No.645284 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 876soranoさん 2013-12-15 00:28:23 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1892 閲覧ユーザー数:1787 |
~碧の大樹ー神域ー~
「――――ガイウス・ウォーゼル。知り合いの紹介でトールズ士官学院に留学している者だ。ノルド高原から帝国に来て口が浅いからよろしくしてくれると助かる。」
「”ノルド高原”…………!」
「……クロスベルのようにエレボニアとカルバードに挟まれ、領有権問題のある地域か。」
「へー……じゃあもしかして貴方は”ノルド高原”に住んでいる独特の民族――――”ノルドの民”かしら?」
ガイウスが名乗り出るとエリィは驚き、ダドリーは静かな表情で呟き、グレイスは興味深そうな表情でガイウスを見つめて尋ねた。
「ああ。ちなみに”ノルド高原”の問題は今回の戦争で解決するらしい。」
「へ?」
「それってどういう事なんですか?」
ガイウスの答えを聞いたロイドは呆け、ノエルは不思議そうな表情で尋ねた。
「…………エレボニアとカルバードが滅ぶ事で高原の領有権問題も自然消滅するとの事だ。」
「あ…………」
「―――なるほど。領有権を巡って争っていた相手が互いにいなくなりますものね。」
ガイウスの話を聞いたエリィは複雑そうな表情でアリサ達を見つめ、ティオは静かな表情で答えた。
「――――マキアス・レーグニッツ。Ⅶ組の副委員長をしている。」
「”レーグニッツ”だと……?」
「――――もしかして……帝都ヘイムダルの知事、カール・レーグニッツ知事の関係者の方かしら?」
マキアスが名乗るとダドリーは眉を顰め、エリィは目を丸くして尋ねた。
「ええ、カール・レーグニッツは僕の父になります。」
「まあ、オジサン―――”鉄血宰相”の盟友であるあのヒトも”六銃士”や”叡智”、そしてメンフィルが通商会議でオジサンを嵌めた事によって一気に追い詰められる立場になったけどね~。」
エリィの疑問にマキアスは頷き、ミリアムは静かな表情で呟き
「あー…………そう言えばレーグニッツ知事はオズボーン宰相の盟友として知られていたわね~。オズボーン宰相を庇った事で今まで慕われていた市民達からも相当嫌われたみたいよ?」
「え、えっとそれは……」
「何て言ったらいいのか………」
「お気の毒さまとしか言いようがないですね。」
グレイスの言葉を聞いたロイドは表情を引き攣らせ、エリィは申し訳なさそうな表情をし、ティオは目を伏せて呟いた。
「………その。これを機会に聞きたいんだけど、どうして”六銃士”達はメンフィルと協力してオズボーン宰相をあそこまで徹底的に嵌めたんだ?」
そしてマキアスは複雑そうな表情でロイド達を見つめて尋ね、ロイド達はルファディエル達がオズボーン宰相を嵌めた理由を説明した。
「まさかクロスベルを手に入れる為にそこまでしたなんて…………」
「自分を狙うテロリストをも利用するなんて信じられない…………」
「フン、だがあの”鉄血宰相”ならやりかねんな。」
説明を聞いたアリサは厳しい表情をし、フィーは真剣な表情になり、ユーシスは鼻を鳴らした後呟き
「……話を聞く限り、オズボーン宰相自身にも非があるな…………」
「確かにそうだな。実際その通りになれば、クロスベルの立場は弱くなるしな……」
「クロスベルを手に入れる為に猟兵団にテロリストを処刑させて、それを弱みにクロスベルを手に入れようとするなんて……さすがにそれは酷過ぎだよ……」
「まあ、オジサンもそれを逆手に取られて自分をが嵌められる事になるとは思わなかっただろうね~。」
ガイウスは静かな表情で呟き、ガイウスの言葉にラウラは頷き、エリオットは不安そうな表情になり、ミリアムは疲れた表情で呟き
「………つまりは因果応報だったという事か……………」
「マキアスさん………」
複雑そうな表情で呟いたマキアスをエマは心配そうな表情で見つめていた。
「――――ユーシス・アルバレア。先程貴様らが叩きのめしたというアルバレア公爵の次男だ。」
「へっ!?」
「ええっ!?し、”四大名門”の……!?」
ユーシスがエステル達に視線を向けて名乗り出るとエステルとエリィは驚き
(なあ、ロイド。さっきから気になっていたが”四大名門”ってのはそんなに凄いのか?)
ランディは真剣な表情でロイドに小声で尋ねた。
(ああ……エレボニアでは皇族に次ぐ権力を持っている貴族なんだ。)
(何!?オイオイオイ……!つーことはエステルちゃん達はそんなとんでもない権力持ちと戦ったのかよ!?)
(ハルトマン元議長とも比べものにならないですね……)
真剣な表情で答えたロイドの答えを聞いたランディは驚き、ティオは疲れた表情で呟いた。
「へえ?さっきから疑問に思っていたけどまるで狙っているかのような人選だねえ?”革命派”、”貴族派”の関係者に加えて”ラインフォルトグループ”の関係者までいるし。」
「……否定はせん。オリヴァルト殿下はそのつもりで集めたと言っていたしな。」
口元に笑みを浮かべたワジの言葉を聞いたユーシスは目を伏せて答えた。
「え……」
「オリビエが?」
「一体どうしてそんな事をしたの??」
ユーシスの答えを聞いたヨシュアは呆け、エステルは首を傾げ、ミントは尋ねた。そしてアリサ達は特科クラス”Ⅶ組”の説明をした。
「まさかあのオリヴァルト皇子がそんな事を考えていたなんて…………」
「あのスチャラカ演奏家がね~?全ッ然信じられないわ!」
「エステル……オリビエさんは今では”一応”まともに活動しているみたいだから、ちょっとは信じてあげようよ……」
説明を聞いたエリィは驚き、エステルはジト目になり、エステルの言葉を聞いたヨシュアは苦笑しながら諌めた。
「ハハ……ところで……アルゼイド子爵とサラさん……でしたか。お二人はどうなされるのですか?」
その様子を苦笑しながら見ていたロイドはある事に気付いてヴィクターとサラを見つめて尋ね
「無論、私も探索に加わろう。いつでも君達の力になる。」
「当然あたしも探索に加わるわ。こんな危険な場所の探索を生徒達だけに任せておけないし。」
「あ、ありがとうございます……!」
「これでアリオスさんに対抗できる人がまた増えたわね……!」
ヴィクターとサラの答えを聞いたロイドとエオリアは明るい表情をした…………
Tweet |
|
|
2
|
1
|
追加するフォルダを選択
第876話