雷幻が入院してから
1週間が経った
「氷牙、この1週間何もなかったか?」
雷幻の言葉を聞き氷牙は
「スケルトンが数体現れたが俺たちだけで対処できるようになった。
いつ、フェンリル達が攻めてくるかはわからないがそれまでに解決策を考えないとそろそろまずいぞ兄貴」
氷牙の言葉を聞き雷幻は
「わかってる、中途半端な解決策を出したとしてもみんなを危険にするだけだ、本当はみんなを戦わせずに安全に日常を過ごしてもらいたい、だけど、奴らはお構いなしにやってくるこの事を何とかしないとみんなが安全に日常を過ごすことが出来ない」
その言葉を氷牙は
「兄貴だけが背追い込むなよ、皆だって覚悟して組織にいるんだ、兄貴が弱音吐いてたら皆が不安になっちまうよ」
氷牙が話終えると
「そうだよ、雷幻、私達は、皆貴方を慕ってる、貴方のように強くなりたいって思ってる、確かに組織にいたら危険はあるけど皆はそんな危険よりも組織にいる楽しさを雷幻から教わったって雷幻がいない1週間の間皆が言ってたよ、だから、そんなに1人で溜め込まないでもっと、周りを頼っていいんだよ」
理子が入って来て、氷牙は空気を読むかのように病室を出た
「そうだよな、そう言えば理子に話して無かったな組織が出来るまでの事を」
その言葉に理子は頷き雷幻は言葉を続けた
「奴らが現れたのは10年前からだ俺や、大人達はその時から奴らと戦っていた、俺は当時8さいという幼さ、けど、俺はそのときから波動の力に目覚めて
奴らと戦っていた、初めは集まれる人だけが集まって奴らを倒すただの、ボランティアだった
だけど、このままではいけないと思った俺は皆に呼びかけたんだ、初めは皆子供の言葉としか見てなくて当時は俺の両親と萌香の両親と赤城隼人と黒河聡子
とお前の母小林燐香と今は亡きお前の本当の両親と俺の母親がわりだった人の計11人しかいなかった今となっては数百人いるが当時は少なかった。
当時は俺が幼かったこともあり組織のリーダーは萌香の父親がしてくれた、俺は、裏のリーダーという形で組織を見守り守ってきた魔族が現れてから1年後
氷牙と萌香が入ってきたそれから6年後組織は大きく成長した
だが、あの最前線での出来事で最前線にいた、俺と氷牙の両親、萌香の両親、お前の本当の両親は氷牙をかばって、氷牙1人を残して死んでしまった
最前線はこの国では無いけど、世界全国の強豪組織が集まっていたはずなのに、氷牙1人を残して皆死んでしまった。
俺はその時前線には行けなかった、この国でも、魔族が進行してたからだ俺は俺の母親がわりだった人と隼人、聡子の四人で食い止めることに必死だった
結果、氷牙を残し皆死んでしまった俺が、弱かったばかりに」
その言葉を聞き理子は
「雷幻、自分を責めないで、雷幻は悪くない、皆、雷幻が組織に誘ってくれたことに感謝してるんだよ、それに前線で死んでしまった人達だって組織にぞくせて良かったって思ってるよ
私には雷幻みたいに死んだ人達の声は聞こえない、でも、わかるの、皆、雷幻と一緒に戦えて嬉しかった、死ぬ覚悟が出来てて前線に向かった、皆は貴方達を守りたかった、組織の希望である貴方達をいつか、魔族を倒してくれると信じて、だから、そんなに落ち込まないでお願いだから」
そう言って理子はベットに座っている雷幻を抱きしめた
雷幻はその言葉を聞いて涙がこぼれた、理子には死んでいった人達の声は聞こえないがその人達の思いや気持ちを感じとることが出来る。
例えその人達の言葉が聞けなくても、理子が感じた思いや気持ちがわかればそれでいい、それは間違ってなんていなかった雷幻は理子が感じた思いや気持ちが本当であることを知っているからである、それを知ってても自分を責め続け誰かに、その言葉を言ってもらうのを待っていたのかもしれない
自分が聞いた言葉ではなく他の誰かが感じ取った思いや気持ちをその人の言葉で聞きたかったのだその言葉でようやく、雷幻は気持ちが楽になったのだ
今までの無茶は理子や氷牙、萌香達を守るためにしていただけでなく、魔族との戦闘で死んでしまった人達の苦しみを1人で背負っていたからである
けど、今となってはともに歩んでくれて頼ってくれて尚且つ頼らせてくれる人が雷幻にはいるのだから
その光景を見ていた飛山家の両親と恋背家の両親や理子の本当の両親や前線で亡くなっていった人達は、ようやく雷幻の心の傷を分かち合ってくれる人が現れたことを喜んで中には泣き出すものもいた
長らくお待たせしました
最近は二次創作の方に集中してしまったため投稿が遅れました
目は悪いですが失明が怖くて無理なんて出来ません
僕の小説を読んでくださる皆さんのためにも失明になるかもしれない恐怖には負けずに頑張りたいと思います!
これからも
この小説をご愛読いただければ嬉しいです
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今回は戦闘は無いですが
雷幻の心の傷が少しですが軽くなり共に分かち合える人が身近にいることを知ります