No.648358

リリカルなのは~翡翠の戦士と7つの才牙~

第十一話会話

2013-12-25 20:54:25 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3880   閲覧ユーザー数:3626

救出の翌日

 

剣也達は喫茶『翠屋』の前に来ていた。理由は2つ、ひとつはお昼を食べる為、そしてもうひとつは管理局の方に謝る為だが店の入り口には『本日、臨時休業』の張り紙がある。

 

「ホントに今日なの?」

 

「あぁ…そう言われた」

 

「しかし『臨時休業』とありますが?」

 

アイ、剣也、ウィルは不思議そうに話し合いをしていた

 

「にぃに、おなかすいたー」

 

「すいたー」

 

杏樹、ローズはそう言いながら剣也のそでを引っ張っていた

 

「あの、マエストロ剣也、我々の右側から管理局の方が数名来ますが…」

 

杏樹のヘヤゴム型デバイス…インフィニティハート(通称イート)がそう言っていた

 

因みにマエストロと呼んでいるのは剣也が作ってみたいと思いの作ってみたデバイスだからである

 

右側の方を見ると確かに管理局の方が数名…

 

「(え?高町達全員!?)」

 

なのは達がいた…てか何でかバニングスさんまでいるし…

 

「君が柊 剣也か?」

 

剣也よりいくつか年上の少年がそう聞いてきた

 

「名前を聞く前にまず自分が名乗るのでは?」

 

「ぶれしゅ、めっ!!」

 

ローズの帽子型デバイス、スラッシュブレス(通称ブレス)は挑発する口調で言ったが、ローズに怒られた

 

「バラバラにしゅるよ?」

 

スチャッ!!

 

ローズは笑顔で工具箱を取り出した

 

剣也と一緒にイートとブレスを作ったローズにとっては分解は簡単だろう

 

「どーどー…」(^_^;)

 

アイはそれを見て苦笑しながら止めていた

 

「クロノ・ハラオウンだ、柊 剣也だな?」

 

「短!!!!それだけかい!!?」(剣也以外の剣也ファミリー)

 

「はい、そうですが…管理局の方でしょうか?」

 

「そうだ」

 

「昨日はすいませんでした…用事があったのを思い出してしまって」

 

「いや、構わない」

 

「まぁ、こんなところで話さず、中で話をしましょう」

 

クロノと話をしていたら、若い女性にそう言われた

 

「初めましてね、リンディ・ハラオウンよ。クロノの実の母親やってます♪」

 

「…………へ?」(剣也ファミリー)

 

今なんと?

 

「あの、今"母親"って言いました?」

 

「?ええ、そうよ?」

 

それを聞いた剣也達は息を大きく吸い込み……

 

「若いわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」(剣也ファミリー)

 

大声で叫んだ

 

「そうかしら?」

 

「いや、どう見ても若いわ!!いいとこ大学生にしか思えないぞ!?」(剣也ファミリー)

 

「ふふ♪ありがとう」

 

大学生という言葉が嬉しかったのか優しく微笑んだ

 

「(もう突っ込まない方が良いな……疲れるわ…)」(剣也ファミリー)

 

「とにかく中に入りましょう」

 

「あの、臨時休業の貼り紙が…」

 

アイはそう言いながら止めた

 

「大丈夫です!此処は私の両親が経営しているお店なので問題ないの!」

 

高町がそう言ってくれた

 

「まさかわざわざ臨時休業に?」

 

「だとしたら悪い事しましたね……」

 

剣也とアイは申し訳ない気持ちになった

 

「模様替えの為の臨時休業なので問題ありませんよ?」

 

「なら尚更悪いわ!!」(剣也とアイ)

 

模様替えする時間減らしてんなら尚更だよ!

 

「話終わったら手伝います」

 

剣也の一言にアイ達が賛成し、お店に入る時に桃子さんがなのはの母親である事が分かり、剣也達は再び叫んだのはまた別の話であった……

 

 

「さて……何が聞きたい?」

 

叫んでから席に座り、一通り注文をしてから(アイはお詫びも込めて手伝いに行った)自己紹介をしてから話を始めた

 

因みに今話を聞く為にいるのは……

 

なのは、フェイト、はやて、アリサ、すずか(この二人はたまたま一緒になったらしい、アリサには昨日の事でお礼も言われた)、ヴォルケンリッターの皆さん(書くの大変なのでひとくくり)、ユーノ、リンディ、クロノ、聖兄弟、高町家の皆さん(桃子さんはお昼を作る為いない)の17(18)人である…多いな

 

「昨日はどうして話さずに帰ったのかしら?」

 

リンディさんが最初にそう聞いてきた

 

「昨日は特売日だったから急いで帰った」

 

それを聞いたみんなはずっこけた

 

「そんな理由で帰ったんかい!?」

 

はやてはそう突っ込みを入れた

 

「うん」

 

「ストレートに言われると…それならどうしてあの世界に?」

 

「聖王教会に所属している父さんに頼まれてね」

 

なるほど…それを聞いたみんなは納得した

 

「じゃあウチからの質問、柊君の魔法…あれなに式や?みたこと無いけど?」

 

はやての質問

 

「あれはサイガ式、俺が作った簡単に言えば"あらゆる変換プロセスを持つ"術式だ」

 

[サイガ式]

術式にあらゆる変換プロセスを予め組み込んでおく事で術者を様々な変換資質持ちにする事が出来る術式である

さらに大きな特長がある。それは…

 

「"変換資質持ちは自分の変換資質を無くす事が出来る"」

 

「???」(聖兄弟以外の魔導師組)

 

「変換資質を持つものは純粋な魔力放出は出来ない…それは知ってるな?」

 

そう言いながらフェイトとシグナムを見た

 

「あぁ…確かにそうだ」

 

「もし出来ても本来の魔力の出力は出ないよ」

 

つまりは変換資質を持つという事はその属性の魔力を持つ為、属性を持たない魔力を出す事は出来ない、一方で変換資質を持たない者は様々な属性の変換プロセスを身につける事は可能だが、変換資質持ちと比べると威力や効果は薄いのである

 

「サイガ式は簡単に言えばゲーム機だ」

 

「ゲーム機?」

 

すずかが不思議そうに言った

 

「ゲーム機にソフトを差し込むとそのゲームが出来る様に魔力をその属性、又は純粋な魔力を操れる術式、それがサイガ式だ」

 

その説明を聞き、聖兄弟以外の魔導師組の皆は納得していた

 

「(あの二人は話聞いてすらいないな…)」

 

よく見ると確かに聞いてすらいない

 

「(何考えてんだか…)」

 

「あの、今と関係無いけど質問良いかな……?」

 

今度はなのはの質問

 

「何だ?」

 

「柊君……"ゼン"って人、知ってる?」

 

「……へ?」

 

今……何て言った?

 

「ゴメン、今何て……?」

 

コイツは何故……

 

「うん……"ゼン"って人、知ってるかな?」

 

俺の……

 

「……"ゼン"?」

 

「うん」

 

前世の名前を知ってる……?


 
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