・おっと、飲みすぎかしらちょっとふらつくわね
夜風を浴びに母様のお墓へとやってきた
結局ここにきちゃうのよねぇ
「明命(みんめい)私は大丈夫だから、貴方も少しは休みなさいね」
うっすら感じた勘を頼りに背後の闇へと声をかけるとガサガサと音を鳴らし気配が遠くへいった
あの子は本当真面目だわ冥琳の影響かしらね~
母様の墓の隣に座り、残っていたお酒を盃に入れてお墓に添える
そして、まだ残ってるお酒はそのまま飲む・・・冥琳に怒られないお酒は最高!
また母様のお墓で愚痴愚痴言っていたらいつの間にか眠ってしまっていた
「うあ~・・・まぶしっ」
陽がそれなりに昇ってる頃に目を覚ました
えーっと・・・今日は確か?思い出して血の気が引く
大丈夫!まだ大丈夫!そんな事を思いながら立ち上がると酒が残ってたのかクラっと立ち眩み
母様の墓に手をつくと同時に タンッ!と音を立てて横にあった木に矢がささる
「孫策がいたぞ!!矢を撃て!!」
茂みの先には青色の鎧を着た曹操軍兵士が数人いて矢を撃とうとしていた
本能が勘が告げる、避けないと!
しかし、思うように足が動かず逆に蹌踉めく手を頭にやり痛む頭を抑え前を見ると
すでに
矢が
放たれ
私の視界は
赤く・・・
~あとがきっぽいもの~
投稿遅くなってすいません!
休みがずれてしまいました・・・今週は大丈夫だと思うので日曜に更新します
風邪が一気に流行りつつあるので皆様気を付けてくださいね
雪蓮の言い訳をさせてもらうと言いようの無い不安
勘みたいなものがずっとあったため、それを紛らわせる為のお酒でした
そのせいで・・・まぁ続きを期待もらえれば幸いですm(_ _)m
一応オリ主ルートですが、基本は原作の各ルートをマゼマゼですので
色んな所でご都合主義が発動されます、ご了承お願いします・・・駄文でしたm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください
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