No.646505

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 882

soranoさん

第882話

2013-12-20 00:20:03 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2102   閲覧ユーザー数:1987

~碧の大樹ー神域ー~

 

「ハハ……って、何やあの魔獣の軍団は!?」

苦笑しながら見守っていたケビンはある方向に視線を向けて叫んだ。ケビンが視線を向けた方向―――――建物へと続く道からは魔獣の軍団がゆっくりとロイド達に向かっていた。

「何て数……!」

「へえ?歓迎されているみたいだねえ?」

「オイオイオイ……!よく見たら幻獣までいやがるぞ!?」

魔獣の軍団を見たエリィは驚き、ワジは口元に笑みを浮かべ、ランディは目を細め

「……こんな真似をしてくるという事は……敵は相当切羽詰っているという証拠だな………」

「ええ……エイドス様達が妨害しているせいで、キーアさんの力を活用できないのですし……」

セリカが呟いた言葉を聞いたエクリアは静かな表情で答えた。

「うん!今こそブライト家の底力を見せるときね!」

一方エステルは口元に笑みを浮かべて呟き

「へ……」

「エステルさん?」

エステルの言葉を聞いたロイドは呆け、リースは首を傾げた。

「せっかく”ブライト家”が先祖や子孫が勢揃いしているんだから、景気づけにみんなにあたし達の”絆”の力、見せてあげましょうよ!」

「アハハ……おじいちゃんを忘れていない、ママ?」

エステルの話を聞いたミントは苦笑しながら尋ね

「あんな不良中年親父は数に入れなくてもいいわよ!――――来て、みんな!!」

尋ねられたエステルは答えた後パズモたちを召喚した!

「う、うわあっ!?いきなり魔獣や竜が……!」

「それに妖精や天使までいます……!」

「あ……ありえない……一人の人間がこれ程の多くの異種族を従えるなんて!?」

パズモたちを見たエリオットとエマ、セリーヌは驚き

「彼女達が噂に聞く”ブレイサーロード”の守護者達―――――”六異将”か……」

「……全員が漂わせている雰囲気からして、只者ではないな……」

ヴィクターとラウラは真剣な表情でパズモたちを見つめた。

「――――いえ、正しくは”七異将”ですわ。」

「なっ!?ま、まだいるのか!?」

「……後一人は一体誰なんだろうか?」

フェミリンスが静かに呟いた言葉を聞いたマキアスは驚き、ガイウスは静かな表情で尋ねた。

「―――”姫神”フェミリンス。……つまり私ですわ。」

「えええええええええええええっ!?め、女神が人間に従っているの!?」

「馬鹿な……そんな事がありえていいのか!?」

「ア、アハハ……まさか”ブレイサーロード”がここまで”規格外”だなんてね~。」

「……さすがは女神にして英雄の一族。」

「うわ~……マジでカシウスさんをとっくに超えているじゃない、あんた……」

フェミリンスの答えを聞いたアリサやユーシスは信じられない表情をし、ミリアムは表情を引き攣らせ、フィーは静かに呟き、サラは驚きの表情でエステルを見つめていた。

 

「やれやれ……相変わらず滅茶苦茶な事ばかり提案するな、エステルは……」

「フフ、そこがお母さんのいいところじゃない。」

「それでこそママだもんね!」

ヨシュアは呆れた表情で呟きながら『干将・莫耶』を構え、ヨシュアの言葉を聞いたサティアは微笑みながら『天秤の十字架(ラクスリブラクルース)』を構え、ミントは嬉しそうな表情で『エターナルソード』を構え

「だ~か~ら~!その”お母さん”って言うのは止めてって何度も言ってるでしょう!?」

サティアの言葉を聞いたエステルはサティアを睨んで言ったが

「お母さんったら、酷いわ……どうして私ばかり……ミント姉さんに母扱いされても怒らないのに……私だとどうして怒るの?」

「う”……サティアさん、性格が変わりすぎじゃない!?何時の間にそんな図太い性格になったのよ!?」

悲しそうな表情をしているサティアの言葉を聞いて唸った後ジト目でサティアを睨んだ。

「誰のせいで変わったと思っているのよ……」

(クク、我は以前より今の性格の方がいいと思うがな。)

エステルの言葉を聞いたパズモは呆れた表情で溜息を吐き、サエラブは口元に笑みを浮かべ

「アハハ……エステルさん、大目に見てあげたらどうですか?サティア様にとっては2度と会えないはずの大好きな母親に会えたのですから。」

「そうね……それにサティアが今まで悲しい運命を生きてきたのはエステルも知っているんでしょう?呼び方ぐらいは許してあげなさいよ。」

テトリとニルは苦笑しながらエステルを見つめ

「う”……その話を持ち出すのは卑怯じゃない…………ハア……もうあたしの負けよ……これからは好きに呼んでいいわよ……」

二人の話を聞いたエステルは唸った後疲れた表情で溜息を吐いた。

「フフ……ありがとう、お母さん。」

エステルの答えを聞いたサティアは微笑み

「エ、エステルちゃんが根負けするなんて……」

「……さすがはエステルさんの血の繋がった娘……」

「ハハ、ブライト家の女性は色々な意味で本当に強い人ばかりですから……」

ケビンは表情を引き攣らせ、リースは静かな表情で呟き、ヨシュアは苦笑していた。

「なっ!?」

「お、”お母さん”ってまさか……!」

サティア達の会話を聞いていたマキアスは驚き、アリサは信じられない表情でエステルを見つめ

「フフ……そう言えば最後まで名乗るのを忘れていたわね。―――――サティア・ブライト・シルフィル。お母さん――――エステルの実の娘で……今はセリカの”第七使徒”にして妻よ。」

「ええええええええええええっ!?エ、エステルさんの実の娘!?」

「……しかもセリカ殿の妻と仰ったが……」

サティアの答えを聞いたエリオットは驚き、ラウラはセリカに視線を向け

「フッ……――――エステル。一応聞いておきたいのだが俺も”ブライト家”の数に入れられているのか?」

視線を向けられたセリカは静かな笑みを浮かべた後エステルに尋ね

「当然じゃない!セリカは将来あたしの義理の息子になるんだからね!」

尋ねられたエステルは力強く頷いた。

「アハハハハハハハハッ!”神殺し”が人間の義理の息子って……考えただけでも笑いが止まらないわ!」

「フフ……でもセリカ様がエステルさんのご息女であるサティア様と結婚すれば、セリカ様はエステルさんにとって義理の息子になりますね。」

エステルの言葉を聞いたカーリアンは腹を抱えて笑い、エクリアは微笑み

「というか冗談抜きで今目の前にいる”ブライト家”が本気になればゼムリア大陸を滅ぼせると思うのですが。」

「確かにこんな出鱈目連中が揃っていたらなあ?」

ティオはジト目で呟き、ランディは疲れた表情で溜息を吐いた……………

 

 

 

化物一家ブライト家……エステルの娘として生まれ変わったサティアがセリカと結婚する事が確定しているのですから、セリカはエステルの義理の息子になる事も確定……要するにブライト家の一員になるんですよね。”神殺し”と義理とは言え家族関係になるなんて、下手すりゃディル=リフィーナでも最強一家になりますよwwセリカがブライト家に味方する=セリカ陣営の仲間もブライト家に味方する事決定ですからww……感想お待ちしております


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択