雷幻の心の傷が癒えてから
雷幻の退院の日
雷幻は見送られるのが苦手であり、その事を、周りの人は知っており、忙しい振りをして彼を影で見送った。
「悪いな理子荷物が無いのに来てもらって」
病院から出て数歩歩いた時に雷幻が言葉を発したそれを聞いて理子は
「気にしないで、雷幻の心の傷を完全じゃ無いけど私は癒すことが出来たから、あの後ね、みんなの意思が伝わって来たの、みんな、雷幻を心配してたでも、私がみんなの代わりに雷幻にあの言葉を伝えて心の傷が少し癒えてみんなが安心してた。
でも、私は一つだけ驚いたことがあるんだけど、聞いていいかな?」
理子の疑問には雷幻はあらかた予想がついていた
ここで、まとめ直すと
雷幻は死んでしまった者達の声が昔から聞こえ姿も見えていた
そのせいか人1倍誰かの悲しみに敏感で人前では涙を見せまいとしていた、だが、そう思っていた心は理子が教えてくれたあの言葉で全てでは無いが救われ
弱みを見せてもいいんだと、思えるようになりあの時からみんなを頼るようになった。
理子は、雷幻のように死んでしまった者と話すことは出来ないし姿を見ることは出来ない、だが、理子には死んでしまった者の意思や気持ちがわかりそれを自信の言葉で相手に伝え理子の言葉で救われたのは雷幻だけでは無かった。
2人ともの生まれつきある能力は、初めは誰も信じてはくれなかったのだが、2人が必死に頑張るのをみて周りも信じるようになり、今では、2人の言葉を信じない者などいなくなってきた。
では、本題に戻ろう
「理子が聞きたいのは俺が入院してる時に見舞いに来た軍人や政治家だろ?」
雷幻の言葉を聞き理子は頷いた
「あの人達はな俺が、魔族から守ったり援護したりして、信頼を得るようになった、そして、今となってはいろいろと支援してくれるようになったってことかな」
雷幻の言葉を聞き理子は驚いたが雷幻だからと、いう理由で納得した
「ここにいたかエレメンタルサーヴァント」
目の前から聞こえた声に2人は警戒していた
そこにたっていたのは、人間だった
「貴様、何者だ」
雷幻は警戒しつつ名前を問いただす
「我が名は幽魔人狩の幽魔だ」
敵の名は幽魔両手から闇の波動の剣を出し体の周りに黒いオーラを放っていた
「理子、先に家に帰っててくれこいつの相手は俺がする」
そう言って、雷幻は光の波動で剣を出し白いオーラを放った
雷幻の言葉を聞いた理子は
「わかった、必ず生きて帰って来てね」
そう言って走り出した
雷幻が生きて帰ってくると信じて
「紹介が遅れたな俺の名は雷幻飛山雷幻だ」
雷幻の名を聞き幽魔は
「貴様が雷幻かベリアル様から聞いた通り光の波動と闇の波動を掛け持ち我らを裏切った、いや、違うな、自らの意思で破壊衝動を抑え、囚われてた時よりも強くなってるやはり俺が憧れた男だ変わっていない」
そう、雷幻は組織を立ち上げる前に、一度魔族に囚われ闇の波動を体に入れ込まれ、魔族七人衆の1人ベリアルに複数の人間が操られ数え切れない数の人間や天使を殺めてきた、しかし、雷幻は自信の光の波動で闇の波動を抑え魔界を逃げ出し
人間界に戻った、人間界に帰還してすぐに雷幻は捉えられたが
飛山氷炎に引き取られたのである。
本当のことを言えば雷幻の本当の親は誰かわからないのである
そして、人狩という二つ名は囚われていた時の雷幻の呼び名である
「お前が逃げ出してから俺は必死に自分を鍛えたそして、昔のお前がいた地位に登り詰めみんなを仕切れるようになったベリアル様からも力を認めていただけたのだ」
幽魔は雷幻を睨むような視線で言葉を発したそれに対して雷幻は
「説得は無駄なようだななら、貴様も魔族同様始末するだけだ」
冷静に言葉を発した
雷幻が話終えると同時に2人は駆け出し波動の剣をぶつけ合った
2人ともの力は互角
しかし、雷幻の左手に異変が起きた
「くそっ!こんな時に闇の波動かよ!」
雷幻の左手から突如闇の波動が覚醒したしかし、それに構わず攻撃を続けた闇の波動は悪化し残るは右手だけとなった
雷幻がここまでかと、思った時
「諦めないで!」
その叫び声と同時に光の弓が飛んできて雷幻に当たり雷幻の左手以外の闇の波動は消えた
雷幻が振り返るとそこにいたのは
「理子!どうしてここに!」
雷幻の後ろにたっていたのは理子であった
「私のことより今は目の前の敵に集中して!」
理子の叫び声に雷幻は敵である幽魔の方を振り返り攻撃を防いだ
そして、かなりぶつかり合って数分がたった
「幽魔、帰還しろ」
突如声が聞こえその声に幽魔は
「で、ですが、ベリアル様、まだ敵を始末しておりません」
と、言葉を返したがベリアルは
「そのものはまだ生かしておけそれに、お前の力では互角が限界だ、1度帰還し力をたくわえろ」
ベリアルの言葉を聞き幽魔は
「わかりました、雷幻!貴様は生かしててやる俺に殺されるまで死ぬなよ!」
そう言って魔界へ引き返していった
お待たせしました
最近話が思い浮かばなくて困りましたがなんとか
投稿出来ました
次回、雷幻の第二の過去がわかります
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