No.665620

魔法少女リリカルなのは 魔神の寄り道

XXXさん

この作品は私ことXXXの現在投稿中の作品のオリ主のある意 味過去編のようなものです。 色々と作品が混ざると思う筈なのでそれでもいいと言う心の広 い方はどうぞお読みください。

2014-02-23 22:36:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1466   閲覧ユーザー数:1405

2話 魔神、育児放棄と書いて大魔導師に会う

 

 

 

 

 

 

はい…この世界に来て初めての朝でーす…。

テンション低いなって?

だって俺警察署から出てきたんだよ?

この世界じゃ戸籍ないからお巡りさんをなんとか誤魔化して来たけど…大変だったわ。

 

「…で、何しようかな?」

 

思えばこの世界でなにやろうか考えてなかったわ。

春一番にやることは花見ぐらいだけど一人じゃ寂しいし却下。

この世界の主要人物に会うのもいいけど…なんだかなぁ…

一応ツンデレの化身はいるっぽいけど…たしかお嬢様だったっけ?

しかも小学生…わざわざあいにいったらまたここにきちまう。

 

「お母さん、あれかってー」

「ダーメ。お昼まで我慢しなさいねー

「はーい」

 

ふと道を歩いていると一組の親子が歩いているのが目に入る。

微笑ましいな…あ、思い出した。

そういやこの世界に親子関係でごたごたしてたストーリーあったっけ?

育児放棄っぽいのしてた年齢詐欺の大魔導師って呼ばれた人。

ちょうどいいから会いに行くか…っと、仮面は被っとこう。

一応素性隠しとかないとな。

そう思って俺は路地裏に入る。

さすがに仮面を被った奴が堂々と歩いてちゃおかしいだろ。

 

『うっし…じゃあ行くか…』

 

そう言って俺は刀…刄金を取りだし鞘から抜く。

…正直、境界を裂くのに毎回刄金取り出すの面倒なんだよなぁ。

まだ使いなれてはいないからかもな、ゆかりんには遠くおよばねぇや。

 

 

 

 

 

 

 

『――――あでっ!?』

 

境界を裂いてその先の場所から出た俺は頭から着地した。

まだ上手く使えねぇんだよな、これ。

デコを仮面越しに擦ってると、突然背後から声をかけられた。

 

「…誰かしら…あなたは?」

『ん?』

 

後ろを振り返ると…居たわ、公式で見たから間違いない。

黒い髪にこれまた黒い露出度が高い服を来た目付きの悪い女。

名前はたしか…プレシア・テスタロッサだっけ?なんか車にそんな名前があったような…。

まあいいか。たしか設定では狂気渦巻いてる的な事書いてたっけな。

だったら…これでも使ってみるか。

 

「答えなさい…あなたは誰なのかしら?」

『あ~…通 清留(とおり すがる)と言うものです、はい』

「…どうやってここに来たのかしら?この座標へは侵入できない筈だけど…」

『…どこでもドア?…っおわ!?』

 

人がボケてる間に電流っぽい何かを撃たれたので咄嗟に避ける。魔力弾ってやつか?

普通当たったら即死だぞありゃぁ…そんなに俺のボケつまらなかったのか?

 

「チッ…ここへ来た目的を言いなさい。返答次第では生かさないわよ…!」

『今舌打ちしたよな!?…まぁ暇潰し?やることあんまりないからさー…育児放棄者がどんなやつか見てみたかっただけだけど?』

「育児放棄…?」

 

てか全然ウェルカムされてないな俺。

まあそりゃそうさな、勝手に人ん家に来ちまったんだから。

そんな事を考えてると、プレシア・テスタロッサが反応していた。

 

「育児放棄…ねぇ…。それは誰のことかしら?」

『は?いや、アンタアンタ。アンタしかいねぇだろ』

「私の娘はもうかなり前に死んでいるわ。もっとも……これから蘇らせる予定だけど」

 

金髪ツインテールのオリジナルだったっけ?

あれ…でも…それじゃあ……。

 

『その言い方。まるで今は娘がいないみたいに聞こえるんだけど?』

「…あなたどこまで知っているのかしら?私のことといい、フェイトの事といい」

 

フェイト…あー、そんな名前だったな。

たしかなのはの婿or嫁だったっけな。

 

『そうそう!それだよフェイトだよ!てか自分の娘ぐらい忘れてるなよ、そこまでボケてないだろアンタ』

「忘れてるも何も、あんなの私の娘なわけないじゃない。あんなお人形さんが」

『……あ?』

 

…こいつ今何て言った?

人形だ?…誰が?…あんなの…フェイトの事か?

 

「もうお喋りはもうお仕舞いよ。アナタには死んでもらうわ」

『おい…テメェ…人形って…フェイトって奴の事か?』

「(…っ!?雰囲気が…)…そうだと言ったら?」

 

俺は首を鳴らしながら攻撃体勢に入る

決まってんだろそんなの…

 

 

『テメェをボコる!』

 

 

そう宣言しながら俺はプレシア・テスタロッサに向かって走る。

仮面付けてると身体能力下がるからあんまスピード出ないけど十分だろ。

そんな俺に驚いてかプレシア・テスタロッサはその場から空中へ浮いた。

飛行魔法か…浮かべば逃げられると思ったか?

テメェだけが飛べるわけじゃねぇんだ!

 

『ゲッターウィング!』

「っ!?はっ!」

 

俺は超合金Z製のマントに大地の炎を纏わせ飛行…いや、浮く。

相手は一瞬驚いたが、咄嗟に電気の弾を放った。

さっきと同じやつだな…なら避けなくていいや(・・・・・・・・)

 

『…それがどうしたぁあああ!!』

「なっ!?」

 

俺はその弾を吸収してなおかつプレシアの所へ行く。

さっきと同じやつなら普通の人間なら即死だけど…俺は違う。

そもそも頑丈だし、それに俺の中にあるモノに電気系統の物は吸収される仕組みになっている。

別にゴム人間とかじゃない。

そして、俺はプレシアに拳を振りかぶった。

 

『仮にでも…生まれが違くても…子供の事を、人形何て言うんじゃねぇッッ!!』

「っ!?くっ…!!」

 

プレシアは俺の拳が当たる前に魔方陣を呼び出し防御する。

俺はボンゴレⅠ世のグローブを呼び出し、晴と嵐の炎を拳に纒ながらラッシュした。

晴の炎で身体能力を向上させ、嵐の炎で魔方陣を分解する。

この世界で言う魔力ってたしか元素みたいな物で作られるんだっけ?

それだったら魔力で作られてるこれも例外じゃないはずだ。

 

『ブロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!!!』

「くっ…!防御壁が…破れる…!?」

 

段々とヒビができ、広がる魔方陣。

そして渾身の一撃を打ち込むと、魔方陣は消えた。

これで届く…!!俺はそう確信してプレシア目掛けて殴りかかるが一つ忘れていた事があった。

 

『…っっ!!…そうだった…すっかり忘れてたわ』

「…それは、何…?」

 

プレシアの目が俺の右手首…に巻き付いてる鎖に注目している。

そう…俺は今拘束されているんだ。

後ろの灰色のオーロラから出てきた灰色の鎖によって。

 

俺は別世界の物語を変えてはいけないようになっている。

それが俺が別世界を移動できる理由。

プレシア・テスタロッサは一期のラスボスだったからな…倒すなって事か。

 

『…はぁ~…分かったよ。俺はこいつに手を出さない』

「何なの…何者なの!?さっきからここに来れたり、私の魔法が効かなかったり!それにさっきの鎖は…」

『質問は受け付けないからな?俺はそんな気分じゃない』

 

戦闘する気が無くなったのを確認するかのようにオーロラと鎖は姿を消す。

さて、どうしたものかねぇ。

 

『じゃあ俺帰るわ。そろそろ昼の時間だしー?』

「…できればアナタをここで始末したかったのだけどね」

『安心しろよ。別に誰かに言うつもりはない。それに言ったろ?育児放棄者に会いに来たって』

俺は来るときと同様に刄金を取りだし、境界を裂く。

あの世界のイメージはわいてるから大丈夫だろ。

あ…いい忘れてた。

 

『ああ…そうだった。二つ言いたいことがあるんだが…』

「…何?」

『俺時々ここに来るから話相手になってくれや』

「どういう意図でそんな…」

『んー、嫌がらせ?それと暇潰し』

「そう…で、もう一つは?」

『ああはいはい。これはアンタの為に言うわけじゃないけどさ』

 

そう言いながらも俺は裂いた場所に入る。

『…体、大事にしろよ?娘達の為にも』

 

そこから俺の姿は消えた。

 

 

 

 

 

で、地球に戻った俺なんだが、着地に失敗してごみ箱に頭突っ込んでます。


 
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