No.668883

【F-ZERO小説】Prologue KILL ALL ~所詮それは“駒”だった~

【F-ZERO GX ~Story Mode~ 奴らは“神”で武装する】
・と言う訳で、多分原作を知らなくても読むのに支障は無い、二次創作としてそれはどうなんだ?的なF-ZERO小説(笑)ちょっぴり長めですが、宜しかったらどうぞです。

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LAP.1 Distortion ~今はまだ…~ http://www.tinami.com/view/668886

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2014-03-07 22:49:01 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1941   閲覧ユーザー数:1938

【F-ZERO GX ~Story Mode~ 奴らは“神”で武装する】

Prologue KILL ALL ~所詮それは“駒”だった~

 

 ここは、どこでもない世界。

 

 ここは、どこでもない世界。

 ここには大地も天空も、何もかもが存在しない。

 

 ここは、どこでもない世界。

 

 未来でも過去でもない。

 

 ここは、どこでもない世界。

 

 そんなどこでもない世界で、形作られていない何者かがうめいている。

 もはや“者”と言う言葉が適切かも分からない“何か”がうめいている。

 

 それは何やら悲痛な叫び。

 

 それが欲しい…

 それが欲しい…何としてでも…

 

 そう言わんばかりに“何か”はうめいている。

 

 “それ”が欲しい!!

 その素晴らしい“モノ”が!!

 今の今まで知らなかったその“モノ”を!!

 望む事すら叶わなかった、その概念すら持ち得なかった!!

 “それ”を知ってしまった以上……

 我々は……!!

 

 理不尽極まりなかった。

 本来なら、こんな回りくどい手段を使わなくても…

 本来なら、本来の力があるなら…

 

 容易に成し得る筈だった!!

 

 …赤子の手を捻る以上に、簡単に……

 

 

 “彼”は、その事に気付かなかった。

 そのうめき声に、“彼”は気付いていなかった。

 

 全く知らなかったのだ。

 

 自分の歩む方向は、自分の欲求は、全て自分の意思によるものだと“彼”は思っていた。

 それが普通だ。

 疑問を持つまでも無い。

 自分の行動は、全て自分の意思によるものだ。

 それが普通だ。

 そう思っていた。

 疑問を持つまでも無い。

 

 それが普通だ。

 そう思っていた。

 疑問を持つまでも無かった。

 

 それが普通だ。

 

 そう、思った。

 

 そう、思わされていた。

 

 そう、思わされていただけだったのだ。

 

 そしてきっと、永久に気付かない。

 所詮“彼”は、ただの“駒”に過ぎないと言う事に。

 

 

To be continued.→ LAP.1 Distortion ~今はまだ…~ http://www.tinami.com/view/668886


 
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