~ 第118話 †劉備さんちの大移動4† ~
それから数日が経つ
董卓(とうたく)達は1日休憩したら先に益州へと向かっていった
「白(しろ)さん、私達は行きます・・・また会えますよね?」
「月(ゆえ:董卓真名)大丈夫だ、そっちこそ何かあったらすぐに連絡いれろよ?」
「大丈夫よ白(はく)僕がついてるんだから」
「詠(えい:賈ク真名)お前だけじゃなくて恋(れん:呂布真名)に
音々(ねね:陳宮真名)もいるからだろ」
「ん・・・月と詠は私が守る」
「恋殿~私もいるのですぞ~」
「月様・・・何かあれば必ず私が駆けつけますので安心してください!」
「ふふふ、華雄さんありがとうございます
(でも、ちょっと焼けちゃいますね詠ちゃん)」
「うぇっ!?そ、そうね月!」
(いきなり言わないでよ意識しちゃうじゃない!)」
「月様?詠?」
「な、なんでもないわよ!頼りにしてるからね!」
そういって、彼女達は去っていった
この先、何が待ってるか実は知ってるが俺は教えない
彼女達を含めて劉備軍の為にならないしな
それにあの人達なら問題なく・・・その辺は北郷(ほんごう)次第か
まっ俺は俺でやることがあるからな
そして、今に戻る
「綾音(あやね:華雄真名)そろそろ劉備(りゅうび)本隊が橋に着く頃だ
さっさと要件済ませて、橋渡らせるぞ・・・曹操(そうそう)達が思った以上に早い」
「分かりました兄上」
野営地に部隊を残し、後からやってくる連中への補給などを頼んでおき
俺と綾音は二人だけで長坂抜ける為に必ず渡る橋へと向かった
そこに着くと、丁度良く劉備軍本隊の先頭が着く頃で
関羽(かんう)と趙雲(ちょううん)の二人が先導していた
彼女達に手を挙げて挨拶を交わす
劉備軍は立ち止まり彼女達二人だけこちらへやってくる
綾音は腕を組み橋に寄りかかって、会話に参加するつもりはないようだ
「関羽、趙雲元気そうだな」
「む・・・貴殿は厳白虎(げんはくこ)殿か、ここでなにを?」
「おお、厳白虎殿ではないか!」
関羽の方は警戒し、趙雲の方は特に警戒はってしてるないつでも動ける体勢だな
「そうだな・・・邪魔をしにきた」
わざと警戒させる言葉を言うと、案の定武器を構える二人
「なるほど曹操殿に頼まれてきたか」
「ふむ、二人では分が悪いがそうもいってられんな」
「落ち着け、劉備軍じゃない曹操軍の邪魔だから武器を下ろしてくれ」
両手をあげて、争う気がないってことを示すがそれでも二人は武器を下ろさない
「あ~試すみたいな事言って悪かった。月と詠の手伝いにきたんだよ
この先で休憩できるように野営の準備も完了しているから民を休ませて
物資を補給していってくれ、これは詠からの書状な」
懐から竹簡を出してそれを二人に投げる
関羽が受け取り、それを読んでる間も趙雲は武器を構えたままだ
ちょっとからかいすぎたかな~・・・
竹簡を読み終わった関羽が趙雲を手で制した
「星(せい:趙雲真名)厳白虎殿は間違いなく【今】は問題ない」
「ふぅ・・・こんなに緊張したの久しぶりだな
しかし、厳白虎殿も意地が悪いな」
関羽の言葉を受け額の汗を拭う仕草を見せて、こちらをニヤっと笑う
「すまんな、月と詠から頼まれたからってあまりにも腑抜けてたら帰ろうと思ってたからな」
「・・・私はご主人様に知らせてくる、星は先に野営地の方へ民を連れていってくれ」
「厳白虎殿、あんまり愛紗(あいしゃ:関羽真名)をからかうのはやめておいたがいいぞ
真面目すぎる故にいらぬ不評を買ってしまうぞ?」
「そうみたいだな、自粛しよう」
「んむ、それがよい。して、野営地にメンマは?」
「その辺も補給品で入れてるよ・・・」
「流石厳白虎殿分かっておられる!よし、皆の者もう少し先に休憩地があるいくぞ!」
メンマ一つでここまで変わるとは・・・メンマ恐ろしい子!!
いや、趙雲恐ろしい子!
趙雲が気合を入れ直して民を先導してる姿を見つつ、関羽が北郷と劉備の二人を連れてくるの待つ
少し時間が空いてから関羽が馬に乗った北郷と劉備の二人を連れてきた
北郷の方は馬を降りるなり俺に走り寄って手を握ってくる
「白兄!手伝ってくれるって本当か!」
「一応な、お前達が益州に入るまでの間だけどな」
遅れて劉備の方も俺に近づいてくる、相変わらずポヤポヤしてるなこの子は
ニコニコと太陽のような笑顔をしながら彼女も俺の手を握って
「ありがとうございます!助かります!!」
「月達をお願いしたからなこれで貸し借りは無しだ」
「分かってます、それでもありがとうございます!」
「お礼は今度ゆっくりと受けよう、今は少し急いでくれ
曹操軍が思った以上に早くてそろそろ接敵される」
「「「え!?」」」
俺の言葉に北郷・劉備・関羽の3人が驚いてる
「背後から近づいてくる軍団の影はないって聞いてるけどな」
「か・・・曹操の目的は劉備軍であって民じゃない
不用意に民を怯えさせることはしないさ」
「分かりました・・・愛紗ちゃん民の皆を怖がせるわけにはいかないけど
できるだけ急ぐようにしてね」
「御意、桃香(とうか:劉備真名)様が一緒に誘導すれば怖がらせる事にはならないと思います」
「うん、分かった一緒にやろう愛紗ちゃん!」
「ご主人様は最後尾の鈴々(りんりん:張飛真名)と一緒に誘導お願いします」
「分かった、任せとけ!」
「北郷、これを後で諸葛亮達に見せておいてくれ」
「必ず見せておくよ!」
バタバタと急いで民の誘導に入った3人うち北郷に書簡を投げる
その後は橋に寄りかかりながら綾音と一緒に民と劉備軍の移動見る
「兄上、曹操軍はもうすでに?」
「恐らく目視で確認できる位置にいるだろうな民が橋の中程まで行ったら
最後尾に着くぞ」
「了解です・・・誰が来ると思いますか?」
「夏侯姉妹に進軍速度からして霞(しあ:張遼真名)がいるだろうな
後、曹操自身も強行軍で合流したらしいぞ?」
「霞と戦ってみたいです兄上」
「今の綾音なら大丈夫と思うが無理するなよ」
頭をポンポンと軽く叩き、民が橋を移動してるのを暫く眺める
最後の集団が橋の中程へ差し掛かった時、劉備軍の伝令が大きな声を出す
「曹操軍!現れました!!先頭は張の軍旗です!!」
~あとがきっぽいもの~
日曜更新できそうないので休みができた今日にあげました
いよいよ次は曹操軍vs白ちゃんという構図になります
結局一喝のシーンまでいけなかったorz
次回!白虎無双!華琳様号泣の巻! 次は日曜更新に・・・駄文をよろしくお願いしますm(_ _)m
種馬君の名前修正と誤字などを修正しました、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
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大丈夫な人は駄文にお付き合いください、更新は基本日曜になります
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