ラケル「良く来ましたね、ブラッド候補生の皆さん。本来なら正式な晩餐会を催したいところですが」
今俺達はラケル先生に呼ばれて部屋で説明を聞いている。ナナとロミオ先輩一緒だ
ナナ「あれ?ロミオ先輩も"候補生"なの?」
そう言えばそうだな
ロミオ「うるさいぞ、ナナ・・・!」
言われて少し恥ずかしがるロミオ先輩
ラケル「ふふっ・・・すっかり仲良くなって、うれしいわ。それでね、今日は皆さんにブラッドとしての心得を、お伝えしておきたくて」
ロミオ「よ、よろしくお願いします」
・・・・・なんだろう。雰囲気が変わったな。ラケル博士の目が少しおかしい。なんだか・・・俺達よりも遠くにある物を見ているような・・・
ラケル「ご存知の通り、アラガミによって世界は滅びの道を進んでいます。それを押し止めてきたのが、神を喰らう者・ゴットイーター・・・そして今、ゴットイーターを超えるブラッドが新たな時代を切り拓こうしています。」
・・・ゴットイーターはただ人類滅亡を先延ばしにしているだけ、いずれは人類は滅亡するかもしれない可能性は否定できない。
ロミオ「そ、そうなんだよな!ジュリウスや俺たちが”血の力”で・・・!」
それを超えたブラッドでも、所詮は付け焼刃もいい所・・・
ラケル「ブラッドに選ばれた者の中には、”血の力”が眠っています。”血の力”は意志の力・・・”血の目覚め”を迎えたブラッドは、その強い感応の力であまねくゴットイーター達を高め、導く・・・」
そう言うと俺達を見つめて
ラケル「ロミオ、ナナ、そして、カズマとジュリウス・・・皆さんは、ブラッドととして、ゴットイーターの先頭に立ち、彼らを教導する存在なのです」
たとえ、滅びの道を歩んでも俺は、守りたい者の為に戦う
ラケル「今はまだ眠れる種ですが・・・強い願いが、強い意志の力を生みやがて”血の力”を目覚めさせるでしょう」
思いが人を強くするか・・・・・
ラケル「その日を楽しみにしていますよ・・・」
クスッと笑うラケル博士。その眼には優しさが戻っていた
ラケル「ラケル博士・・・!俺、頑張ります!!」
ナナ「応援してるよ、ロミオ先輩」
ロミオ「ば、バカ!他人事じゃないんだぞ!」
ナナはなんだかほのぼのできるな、急がなくていいんだ。ただ真っ直ぐ進むだけ
ジュリウス「ああ、カズマ。次の訓練は実地にする、準備を済ましておけよ」
カズマ「はい、分かりました」
実地か、ナナにも知らせておかないとな・・・
ナナ「へぇ~そうなんだ。じゃあ準備しないと」
カズマ「じゃあ先に行ってるぞ」
黎明の亡都
フラン「・・・・・ジュリウス隊長、新人二人を同行するとは聞かされておりませんが」
ジュリウス「すまない、だが、あの二人ならその実力はもう兼ね備えていると判断している」
フラン「おっしゃることは承りました。今後は二度とこのようなことのないように・・・・・せめて私には一言ください」
ジュリウス「・・・・・ああ、約束する」
フラン「では、一人も欠けることのないように・・・・・ご武運を」
ジュリウス「・・・・・来たか」
目的到着地点に到達、少し掛かったな
ナナ「フェンリル極致化技術開発局、ブラッド所属第二期候補生二名、到着しましたあ!」
気が抜けていまうな
ジュリウス「ようこそブラッドへ。隊長のジュリウス・ヴィスコンティだ。それでは、これより実地訓練を始める」
・・・・・本物との戦いというわけか、自然体でいなきゃ
ナナ「えっ?・・・・・」
ジュリウス「見ろ・・・あれが、人類を脅かす災い駆逐すべき天敵・・・・・アラガミだ」
ダミーとみている種だな。あれより断然でかいアラガミを食ってやがる。ヴァジュラか・・・獅子に似ているアラガミだな
ジュリウス「あのアラガミはオウガテイルだ、あいつを倒す。手段は問わない、完膚なきまでにアラガミを叩きのめせ、いいな?」
ナナ「えっ?あの・・・これって、実践ですか?」
ジュリウス「フッ本物の戦場でやってこその実地訓練だ。お前たちが実力を発揮できさえすれば問題になるような相手じゃない、いいな?」
言い終えた瞬間にオウガテイルが襲ってきた!!くっそ!!いきなりかよ!安心できる場所はここにはないのか!!ナナが危ない!!俺はとっさにナナを庇った。しかし、アラガミが襲ってくることはなかった。ジュリウス隊長が片手で止めていたからだ。形態をソードに変えて、
ジュリウス「せいやっ!!!」
一撃で倒した。これが戦場を駆け抜けてきた本物のゴットイーター
カズマ「大丈夫か?ナナ」
ナナ「う、うん/////大丈夫だよ/////」
顔が赤い。前にもこんなことがあったな。まあ、本人が大丈夫なんだったらいいだろ
ジュリウス「古来から人間は強大な敵と対峙し・・・常にそれを退けてきた。鋭い牙も、強靭な爪も持たない人間が、なぜ勝利したのか」
何よりも必要で・・・・・
ジュリウス「共闘し、連携し、助け合う”戦術”と”戦略”・・・人という群れを一つにする、強い”意志”の力・・・」
何よりも大切な・・・・・
ジュリウス「”意志”こそが俺達、人間に与えられた”最大の武器”なんだ。それを忘れるな!」
仲間との信頼や絆が・・・・・
ジュリウス「時間だ、いくぞ!」
俺たちの力だ!!!
俺達は一人一人でオウガテイルと対峙している
オウガテイル「がう!!がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
カズマ「ふんっ!!せいっ!!」
俺はショートブレードで切り裂く
オウガテイル「がぁぁぁぁぁぁぁ」
オウガテイルは叫び声をあげながら倒れていった
カズマ「こっちは終わったな」
ナナ「こっちも終わったよ~」
フラン「アラガミ反応を確認!!近いです」
ジュリウス「種別は」
フラン「オウガテイルです!」
まだ来るのかよ、めんどい奴らだな
ジュリウス「よし、迎撃するぞ」
来たな、オウガテイルの力はよく分かった。これなら簡単に倒せる
ジュリウス「中々いい動きをするな、新入り・・・いい機会だ、お前たちが目覚めるべき”血の力”をここで見せておこう」
そう言って構えた隊長・・・伝わる気迫はすごいものだ
ジュリウス「はぁぁぁぁ!!!」
な、なんだ!?力が・・・・・・!!!
ナナ「力が・・・みなぎる・・・!」
ジュリウス「今から”ブラッドアーツ”を目標に対して放つ、少し離れていろ」
ナナ「ブラッドアーツ?」
ジュリウス「戦況を覆す大いなる力・・・戦いの中でどこまでも進化する、刻まれた血の為せる業・・・」
そして、一気にその力を解き放つ!!
ジュリウス「ふぁぁ!!!」
オウガテイルは全部やられた
カズマ「(すごい・・・これが・・・ブラッドアーツ!!)」
ジュリウス「これが、ブラッドアーツだ」
次回「ロミオ先輩気持ち悪い。ユノとの出会い」
ユノ「私の歌・・・素敵かな」
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ブラッドアーツと呼ばれる新世代の力。