No.670341

魔法少女リリカルなのは Extreme 第五十八話

Blazさん

一つの区切りから十年。
今、成長した者達と新たな者達による新たな戦いが始まる。
そして、彼らは再び進化していく。

Strikers編 イメージソング

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2014-03-13 13:30:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1328   閲覧ユーザー数:1268

Strikers編  第五十八話  「蒼の弾丸・白の刃」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(BGM”Gluttony Fang Ⅱ”)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、アグスタを襲撃したガジェット。そして。それに伴い、あの男が現れたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「テルミィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

 

 

 

 

ハザマ「やだなー零人君。その名前は違いますよ?私は、世界虚空情報統制機構の諜報部の

ハザマですって。」

 

零人「な事は関係ねぇ!テメェにゃ聞きたい事が山ほどあんだよ!!」

 

ハザマ「聞きたい事ですか・・・まぁ別に私は構いませんけど・・・それなら、ココまで来てくれます?それでないと直に話せないでしょ?」

 

零人「ちっ・・・・!」

 

霊太[待てよ、零人!お前マジでアイツの所に行く気かよ!?]

 

すると、ハザマの所に行こうとする零人を霊太が静止させ、零人に正気かと問い詰めたのだ。

 

零人「・・・・・・!」

 

マサキ[行くなら、俺たちもだ。そうでもしないとアイツ相手に対策はできん!]

 

零人「っ・・・けどよ・・・・!」

 

零人は何が何でもハザマの所に行きたかった。ハザマに対し聞きたい事が言葉通り山ほどあったからだ。しかし、相手が相手なのでそれ相応の警戒をしなければいけない。

その時である。

 

 

なのは「・・・・ディバイーン・・・・・」

 

零人「何っ!?」

 

突如なのはがハザマの居る所に向かって攻撃を仕掛けようとしていたのだ。

しかし、咄嗟にはやてが反応し、なのはに対し、攻撃中止を命令した。

 

はやて「ストップ、なのはちゃんっ!!」

 

なのは「っ・・・何で!?」

 

はやて「そんな事したらシャマルにも当たるわ!!」

 

なのは「大丈夫ッ!当てるのはあの人だけだし!!」

 

はやて「それでも被害が出るって言うてんねんッ!!」

 

なのは「っ・・・・・・・・・!」

 

 

はやて「はぁ・・はぁ・・・高町一尉、上官命令です!攻撃を中止。直ぐに他のフォワードたちのバックアップに行ってください!」

 

なのは「・・・・・・・わかり・・・ました・・・・・」

 

そして、なのはがその場を後にする、はやてがバリアジャケットの姿で零人達の所に駆け寄ってきたのだ。

 

はやて「ごめん、零人兄ぃ。」

 

零人「・・・別に大丈夫だ。それよりも・・・・」

 

 

 

 

ハザマ「やれやれ・・危ない事をしますね、彼女も。ま、当然ですか。だって「ポンコツ」ですし。」

 

はやて「っ・・・・・・!!」

 

ハザマ「それに・・・この人もですよ。」

 

すると。ハザマ後ろにはウロボロスに絡まれ、身動きが取れないシグナムが居たのだ。

その姿はボロボロでどうやらハザマの圧勝だったらしい。

 

はやて「っ・・・シグナム!?」

 

ハザマ「其処のポンコツよりも速く私の所に来れたのは賞賛しましょう。ですがねー・・・弱いったらありゃしない。」

 

シグナム「がっ・・・・貴様・・・・・・!!」

 

ハザマ「て事で。雑魚はさっさと投棄しますか。」

 

刹那。ハザマはシグナムをウロボロスを使って投げると、シグナムはまだ気力があったのか、体勢を立て直し。そして、ハザマを睨み、戦闘態勢を取ったのだ。

 

ハザマ「あらま。あれだけ痛めつれられて且つ、ボロ負けしたのにまだ戦いますか。」

 

シグナム「貴様・・・・・その武器・・・・!」

 

ハザマ「あ。コレですか?これは昔から私の私物ですよ。それが何か?」

 

シグナム「それと似た物を不知火が持っていた・・・つまり、貴様は・・・!」

 

ハザマ「あー・・・アレはプロトタイプですね。私のとは完全別物ですよ。第一、私あんな欠陥品に興味ないですし。」

 

シグナム「嘘も対外にしろ!!」

 

 

ハザマ「やれやれ。どうやら、私、零人君の仲間と勘違いされているようですねぇ・・・仕方無い。では、ホレ。」

 

ハザマは足を軽く後ろに蹴ると、其処にあったシャマルを屋上から落としたのだ。それを見て慌てるシグナムだったが、霊太が急いでシャマルを空中でキャッチしたのだ。

 

霊太「うおっと!?」

 

はやて「ナイス霊太君ッ!」

 

 

ハザマ「そして。今度こそ寝てて下さい。」

 

シグナム「っ!?」

 

突如ウロボロスがシグナムを襲い、撒きついたウロボロスと共にシグナムは地面に叩きつけられた。それを最後にシグナムの意識は途絶え、それを確認したハザマはウロボロスを戻し、軽く息を吐いたのだ。

 

ハザマ「・・・ふぅ。やれやれ威勢だけは、いい人でしたね。」

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・・・。」

 

ハザマ「君と違って・・・・・ですが。」

 

気付けば、零人はハザマと同じ所に立っており、大剣を構えて臨戦態勢だったのだ。

その周りには誰も居ない。恐らく・・・

 

ハザマ「なるほど。スペルカードですか。」

 

零人はザ・ワールドを使って時を止め、その間にココまで上って来たのだ。

それを読んだハザマは理解すると零人を賞賛した。

 

ハザマ「ですが、止めた時間の間によくぞココまで来れましたね。かなり実力が上がっている訳ですね。」

 

零人「御託はいい。質問に答えてもらうぞ。」

 

ハザマ「あー・・・それですか。それは無理です。」

 

零人「何ッ・・・・」

 

ハザマ「だって私、今日は戦いに来た訳ではないですし。」

 

イクス『戦いに来た訳ではない・・・?』

 

フェイト[どういう事・・・・?]

 

零人「・・・どういう事だ・・・テメェ、何の目的でココに来た!!」

 

ハザマ「んーまぁそれ位はお教えしましょう。私の目的は・・・・・・コレです。」

 

 

 

 

 

ヴンッ!!

 

 

 

刹那。ハザマの両隣に二体の次元素体が姿を現した。それを見た零人とフェイトは驚き、

はやてと霊太は頭に「?」を浮かべていたのだ。

 

フェイト[あれは・・・・・・!]

 

零人「そいつ等は・・・・・・」

 

 

ハザマ「量産型次元素体。ま、単に窯捜索の為に開発したのですが・・・戦闘能力ゼロってのも駄目でしょ?だから・・・こうするのですよ。

 

 

 

 

命令します。機動六課、及び七課のメンバーを全て排除しなさい。」

 

 

 

素体「「了解。任務遂行、対象の殲滅を開始する。」」

 

次元素体達は勢い良く屋上から飛び降り、一方は霊太達の所へ、もう一方はなのはやヴィータ達が居る方に向かって行ったのだ。

 

零人「っ・・・・!!」

 

ハザマ「私の目的はあの子達の戦闘データ収集。貴方達の排除は完全は無理でも多少は可能です。特に・・・白い悪魔・・・でしたっけ。彼女は直ぐに死ぬと思いますよ?」

 

零人「チッ・・・・!!」

 

はやて[零人兄ぃ!コッチは大丈夫やけど、シャマルが・・・・・!]

 

零人[シャマルは俺たちのヘリに連れて行け!其処なら医療パックがある筈だ!]

 

霊太[わかった!]

 

そして、霊太とフェイトがヘリに向かうと、はやてが単身となったので其処に零人が向かおうとしていた。しかし、ハザマがココに居るのにみすみす見逃せない。そう考え、足が止まっていたのだ。

 

零人「っ・・・・・・・」

 

ハザマ「速くいかないと・・・夜天の子が死んじゃいますよ?」

 

零人「・・・・くそっ・・・・!!」

 

零人が勢い良く、屋上から飛び降り、急いではやての所に向かう。

それをハザマは嬉しそうに眺め、観測ていたのだ。

 

ハザマ「さてさて。こっちは多分予想通りですが、あっちはどうでしょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

零人[スカルメンバーに通達!今からツーマンセルで敵を迎撃していけ!それと、人型の敵が来たら全力で逃げろ!いいな!]

 

レイ[隊長!一体何が!?]

 

零人[説明は後だ!解ったな!!]

 

スカル[[[[了解ッ!]]]]

 

零人はスカル小隊に念話で注意を言うと真っ先にはやての所に向かった次元素体を相手にした。大剣を地面に滑らせ、其処に魔力を集める。更に魔素を流すと

 

零人「おおおおおおおおおおおおおお!!Ded spikeッ!!!」

 

デットスパイクが次元素体を吹き飛ばすと、素体は体勢を整え、距離を取ったのだ。

そして、零人の近くにはやてがより、零人に質問を言ったのだ。

 

はやて「零人兄ぃ、あの子は一体・・・・・」

 

零人「人間じゃねぇ。それだけは言える。兎に角、アイツは危険だ。一瞬たりとも気抜くんじゃねえぞ!」

 

はやて「わ・・・解った!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、もう一体の次元素体は・・・

 

 

 

 

 

レイ「全く、アタシ達は最悪だなオイ!!」

 

ライラ「ヒィィィィィィィイ!!」

 

レイとライラが、どうやら引き当ててしまい、二人は零人の命令通り逃げていた最中だった。レイも少し納得しなかったのか、一度は反撃に出たのだが・・・

 

レイ「後ろの剣か術式で跳ね返すって反則だろ!?」

 

ライラ「兎も角、姉さんダッシュ!!」

 

レイ「っ・・・・・・しゃーねー!ライラ!お前は先に逃げてな!」

 

すると、レイが意外な事を言い出し、ライラは言葉を疑った。

しかし、彼女の考えは正気で止める事は出来なかったのだ。

 

ライラ「えっ・・・・どうする気?!」

 

レイ「足止めくらいはするさ!」

 

ライラ「あ・・足止めって・・・・・!」

 

レイ「大丈夫!アタシを信じな!」

 

ライラ「・・・・・・・・・・・・・仕方無い・・・・無茶しないでね!」

 

 

レイ「・・・あいよ!」

 

ライラはそう言うとその場を後にし、レイは量産素体の足止めに出たのだ。

レイも無策でココに残った訳ではない。手から少量の魔力を出すと、それを当たりに撒いたのだ。そして、茂みに少し隠れると次元素体が現れた。

次元素体も馬鹿ではない。索敵も目視で可能なのだが・・・

 

素体「・・・・・・・・?対象消失。魔力による索敵を始める。」

 

次元素体はそう言い魔力での索敵を始めた。

だが、周りにはレイの魔力が散らばっており、それを全て彼女だと誤認した素体は焦っていた。

其処に・・・

 

 

 

レイ「取った!!」

 

 

レイが後ろから素体に向かって乱射。それを次元素体が発見し、反撃に出ようとするが・・・

 

ヴィータ「貰ったッ!!」

 

次元素体が後ろを向いたので好機と見て、ヴィータがアイゼンを振りかぶった。

しかし。素体はそれをカードし、今度はヴィータを相手にしようとしたのだ。

ヴィータはそれを感知すると、足を払って体勢を崩そうとしたのだが・・・

 

ヴィータ「い゛っ!?」

 

足の装甲を素体が武器として使おうとし、ヴィータはそれを回避しようとするのだが、間に合わなかった。しかし。其処に突如、横槍が入り、間一髪で救われるのだった。

 

ヴィータ「あっぶねー・・・・」

 

ライラ「大丈夫ですか、副隊長さん・・・・・」

 

ヴィータ「あ。お前は七課の・・・・・」

 

レイ「それは後々。何か厄介事が膨れ上がってますぜ?」

 

ヴィータ「え?」

 

 

 

 

 

ドオオオオン・・・

 

 

 

 

 

その頃。レイの言う厄介事が現実となっており、なのはが次元素体を見つけるや否やディバインバスターを「乱射」していたのだ。だが、その攻撃はいずれも当たらず、次元素体は回避していたのだ。

 

なのは「はぁ・・はぁ・・・・もう一回・・・!」

 

 

ヴィータ[マズイ・・・なのは!待て!!]

 

フェイト[なのはストップ!その子は・・・・!!]

 

なのは「大丈夫!私一人でも勝てるよ!それに、話せばきっと解ってくれる筈だし!!」

 

ヴィータ[っーーーーー!!どうなっても知らんぞ!!]

 

フェイト[ちょっ・・・ヴィータ!?]

 

 

なのは「アクセルシューター!!」

 

なのはは再び素体に攻撃を再開した。アクセルシューターで相手の足を止め、其処に狙いをつけてバインドで拘束したのだ。

 

素体「っ!?」

 

なのは「捕らえた!カートリッジ!」

 

レイジング『ロード。』

 

なのは「ディバイーン・・・・・・」

 

フェイト[待ってなのは!その子は・・・・その子は・・・!!]

 

 

 

 

 

 

なのは「バスタァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

刹那。なのははディバインバスターを放ち、その一閃が素体に直撃したのだった。

それを見てなのはは勝利を確信した。

だが・・・

 

 

 

 

フェイト[なのは・・・・・その子は・・・・・・]

 

なのは「大丈夫。六課に連れ帰って、其処から解放すれば・・・・」

 

フェイト[違う・・・・・!その子は・・・・・・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間じゃない・・・・・・!!]

 

 

なのは「・・・・・・・・・・・・・え?」

 

なのはの前には防御の術式を張って、「無傷」の素体が立っていたのだ。

その光景に、なのははただ唖然とするのだった。

 

素体「対象の攻撃を完全防御。ダメージゼロ。」

 

なのは「嘘・・・・・ノーダメージ・・・・?」

 

 

 

ヴィータ「なのはっ!!」

 

其処に、ヴィータたちが援護に行こうとするのだが、大量のガジェットが回りを囲んでいたのだ。

 

レイ「チッ・・・・!」

 

ヴィータ「しまった、忘れてた・・・・!!」

 

 

リュウガ『姉さん!?』

 

ダイゴ『マズッ・・・コッチにも来たぞ!!』

 

零人『くそっ・・・・マサキ!!』

 

マサキ『無理を言うな!リュウガ達と囲まれてしまった!』

 

霊太『おいおいおいおいおい!マジでマズイじゃねえか!!』

 

零人ははやてと共に次元素体とガジェットに包囲され、マサキもリュウガ達やエリオ達の支援に回っていたが、包囲されてしまっていたのだ。

霊太とフェイトは未だにヘリに着かず。正に絶体絶命だった。

 

 

ハザマ「あらら。もう終わりですか。呆気ないですねぇ・・・」

 

零人「テルミ・・・テメェ!!」

 

ハザマ「そういえば・・・君のパートナーが居ませんが、まさか敵前逃亡とか?」

 

零人「っ・・・・そういえば、ソルナは?」

 

はやて「屋内にいた時はチラッと・・・けど、襲撃からは一度も見てへんな・・・・」

 

ハザマ「まぁ・・いいでしょう。どの道、君が死ねば彼女も死ぬんですから。運命共同体と言う奴ですし。」

 

そして。ハザマは手を上げ、サインを出すとそれと同時にガジェットがエネルギーをチャージし、素体が術式を展開していたのだ。

 

ハザマ「それでは。ゲームオーバーです。」

 

零人「チッ・・・・・!!」

 

はやて「っ・・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも。これって一種のデジャブって言いません?」

 

 

 

 

 

 

 

ハザマ「・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那。

 

 

 

「幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」。」

 

「ワルキューレ・フレアッ!!」

 

 

 

 

 

蒼き一閃から放たれた弾幕。

紅き銃弾から降り注ぐ雨。

 

 

それによりガジェットが撃ち抜かれ、壊滅していったのだ。

 

 

 

 

ハザマ「・・・・・・・・・・・・・この攻撃、それにこの感じは・・・・」

 

零人「スペルカード!?それにさっきの一閃・・・まさか・・・・・・」

 

 

 

 

ソルナ「全く・・・誘導に手間取ったわ。後は、好きにやりなさい。二人共。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(BGM”BULLET DANCE Ⅱ”)

 

 

 

 

ソルナが誘導してきた二人。

一人は白い髪に二本の刀。その二本の内の一本は長刀だ。

それを操るのは当然、彼女。魂魄妖夢である。

 

そして。もう一人は金色の長髪をなびかせ、蒼と白が合わさったガンマンスタイルの服を着ている。だが、スカートは短く、上着も肩から先は無い。それでも、その腕の先には両手に一丁ずつ、銃が握られており、その銃はグリップが木製と言う少し変わった銃だった。

 

それを使う人物は零人達は一人しか知らない。

そう。その人物は。

 

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・・・・ラン?」

 

 

 

ラン「・・・・・はいっ!!」

 

 

 

 

ハザマ「やれやれ・・・・まさかベルヴェルクの子が来るとは・・・しかもご丁寧に蒼までも・・・矢張り、あのババアの入れ知恵か?」

 

 

意外な再会に驚く零人。その姿は十年前とは違い、すっかりと大人びていたのだ。

更に、髪も伸ばし、スタイルも良くなっている。継承者とさほど変わらない場所もあるが。

 

イクス『まさか、貴方が来るとは・・・・久しぶりですね、ラン。』

 

ラン「えっ・・・それイクスですか!?何か形状変わってません!?」

 

零人「色々こっちもあったんだよ。つかなんで妖夢まで来てんだ?」

 

妖夢「私はランちゃんの付き添いですよ。元々あの巫女か魔理沙さんが来る筈でしたけど、二人共何処に行ったのやら・・・」

 

ソルナ「結果。消去法で付き添った妖夢の反応を感知して、私がココまで誘導したって事。」

 

はやて「やからソルナ、あの時・・・・・」

 

ソルナ「まぁ。私も参加したかったのは山々だったけど、気付いていたのは私ぐらいだったから。」

 

零人「・・・なるほど・・・・・」

 

 

ハザマ「全く・・・タイミングが良いんだか悪いんだが・・・量産素体、目標変更。ベルヴェルク所持者と半霊を殺りなさい。」

 

素体「了解。」

 

素体「対象変更。対象の排除を開始する。」

 

ハザマが素体に命令すると、素体達は攻撃目標を妖夢とランに変更。

二人に向かって接近していったのだ。

 

ソルナ「来るぞ!」

 

妖夢「言われなくても!」

 

ラン「いつでも!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃。霊太とフェイトはシャマルを担いで七課のヘリに戻っていた。

機内に入った二人はシャマルを席に寝かせ、緊急医療キットを取り出して、手当てに取り掛かろうとしていた。そのヘリの操縦席では、ナルがラン達の動きに驚きを隠せずに居たのだ。

 

ナル「凄い・・・たった二人でガジェットを壊滅させちゃった・・・・」

 

フェイト「えっ・・・どうしたの・・・っ!!」

 

ディスプレイの画面には妖夢とランが一人ずつで素体を相手に圧倒している姿が映っていた。妖夢は二本の刀を巧みに扱い、素体の攻撃を防御。対し、ランは軽々とジャンプしてりしつつ回避。死角からベルヴェルクを撃っていたのだ。

 

フェイト「凄い・・・・・・」

 

ナル「ええ・・・・あ。そういえばお二方、どうしてココに?」

 

フェイト「あ・・・そうだ!実は重傷者が居て・・・・」

 

ナル「あ。それなら大丈夫ですよ。」

 

霊太「あ?それってどういう・・・・・」

 

 

 

すると。其処に・・・

 

「アレ?副隊長さん、どうしてココに?」

 

霊太「アレ!?」

 

ゼクス『ら・・・・ライフ曹長!?』

 

何と外からライフが入ってきたのだ。しかも服は私服の上に白衣を着ており、理由が解らなかった霊太はライフに質問を投げるのだった。

 

霊太「そ・・・曹長どうして、ココに!?」

 

ライフ「実は、少しこの辺りに用事があったので。それで零人さんにご許可を貰って一緒に乗ってたのですぅ。」

 

ゼクス『だが・・・キャビンには居なかったぞ。』

 

ライフ「はいー。操縦席に居ましたのでー」

 

フェイト「そ・・・それは見つからない訳だね・・・・・・」

 

 

 

ライフ「それで。負傷者さんですか?」

 

霊太「あ。そうだった!」

 

ライフはそう言うとシャマルの近くに座り、傷の個所をジッと見つめていた。

そして、息を吐くと状態を小声で口にしたのだ。

 

ライフ「わき腹を貫通。臓器には損傷なし。出血は既に十分を経過・・・意識レベルは・・・

まだありますね。」

 

ヘリに乗っていた三人はライフの表情を見て驚いていた。先程の様な、ほわほわとした表情が無くなり、一気に真剣な顔になったのだ。更に、見ただけでコレだけの情報を集める観察力にもフェイトは驚いていたのだ。

 

そして。

 

ライフ「この位なら一分少々で治療可能です。」

 

フェイト「えっ・・・!?」

 

ライフはそう言い自分の前に術式を三つ展開した。

その術式はどうやら、彼女のオリジナルらしく、天使の羽がハートを包み込んでいるデザインだった。その術式を展開すると、意識を集中させ、ライフは其処から一つずつエネルギーを集束させていったのだ。

 

ライフ「それでは・・・・治療術式を開始します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。零人達の方は・・・

 

 

 

 

ハザマ「・・・・・マジですか。」

 

 

 

次元素体二体がランと妖夢に圧倒されていたのだ。

しかも、二人はノーダメージで素体達はボロボロだったのだ。

 

ハザマ「まぁ・・・今回はデータ収集ですし、まだ量産素体も育て始めたばかり・・・この位は当然ですか。」

 

 

零人「・・・・・・・・よし!」

 

刹那。零人はハザマの所に飛んで行き、大剣をハザマに向けていたのだ。

 

零人「これでテメェ等の手駒は全部使えなくなっちまったな。」

 

ハザマ「・・・・・仕方ないですね。元々あの子達は赤子同然。命令出ないと行動しませんし。ここは潔く負けを認めますよ。」

 

零人「なら・・・・テメェに二・三、聞きてぇ事がある。」

 

ハザマ「・・・・・良いでしょう。正し私にも拒否権くださいよ。」

 

零人「・・・・・一つ。クリスは何処だ。」

 

ハザマ「クリス・・・・・ああ。十三素体と窯に落ちた子ですか。彼女の所在は私も知りません。回収できたのは十三素体だけですから。」

 

零人「っ・・・・・・・」

 

イクス『と言う事は・・・異世界に放り出された?』

 

ハザマ「考えとすれば・・・それが正しいですかね。後は次元間をさまよってるか。まぁ。私にとっては知った事ではないので。」

 

零人「・・・・・・・もう一つ。テメェはどうしてココに戻ってきた。データ収集なら他の世界・・・イカルガでも可能な筈だ!テメェの真意は何なんだ!!」

 

淡々と質問に答えたハザマ。しかし、この質問を聞くと軽く息を吐いたのだ。

そして、顔をにやけさせると、唯一言。

 

ハザマ「それは教えられませんよ、零人君。何故なら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知れば君も地獄に堕ちますから。」

 

零人「・・・・・・・?」

 

ハザマ「では、私はそろそろ、この辺で。」

 

零人「なっ・・待て!!」

 

そして。ハザマは転移し、素体達も転移して行った。

それを見届けた零人は大剣を腰に挿すと辺りを見回していた。

周りには全滅したガジェットと被害を受けたアグスタ。

そして疲弊したメンバー達が居たのだ。

零人はそれを見て息を吐き、下に戻って行った。

降りた零人にはやてが寄り、状況を聞いたのだった。

 

はやて「・・・どうやった?」

 

イクス『反応は消失。このアグスタには私達しか残ってません。』

 

はやて「・・・そっか・・・・・・」

 

ソルナ「・・二人共。帰還したら少し話しがあるわ。いいかしら?」

 

零人「ん・・・いいぜ。」

 

はやて「ウチもや。けど、先ずは・・・」

 

零人「ん?」

 

 

すると。零人の元にランが飛びつき、零人はそれをキャッチしたのだ。

ランの顔は笑顔で溢れており、再会を喜んでいたのだ。

 

ラン「懐かしい・・・昔、こうやって零人さんに助けて貰ったのを覚えてます。」

 

零人「ああ。けど。今回はお前が助けてくれた。ありがとな。」

 

ラン「えへへ・・・・//」

 

 

ソルナ「にしても。結構、背が伸びたわね。」

 

ラン「そうでしょ!えへへ♪」

 

はやて(まぁ・・・一箇所、変わってないというか・・・・・何と言うか・・・・・)

 

 

零人「妖夢もサンキューな。幽々子さんにもよろしく言っといてくれ。」

 

妖夢「あ・・・はい!//(マズイ、鼻血が出そうです・・・・・)」

 

久しぶりに会った妖夢は零人がかなり成長しているので、その顔つきに何故か鼻血が出そうになり、鼻を押さえていたので、零人は(花粉症か?)と思っていたのだった。

 

イクス『にしても、まさか妖夢が連れて来てくれるとは。霊夢と魔理沙は何処で何してたのやら・・・』

 

妖夢「ああ・・・あの二人は自由奔放と言うか・・・巫女は紫さん曰く「面倒臭い」。魔理沙さんは「冒険してくる」て言って。結果、私が行く事になったのです。」

 

はやて「嫌な消去法やな・・・・・・」

 

零人「だなぁ・・・」

 

ラン「あはははは・・・・・・」

 

その後。妖夢は名残惜しくも、その場を後にし、六課と七課はアグスタを後にしたのだった。

 

 

そして。ソルナに呼ばれていた零人とはやては人気の無い場所に来ていた。

其処で意外な事実を告げられたのだった。

 

はやて「あれが・・・陽動!?」

 

ソルナ「そう。警備に出ていたMSWATが偶然にもロストロギアの保管庫が開けられていたのを発見してね。これがその写真。」

 

ソルナから渡された写真。其処には確かに、保管庫が破壊されて中の物が荒らされていたのだ。どうやら、犯人の狙いはこちらだったらしい。

 

零人「キレイに荒らされてるぜ・・・で。何が盗まれた。」

 

ソルナ「・・・・・・。零人が知っている物。全ての始まり。」

 

はやて「・・・・・零人兄ぃ・・・もしかして・・・・・」

 

イクス『ジュエルシード・・・・ですね。』

 

ソルナ「ええ。」

 

その言葉を聞き、零人は「なるほど」と肯定していた。

過去の物が再び現れても、零人にとっては不思議でもなかったのだ。

だが、彼の気になる事は、その他にもあったのだ。それは・・・

 

零人「じゃあ・・・てる・・・ハザマも陽動に参加してたって事か。」

 

ソルナ「そうでしょうね。ガジェットと協同してた辺り、こいつ等の開発者と手を組んだ・・・そんな所でしょうね。」

 

零人「開発者か・・・・・面倒事が増えるなコリャ。」

 

はやて「せやなぁ・・・二重で。」

 

イクス『・・・それはどういう事で?』

 

 

 

 

 

はやて「実は・・・・・次の任務が・・なぁ・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

その後。その言葉に零人達は唖然としたのは・・・次回、明らかになるのだった。

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

ラン「いやー戻ってきましたよ、私!!」

 

レイチェル「しっかりと身に付けた実力で精々頑張りなさい。」

 

ラン「はい!ありがとうございます!」

 

零人「オイ、何でウサギまで居んだよ・・・」

 

レイチェル「それはこういう事。次回「帰還・来客・デジャブ」よ。」

 

 

 

 

 

レイ「ところで、それ寒くないか?」

 

ラン「実は・・・結構、寒いです・・・・」

 

 

 


 
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