No.64369

真・恋姫無双 北郷一刀最強伝  第五話二人の軍師

jindamuさん

最近、北斗の拳とグレンラガンを見て号泣した(マジ)jindamuです。

2009-03-20 21:15:15 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:24441   閲覧ユーザー数:17474

北郷が幽州・啄県の太守となりこの町を襲おうとした黄巾党の本隊を倒した北郷達は

毎日が忙しかった。

それもそのはずである、前までは普通の学生をしていた北郷が

啄県の太守になってもう大忙しである。

まず最初に困難だったのが文字である。

当然のことながら、北郷は、まったくこの世界の字が読むこともできないし

また、書くこともできないのである。

 というわけで、北郷はとりあえず城にいる文官にこの世界の文字を

読み書きを教わったので大体の文字は読み書きできるように

なったのである。

 そして、次に問題となったのが政務である。

こんなこと、当然のことながら北郷も全然したこともないし・・・

また、各地を放浪としながら人助けをしていた。桃香たちにも初めてのことだったので

これも、文官に教わりながらどうにか覚えたのである。

 ちなみに、今のところの役割はというと

北郷(たまに警邏もすることもある)と桃香(兵士の募集)が政務担当

愛紗と鈴々が兵士の調練と兵站そして警邏である。

 それから、一か月の月日が流れて桃香の親友である公孫賛から

一通の手紙が届いたその内容は、黄巾党の討伐から帰る途中に別の黄巾党

の大部隊の襲撃を受けて、かなりまずい状況になっているので

助けてほしいというものである。

 この手紙を読んだ北郷たちは、桃香の親友である公孫賛

を助けるために出陣の準備に取り掛かった。

桃香が兵士の募集をやっていたので今では三百から

いまでは二千五百人に増えていたのである。

五百人の兵と最近士官してきた縻竺と縻方という姉妹に

啄県の守りを任せ

残りの兵士二千人と北郷・桃香・愛紗・鈴々で出陣したのである。

北郷「あ~~こう毎日出陣していたら、兵士たちの疲労

が溜まる一方だな。」

とっくに、見慣れた荒野でウンザリするような顔で呟いた。

彼の傍らには桃香と愛妙と鈴々の三人の将軍とその後ろ

には兵士たちが整列して歩いている。

桃香「そうだよね~兵士さん達もばてちゃうよ・・・」

現に北郷達は3日前に県境と正反対の方で暴れていた黄巾党を討伐する為に出陣していた。

そしてようやくそれを終わらせ、昨日街に帰ったばかりなのである。

北郷達に多大な疲れが溜まるのも無理は無かった。

愛紗「そうですね。仕方が無いとは言え、

疲れが溜まると兵は力を出せなくなりますから」

鈴々「どうにかしないと、戦いに勝てなくなっちゃうのだ」

桃香「いっそうのこと交代制にしてみる?」

北郷「俺達の軍は数が少ないからなそれはちょっと無理だろう。」

交代制というものはある程度の人数がいてはじめて成立するもので

無理やり交代制を課すのは自分達の破滅に繋がるのである。

北郷「まぁーこればっかりはこの戦いが終わったらゆっくり考えようぜ」

北郷たちがそんな話をしていると、先に先行させていた

偵察部隊の伝令が大急ぎで北郷の元へやってきた。

兵士A「太守様!先行している偵察部隊の前方に黄巾党の別動隊

を発見しました。その部隊は他県から移民してきた人たちを襲う準備をしています。」

北郷「ご苦労さん・・・桃香!・愛紗!・鈴々!」

北郷が伝令を下がらせると桃香たちに向けて「わかってるな」と

意をこめた視線を送る

北郷から送られた視線の意味を理解した桃香たちは臨戦態勢に入る。

桃香「みんなー!!襲われそうになっている。人たちを助けにいくよーーーーー!!!!!」

愛紗「全軍!!私に続けーー!!!か弱き民を守るのだーーーー!!!!」

鈴々「みんなーーー!!突撃なのだぁーーーー!!!」

桃香たちが兵士たちに力強く号令を発すると北郷たちの軍は歩く速さを一気に速めた。

北郷「みんなーーー!!!奪うことしか知らない黄巾党の奴らに俺たちの強さ

を徹底的に見せつけやろうぜーーーーー!!!!!!!」

兵士全員「「「「「「「「「オオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」」」」」」」」」

北郷「よし!どうにか間に合った!」

北郷達が急いで進軍したおかげで黄巾党に襲われる前に家財道具などを纏めた

村人たちに出会うことできた。

北郷は桃香と愛紗に農民たちを安全なところまで連れて行くようにと指示を出した。

指示を出された桃香と愛紗は素早く農民たちに自分達の目的を言ったことで

農民たちも安心し、桃香と愛紗の指示を素直に聞いてくれた。

残った、北郷と鈴々は黄巾党の別動隊を迎撃すべく部隊を展開させていた。

鈴々「おにいちゃんこれからどうするのだ?」

北郷「そうだな・・・弓矢で牽制しつつ、一気に斬り込むのが一番だと思う。

それに、いざとなったら俺が突っ込めばいいし。」

北郷の提案に鈴々はムッとした表情になった。

鈴々「おにいちゃんはもう少し鈴々を頼るのだ!」

北郷「悪い悪い俺の後ろの守りは頼むぜ!鈴々」

鈴々「そうそう・・・ってあれ?」

北郷の言葉に機嫌を良くした鈴々だったが、あることに気づいた。

北郷「鈴々、どうかしたのか?」

鈴々「・・・・・逃げ遅れている人がいるのだ」

鈴々がそう言うと北郷の顔が驚いた顔に変わる。

北郷「本当か!鈴々!!」

鈴々「うん、女の子二人とお年寄りの三人なのだ!」

鈴々がそういうと北郷も目を遠くへ凝らした。

視線の中先には確かに、逃げ遅れた二人の女の子とお年寄りがいた。

北郷「鈴々!俺は先にあの三人の所へ行くから

鈴々は腕の立つ兵を五人ほど選んで後からきてくれ!!」

鈴々「りょーかいなのだ!!」

北郷は鈴々に指示を出すと常人では決して出すことのできない。

神速の足で逃げ遅れた三人の元ヘ向かった。

鈴々は北郷の指示通り自分の部隊から腕の立つ兵士を五人選び。

残りの兵士をその場に待機させ北郷の後を追った。

少女A「はわわ、はわわ、はわわっ!!」

少女B「あわわ、あわわ、あわわっ!!」

老婆「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

黄巾党が背後から迫る中、荷物を手に逃げ遅れた三人は必死に黄巾党から逃げていた。

二人の少女は背が低く、二人の背負っておる鞄の中からは様々な筆記用具や書物等

が見え隠れしている。そしてもう一人は年老いた老婆である。

少女A「はわわ、お婆さんも少ししたら、安全な所へ行けますから

がんばってくださ~~い。」

老婆「いんや、わしゃ~もう無理じゃお譲ちゃん達だけでもお逃げなさい。」

老婆は絶望に満ちた声でそういうだが・・・・

少女B「そんなの絶対だめです!」

少女A「その通りです!お婆さんも頑張ってください!!」

老婆「ありがとう、お譲ちゃん達」

少女二人が生きることを諦めかけた。老婆を励ますと

背後から迫る黄巾党の部隊から数人の黄巾党がやってきて

黄巾党A「悪いが死んでもらうぜ!!!」

黄巾党の一人が三人に向けて剣を振り下ろす・・・だがっ!!

ガキンッ!!!

その剣は三人に届くことはなかった。

北郷「なんとか間に合ったな」

北郷が斬られそうになっている三人を助けるために黄巾党の一人と三人の間

に入り龍我でその攻撃を受け止めたのである。

北郷「死にたくなかったらとっとと失せな」

怒りを込めた声でそういうと黄巾党の一人が北郷に剣を向けて・・・・

黄巾党A「うるせーーーー!!野郎どもやっちまぇーーーー!!!!!!」

黄巾党の一人がそういうとそばにいる黄巾党全員が北郷に襲いかかる。

だが・・・・・・・

北郷「烈風剣!」

北郷の愛刀龍我を力強く振り、そこから生まれる斬撃の風を襲いかかってくる。

黄巾党にぶつける。

ビュン!!!!!

黄巾党A「ぐわっ!!」

黄巾党B「ぐはっ!!!」

烈風剣で死なない程度に黄巾党にダメージを与えて刀を向けた。

北郷「これ以上やるのならマジで死ぬことになるぞ。」

北郷が冷めた声でそういうと、残りの黄巾党は北郷によって倒された連中を担いで逃げた。

黄巾党を追い払った北郷は逃げ遅れた三人の顔を見た。

北郷「三人とも怪我はないか?」

老婆「あのぉ~あなた様は一体?」

老婆は北郷に恐る恐る訪ねた。

北郷「俺は幽州の啄県で太守をやっている。北郷一刀だ」

少女二人「!!!!!!???????」

北郷がそう名乗ると少女二人は驚いた顔になり、北郷に話しかけようしたのだが

鈴々「燕人張飛! ただいまサンジョーなのだッ!」

少女二人「「はわわわわわ!!(あわわわわわ!!)」」

間の悪いタイミングで鈴々と鈴々が選んだ精鋭五人が到着したのである。

北郷「鈴々、悪いんだけどこの三人を安全なところまで連れてってやってくれないか」

鈴々「りょーかいなのだっ!」

少女二人「「あのぉ¬!!太守様!!!」」

少女二人は力強い声で言い北郷を呼んだ。

北郷「俺に何か用かな?」

そういうと少女の一人が緊張した声で・・・・

少女A「わたしの名は諸葛亮孔明と言います!よろしくお願いしましゅ!!」

少女B「あわわっわたしゅの名前は鳳統字を士元といいまひゅ!!」

少女二人「「わたしたちをお仲間に加えてくだひゃい!!」」

少女二人は緊張した声で自分の名前と北郷を呼び止めた理由を言った。

それを聞いた北郷は驚いた三国志の中でもめちゃくちゃすごい

軍師がこんな少女であるということに、二人の名前を聞いた北郷は話が長くなると思ったので鈴々と精鋭五人に老婆を安全な所へ連れていくように指示を出した。

鈴々は渋々という感じの表情をしていたが北郷の指示通り老婆を連れていった。

北郷「何で二人は俺達の仲間になりたいんだ?」

北郷が諸葛亮・鳳統と名乗る二人の少女は北郷に緊張しながら答える。

諸葛亮「わ、私たちは荊州にある水境塾っていう

水境先生の所で勉学に励んでいたんですぅ」

鳳統「で、でも最近の大陸の情勢を見て、力のない人たちが傷つくのがすごく嫌で・・・」

諸葛亮「そんな時に幽州の啄県に現れた天の御遣いの噂を聞いてそれで・・・」

北郷「それで俺の仲間になりたいのか?」

二人「「はい!!」」

北郷二人の眼をまっすぐ見た。自分の眼前にいる少女二人は桃香たち

と同じ眼の色を・・決意と覚悟のある眼だということにそして・・・

北郷「わかった!諸葛亮・鳳統、君たちの力俺たちに貸してくれ!!」

二人の決意を受け止めた北郷がそう言うと二人は嬉しそうに頷いた

諸葛亮「はい!こちらこそお願いしましゅ!!ご主人様!!」

鳳統「あわわ、お願いしますご主人様!」

北郷達の仲間になれたことを喜ぶ諸葛亮・鳳統だったが

諸葛亮が上目づかいに北郷を見る。

諸葛亮「あのぉ~ご主人様私たちのことを真名で呼んでほしいんです。」

北郷「真名で?」

鳳統「はい、今日私たちはご主人様お仕えするのですから・・ご主人様には真名

で呼んでもらいたいんです~」

北郷「わかった二人の真名をおしえてくれ。」

諸葛亮「わかりましゅた!私の真名は朱里と言います。ご主人様」

鳳統「あの、あの、わ、わたしの真名は雛里と言います~」

北郷は二人の真名を聞くと手を差し出し

北郷「改めて、よろしく!朱里!・雛里!」

朱里・雛里「「はい!ご主人様!」

朱里と雛里がそういうと、二人は北郷の差し出した大きな手を掴んだ。

まるで絆の固さを確認するように・・・

この出会いによって北郷は今現在足りない恥・・・もとい智を手に入れたのである。

 


 
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