No.717929

恋姫外史終章・いつまでも一刀第35と1/3話

アキナスさん

つぶれあんまん・・・・・・

2014-09-16 00:41:28 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4365   閲覧ユーザー数:3372

その日、一刀はある案件について相談しようと月の部屋を訪れていた。

 

「ふう・・・・・・」

 

「どしたい?ため息なんかついて?ストレスたまってんのか?」

 

「い、いえ・・・・・・」

 

「無理も無いわな、今はやる事が多すぎるし・・・よし!ここは俺が一肌脱いでやろう!」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

数分後、詠が月の部屋にやってきた。

 

「月、入るわよ」

 

そう言って扉を開けた詠が見た物は・・・・・・

 

「パパンがパン!だ~れが殺したクックロビン♪だ~れが殺したクックロビン♪」

 

変な歌を歌いながら、これまた奇妙な踊りを踊っている一刀と、ぎこちない動作で一刀と共に踊っている月の姿だった。

 

「・・・・・・何やってるの?」

 

「え、詠ちゃん・・・・・・」

 

詠に気づいて踊りを中断した月の顔は、茹蛸のように真っ赤になっていた。

 

「いや、董卓のストレスを解消してやろうと一緒に踊ってたんだよ。この踊りを踊ると心がなごやかになって健康的な明るい生活が送れるんだ。一緒にやるか?」

 

「いやよ」

 

即答する詠。

 

「というか、月も無理して付き合わなくても・・・・・・」

 

「えっと、でも、私のためを思って・・・・・・」

 

「単に自分が楽しみたかっただけじゃないの?」

 

「否定はしない。自分が楽しむ事が一番だからな。しかし、董卓のためを思っていたのは本当だぞ」

 

「どうだか・・・・・・」

 

「さて、続きをやるか」

 

「一人でやんなさい」

 

「だ~れが殺したクックロビン♪」

 

「本当にやりだしたわよ、この男は・・・・・・」

 

しかし、やっていたのは一人ではなかった。

 

「だ~れが殺したクックロビン♪」

 

「何で月までやってるのよ!」

 

「つ、つい釣られちゃって・・・・・・」

 

「とにかく!用が無いならあんたもう帰りなさいよ!」

 

「へいへい」

 

クックロビン音頭を終えて、一刀は月の部屋を出ようとした。

 

「あ、あの・・・・・・一刀さん」

 

それを月が呼び止める。

 

「ん?」

 

「その・・・・・・私のことを真名で呼んでくれませんか?」

 

「月!?」

 

「いいのか?」

 

「はい。一刀さんに董卓って呼ばれてたら、何だか落ち着かなかったんです」

 

「ふむ・・・・・・じゃあ遠慮なく呼ばせてもらおうか、月」

 

「はい」

 

和気藹々な一刀と月。

 

詠はそれを面白くなさそうな顔で見ていた。

 

「ふん・・・・・・月が真名を預けるなら僕も・・・・・・」

 

「いらん」

 

一刀は即拒否した。

 

「な、何でよ!」

 

声を荒げる詠だったが、彼女は心に引っかかるものを感じていた。

 

二人を黙って見守っている月も同様である。

 

「親友が真名を預けたからとか、誰かに乗っかるような言い方で大事なもん預けられて腹が立つからだよ!」

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

 

一刀の台詞を聞いた瞬間、

 

 

 

 

パキィン!!

 

 

 

 

月と詠は自分の中で何かが弾ける音を聞いた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、

 

「二度も同じことを言わせんなよ」

 

「仕方ないでしょ、前の事覚えてたならあんな事言わなかったわよ・・・・・・」

 

「ところで一刀さん。争奪戦はどうします?私達は一刀さんの援護に回りましょうか?」

 

「やめやめ、つまらなくなるだろうが。お前らも全力で優勝目指せよ」

 

「そうですか・・・・・・」

 

「あんた、本当に自分が楽しむのが第一の男よね・・・・・・」

 

「あたぼうよ!」

 

「胸張って言わなくてもいいわよ」

 

「さよけ。そんじゃ、仕事に戻るとすっか」

 

「一刀さん。私達が記憶を取り戻したお祝いに今夜お酒でも飲みませんか?」

 

「おいおい、俺を酔わせてナニをしようってんだ?」

 

「下品な言い方するんじゃないわよ!月、こんな奴ほっといて二人で飲みましょうよ」

 

「待て待て!謝るから仲間はずれにしないでくれ!」

 

「う~ん、どうしましょうか?」

 

 

 

 

慌てて平謝りする一刀

 

 

 

 

それを見て呆れる詠と意地悪そうな笑みを浮かべる月

 

 

 

 

結局その夜どうなったのか?

 

 

 

 

語るのはまたの機会という事で・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

今回は拠点イベント、月と詠です。

 

もう一回か二回拠点イベント書こうと思ってますんで、よろしく。

 

では次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「積尸気鬼蒼焔!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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