【 追う者、追われる者 の件 】
〖 交州 交趾郡 街中 にて 〗
『ぜぇー! ぜぇー!』 タッタッタッタッタッ!
街中を────三人の山越兵が走り抜ける!
尤突「何故───負けた! 何故!?」
費桟「そんな事! 知るかぁ!! ………誰かが、孫呉に情報を流したんだ! くそったれ野郎がぁぁ!!!」
山越兵「…………此方です!」リーン リーン
仲間の山越兵の案内により、士燮屋敷へ到着した!!
ーーーーー
〖 士燮屋敷 にて 〗
費桟「開けろぉ!! 開けやがれぇ!!!」ドンドン!
尤突「─────早くしろ!」
山越兵「………………」チリン
……………ガチャ! ギイィ───!
士燮「………これは、これは! どうされました? こんな朝早くから……」
時刻は、市が開くよりまだ早い。 ( 約 午前7時半頃 )
こんな時刻に来るのは、余程……火急の用件!
そんな事を思い開いて見れば………山越兵と長の二人。
ボロボロの装束、疲れきった顔、あっちこっちに付いた傷や汚れ。
どう考えても、敗軍の将。
士燮「こちらへ─────!!」
辺りをサッ!と見渡して確認後、三人を招き入れた。
★☆☆
雪蓮「略奪や放火等の被害は皆無ね?」
穏「雪蓮さぁまぁぁー!! す、少し休みましょうーーーーー!!」
小蓮「あのねぇ!? ここまでの道筋で、何回休んだと思ってるの! だいたい何で馬で駈けて、ここまで来たのに疲れきってるのよぉ!!」
穏「そんな事……言われましてもぉ! 胸が上下に揺れて痛いんですよ!?」
小蓮「…………シャオは大丈夫! 穏も我慢なさいぃぃ!」
穏「シャオ様と穏では比べ『……何かホザいた?』……るのには、痴がまし(おこがまし)ですよねぇー!!」
雪蓮「ごめん……穏! 早く行かないと、敵の頭目が逃走してしまうのよ!」
蓮華「冥琳も祭だって言わないのに……。 鍛錬不足ね!!」
穏「うわぁーん!!」
◇◆◇
【 颯馬の秘策 の件 】
〖 洛陽 宮殿内 通路 にて 〗
私が、董卓軍に参入して、早くも二十日程過ぎた。
董卓軍に仕えて以来、陰湿な苛めこそなかったが……辛い鍛錬や精神修業をさせられた。 愚痴も………何度か聞かされたが。
△▲▽ ▽▲△ △▲▽ ▽▲△
『アンタの作った炒飯! 人の食べ物じゃないわよ!』
私の創作料理を一見だけで、破棄した月様専属軍師!
ーーー
『そないな生半可の動きぃしとっても、神速には追いつかへんでぇ!?』
あの時の対戦より、更に力を付けた神速!
ーーー
『恋殿の御飯は、このねねが給仕する事と、定まっているのです!!』
あの天下無双の給仕が……こんなに競争率が高いとは! だが、一回でも出来れば………我が人生! 悔い無し!!!
ーーー
『愛紗! 俺と街へ出ないか! 酒呑みに付き合ってくれよ!!』
あの……馴れ馴れしい男は無視したい。 だが……天城様と義兄弟だとぉ! しかもアイツが兄とは。 鈴々を姉にしなくて……本当に良かった。
ーーー
『はははっ! どうじゃ? あの時、申した通りであろう? 私より遥かに強い将が、ここには沢山居るのじゃ!!』
大陸で五指に入るかも知れない……と言われていた、私の自信が粉々だ。
試しに相手をお願いしたら、互角の状況だ……と! 星の教授が余程上手くいった成果なのか───!
粉々になった『自信』に、塩を振り掛けられている気分だ………。
ーーー
『むっ!? 儂が迷子じゃと? おいおい……この前、名乗りを上げたばかりだろう! 儂は昌景じゃ! 昌景!! この城内で一番の年寄りだわい!』
洛陽の都で聞く七不思議の怪の一つ『年を取らぬ童』……出会ったら昌景様だった。 本当に年取って無いんだと……素直に感動した!
ちなみに、後の七不思議は……
『月様の裏の性格』 『洛陽の《お猫様屋敷》』
『華雄の真名が無い』
『《とある人物》の年齢を語ると、どこからか射られる矢』
『風様が偶に見に行く《こめんと欄》』
後一つは………教えてくれなかった。
全部……知ってしまうと……『大陸が崩壊する』そうだ。
も、勿論…………し、信じてなんか………いない。
情報通の蒲公英が、教えてくれたのだ。
ーーー
『颯馬にアレ程の事をしたのです! その償いは計り知れない程と覚えておきなさい! ………ったく、貴女のように『目立つ』者が入れば、ますます我が武田姉妹が『小さい』と、強調されてしまうではないですか………!!』
そんな信玄様に『小さいからこそ、可愛いのでは!!』と擁護したが、『貴女が……それを言うとは………』絶句ともに冷たい視線で睨まれた。
くっ! 何故、小さい体型を嫌うのだ!
大きいければ良いと言う物では無いのに!
体型に合わない為、何回も服屋に通い続けた日々。 男共のいやらしい視線に耐えねばならない苦痛! 特に───お気に入りの服が、着用出来なくなった恐怖は二度と味わいたくない!!
△▲▽ ▽▲△ △▲▽ ▽▲△
★☆☆
『今、大丈夫かい?』
ある日事、私が廊下を歩いていると、『天城颯馬』様に声を掛けられた!
愛紗「は、はい! 何か御用ですか? 天城颯馬様!」
董卓軍の中で、陰日向なく……私を助けてくれている軍師殿。
△▲▽ ▽▲△ △▲▽ ▽▲△
此方に来た時に……改めて己の罪を謝罪した。
天城様だけではなく、君主である董仲穎様や董卓軍諸将にも!
月様は悲しそうな顔を見せながら、『本来ながら重罪の刑を命じるつもりでしたが、天城様からの願いですので、不問に致します!』と、力無く語られた。
多分……皆、同じ気持ちだったのだろう。
私を睨む者、蔑む者、悲しむ者……色々だった。
その中で一人だけ、『謝罪を受け入れた! これからも頑張って励み、いつか、一刀殿の力になるように!』と声を掛けてきた人物がいた。
あれほど酷い事をしたのに………笑顔で……私を励ます『天城颯馬』様!
散々逆賊扱いにして、ご主人様大事で姉上と動いた私!
華琳様や雪蓮様にも、手を煩わせた嫌な私を………この方は、認めて赦してくれるのか!
……………ただただ………泣いた。
うれし涙とも号泣とも……何とも言えない………胸に溜まった『しこり』を洗い流すかのように……泣き続けた。
△▲▽ ▽▲△ △▲▽ ▽▲△
そんな訳で、天城様の用件事は……なるべく優先的に行うように、出来るだけ叶えるようにとしていた。
そんな……天城様から頼まれた『依頼』は……耳を疑い……戦慄した!
『今度の戦で、万が一が生じた時……この策を実行して欲しい!』
◆◇◆
【 于吉と韓馥 の件 】
〖 兗州 鳥巣 鳥巣砦 にて 〗
順慶「あらあらっ! 久秀の策……思いの外……広がりを見せていますわ?」
久秀「当然……久秀が厳選に厳選を掛けて選び抜いた『お二人』だもの。 久秀の指示が無くても、動いて頂ける………信じておりましたわ!」クスクス
左慈「………これも……策の一環か?」
久秀「久秀の謀は三段階。 最初に『超越離間の計』で洛陽三軍師に毒を流し込む。 二段目に『掲示埋毒の計』にて、更に毒を広げて深みに嵌める。 最後に『四方孤独の計』で、三軍師の一角が崩れさる……クスクス」
于吉「『四方孤独の計』………ふっ! 別名『ボッチの計』ですか? 相変わらず恐ろしい計略を立てるモノですよ……久秀殿は!」
順慶「…………そんなに……恐ろしい計略なんですか?」
左慈「何を言ってる? お前、いや久秀と一緒に受けただろう。 天城颯馬に日の本に残されて…………」
順慶「………日の本……颯馬様……止めたのに……残して………いぃいやああぁぁあああ───────!!!」ガクブル ガクブル
久秀「くっ─────────!! 左慈っ!! 例え貴方でも、この記憶を湧き上がらせるのなら、命は無いと知りなさい!!!」ブルブルブルブル
左慈「………すまんな。 悪気はなかったが、悪意は…………ん?」
于吉「おおぉぉぉ─────!! さ、左慈がぁ!! 左慈が私を残して、漢女を連れて………去って行くうぅぅ『ドカァッッ!!』──ブベボォォ!!」
クルクルクルクルクル────!! バタバタッ! ドタン!
左慈「何を……気持ち悪い吐き気を催す事を、想像していやがる!!」
于吉「さ、左慈! …か、回転数、新記録…です…や、やりましたね! ニコッ」
久秀「…………于吉、いえ『先生』! 今回ばかりは……いい仕事したわね? 左慈を苦しめたのだから…………」ニコリ
順慶「………………コクッ! コクッ!」ブルブルブルブル!
左慈「ちぃ! 俺一人………悪者かよぉ!!」
★☆☆
久秀「………私達も、出陣するわよ! 準備は出来てる?」
韓馥「ほーっほほほほっ! 儂が別働隊を率いば良いのじゃだな?」
久秀「韓馥には、鳥丸からの騎兵を三十万連れていくように!」
韓馥「これは剛毅じゃのう。 ………して、狙い先は?」
久秀「徐州……。 敵勢は、曹孟徳率いる約三十万! 足止め、壊滅……好きにしていいわ。 久秀の決戦に邪魔にならなければ!」
韓馥「ふむ……我が軍勢は凡そ八十万程じゃろうて? 五十万では不覚を取る可能性があるが……既に手を講じておるのかな?」
于吉「私が……貴方に与えられた兵数分を準備するのみ。 それだけですよ……! 不肖の弟子『韓文節』!!」
韓馥「ぐっ…………! お匠……様!? まさか、貴方様が………手を貸していらっしゃったとはぁぁ………………」
于吉「……私の顔も見忘れていたとは、貴方も大分ボケていましたね……? 久秀殿の命令は……私の命令! 疑問を挟む事など許しません!!」
韓馥「しょ、承知……致しました……! ───ではっ!」ダッ!
『 (゚Д゚) ポカァ─────ン! 』
左慈「………どういう事だ? お前……ここに来た事が……」
于吉「いえ、ありませんよ? 第一、私が左慈の傍を離れる訳ないじゃないですかぁ…………( ^▽^)σ)~O~) 」
ドゴオォォォォン!!!
ゴロゴロ───! バタン!!
左慈「馬鹿野郎! 死んでろぉ!!」
ーーーーー
于吉「………床が石ですと、気持ちいいですねぇ。 左慈に殴らた頬の痛みと拒絶されまくる我が心の痛みが……癒やされます……」
床と一体になっている于吉に、久秀が話掛ける。
久秀「………で、本当はどうだったの?」
于吉「………何の事やら………」
順慶「術の発動も感じられなかったので…真実を聞きたいのですが?」
順慶が述べると、于吉は立ち上がり…辺りを見渡す。
于吉「……左慈も居ませんね。 なら、ここだけの秘密でお願いしますよ?」
◆◇◆
【 賽の目は……… の件 】
〖 交州 交趾郡 士燮屋敷 にて 〗
雪蓮「急な訪問で失礼する! ───交趾郡太守士威彦殿にお取り次ぎ願いたい! 長沙太守の孫伯符がお会いしたいと! 」
家人「承知致しました。 ただいま、主に伺って参ります!」
ーーー
蓮華「姉様……直談するのですか!?」
雪蓮「そうよ? その方が早いもの!」
穏「それはそうですけど───?」
家人「お待たせしました。 主人より許可が出ましたので、どうぞ……お入り下さい!!」
雪蓮「では、失礼を。 武器を預け……」
家人「そのまま帯刀のままで、お入りいただき結構です。 お付きの方々も、そのままでどうぞ……………」
雪蓮「………ありがとう。 それでは、行きましょう?」
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
〖 士燮屋敷 応接室 にて 〗
士燮「ようこそ、おいでいただきまきました。 交趾郡太守『士威彦』と申します。 貴女が……孫呉に名高い『戦乙女』孫伯符様ですかな?」
何時もねように揉み手で、にこやかに応対する士燮。
雪蓮「『戦乙女』……。 そんな風に言われた事……一度も無いのですが?」
士燮「これ失礼を……。 南方より交易品と共に『言葉』も入ってくるのですよ。 最も……この言葉の元は、遠い北の国かららしいのですが………」
雪蓮「回りくどい話は無しにします。 士威彦殿……貴方の屋敷に反乱軍勢の首魁が、逃亡して匿われていると……情報がありました! 素直に捕縛させていただければ良し。 もし、白を切るのでしたら、同罪として連行します!」
その雪蓮の言葉を聞くと、士燮の顔より笑顔が消え、揉み手もしなくなった。
士燮「………同格の太守である私に向かい、そのような暴言を吐くからに、それなりの証拠があるのでしょうな?」
雪蓮「えぇっ……勿論。 そうじゃなきゃ、こんな危ない橋しないもん!」
蓮華「ね、姉様! 言葉遣い! 言葉遣い!!」
士燮「ふふふっ! 構いませんよ。 ………流石ですな、その砕けた口調で民の間に信頼関係を築き上げられたか。
では、一つ質問をさせて貰いましょう!
その受け答えで……貴女を信じるか信じないかを、決めさせて頂こうかと思う! どうですかな?」
雪蓮「望むところよ!!」
士燮は、自信満々に己の質問に応えようとする、太守に好意的な目を向けて、問い掛けた。
士燮「では………! お答え下さい!」
『貴女の好きな食事とは?』
…………………
………………
…………
雪蓮「………食事? 好物じゃなくて?」
士燮「どのようにお取りして頂いて結構。 判断は私がしますので……」
単純にして難題のこの質問。
答えるのには、少し時間がかかった。
ーーー
小蓮「シャオだったら…………」
蓮華「止めなさい! 変な先入観を付ける結果になるわ!」
穏「……………………普段通りで良いと思いますー!」
蓮華「穏! 貴女は分かるの!?」
穏「……大体は~! 完璧にはと言えませんけどー!」
ーーー
雪蓮「私は……皆で騒ぎながら食べるのが好きよ? 『信頼出来る仲間達と一緒に、今日も過ごせるんだ!』と言う喜び、『絶対にこの絆を無くしたくない!』と誓いをしながらなんだけどね…………////////」テレテレ
蓮華、小蓮「「 姉様……! 」」
穏「…………グスン」
士燮「…………………………」
雪蓮「それに……街でおじいちゃんやおばあちゃんの仕事を手伝って、お礼に頂くご飯が……とーっても美味しいのぉ!! 皆にも勧めるんだけど……何故か怒られるのよねぇ~??」
蓮華「─────姉様!!!」
小蓮華「あっ! シャオも今度やってみよう!!」
穏「だ、駄目ですよぉ!! 冥琳様に叱らます!!!」
………………………
………………
士燮「………くっ、くくくくっ! はっはははははは!!」
雪蓮「ちょっ! 何を笑っているの!!」
士燮「これは……失敬! いや、まさか……こんな期待以上の言葉が聞けるとは思ってみなかったので」
ガタンッ! ──────スッ!
士燮は、座っていた椅子より降りて、正式に『臣下の礼』をとる。
士燮「………孫伯符殿、いえ、孫伯符様! 度重なりのご無礼、どうかお許し願います!! この士威彦! 今より……貴女様方、孫呉に全面的に協力させて頂きます! どうか、宜しく御引き回しの程を!!!」
雪蓮「………どういう事なの?」
ーーーーー
後に士燮曰わく。
『山越勢が、急速に勢力を伸ばしてきたので、双方に接近し二股外交を展開! 交州を戦禍から守る事に専念すると共に、どちらの勢力が交州を豊かに平和に維持してくれるか見極めを図っていた。
そのため、先の何気ない質問をして、人間性を見極める試石とした。
山越の首魁達に同じ質問をしたら、自分達が贅沢の食事を出来ればいい』と宣った。 即ち、自分勝手で仲間達を省みない前兆を示す事。
とてもではないが、このような輩に交州を預ける事は出来ない!!
今回、孫呉の緻密な戦術により山越勢が崩壊。 勢力の天秤は、孫呉優勢に傾いたが、孫伯符様を直に謁見していないため、無礼ながら試させて貰った!』
ーーーーー
雪蓮「それで、目に適ったわけね……」
士燮「はっ! 仲間と共に食べると仰られる前言だけでも合格なのに、庶民の皆から仕事の対価に食事を戴くという……崇高な精神!! 感服致しました! これ以上の答えなど思いも付きませんでした!!!」
雪蓮「ほらほらぁ! 分かる人は分かるのよ! 私の偉大さ!!」
蓮華「怪我の功名………」
穏「冥琳様が頭を抱える姿が~!」
雪蓮「褒めてくれないぃぃぃ!!」プンスカ!
小蓮「……………で、思春は?」
雪蓮「シクシクシク…………」
末妹に無視された、もう立ち直れないかも………と考えてる雪蓮に、士燮が末妹の疑問に答えた。
士燮「………隣の部屋で、首魁の二人を監視をしている方ですかな?」
雪蓮「うーん、この屋敷で合流予定だった……って監視!?」
蓮華「どういう事ですか!」
穏「…………………」
気色ばむ三人を落ち着かせ、何故そのように思ったかを説明した。
士燮「ここに逃げ込んできたのは三人。 山越勢の首魁である尤突、費桟。 そして………案内役の兵士」
小蓮「変なところは……別に無いわよ?」
士燮「その兵士から、鈴の音が聞こえてくるのですよ……。 普通、山越兵に、あのような綺麗な音色の鈴を持つ者はおりません。 狩猟等の邪魔になりますし……。 それに、口数が少なく、偶に聞く声も女性の声。
此処までくれば、如何に鈍い私でも気付きましたよ。
孫呉の誇る『鈴の甘寧』……。 探しているお仲間でございましょう!」
四人共、目を見開き驚いた!
真名しか言ってないのに、将の名前を当てるなんて…………!!
穏「洞察力の鋭さ! 物事の先読み! 民を大切にする手腕! 雪蓮様!! この方に是非、引き続き交州を任せるべきだと思いますー!!」
蓮華「そうですね! 初見で…ここまで見抜く慧眼、正直凄いと思いますし、姉様や孫呉に忠誠を誓うのなら………南は安全です!!」
小蓮「冥琳や祭も喜んでくれるもん!!」
雪蓮「では、孫伯符の名に置いて、暫定的に交州太守を引き続き命じます。 正式には、漢王朝と折り合って……となるけど……いいわね?」
雪蓮の言葉に、逆に士燮が驚き喜んだ!!
士燮「おぉ! 漢王朝にまで手を廻せる程、深い人脈があるとの事ですか!! …………やはり、私の目に狂いはなかった!! どうか……宜しくお願いします!!」
蓮華「…………姉様! 山越勢の首魁を捕縛して、早く戦を終わらせないと!! まだ、追撃態勢を解除していないですから!」
穏「じゃあー、穏が冥琳様の報告兼ねて行ってきますー!!」
雪蓮「じゃあ、捕縛して凱旋!! 戦後処理終わらせたら、颯馬を助けに行くわよ!!」
こうして、山越勢の反乱が鎮圧された。
三路同時進行の一つは、これで瓦解する事になった。
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
やっと、一つの戦が終わりました。
後、決戦と二つの戦を書き終えないと…………。
于吉の話は思い付きです。 深い意味は、まるでありません。
風は…………どうなるか。
完全に遊ばれている状態ですが………
また、よろしければ読んで下さい。
オマケを作成したら、長くなりましたので、別伝で出します。
なるべく、当日には投稿したいのですが、まだ未完成。
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義輝記の続編です。 長いので本編を先に投稿します。
よろしければ、読んで下さい。