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真・恋姫†無双 外史 ~天の御遣い伝説(side呂布軍)~ 第四十四回 第三章B:合肥救援編④・神速!合肥の鬼神

stsさん

みなさんどうもお久しぶりです!初めましてな方はどうも初めまして!

今回は呉の面々がちょくちょく登場します。何気に特別編を除けば本稿初登場だったり 笑

そして合肥の鬼神です。神速、ようやく霞無双が始まる予感です。

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2014-07-27 00:00:09 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:5868   閲覧ユーザー数:4758

 

 

厳顔「(くっ・・・恋の援軍は、まだか・・・?)」

 

 

 

もうすっかり陽は天高くまで昇っている。

 

つまり、お昼時である。

 

厳顔隊が藤甲兵と対峙してすでに10時間以上も経過していた。

 

厳顔の周りにはすでに数十人もの藤甲兵が倒れていた。

 

しかし、現在厳顔は10人ほどの藤甲兵に囲まれている。

 

各々石斧を構えたり、発達した犬歯をむき出しにしたりして、厳顔に襲いかかる隙を窺っているようである。

 

 

 

厳顔「チッ・・・何度か攻撃を入れてようやく相手にも効いてきたようだが、これではこちらの体力がもたぬ。兵達もかなりやれておる

 

ようだな・・・」

 

 

 

厳顔隊はすでに半数以上もの兵が戦闘不能に追い込まれていた。

 

残る兵数は約2000強。

 

厳顔の体中には、石斧による打撲痕や、噛みつきによる出血が多数見られた。

 

 

 

厳顔「(南蛮族の性質上、せめて火を使うことさえできればこちらが優位に立てるのだが、この雨では・・・それに、ミケが一向に現れぬ

 

状態でこれではかなりまずいな・・・このままの戦況が続けば、いずれこちらの心が折れてしまうか・・・)」

 

 

 

南蛮族はより野性的であるという性質からか、多くの鳥獣が火を恐れるように、南蛮族も同様に火を恐れる性質を持っていた。

 

しかし、昨夜から降り始めていた雨は今現在も降り続いており、厳顔隊の火矢等の使用は制限されていた。

 

それでもギリギリのところで厳顔隊は南蛮軍の村への侵入を何とか防いでいた。

 

 

 

厳顔「みな!ここが踏ん張りどころだぞ!!もう間もなく呂布将軍の援軍がやって来る!!わしらの粘りが報われる時はすぐそこだ!!

 

わしらの本領、今こそ南蛮兵に見せつける時だぞ!!鬨の声を上げよ!!奮起するのだ!!」

 

 

厳顔兵「おぉおおおおおお!!!!」

 

 

 

厳顔の鼓舞に呼応した兵士たちの鬨の声が上がると同時に、厳顔を囲んでいた藤甲兵が「にゃにゃー!!」という奇声を上げながら動き

 

出した。

 

 

 

厳顔「はぁああああ!!!」

 

 

 

厳顔は藤甲兵が投げつけてきた3本もの石斧のうち、顔面付近に飛んできたものは顔をそらして躱し、

 

胴と右膝付近に飛んできたものは、豪天砲で弾き飛ばした。

 

そして、そのまま流れるような動作で豪天砲を構え、噛みつかんと飛び込んできた5人の藤甲兵に、

 

目にも止まらぬ早業で次々と槍を打ち込んで吹きとばしていった。

 

しかし・・・

 

 

 

厳顔「くっ・・・こんな時に・・・!」

 

 

 

少々頭から血を流しすぎたせいか、一瞬厳顔はふらりとよろめいてしまった。

 

野生に於いて、獲物を狩るのは、ほんの一瞬の隙をついて行われるのが常である。

 

そして、この時の厳顔の一瞬の隙を、南蛮兵たちが見逃すはずもなかった。

 

 

 

藤甲兵「「「「「にゃーにゃーにゃーにゃーにゃー!!!!!」」」」」

 

 

 

2人の藤甲兵が手にした石斧で厳顔の後頭部と背中を強打し、

 

間を置かず最初に石斧を投げつけた3人の藤甲兵が厳顔を噛みつかんと三方向から駆けだした。

 

 

 

厳顔「ぐわっ・・・げほっ・・・ごばぁっ・・・かっ・・・!?」

 

 

 

厳顔は背中への強打により一時呼吸困難に陥ってしまう。

 

そこに加えて後頭部への強打。

 

厳顔の意識は徐々に遠ざかりつつあった。

 

 

 

厳顔「(こ・・・これは・・・まず――――――)」

 

 

 

ふらつく厳顔は、石斧による攻撃を加えた2人の藤甲兵に後ろから羽交い絞めにされてしまった。

 

そこへ遠慮なく三方向から駆けだした3人の藤甲兵が厳顔に飛びついた。

 

 

 

藤甲兵「「「にゃにゃーんにゃにゃーんにゃにゃーん!!!!!!」」」

 

 

 

そして、そのまま厳顔は抵抗すること能わず、藤甲兵による噛みつきをまともに受けてしまった。

 

 

 

かのように思えたが、しかし・・・

 

 

 

3人の藤甲兵が厳顔にたどり着く前に、何者かがその間に割って入り、藤甲兵を吹き飛ばしてしまった。

 

 

 

藤甲兵「「にゃにゃにゃー!!??」」

 

 

 

突然の闖入者に驚いた藤甲兵は、厳顔の拘束を解いて距離を置いた。

 

 

 

厳顔「・・・・・・・・・まったく、お館様といい、お主といい、助けてくれるのであれば、深手を負う前に、来てほしいものだ・・・」

 

??「・・・ごめん」

 

 

 

厳顔の目の前に立っているのは、深紅の髪を靡かせ、巨大な方天画戟を手にした女性。

 

無表情にもかかわらず、その澄んだ深紅の瞳の奥には、他を圧倒する絶対的な鋭さを秘めている、天下無双の飛将軍。

 

 

 

厳顔「・・・いや、よく来てくれた恋よ・・・助かった・・・」

 

呂布「・・・あれが、南蛮軍・・・」

 

 

 

呂布は静かに厳顔から距離をとった藤甲兵たちを見据えた。

 

その頃には、先ほど吹き飛ばされた3人に加えて、厳顔が吹き飛ばした5人も合わさり、10人の藤甲兵が呂布と対峙していた。

 

各々呂布の並々ならぬ雰囲気を感じ取ったのか、しきりに、にゃーにゃーと議論を交わしているようである。

 

 

 

呂布「・・・しっぽ・・・」

 

 

 

呂布は藤甲兵たちのお尻から尻尾が生えているのを確認し、一瞬目が輝いた。

 

しかし、それも一瞬のこと。

 

 

 

呂布「・・・やんちゃしたら、だめ」

 

 

 

再び無表情に戻った呂布は、方天画戟を静かに藤甲兵に向けて構えた。

 

 

 

 

 

 

【揚州、合肥城・曹操軍本陣】

 

 

 

張遼「なるほど、ウチ向けのええ策や。一刀の言う通りやったな。雛里は見る目があるで」

 

 

 

鳳統から作戦を聞いた張遼は、当初お手並み拝見といった様子で鳳統を見ていたが、一転、鳳統のことを認めたようである。

 

 

 

北郷「な、言っただろ?雛里の実力は本物だって」

 

鳳統「あわわ~」

 

 

 

そのような張遼の言葉に、北郷はまるで自身が認められたかのごとく得意気になりながら鳳統の頭にポンと手を置いた。

 

そして、そのような北郷の行動に、鳳統はつば広の帽子のつば部分をギュッとつかんで顔を隠しながら、恥ずかしそうな声を洩らした。

 

 

 

高順「・・・一刀様、最近手を出すのが早くありませんか?」

 

北郷「え?」

 

魏延「・・・お館、もう手をのけてもいいんじゃないか?」

 

張遼「・・・一刀、今はそーゆーのいらんねん、ホンマに」

 

 

 

一方、そんな北郷と鳳統のやり取りに冷めた視線を送る高順と魏延と張遼。

 

しかし、そのような北郷軍の平常運転をよそに、楽進たちが鳳統の策を呆れ顔で批判した。

 

 

 

楽進「盛り上がっているようだが、はっきり言って、そのような策ともいえない強引な方法で、この局面を覆せるはずがない。自ら死を

 

選ぶようなものだ」

 

 

于禁「いくら腕に覚えがあるからって、正気とは思えないのー」

 

 

李典「もうええ凪、沙和。好きにさせ。コイツらが勝手にすることや。最初に言うとくけど、ウチらは手出さへんからな。こんな端から

 

結果の見えとる勝負なんてする必要あらへん。ウチらが弱腰やて?ハッ、アホちゃうか?戦況がよう見えとるだけや。アンタらみたいな

 

命知らずには分からんかもしれんけどな。けど、まぁええわ。ウチらはウチらで撤退の準備を始めとく。ホンマは今からでも撤退したい

 

とこやけど、撤退するんはそこのアホが孫策軍に蹴散らされるんを見てからでも充分間に合うやろしな」

 

 

 

李典は今までで最上に北郷たちを小馬鹿にしたような表情で挑発したが、今度は北郷側の誰もが挑発に乗らなかった。

 

 

 

張遼「ふん、逃げる準備でもなんでもやっとったらええ。まぁ無駄な労力やったってため息つくことになるやろうけどな」

 

 

 

そのように自信満々の表情で言い放った張遼からは、目には見えない闘気のようなオーラが全身から漲っているかのようであった。

 

 

 

 

 

 

張遼「ほなら、行ってくるわ」

 

 

 

張遼はすぐに出陣の準備を完了させ、間もなく合肥城から出ようとしていた。

 

 

 

北郷「霞、大丈夫だとは思うけど、絶対無理だけはするなよ。危ないと思ったら恥を忍んででも戻って来てくれ」

 

 

張遼「分かってるって。あんな一刀、確かに、ウチは戦うのが好きやけど、別に自分の命投げ出すような無茶はせんよ?敗けるんが嫌で

 

無茶苦茶やって死ぬくらいやったら、生き残って名誉挽回したるっちゅーのがウチの信条でな。時には退くことも大事や。今矛盾してる

 

こと言ってるかもしれんけど、今回の曹操軍の場合はその時やないって思っただけや」

 

 

 

北郷の心配そうな様子を見て、張遼はいつも通りの明るくさばさばとした様子で答えた。

 

 

 

北郷「恥じて死すより生きて汚名を雪がん、か。ああ、ならいいんだ。思いっきり暴れて来い!」

 

魏延「孫策軍と曹操軍の度肝を抜かしてやれ!」

 

高順「あまり熱くなりすぎないように、雛里の言った通りにしてくださいよ」

 

鳳統「御武運を」

 

張遼「了解や!」

 

 

 

北郷たちのそれぞれの見送りの言葉に、張遼はニカッと笑ってみせると、800程の騎兵を連れて合肥城から出陣した。

 

 

 

 

 

 

【揚州、合肥・孫策軍本陣】

 

 

 

孫兵「伝令です!合肥城より敵兵が出てきました!規模は約1000人弱!恐らく、夜明け方合肥城に入城した曹操軍の援軍と思われます!」

 

 

 

合肥城よりやや離れた位置に布陣している孫策軍の本陣に、合肥城の様子を伺っていた兵士からの報告が入った。

 

 

 

孫権「籠城せず打って出るというの?しかも全軍上げるわけでもなく、いったい何を考えているの?」

 

 

 

兵士の報告を受けたのは孫策軍の総大将にして、孫策の妹。

 

淡い桃色の髪を足もとまで垂らし、江東の地特有の褐色の肌に、額には菱形のビンディーを宛がい、

 

孫策軍のイメージカラーである赤を基調にした非常に露出度の高い服を身に着けた女性、孫権は、

 

曹操軍の無謀としか取れない行動に、毅然としつつも、その透き通った青い瞳をわずかに揺らせてやや戸惑った表情を作った。

 

 

 

陸遜「普通に考えれば、我が軍を誘き出すための罠なんでしょうけど、逆にそう思わせておいて、我が軍の動きを封じるのが本当の狙い

 

とも考えられますねぇ~♪」

 

 

 

一方、孫権の隣に控え、間延びしたような独特の話し方で曹操軍の行動が意味することの可能性を述べたのは、

 

江東では珍しい白く透き通った肌に、エメラルドグリーンの髪を両サイドにふわりとのばし、頭には金の小さな冠を乗せ、

 

鼻頭に小さな眼鏡をかけ、孫権同様赤を基調にした非常に露出度の高い衣装を身に着けている女性である。

 

孫策軍の軍師、陸遜である。

 

 

 

黄蓋「蓮華様、いかがなさいますか?こちらは間もなく全軍が揃います。こちらの準備が万全になるまで様子を見ますか?」

 

 

 

陸遜の見解を聞き、孫権に判断を仰いだのは、長く淡い青紫色の髪をポニーテイルに結い、

 

褐色の肌に他の者同様赤を基調とした露出の高い服に身を包んだ女性。

 

孫策の母孫堅の代から孫家に仕えている宿将、黄蓋である。

 

 

 

孫権「・・・いいえ、たとえこちらが全軍揃っていなくても、すでに8万は到着しているわ。敵軍の行動の意図が分からなくとも、予め

 

罠の可能性を考慮して動いていれば対応できるはず。私は姉様から10万もの大軍を与えられているのに、このようなことで臆していては、

 

舐められるのがオチ。あのような寡兵、罠もろとも一気に蹴散らしてやるわ」

 

 

 

しかし、孫権の判断は、曹操軍の行動に対して数的優位を利用しで真っ向から叩き潰すというものであった。

 

そして、孫権は兵たちの前に一歩進みでると、声高に言い放った。

 

 

 

孫権「誰か我が軍の先陣を切り、あの愚かな蛮勇共を蹴散らしたいというものはいるか!」

 

???「ふふん♪それじゃ、アタイがちょちょいと掃除しちゃおうかしらねぇ?」

 

 

 

孫権の言葉に応えたのは、これまた赤を基調とした非常に露出の多い服に身を包んだ若い女性である。

 

孫権らよりもやや日焼けの度合いが強い褐色の肌に、ウェーブのかかったブロンドの髪をセミロングに伸ばし、

 

燃えるような赤い瞳には、どこか楽しげな色を感じられた。

 

そしてなにより、非常に身の丈の大きな女性であり、180は下らないと思われた。

 

巨大な三叉戟を手にしたその大きな女性の名前は太史慈。

 

孫策軍配下の猛将である。

 

 

 

孫権「太史慈か。わかったわ、存分に暴れてきてちょうだい」

 

太史慈「ふふん、御意♪」

 

 

 

 

 

 

【揚州、合肥・side太史慈隊】

 

 

 

太史慈が連れた兵は約1万弱であった。

 

 

 

太史慈「ふふん♪でも、本当にあんな寡兵で突っ込んで来るなんて、いったい何を誘っているのかしらねぇ?それとも単なるおバカさん

 

なのかしらねぇ?」

 

 

太史兵1「伝令です!敵軍の旗印は紺碧色に張の一文字です!」

 

太史慈「紺碧の張旗?知らないわねぇ、曹操軍に張なんて名前の将いたかしらねぇ?」

 

 

 

太史慈は兵士の報告に、おとがいに指を当てて考えているようだが、別段真剣に考えている様子ではない。

 

 

 

太史慈「それより、偵察部隊はまだ戻らないのかしらねぇ?」

 

太史兵1「は、もう間もなく戻ると思われますが・・・」

 

 

 

すると、兵士の言う通り、偵察部隊が戻ってきた。

 

 

 

偵察兵「偵察部隊、ただいま帰還いたしました!」

 

太史慈「お帰りなさいねぇ♪それで、敵軍の狙いは分かったのかしらねぇ?」

 

 

 

太史慈は待ってましたと言わんばかりに楽しげに尋ねた。

 

 

 

偵察兵「は、敵軍はどうやら火計を狙っている模様です!」

 

太史慈「火計?」

 

 

偵察兵「は、ちょうど我が軍と敵軍がぶつかる位置の左翼付近に不審な兵を確認!そして、その兵が持っていたのは間違いなく油でした!

 

また、その時兵士たちの会話も耳に出来ましたので間違いありません!」

 

 

太史慈「ふふん♪なるほどねぇ、大軍が寡兵を潰すには鶴翼の陣が上策。アタイたちが鶴翼の陣を布くことを見込んであらかじめ火計を

 

仕込み、翼を広げたところを火で片翼を焼こうってところかしらねぇ?」

 

 

 

偵察兵の報告を聞き、太史慈は少しの間もなく曹操軍の狙いを読んでみせた。

 

 

 

太史慈「ふふん♪狙いさえ分かってしまえばなんてことないわねぇ。それじゃ、このままアタイたちは鶴翼の陣を布いて攻めるわねぇ。

 

そうして、敵軍が火計を発動させた瞬間、一気に全軍を右翼方向に回り込ませて、逆に曹操軍の背後を火で絶とうかしらねぇ?火遊びは

 

アタイらの軍が最も得意とする計、火の上手な扱いを教えてあげようかしらねぇ?」

 

 

 

太史慈は燃えるような赤い瞳をチリチリと燃やしながら楽しげに兵士たちに告げた。

 

 

 

 

 

 

そして、ついに両隊が合肥の地に相対した。

 

陣形としては、張遼隊は張遼を先頭に800程の騎兵で魚鱗の陣を布き、太史慈隊に向けて突撃している。

 

一方太史慈隊は、太史慈を中央に、1万ほどの歩兵と騎兵でセオリー通り鶴翼の陣を布き、

 

突撃してくる張遼隊に備えてじりじりと前進している。

 

 

 

張遼「見えたで!アンタら気合入れや!!玉砕上等!!一人でも多く敵を倒して、一矢報いるんや!!!」

 

張遼兵「おぉおおおおおおおお!!!!!!」

 

 

 

張遼のそのような味方を鼓舞する声が太史慈隊にも聞こえてきた。

 

その鬼気迫る勢いに、まだ距離があるとはいえ、太史慈隊に緊張が走る。

 

 

 

太史慈「ふふん♪なんて大きな声かしらねぇ?でも、声が大きいだけじゃ、役者としてはやっていけないのよねぇ?皆、火の手が上がり

 

次第、すぐに動けるように心づもりしておきなさいねぇ♪」

 

 

太史兵「応っ!!」

 

 

 

そして、数秒の後、両隊がついに激突した。

 

その刹那、太史慈隊の左翼付近で火の手が上がる。

 

 

 

太史慈「ふふん♪すべて予定通りかしらねぇ?それにしても、首級が先頭に立つなんて、命知らずのおバカさんなのは間違いなかったの

 

かしらねぇ?それじゃ、全軍、一気に右翼に回り込み、敵軍を包囲、殲滅しようかしらねぇ!?」

 

 

 

そう命じた太史慈は、ふと視界に入った敵軍の首級クラスの将軍と思しき人物、張遼の姿を確認すると、ニヤリと余裕の笑みを浮かべた。

 

しかし、張遼と視線が交錯したその刹那、太史慈は何とも言い難い不気味な何かを肌に感じ取った。

 

そして張遼の口元が動くのが目に入ると、何故か聞こえるはずもないその言葉の内容が頭の中に入ってくる感覚に襲われた。

 

 

 

太史慈「(ええんかいな、そないな余計な動きを加えても・・・?いったい何を―――?)」

 

 

 

しかし、太史慈がその言葉の真意を知るのに、数秒の時間も有することはなかった。

 

次の瞬間、右翼に回り込もうとしていた太史慈隊の横っ腹を、急激に右翼方向に進路変更した張遼隊が急襲し始めたのであった。

 

 

 

太史慈「なっ・・・!?どうしてもうあんな所に敵軍がいるのかしらねぇ!?」

 

 

 

太史慈が戸惑いの声を上げると同時に、兵士が太史慈のもとに駆けつけた。

 

 

 

太史兵1「伝令!伝令です!!右翼隊が敵軍の右翼に回り込もうとする前に、敵軍が驚くべき速さで進路を変え、我が軍の右翼隊の横腹

 

を急襲!!右翼隊が敵軍に次々と打ち破られております!!」

 

 

太史慈「言われなくともここから全部見えているわねぇ!?敵軍を包囲しようにも左翼は火の海・・・右翼隊を囮に、さらに右翼の外側

 

に兵を回り込ませるしかないかしらねぇ!?」

 

 

太史兵1「し、しかし、地形の都合上、我が軍の馬術では到底これ以上外側に回り込むのは不可能です!!」

 

太史慈「ならせめて歩兵だけでもすぐに外側に回り込ませようかしらねぇ!!??」

 

太史兵1「は、はっ!!」

 

 

 

太史慈が珍しく声を荒げて命じたその言葉に、兵士は焦りながらその場を立ち去った。

 

 

 

太史慈「チッ・・・火計の情報を洩らしたんはわざとだったのかしらねぇ!?つまり、火計はアタイ達の左翼を潰すのではなく、火計の

 

対策をさせてアタイたちの進路を右翼に誘導するのが目的だったのかしらねぇ!?そして、結果として左翼をも使用不能にしたというの

 

かしらねぇ!?」

 

 

 

数の上では依然太史慈が圧倒的に有利である。

 

しかし、珍しく舌打ちをした今の太史慈には、楽しげに鼻で笑う余裕はなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

【揚州、合肥・side張遼】

 

 

 

時は少しさかのぼり、太史慈隊と張魯隊が激突する少し前のこと。

 

 

 

張遼兵「将軍、火計の情報を敵兵が持ち帰った模様です」

 

 

張遼「よっしゃ、これで下準備は完了や!ええかアンタら、これから最終確認するで!稀代の天才、鳳士元の言う通りやったら、火計を

 

発動させたら敵軍は間違いなく右翼に回り込んで、その火計を利用してウチラの動きを制限して囲い込みに来るはずや!けど、そないな

 

余計な動きを黙って見てるほどウチらは甘くない!敵兵が右翼に動き出した瞬間、ウチらはその横っ腹を一気に叩く!」

 

 

 

張遼はグッと拳を握って偃月刀を振り下ろすようなジェスチャーをした。

 

 

 

張遼「出張って来よったんは猛将、太史慈や!聞いた話やと、あの孫策と唯一サシでやり合えるほどの実力者らしい!兵数はざっと1万

 

っちゅーとこや!確かに敵兵の数はアホみたいに多い!けどや、別に戦ってるときはその全員と戦う訳やない!鳳士元が言うには、面や

 

のーて点で捉えろっちゅーことらしい!ウチにはその意味がよー分からんかったけど、例えば1万の兵がいたとして、別に一人で1万の

 

兵と戦う訳やない!1万の兵がいても、結局は5人とか10人とかの小隊の集まりや!1万相手とか聞いたらビビるかもしれんけど、5人

 

10人相手やったら勝てる気するやろ!!それが何回も続くって考えたらええ!!要はそーゆーことやとウチは思う!!しかも相手は馬術

 

が不慣れや!!対してウチらは馬術では絶対負けへん自信がある!!」

 

 

 

張遼は成都に入って以来、劉璋配下の兵たちの一部に、特に馬術の訓練を入念に行い、最強の騎馬隊を築き上げていた。

 

兵士たちを鼓舞してそう叫ぶと、張遼は地面に突き刺していた飛龍偃月刀を抜き持つと、高々と天に向かって突き上げた。

 

 

 

張遼「この戦いはあくまで本命に向けた布石や!!けど、せやからこそ敗けは許されへん!!ええか、とにかく思う存分暴れまくって、

 

一人でも多く孫策軍倒して、孫策軍の、曹操軍の度肝を抜いたるで!!!」

 

 

張遼兵「おぉおおおおおおおおお!!!!!!」

 

 

 

張遼の突撃前の鼓舞に、兵士たちが鬨の声を上げた。

 

 

 

 

 

 

そして、両軍が激突しそうになったその瞬間、

 

 

 

張遼「今や、火つけや!」

 

張兵長「放てぇっ!!」

 

 

 

張遼の命令と兵長の号令と共に、張遼隊から火矢が放たれ、左翼は一気に火の手が上がり、一面火の海と化した。

 

そして、火の手が上がって間もなく、太史慈隊が火計に混乱することなく右翼に向けて動き出した。

 

 

 

張遼「すべては雛里のお見通しっちゅーわけか?アンタら、気引き締めーや!!ウチら騎馬隊の実力、見せつけたるんや!!」

 

張兵「応っ!!」

 

 

 

張遼は頭上で飛龍偃月刀をくるくると回しながら進路を急激に右翼に変更し、

 

紺碧の騎馬軍団は動き始めた太史慈隊の横腹へと突撃を開始した。

 

 

 

 

 

 

両軍の戦闘力の差は歴然であった。

 

太史慈隊は不意を突かれて焦っていたということもあったが、張遼隊は騎馬に不慣れな太史慈隊が張遼隊に対応しようと動き出す前に、

 

馬上からは見えにくい死角に回り込み、確実に仕留めていった。

 

また、特に光ったのは張遼の非常にレベルの高く速い用兵術であった。

 

張遼は自軍の兵を上手く動かし、常に敵兵に囲まれないようにし、

 

逆に敵兵5人に対して自軍は10人というように、局所局所で一時的に自軍が数で勝る状況を生み出し、

 

自軍が敵兵を囲める状況を作り出せるよう兵を動かし、確実に敵軍の兵力を削っていった。

 

そして何より、張遼本人の圧倒的な武力の高さもこの戦況に大きく影響を及ぼしていた。

 

一人、また一人と太史慈隊は倒れていく。

 

右翼を構成していた5000もの兵士も、4000、3000と次第に数を減らしていく。

 

対して張遼隊は未だに死者0人、重傷者0人、脱落者0人。

 

 

 

太史兵2「あ、ありえねぇ・・・!なんて強さだ・・・!いや、強さもそうだが、速すぎるだろ・・・とても人間業じゃねぇぞ・・・!」

 

太史兵3「神速・・・!」

 

 

 

そのように自軍ばかりが一方的にやられていく様を見ながら、太史慈隊の右翼隊の兵士は思わずそのようなことを口から洩らしていた。

 

 

 

張遼「ほぉ、神速か・・・上手いこと言うもんやな!」

 

太史兵2,3「「ギャ――――!」」

 

 

 

そして、そのような右翼隊の感想を、張遼は耳ざとく聞きつけ、感心しながら飛龍偃月刀で太史慈兵を薙ぎ飛ばした。

 

 

 

張遼「はーっはっはっはっ!!!背水の陣ならぬ背炎の陣っちゅーとこかいな!!アンタら背中は気にする必要あらへん!!目の前の敵

 

だけに集中しーや!!このまま一気に飲み込むで!!」

 

 

 

張遼の言う通り、右翼を向いている張遼隊の背後はちょうど火計による炎によって閉ざされており、

 

太史慈隊は張遼隊の背後に回り込むことができずにいた。

 

そして、炎と反対側の、右翼のさらに外側は、地形の関係上馬での進軍は非常に高度な馬術が要求され、

 

騎馬に不慣れな太史慈隊には右翼の外側に騎馬を進軍させることができず、

 

結果時間をかけて歩兵を進軍せざるを得ない状況に追い込まれていた。

 

そして歩兵が右翼に回り込んだその時には、すでに右翼にいた約5000もの太史慈隊はほぼ瓦解しており、

 

1000にも満たない兵数となってしまっていた。

 

 

 

張遼「遅い遅い遅い!!!神速のウチら相手に今頃救援に来たところで後の祭りやっちゅーねん!!」

 

 

 

ニッと白い歯を見せながら不敵な笑みを作り、ちゃっかり太史慈兵が口にしていた二つ名を頂戴し、

 

張遼隊はようやく右翼に到着した歩兵隊に向かって突撃を開始した。

 

いくら訓練された兵とはいえ、地形の悪い道を遠回りしながら走ってきたため、

 

太史慈隊の歩兵は右翼に到着した時点ですでに息が上がっている。

 

対して張遼隊も相当疲れが出ているはずも、どちらが優勢かなど言うに及ばず、

 

圧倒的な勢いを以てして、太史慈隊の歩兵2000は、ものの数分で全滅するに至ったのであった。

 

 

 

 

 

 

太史慈「こんな・・・こんなことが・・・」

 

 

 

太史慈はただ呆然と自軍の兵が面白いように敵兵に潰されていく様を見つめていた。

 

すでに1万いた兵も今となっては約3000人。

 

まだ兵力は自軍の方が多いが、すでに兵力差による優勢など全く意味を成していなかった。

 

気づけば、すでに鶴翼の右翼は消滅しており、張遼隊は中央にいる太史慈目掛けて突撃を開始していた。

 

その背後には大量に転がっている自軍の兵士たち。

 

そして真っ赤に染まっている合肥の大地である。

 

 

 

太史慈「・・・ふふん・・・ふふふん♪・・・1万もいたアタイたちが、たった800にやられるというのかしらねぇ・・・?」

 

太史兵1「しょ、将軍?」

 

太史慈「・・・ふふん・・・ふふふん・・・♪」

 

太史兵1(ま、まずい・・・)

 

 

 

太史慈はどこか自嘲気味にブツブツ呟いている。

 

そして、そのような長官の異変に気付いた兵士はじりじりと太史慈から離れた。

 

さらに、張遼隊が太史慈の目の前まで到達すると、

 

太史慈軍の兵士たちの行動を変に深読みしたのか、張遼兵たちも張遼から距離を置いた。

 

結果、両軍の大将同士の一騎打ちの構図が出来上がった。

 

 

 

張遼「やっと鶴の胴体までたどり着いたで。アンタが太史慈やな?」

 

 

 

張遼は首をポキポキ鳴らしながら太史慈に問いかけた。

 

 

 

太史慈「ふふん・・・ふふふん♪いい具合に真っ赤に染まっているわねぇ・・・?いったい何人の血を浴びたのかしらねぇ・・・?」

 

 

 

しかし太史慈は張遼の問いかけには答えることなく、返り血で全身真っ赤な張遼を一瞥し、

 

情緒不安定な様子でブツブツと呟き続けている。

 

 

 

張遼「は?」

 

太史慈「ふふん・・・ふふふん♪・・・興奮しちゃうわねぇ・・・雪蓮とやった時以来かしらねぇ・・・?」

 

張遼「・・・なんや、自軍がやられすぎて頭パーになってもーたんか?」

 

 

 

そんな太史慈の様子に、張遼は緊迫した戦場の中、若干引き気味である。

 

 

 

太史慈「ふふん・・・ふふふん♪・・・哭いているのよねぇ・・・?」

 

張遼「??」

 

太史慈「私の三叉戟が・・・生き血を啜りたいとねぇ・・・!?」

 

 

 

その刹那、太史慈は急に顔を上げると、憤怒と恥辱と恍惚を足して割ったような非常に表現しづらい、

 

ハイになった様子で目を怒らせながら張遼に向かって突撃を開始した。

 

そして、手にした巨大な三叉戟を大きく振りかぶると、張遼の胴目掛けて思いきり突き出した。

 

馬のスピードに太史慈本人の膂力も加わり、その一撃は鎧兜など容易く貫くほどの威力を帯びる。

 

文字通り必殺の一撃。

 

 

 

―――しかし・・・

 

 

 

張遼「アホかいな、馬上でそないに大きく得物振りかぶってまっすぐ突っ込んで来るとか、どんだけ素人やねん」

 

 

 

張遼はため息交じりにそうつぶやくと、飛龍偃月刀を無造作に逆手に持ち直すと、そのまま無造作に太史慈目掛けて投げつけた。

 

 

 

太史慈「がはっ・・・!?」

 

 

 

そして、投げられた飛龍偃月刀は三叉戟を振りかぶっていた太史慈の胸に、

 

装備した革製の胸当てをいともたやすく貫き、まっすぐ吸い込まれるように突き刺さった。

 

一合も打ち合うことなく勝敗は決した。

 

その場の時が止まった。

 

 

 

張遼「まぁ、相手によったらそれで十分やれるんかもしれんけど、ウチ相手にそら無理な話やで」

 

 

 

張遼は、偃月刀が刺さった勢いで落馬した太史慈のもとに近寄り、馬上から太史慈を見下ろしつつ、

 

そのように告げながら飛龍偃月刀を太史慈の胸から引き抜いた。

 

その瞬間、太史慈の胸から大量の血液が吹き出し、張遼を更に赤く染める。

 

 

 

太史慈「ごぽぁ・・・ふふん・・・雪蓮・・・あなたの悪い予感・・・どうやら当たったのかしら・・・ねぇ・・・」

 

 

 

太史慈は大量の血を吐き出しながら誰に言うでもなく呟いている。

 

太史慈の脳内にはかつて孫策と酒盛りをしていた時の映像が走馬灯のように駆け巡っていた。

 

 

 

 

 

 

<シギー、何だか嫌な予感がするのよね・・・今回は命琳も従軍しないし、とにかく熱くなりすぎないようにね>

 

 

<ふふん♪まぁ状況によっては熱くなっちゃうかもしれないわねぇ?けど、雪蓮以上にアタイを熱くしてくれるような人なんていないと

 

思うのよねぇ?>

 

 

<あら?嬉しいこと言ってくれるじゃない♪>

 

<ふふん♪まぁどの道、天子の座に就くまでは死ぬつもりはないわねぇ?>

 

<ふふ、あなたに天子になっている余裕なんてあげないわよ?これから忙しくなるんだから♪>

 

<ふふん♪もちろん今は孫家のために尽くすわねぇ?けど、せっかく生を得たんだから、頂を目指さないわけにはいかないわよねぇ?>

 

<ま、いざとなればまた喧嘩すればいっか>

 

<ふふん♪そういうことよねぇ?>

 

 

 

 

 

 

太史慈「・・・これも・・・あなたを差し置いて・・・天子の座に就く野望を・・・捨てきれなかった・・・報いなのかしらねぇ・・・」

 

 

 

しかし、その呟きも徐々に力をしなっていく。

 

 

 

太史慈「・・・もう・・・あなたとは・・・喧嘩・・・できない・・・かしら・・・ねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

そして、そのまま太史慈は動かなくなってしまった。

 

 

 

張遼「敵将、太史慈!!討ち取ったでー!!!」

 

 

 

太史慈が事切れたことを確認した張遼はこの場にいる者すべてに向かって高らかに宣言した。

 

 

 

張遼兵「おぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

 

 

 

そして、張遼の叫びに呼応して、張遼隊の兵士たちが鬨の声を上げた。

 

 

 

太史兵1「しょ、将軍!!!」

 

太史兵4「太史慈様がやられた!!!」

 

太史兵5「曹操軍の張だと!?・・・誰だ・・・いったい誰なんだアイツは!!??」

 

 

 

そして、自軍の大将が討ち取られたことによって動揺が広がる太史慈隊。

 

しかし張遼はそのように騒然としている太史慈隊を冷ややかに一瞥した。

 

 

 

張遼「なんやアンタら、ウチが誰かも知らんと戦っとったんかい・・・」

 

 

 

そして、血の滴る飛龍偃月刀を大きく一度切り払うと、太史慈隊に向けて高らかに名乗り出た。

 

張遼の背後で翻っているのは、大量に掲げられた紺碧の張旗。

 

 

 

張遼「ええかアンタら!!一遍しか言わんからよー聞いときや!!ウチの名は張遼!!字は文遠!!益州は成都の領主にして天の御遣い、

 

北郷一刀が一番槍や!!曹操軍なんかやあらへん!!今は訳あって助太刀しとるだけや!!」

 

 

太史兵1「ひっ・・・北郷軍の張遼・・・神速の張遼・・・!」

 

 

 

張遼の名乗りを聞いて、さらに太史慈隊に動揺が走る。

 

 

 

張遼「ほな、続きといこか。さぁ、死にたい奴からどんどんかかってきーやー!!!」

 

 

 

そして、全身を真っ赤に染め上げた合肥の鬼神が、残りの兵士を掃討すべく馬を走らせる。

 

 

 

太史兵「うわぁあああああああああああ!!!!!!」

 

 

 

結果、大将を失った太史慈隊は完全に戦意を喪失してしまい、

 

最終的には張遼隊を下回る500ほどの兵士がなんとか本陣へと逃げ帰ることができたのであった。

 

合肥における曹操軍と孫策軍の戦いの初戦。

 

張遼隊と太史慈隊戦いは、張遼隊の完全勝利に終わった。

 

太史慈隊の被害は大将太史慈討死に加え、死者約9000強、負傷者数百人。

 

対して張遼隊の死者はゼロ。

 

負傷者数十人。

 

張遼個人が討ち取った数、太史慈含めおよそ7000。

 

 

 

【第四十四回 第三章:臥竜鳳雛捜索編 ‐ 合肥救援編⑧・神速!合肥の鬼神 終】

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

第四十四回終了しましたがいかがだったでしょうか?

 

最初に断っておきたいのですが、呉の方々の話し方に違和感はありませんでしたでしょうか?

 

今回のお話を書いていてstsの俄かファンっぷりを再認識することになったのですが、

 

想像以上に呉の方々の戦闘モードの口調が分かっていなかったようで(特に蓮華、、、汗)

 

もしこれはひどいというところありましたらビシバシご指摘いただけたらと思います。

 

 

さて、今回は大いに霞に暴れてもらいました。本家では有名な「神速」の二つ名は、

 

本稿ではこの時点で生まれたものということで、ようやく霞の名が世に出たという感じでstsとしても嬉しい限りです。

 

7000人!?となりそうですが、この世界では恋の3万人斬りという前例があるので、特に有り得ない数字ではないかと思うのです。

 

そして、陣形火計云々については非常に分かりづらかったと思いますが、

 

ひとえにstsの文章力の無さに起因しますのでどうか我慢していただきたく 汗

 

右翼左翼とかは太史慈視点での表現なので、東西とかに置き換えると少しわかりやすくなるかもです。

 

なので反則技発動させてください。以下にstsのヒヨコスキルによるペイントさんを駆使した幼稚な図解を掲載します。

 

 

 

 

 

 

これで何となくお分かりいただけるかなとは思いますが、

 

これによってこんな陣形ありえねぇ無理過ぎ等々不満が多々あろうかと思いますが、

 

今後の参考のためにも遠慮なく物申していただければと思います。

 

(もちろん今更アンタの話に一々ケチつけてたらキリねぇという方はスルーでも構いません!)

 

 

そしていきなり登場して勝手に退場していったオリキャラの太史慈さん。

 

確か小説版にも釣りバカキャラとして登場したり、最近では本家様がキャラをお作りになりましたが、

 

以前アンケート云々で申しましたが、本作がおおよそ形になった頃はまだ英雄譚はなかったものでして、

 

あと、小説版も拝見していないということもあり、オリキャラとして全然違うキャラを登場させました。

 

最初は男でもいいかなとも思ったのですが、まぁかなりメジャーな方なので思い切って女性にしました。

 

もう登場することはないと思いますが、一応恒例のオリキャラ紹介をば、、、

 

 

太史慈(たいしじ):字は子義。一人称はアタイ。雪蓮は特にシギーと呼ぶ。180越えの長身の女性。赤を基調とした非常に露出の高い服に身を包み、濃い褐色の肌に、燃えるような赤い瞳、ウェーブのかかったブロンドヘアーをセミロングに伸ばしている。武器は巨大な三叉戟。語尾は~ねぇ?また、ふふん♪と楽しげに鼻で笑う癖がある。最初は孫策軍と敵対関係にあったが、雪蓮と一騎打ちの末引き分け、その力を雪蓮に気に入られスカウトされ軍門に下った。単独の武力は雪蓮と同等の力を持つ。そして、雪蓮同様血で興奮しやすい。また、天子になる野望を密か、ではなく公言しており、その度に雪蓮と死合という名の喧嘩をして仲良くやっていた。合肥の戦いにて、霞に討ち取られる。

 

 

別に脳筋キャラではないのですが(どちらかというと文武両道)、雛里ちゃんの策にまんまとハマったのと、

 

相手が騎馬の達人霞だったのが運のつきでした。雪蓮の勘は当たるものなのです、、、

 

もしまた登場する機会があるとすれば、呉の方々の回想シーンぐらいでしょうか。

 

 

では、桔梗さんのところも恋が合流して一気に戦局が動きそうですが、

 

次回は雛里ちゃんの本命の策が披露されます。

 

霞もまだまだ無双状態ですので乞うご期待をば、、、!

 

 

それでは長々となりましたが、また次回お会いしましょう!

 

 

 

次回、虎牢関以来の因縁の戦いがついに実現、、、!?

 


 
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