No.653059

真・恋姫無双~Re:道~

ツナまんさん

今回は短い仕上がりですそして妹合流!

『Re:道』と書いて『リロード』ということで

注:オリキャラがでます。リメイク作品

2014-01-09 02:13:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1384   閲覧ユーザー数:1270

第二章‐弐話 『恋する乙女は突然に』

一刀が皆に未来から来たこと、そして自分達が恐らく御遣いであることを話してから暫く、一刀達は政務に携わる事が多くなった。その要因はやはり彼女達が『天の国』と呼ぶ未来の知識が関わっているわけだが最初の内はその事に和輝が難色を示していたのだが、最終的にある程度の自由を認める事と御遣いであることを利用しないという条件で一応合意していた。その証明として董卓達から真名を預かることにもなり一応は彼女達との距離が縮まったと思う一刀だったが。

「政務ってこんなに大変なんだなぁ」

「何言ってんだか。まだ楽な方だろうが」

街の状況を視察で来ていたところで和輝に釘を刺された。だが実際ただの学生にとっては政治なんてのは難しいと感じるのも無理も無いと思う。

「それも承知の上でばらしたんだろ?」

「いや、さすがにここまで大変とは思わなくてさ」

「…なにをしてたら大変なんだよ」

「ん~今は区画分けとかしてその状況を見ながら手直しって所かな。それより和輝は何してるんだ?最近ちょくちょく出かけてるみたいだけど」

と最近疑問に思っていたことを聞いてみた。というのも最近の和輝は詠こと賈詡の所で何か話し込んだかと思えば度々出かけるのをよく見かけるようになっていた。

「ちょっとな、あちこちパイプ繋いだり格安で米なんかを廻してもらえる様に話して廻ってたんだよ。まぁ、それもほとんど終わったけどな」

「なんか渋ってたわりにノリノリだな」

「ああ、ありゃ演技だからな。単に好き勝手やりたかっただけだ」

「ちょ、お前どんだけ我侭なんだよ?!」

「我が強いのは親譲りだからしゃーねぇな」

そう言って和輝は笑っているが正直笑い事で済まなそうな感じがする。ばれたら後が怖い。

「…ところで一刀。なんか聞こえねぇか?」

「へ?」

言われて耳を澄ましてみるが街からはいつも通りの喧騒しか――、と思ったところで、その中に微かに獣じみた雄叫びと悲鳴が聞き取れた。しかも、もし間違いでなければ

「こっちに近づいてる?」

「みたいだな。一刀。俺が合図したら横に跳べ」

「分かった」

そのやり取りを交わす間にも『ソレ』は確実に近づいていて既に土煙までみえる。

「ぐをぉおっしゅじぃんさあぁぁまぁぁぁぁあんん!!!」

今度ははっきりと雄叫びが聞こえた。ってかご主人様?!

前を覗くと土煙を上げるものの正体に見覚えがあった。俺達をこの『外史』送り込んだ張本人である貂蝉だった。

「跳べ!一刀!」

貂蝉が一刀に抱き付こうとした瞬間、和輝の合図で横に跳んだ。その直後にズドンという音が響き先程まで自分が立っていた所をみると地面から半裸が生えていた。

「何したんだ?」

「ん?久々に合気道をな」

「俺リアル犬○家をはじめてみたよ」

大丈夫だろうか。下手すれば本当に死んでるかもしれないその光景に呆然となってしまう。だからだろうか。一刀は後ろに迫るもう一つの脅威に気付く事が出来なかった。その結果。

「せーんぱーーーい!!」

「ぐふぉあ!」

背中にモロに衝撃を受けて軽く吹っ飛びながら地面に倒れこんでしまった。

「おお。楓もか。元気してたか?」

「ん?あ、お兄も一緒だったんだ。まぁ元気してたよ」

一刀に強烈な突進を喰らわせた人物こと橘楓(たちばなかえで)。その名前から解るように和輝の妹であり『立華組』の一人娘。そして一刀にとっては同じ学園の後輩である。

「ちょ、とりあえずどいてくれないか?」

「え?嫌です」

即答だった。

「それより楓。貂蝉(コイツ)の背負ってる荷物はなんだ?」

「あ~それ?お兄と先輩の分の着替えとかだよ。一応そこの貂蝉(人間モドキ)さんから話は聞いたし」(休章‐閑話参照)

地面に倒れたままの姿勢でチラリとみてみると確かに見覚えのある自分の鞄が目に入った。

「和輝はともかくよく俺の分まで持って来れたね」

「先輩のお家の人に『先輩は私の未来の旦那様として暫く住み込みで組のしきたりを学ぶ事になりましたので』って言ったらおば様が喜んで準備してくださいましたよ?」

「なんてことを吹き込んでんだ?!」

クソッ、お袋もなんで喜んでんだよ?!

「とりあえず、お嬢達に紹介しといた方がいいな。楓もいい加減にそこを退いて一刀を立たせてやれよ」

「はぁ~い」

「なんでそんな残念そうなんだよ」

「ぐ…腰が痛い」

腰を抑えつつもやっと起き上がることができて一息つく。

「ところでお兄。『お嬢』って誰のこと?」

「俺等が今世話になってる奴―董卓のことだよ」

「へぇ~。『お嬢』ってことは女の子かぁ。ちょっと気になって来たかも」

「反応軽っ。というかお前等順応早すぎだろ」

「「親譲りだから仕方無ぇな(無いです)」」

そんなやり取りをしながら和輝を先頭に各々荷物を持って歩きだす。

 

 

―――あの半裸は見なかったことにしよう。

あとがき

 

やっと御遣いが揃いましたよ。あまり遅らせすぎると面倒というのが理由なんですけどね(汗

まぁ、この董卓√では黄巾に関してはそんなに長くはなりませんから丁度いいくらいの合流になったかと思います。

 

では、また次回!


 
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