第二章 4話 動き(二)
呉では着々と旧臣たちを集め領内の安定を進めていた
雪蓮「冥琳~~~あなた、この頃働き過ぎじゃない?」
冥琳「そんなことはないぞ、雪蓮・・・・それにまだやらなければいけないことがたくさんあるからな」
雪蓮「でも、呉を取り戻してから冥琳が休んでいるところを見たことが無いわ」
冥琳「それは・・・・・しかし雪蓮も聞いただろあの話をそれに流星は流れたのだ。つまりあの方がもうすぐお戻りになる・・・・今の呉をお見せするわけにはいかぬのだ」
雪蓮「それでも・・・・あなたが倒れてしまったら意味がないわよ冥琳。だから、休める時に休んで。それに、もうすぐ蓮華たちが来るは、つまり穏、陸遜が来るからあなたの仕事も少しは減るでしょ」
冥琳「ああ、そうだな。やっとこれで旧臣たちが揃う・・・・・それにあいつも帰ってくるからな」
雪蓮「ああ、梨晏、太史慈ね。久しぶりね私たち三人が揃うのも・・・・」
冥琳「そうだな。かなり会えていないからな・・・」
それから、数日して孫権率いる旧臣たちが呉の建業に集まってきて
玉座の間
蓮華「お母様、只今この孫権仲謀と家臣たち帰参しました」
炎蓮「ああ、お帰り蓮華、みんな」
蓮華は礼の姿勢をといて、玉座を見ると
蓮華「!!??なぜ、姉さまがそこに・・・それに腰につけているのは南海覇王・・・」
雪蓮「あら?蓮華に伝えてなかったかしら。袁術を打倒した後、私が孫家の当主になったのよ」
蓮華「そんなの聞いてません!!!お母様どういうことですか!?」
炎蓮「いろいろあったのさ。まあ、簡単に言うと責任を取ったてところかね・・・孫家の当主として」
蓮華「言ってることがわかりません・・・・・・・それに、さっきからそこに居るのは誰ですか?」
亞莎「私のことですか?」
蓮華「そうよ、私はあなたのことを知らないわ」
亞莎「私は、炎蓮さんから助太刀を頼まれて山越から来ました呂蒙と言います。どうか、お見知りおきを孫仲謀さん」
蓮華「な!!山越だと!!!??それになぜお母様に真名を」
??「山越のような下郎がなぜここにいる」
と??は亞莎の背後から剣を首筋に当てようとしたが
ガキーーーン
剣を何かに弾かれいつの間にか鎖にまかれていた
亞莎「は~~またですか・・・・・姉妹そろって失礼な人たちですね。そうですよね孫策さん」
雪蓮「ううう~~~ごめんなさいね亞莎。・・・・・・・それにしてもいつ私の信頼はあなた達から得られるのかしらね(しょぼーーーん)」
亞莎「そうですね・・・まずはあの方に謝りを入れないことには無理でしょうね。私はもちろんですが星や他の子孫の方もですけど・・・・・ただ、あの事を聞いた子孫の方たちが孫策さんに何するかはわかりませんけど」
雪蓮「ううう~~~~どうしよう冥淋・・・聞く話だと亞莎のお姉ちゃんて亞莎より強いらしいわよ・・・私死なないわよね?」
冥琳「・・・・・(すう)」
雪蓮「あ~~顔そらさないでよ冥琳!!やばいの?ねえ、そんなにやばいの???」
冥琳「ああ。前、亞莎とその姉呂布のことについて話したことがあるんだが・・・あの『鬼神呂』の再来と山越でいわれてたらしい・・・・・だから雪蓮生きろよ」
雪蓮「ウエエエエエエン」
炎蓮「うるさいぞ雪蓮!!死にたくないなら、その託した南海覇王の真の力を引き出せばいいだろうが!!!それと、誠心誠意あの方と子孫たちに謝れ!!!」
蓮華「いったいお母様や姉さまは何の話をしているのですか!?それになぜ、この場所に山越がいるのですか!!」
炎蓮「さっき、亞莎が言ったとおりに私が呉を取り戻すため力を借りたんだ」
蓮華「それでもなぜ野蛮と言われる山越なんかを・・・それに呉を取り戻すのは、まだ先と聞いて・・・・」
蓮華は言葉を続けることができなかった・・・炎蓮が睨んで殺気を当てていたためである
炎蓮「蓮華お前もなのか・・・・・姉妹そろって・・俺は育て方を間違ったか?・・・・これだったら小蓮もかもしれんな・・はあ~」
亞莎「それで、この子どうしたらいいですか炎蓮さん」
炎蓮「すまんな亞莎。放してやってくれぬか、その子も孫家の将なんだ」
亞莎「わかりました・・・・なので、私をさっきから警戒してる子もう大丈夫なのでもう警戒解いてもいいですよ」
??「あう~~~ばれてましたか」
炎蓮「せっかくだ、お前ら自己紹介しろ」
蓮華「しかし、こいつは!!」
炎蓮「俺は、自己紹介しろと言ったぞ」
蓮華「(ビク)う・・・私は孫権仲謀だ」
??「私は、孫権様の家臣の甘寧興覇だ」
??「私は周泰幼平、真名を明命と言います。よろしくお願いします呂蒙さん」
??「私の名前は~陸遜伯言~真名を~穏といいます~」
??「私の名前は太史慈子義っていうんだ~大殿が真名許しているみたいだし私の真名梨晏受っとって」
蓮華「明命、穏、梨晏!!あなた達真名を!?」
雪蓮「いいじゃない蓮華。真名を預けるのは個人の自由でしょ」
蓮華「しかし!!」
雪蓮「は~頭堅いわね~。まあ、いいわ。これからもよろしくね、特に穏あなたはこれから寝る間も惜しんで働いてもらうわよ」
穏「ふえ~~~~そんな~~~」
祭「梨晏久しぶりに帰って来たんじゃ、私がこの後稽古してやるから付いて来い」
梨晏「え~~~・・せっかくだから明命も行こう」
明命「え!?私はいいですよ・・」
梨晏「そんなこと言わずに~~」
祭「速く付いて来い、明命もせっかくだから鍛えてやるわい!!」
明命「はわ~~そんな~~」
雪蓮「じゃあ、ここまでにしましょうか。到着したものは各自今日は休んで明日からしっかり働いてね~~~」
冥琳「お前が言うな!!!」
と締めくくられた
それから、数日がたち呉にある噂が流れてきていた
蓮華「今日こそは呂蒙の事やお母様が王を辞されたことなどいろいろと聞かせてもらうんだから」
とつぶやきながら炎蓮と雪蓮を探していると、中庭から笑い声が聞こえてきた
蓮華「こんな昼間から・・・・祭かお姉さまが酒でも飲んでるのね」
中庭では
炎蓮「ハハハハハハハ、聞いたか!!!亞莎。あの噂を!!!」
亞莎「はい。噂は二つとも真実でしょうね。黄巾三万を一人で打倒したのは間違いなく私の姉の呂布、恋姉さんに違いないです!!」
炎蓮「そうか、やはり亞莎の姉だったか。まさに呂馬童様の『鬼神呂』の再臨だな」
亞莎「いえ、まだですよ。呂馬童様はあの伝説の戦いでは、あの方の次の孫彰様と同じ四万をほおむったと聞きますから・・・でも、村を出る前に比べてかなり強くなっているみたいですね。あの頃から最強でしたけど・・・・もしかして、あの方に鍛えてもらっているのでしょうか?」
炎蓮「そうだろうな。話では呂布が所属しているのは董卓軍の客将、北郷の下というし。それに、この方はもう一つの噂の代名詞だしな。・・・・・・そうなると星のやつも鍛えられているのだろうな。噂では見たことのない剣を使っていたと聞くしな」
亞莎「ただ、あの方の鍛錬は・・・・・・やばいそうですよ」
炎蓮「やはりか・・・・呂家にもそう伝わっていたか」
亞莎「いえ、言い伝えではとても楽しいといつも言われていますが・・・・内容の所だけ聞くと一般人は死にますね・・・・」
炎蓮「そうか・・・・呂馬童様はあれを楽しまれていたのか・・・我が家に伝わる話では何度も死にかけていたと・・・そして、その間はあのお方は笑顔でい続けていたと言われている・・・・・我が家ではあのお方が笑顔になったときは気を付けろとの言い伝えが残っているほどだ・・・・・・・俺は、この鍛錬の話を聞いたときは恐怖を感じたぞ」
亞莎「あなたもですか・・・私も鳥肌が立ちましたよ。ただ、恋姉さんは目をキラキラさせて聞いてましてけど・・・・」
炎蓮「ハハハハハハハ、それは大したものだね。流石飛将軍と呼ばれることはあるね」
亞莎「そうですね・・・・・ただ、あのお方が、戻て来られた時その特訓を我々も受ける可能性が多大にあるのですよね・・・・・・・」
炎蓮「!!!!・・・・・そうだな・・・・こうしては居れんな、ただ恥をかくだけならまだしも鍛錬で死んでは元もこうもないな・・・よし、亞莎今から鍛錬に行くぞ!!!」
亞莎「そうですね。今からでも鍛えておかないと後が怖いですから!!!!」
と言って二人は鍛錬場に走って行った
少し時間を戻し蓮華が笑い声を聞いて中庭に着いた時
蓮華「あれは、お母様と呂蒙?」
と二人を見つけて柱の陰に隠れたのであった
亞莎「・・・・噂・・・・呂布・・・・姉に・・違い・・」
炎蓮「・・・・鬼神・・」
亞莎「まだまだ・・・・・・・・呂馬・・・・・・・あの方・・・」
炎蓮「・・・もうひと・・噂・・・・見たことのない剣・・・・」
蓮華(何を言っているのあの二人は噂、それと呂布?・・・確か今広がっている噂の一つよね・・・・それに、あの方?・・もう一つの噂?・・それは眉唾物じゃなかったかしら。一人で十五万の兵を退けるなんてありえないわ。・・あ、二人が何処かに走って行った、追ってみようかしら)
鍛錬場では、先に雪蓮と冥琳、梨晏が祭から鍛錬を受けていた
梨晏「それにしても雪蓮が鍛錬してるのは解るけど、なんで冥琳もしてるの?」
冥琳「まあな、周家の重みを知ったからかな」
梨晏「???どういうこと?」
雪蓮「後で話すわ・・・そうね、今日の夜久々に三人で飲みながら話しましょう」
梨晏「雪蓮・・・そんなこと言うなよ・・今から楽しみでしょうがないじゃないか」
祭「ほれほれ、準備運動は終わったのか三人とも」
雪蓮「ええ、もう大丈夫よ」
祭「それで、今日策殿と冥琳はその武器の事の鍛錬をすると聞きましたが・・・」
雪蓮「ええ、そうよ。まだ、私たちには発動すらできていないのよ・・・・それにこれを使うのに気が必要としかわかっていないしね」
祭「どれ、貸してみてください」
そう言って祭は南海覇王に気を通してみたがうっすらと赤くなるだけだった
祭「策殿これは流石に私でも無理ですぞ・・・これをお使いになられていた孫彰様とはいったいどれほどの者なのか・・・・冥琳のも貸してみてくれ」
祭は次に白虎九尾に気を通してみた
祭「おお、すごいなこの鞭はある程度思うように動くぞ」
冥琳「はい、そうなのですが・・・聞く話によるとその鞭は自分の手足のように動き、しかもその南海覇王のようにある一定量の気でこれも発動するらしいのです」
祭「そうか、確か・・・南海覇王が『飛天炎武』で、白虎九尾が『九頭竜』だったかの?」
冥琳「ええ、そうだと聞いてます」
祭「そうじゃの~まず、これを発動するのに「お~~~~~い祭~~~~~~」ん?・・おお、これは堅殿と亞莎か、どうされたんじゃ?」
炎蓮「ああ、あの噂を聞いてな・・・少し思うことがあって亞莎と鍛錬をしに来た」
亞莎「孫策さんと冥淋さんに梨晏さんも鍛錬ですか?」
雪蓮「ぶーーー私だけ真名じゃない・・・それより亞莎あなたも確か家に伝わってる武器を使っていたわよね」
亞莎「ええ、この人解ですか?」
雪蓮「そうそれ、あなたはそれを発動することができるの?」
亞莎「ええ、一応はできますよ・・・・ただ、六時間ぐらいしか持ちませんけど。孫策さんがその話をするということは武器の発動を?」
冥琳「ああ、試そうと思ったのだがどうも私たちには気の量がどうしても足りないらしい」
亞莎「そうなんですか・・・・でも、お二人とも気にすることないと思いますよ。二人のご先祖もかなりの時間をかけて発動させたと聞きますから・・・・特にその南海覇王は非常に扱いが難しいと聞きますし」
雪蓮「そうなの・・・まあ、徐々に頑張っていきますか」
炎蓮「そんな事言ってる暇ないけどな・・・・・」
祭「どういう事じゃ堅殿?」
炎蓮「お前らも聞いてるだろう、今大陸に広がってる二つの噂が」
梨晏「あれですか大殿、三万の黄巾党を殲滅した飛将軍呂布と、漢に進行してきた匈奴十五万を退かせた旗はなく名前だけが独り歩きしている武闘神北郷のことですか?」
炎蓮「ああ。お前らはこの話どう思った?」
雪蓮「二つとも在り得ないでしょ」
冥琳「ああ、特に北郷の方は作り話としてもひどい」
祭「儂は黄巾党はまだ可能性があると思うのじゃが」
梨晏「どちらにしても、そんな人物がいたら大変だよね~~」
炎蓮「もし、その二人がいて俺たちに鍛錬をつけると言われたらどうする?」
雪蓮「またまた~お母様ったら」
冥琳「そうですよ炎蓮様。第一その人物がいるとは限りませんし」
炎蓮「は~~お前たちこの前も似たような話したと思うのだが」
雪蓮「へ!?」
冥琳「!それはもしかして・・・・」
炎蓮「コク」
雪蓮「もしかして・・・・ほんとの事なの?」
亞莎「はい。少なくとも飛将軍の話は真実です。何故なら呂布とは私の姉だからです。それに覚えてませんか?あの流星が流れた方角を」
四人「「「「!!!!!!!!」」」」
亞莎「それに私の姉は星さんより早くあの方を探しに旅に行きましたので、一緒にいる可能性がありあの星さんが持っていた剣、刀を持っていたという話もありますから」
冥琳「もしかして北郷とは・・・・・」
炎蓮「ああ、間違いないだろう・・・・・・・それに雪蓮と冥琳には何回か話したことがある特訓の話があるだろ」
二人「「コク」」
炎蓮「あれを俺ら自身が味合う可能性がある・・・・」
雪蓮「え」
冥琳「嘘ですよね」
亞莎「いえ、現実です」
雪蓮「・・・・・冥琳、悠長なこと言っている暇ないわよ」
冥琳「ええ、そのようね」
そう言って四人は鍛錬を始めた
祭「いったいどんな特訓なのじゃ??」
梨晏「ほんとだね~~」
と話を聞いたことが無い二人は不思議がっていた
その頃蓮華は
蓮華「も~~~何も聞こえないじゃない」
と草むらに隠れながらそうもらしていた
祭「それにしても蓮華様はあそこで尻だけ出して何してるんじゃ?」
そして、その夜三人の親友は城壁の上で月を見ながら飲み始めていた
雪蓮「ほんとに、三人集まるのは久しぶりね~~」
冥琳「ああ、そうだな」
梨晏「そうだね・・・・・・それで、いったい何が起きてるんだい雪蓮、冥琳?」
雪蓮「小さい頃かな、梨晏には話したことがあると思うけど、孫家に伝わる話したことあるわよね」
梨晏「確か西楚の覇王の話を聞いた気がするね。ただ、今伝わっていることと全然違った気がするけど」
冥琳「それが、真実だったらどうする?そして、その覇王が復活いや、戻ってきているとしたら」
梨晏「何を言っているんだい?」
雪蓮「今から言うことは、すべて真実よ梨晏。しっかり聞いてね。それは、はるか昔から続いてる話・・・・・・・・・・・」
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冀州とある古城
張角「ふ~~やっとついたよ~」
張宝「もう、これからどうすんのよ」
張梁「取りあえず、ここでおとなしくしてましょ。これからも私たちが歌っていくためには今はほとぼりがさめるのを待つしかないわ」
それでも黄巾党はこの古城に集まり出していた・・・・・彼女たちの歌を聴くため、この集団に乗じて悪さをしようと考えるものが
そして、やっと朝廷から黄巾党討伐礼が発令された
あとがき??
なんか考えていることがうまくまとめれなかったような気が・・・・
次回家族との再会
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