No.675246

独立国家ヤマト戦記 ~異世界チートは鉄の味~

海平?さん

早くも二話目です。っていうか構想開始から二時間足らずでこんなに書いちゃいました。

2014-03-31 22:46:08 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1711   閲覧ユーザー数:1694

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一話 まずは軍備を整えましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、なんかえらく現代的な光景の場所に立ってるわけなんだが、ここドコよ?」

 

 玉に轢き潰されて目が覚めると、現代でも見慣れたコンクリートジャングルな街のど真ん中に立ってました。なんぞこれ?

 

 と思っていると、右手に抱えたままだったタブレット端末が振動した。

 

 

「おぉっとと、なんだなんだ?」

 

 そう言って端末を覗くと、そこには現在の彼のステータスや能力の詳細について記されていた。

 

 

 

 

名前:森岡亮輔

 

種族:人間

 

装備品

 

頭:○ニクロのハンチング帽

胴:しま○らのTシャツ

腕:なし

手:なし

足:しま○らのジーンズ

履物:百均の草履

 

召喚制限:レベル1

 

以下のものが召喚可能です。

 

兵器年代:第二次世界大戦に開発されたものまで全て(~1945年8月15日)

兵種別数量:歩兵1個大隊(560名)(旧日本陸軍基準に従う) 火砲50 車輌30 艦艇20 航空機30

 

なお、火砲、車両、航空機、艦艇の運用人員については必要に応じて召喚されます。

 

 

 

 

「って安っ(やっす)!なんか俺の衣服安っぽいのばっか!しかもなんだよ履物が百均の草履って?!そこは百歩譲ってもスポーツシューズくらいにしてよ!!?」

 

 あまりにひどすぎるステータス表示に、思わずツッコミを入れずにはいられない亮輔であった。

 

 余りにもあんまりな装備内容だったので、早速特典を利用して装備を変更する。結果、以下の通りとなりました。

 

 

 

 

名前:森岡亮輔

 

種族:人間

 

装備品

 

頭:88式鉄帽+個人用暗視装置JGVS-V8

胴:迷彩服3型+防弾チョッキ2型

腕:なし

手:なし

足:迷彩服3型

履物:マジックテープ式戦車靴

 

召喚制限:レベル1

 

以下のものが召喚可能です。

 

兵器年代:第二次世界大戦に開発されたものまで全て(~1945年8月15日)

兵種別数量:歩兵1個大隊(560名)(旧日本陸軍基準に従う) 火砲50 車輌30 艦艇20 航空機30

 

これらはレベルの上昇によって制限を解除していくことが可能です。

 

なお、火砲、車両、航空機、艦艇の運用人員については必要に応じて召喚されます。

 

 

 

 

 

 ものの見事に全部日本の陸上自衛隊の装備で固まっているようだ。ハワイ出張直前に見に行った、富士総合火力演習が相当印象に残っていたらしい。

 

「ふぅ。これでなんとか見栄えはよくなったな。っていうか、無制限召喚つったのに制限付いてるし。年代に数量の制限って。レベル上げるのって単純に敵倒せばいいのかしら?」

 

 そう言って再び端末に目を落とす。次は現在位置の確認だ。

 

 そこには

 

       『(仮)森岡亮輔転生先初期拠点(メガフロート)』

 

と書かれ、正方形(一辺70㎞程度)の島とその中心に自分のものであろう赤い点マーカーが点滅している。

 

 

「って、そうか、ここが初期拠点か。となると、無事に転生は完了したわけだな」

 

 転生の仕方は置いといて。

 

 そう付け加えた彼は、早速近隣を散策してみることに。すると、軍の練兵場にでも使いそうな非常に重厚な外観の施設に囲まれた巨大な広場を見つけた。

 

 

 

「ふんふん。こりゃスゲェ。ってそうだ、召喚試してみなきゃ」

 

 そう言うと、彼は早速特典を行使して兵士の召喚を試みた。

 

 

「召喚限度まで歩兵っと」

 

 タブレットの『召喚』と言うコマンドを選択し、召喚するものを入力すると、目の前が急に白く光り始めた。

 

 

「うお、まぶし!」

 

 思わずタブレットを目前に掲げてしまう。そして、光が収まったところで徐に手を下げると、そこには整然と整列する560名の人員が並んでいた。

 

 と、最前列に立つ兵士が一歩前へ進み出て申告する。どうやら女性兵士のようだ。

 

 

「申告します。第一普通科大隊560名、ただいま着任いたしました。私は、大隊長を務めます、星田絢香少佐であります」

 

 

「うん。着任を歓迎する。ところで、星田少佐、いきなり不躾で申し訳ないのだが、女性兵士とは一体どの程度含まれているのかな?」

 

 

「はっ。現在員560名中、360名が女性兵士となっております。しかしながら、召喚時において、男女の性別差による個体差は平等化されておりますので、能力的に女性兵は男性兵に劣るものではありません」

 

 そう告げる星田少佐の目線は、性別の違いで自分たちを量ろうとしたと思ったのか、いささか不快げな色を湛えていた。

 

「ふむ。いや、結構。ならば早速だが、君達を俺の直轄部隊として今後運用する。星田少佐は俺の副官を勤めてもらいたい。なにせ知識はあっても経験は無いんだ。一端の軍人となるべく、当分の間俺を他の兵士と分け隔てなく、指導してもらいたい。よろしくお願い出来るだろうか?」

 

 そんな彼女に謝罪しつつ、早速命令(後半はお願いだが)を発する。その彼の申し出に、最初は何かふしだらなことを考えているのではとやや不信を抱いたものの、初期特典で与えられている絶対信頼と信用の効果によって、その不安はたちどころに霧散する。

 

 

「了解しました。ですが、私の訓練は厳しいですよ?泣き言言っても聞きませんからね?」

 

 

「むしろそうしてもらわなければ訓練する意味がない。くれぐれも宜しく頼むよ」

 

 そう言って、亮輔と星田少佐は互いに敬礼を交わす。

 

 ココに、森岡亮輔の転生物語は始まったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 訓練開始から1年と4ヶ月(え?展開早過ぎ?気のせいですよ♪)。

 

 訓練するだけでなぜかレベルが5まで上がってしまうという謎現象を体験しつつ、1年前とは比べ物にならないほど精悍な顔つきと逞しい身体を手に入れた亮輔は、無事に訓練を終え、いよいよ初期拠点以外の固定拠点を設営する準備に入った。

 

 今、亮輔達が『マサラ島(始まりを意味する真っ新の意味)』と名付けたメガフロートの南西方向に200㎞程の位置には、100㎞四方程の小島の存在が偵察機(P-2B)の偵察行動によって確認されているため、現地を調査し、前進基地を築こうというのである。

 

 

「総統閣下。施設科部隊、進発いたしました」

 

 マサラ島総統官邸において、星田少佐による報告を受けた亮輔は静かに頷いた。

 

 

「・・・いよいよだ。いよいよ待ちに待った異世界デビューの日。失敗は許されないよ」

 

「心得ております。既に該当する島へは、原生生物排除のため、戦艦部隊を向かわせ艦砲射撃を行う準備を進めています。また、マサラ島第二飛行場より第3、第5飛行隊(B50装備の戦略爆撃機部隊。各20機計40機)を待機させ、内陸部への攻撃を行わせます」

 

「パーフェクトだ。装備の大半が未だWWⅡレベルなのは些か心許ないが、前線の兵達には無理をしないよう改めて言っておいてくれ」

 

「わかりました」

 

 そう言って星田少佐は傍の従兵に命令を伝え、前線部隊へ通達を伝令させた。

 

 

「ふぅ。やれやれ。まったく星田少佐には頭が上がらないな」

 

「そんなっ総統閣下の御為に、出来ることをやっているまでです。当然のことですよ」

突然そう言われて、星田少佐は顔を真っ赤にしながら言い返す。

 

 

「それでもだ。俺を一年半近く扱いた上に、軍務で疲れているだろうに雑務の手伝いまでしてくれて、本当に感謝してもしきれない」

 

 

「う、そ、それは、副官として当然の務めですし・・・」

 

 しかし、それでもなお重ねて感謝を述べる亮輔に、顔をさらに赤くしながら、胸の前で両手を組み、指を突き合わせながら霞むような声で囁く。これが下心込みの下卑たおべっかなら何事もなく受け流せたのだろうが、今の彼の言葉には純粋な感謝の念が満載であったため、それが本心からのものであるとよく分かり、非常に恥ずかしいらしい。

 

 

「まぁ、何はともあれ、まずは軍備だ。前進基地を設営してからが、忙しくなるぞ。星田少佐、どうかこれからも、よろしくお願いするよ」

 

 

「!?も、勿体無きお言葉です。私ごときでよければ、いくらでもお使い下さいませ」

 

 邪気も邪念もない、純粋な笑みでそう言われ、嬉しさと照れくささのあまりガチガチになりながら、星田少佐はそう答える。

 

 

「おいおい。自分のことを“ごとき”なんて言っちゃダメだよ。少佐は美人なんだから、もっと自分に自信を持たなきゃ」

 

「びっ美じッ!?ッ!?!?」

 

 唐突に美人呼ばわりされ、さらにテンパる星田少佐。傍から見ていると非常に可愛い。

 

 

「っと。それじゃ、俺は工場の方へ行ってくるよ。その間、郡の指揮は少佐に任せる。よろしく」

 

「!?はっはい!いってらっしゃいませ!」

 

 そんなテンパる彼女を尻目に、亮輔は部屋を出ていった。そんな彼の後姿を、妙に熱を帯びた視線で彼女が見つめていたのには、彼は終ぞ気づくことはなかった。

 

 

 

 

 早くも再びおはこんばんにちわ。

 

 海平?であります。

 

 こんなハイペースで書けるなら恋姫を書けよと思った方。

 

 申し訳ありません。しばらく恋姫の方はお待ち下さいませm(u_u;)m

 

 今回は亮輔の異世界デビュー直前までを書きました。

 

 続きもそう遠くないうちに挙げられそうな気がします。

 

 では、また次回お会いしましょう

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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