エルトリア救済計画
一日目
クライド「ではこれより僕と兄さんが建てた『エルトリア救済計画』を説明します」
クライド「まず僕の凍結魔法を利用した『死蝕地帯凍結封印』を行い。今以上の浸食を防ぎます」
クライド「ですがその前に。兄さんと皆さんでやってもらいたいことがあります」
クライド「コレは僕では無く兄さんからの説明になります」
一刀「死蝕を凍結させるのは実は今日中にでも出来るんだ、だけど現地の人もそうだが。この星の殆んどを凍らせる事になる」
一刀「そうなると一種の氷河期並みの寒冷期を少しの間とはいえ過ごさなくてはならない」
一刀「寒冷期の対策と住民を集めての団体生活と衣食住の準備やる事はたくさんある」
一刀「住民の寒冷期対策と保護の準備を最優先。食糧は持って来てある。三年は軽く暮らせる分と、この星の大地から家と設備、ついでに服も作る。作れなかったら俺達が持ってきたものを使う」
一刀「そしてもう一つ。死蝕を凍結させる前にこの星の龍脈を把握したい」
一刀「案内人兼、護衛としてレヴィとシュテルに視察の手伝いをしてもらいたい」
一刀「龍脈とはこの星の血管や神経だと考えていい」
一刀「血管に注射をする為の場所を見つける簡単なお仕事だ」
一刀「丁度良い血管を見つけたら、凍結前にギアーズの皆で。その血管に俺が用意した道具を差し込んでもらう」
クライド「それが終わり次第、僕の全力全壊の広域凍結魔法『エターナル・コフィン』を詰めた槍を死蝕地帯に転移、指定ポイントへ投擲した後に緊急転移で全員撤収」
一刀「後は俺がレアスキルと深紅の石を使ってこの星の治療をする」
クライド「此処までで何か質問は在るかな?」
ピッ!
一刀「はいシュテル」
シュテル「何処で結婚式を挙げましょう?」
一刀「少なくとも此処じゃないね」
一刀「はい、次」
バッ!
一刀「はい、レヴィ」
レヴィ「治療の間、僕はダンジョンに入れる?」
一刀「(この娘もバトルマニアだったのを忘れていたな)凍結地帯でなければ問題無いよ」
一刀「後他には?」
シュピッ!
一刀「はい王様」
ディアーチェ「お主は氷騎士、クライドの兄であろう?我の事はディアーチェと呼び捨てで構わんぞ義兄上(あにうえ)」
ディアーチェ「我が危惧しているのは食物よ、粗末な物では籠っている者共も、我等実行部隊の士気にもかかわる」
一刀「それは問題ないよ、教会特産の食用花と教会内では貴重なタンパク源であるアイフィッシュ(目玉魚)、それとパンに御菓子とよりどり戻りだよ。昨日のご飯で出したヤツがそうだよ」
ディアーチェ「あの美しい料理と面妖ながらも美味な魚か。それならば我が愁いは絶たれた」
一刀「それは良かった。他には?」
そろり・・・
一刀「はい、ユーリ」
ユーリ「教会ならお食事や衣服は問題ないと思うのですが。建物の中で籠り続ける人達への対処は?」
一刀「ソッチも問題無いよ。空気中の無いに等しい魔力でも動く魔法使用の娯楽も大量に用意してきたから」
ユーリ「それは良かったです」
一刀「さて、他に質問とかは・・・・無いようだね」
クライド「それじゃぁ皆、この星の診察から始めようか」
グランツ博士「ではやりますか」
アミタ「了解です!」
キリエ「は~い」
ユーリ「では私達も」
ディアーチェ「うむ、シュテル、レヴィ。二人は義兄上を」
シュテル「御意に」
レヴィ「りょうか~い!」
クライド「・・・・・それじゃぁ僕等も」
一刀「ああ、始めよう」
二日目
エルトリア上空、五千メートル付近
一刀「う~ん、あそこの山の山頂に一つ。アッチの平地の窪みがある所もイイね」
一刀「この辺一帯の診察はこの辺かな?次の場所へ向かおうか」
シュテル「では次の場所へ移動します」
レヴィ「もう終わったの?一刀」
一刀「ああ、次の場所へ向かうから護衛とエスコート頼むよ?」
レヴィ「まっかせなさ~い!」
シュテル「デートですね♪」
一刀と星光と雷刃がイチャコラしていた・・・・モゲテ!?お願いします!!(土下座)byアサシン
一刀達はエルトリアの龍脈の調査で、死蝕が届かない高度から注射針を刺す血管の位置を地図に印を付けながら飛行している
配置としては一刀の護衛にレヴィ、すぐ側で腕に抱き付いて補佐しているのがシュテルである
エルトリアの地表を108個に分割して調査を行っている。今丁度10個目の診察を終えて移動している所だ
シュテル「時に一刀、結婚してください」
レヴィ「シュテるん積極的!あっ、僕の事も忘れないでね?」
一刀「はいはい」
一刀「次のエリアで今日の所はお終いにしよう」
シュテル「わかりました」
レヴィ「は~いっ」
シュテルに抱き着かれつつ、レヴィと一緒に次ぎのエリアへと向かった一刀
その後、帰るまで何事も無く家へと帰った
三日目
今日も今日とてデート。もとい調査(診察)に向かった一刀達を見送ったクライドは。『氷河の槍』の製作に勤しんでいる
グランツ博士に建物を一つ借りてその中で作業をしている
クライド「グラーシア、あと何本イケるかな?」
グラーシア<イエス、既に七本も来上がってますので後、二・三本ほどかと>
クライド「解かった、もう少し頑張って?」
グラーシア<イエスボス>
一刀に頼んでAIを積んだグラーシアと共に作業に戻るクライド
彼のいる部屋の隅では術式を織り込んだ布で『氷河の槍』を包む作業をしているディアーチェとユーリ
見た目は三つ又の氷で出来た槍なのだが。透明な氷の中では。地上に生きる全ての生き物を殺す冷気が詰まっている
これをそこら辺に置いとく訳にはいかないので・ディアーチェとユーリに頼んで封印処理を頼んだのだ
紫天の書は本当に役に立っている
ディアーチェ「それにしても驚いたぞ氷騎士よ。この槍一本一本に込められている広域氷結魔法は見事な物だ」
ユーリ「本当に、暴走していた私でも。コレ一本でエグザミアにかなりの負荷が掛かっていたでしょう」
クライド「ありがとうディアーチェ」
クライド「それとユーリ、これ一本で君の足止めには十分って本当?」
ユーリ「はい、と言って場所にもよりますが。私が足止めされた場所の殆んどが海上なので。氷結魔法を使えるクライドなら私が相手でもかなり有利に戦況を進められると思います」
クライド「なるほど、その手が在ったか・・・・ありがとユーリ。参考になったよ」
ユーリ「いえ、お役に立てたのなら」
残り三本の『氷河の槍』を生成してこの日の作業を終えた
四日目
今日も昨日と変わらず、一刀はデート。クライドは槍の製作に勤しんでいる
そんな中。一刀の用意した資材で寒冷期をしのぐための屋敷を建築しているグランツ博士とお手伝いのキリエ、アミタの二人
博士が図面を基に指示を出し
キリエとアミタが妹弟たちと資材運びと組み立てを行っている
恐ろしく早いペースで
とある平地(工事現場)
博士「これなら今日中に骨組みだけでなく城壁にも取り掛かれるな」
アミタ「はい!順調そのものです」
キリエ「さっすが一刀ね~♪ねぇ博士。彼私の婿養子に出来ないかしら?」
アミタ「キキキキキッ・・・キリエぇ?!」
博士「どちらかと言うとキリエが嫁ぐ方だと思うんだけど」
博士「彼の話だと、平行世界の二人は彼が僕を治療してくれた力で人と同じ体にしてくれるそうだよ?」
キリエ「博士!いままでお世話になりました」
博士「たまには帰って来い・・・・あと孫の顔が見たい」
キリエ「嫁いだその日に孕むわ!」
アミタ「博士もキリエもナニ言ってんじゃボケェエエエエエエエエエ!!?」バシィン!?バシィン!?
博士「ゴハッ!?」バシィン!
キリエ「ギャボッ!?」バシィン!
アミタ「ちったぁ落ち着けや。アタイだってクライドとイチャコラしてぇのを我慢してんだからよ。つぅかアタイの方が先に孕む!解かったかぁ!?」
博士・キリエ「「sir!yes!sir!」」敬礼!!
この光景を見ていた弟妹たちは感情を持ってなかったがこの日。恐怖を知った
この後の夕食には平常に戻っていたアミタ、だが切れていた時の記憶が無かったとか
それとグランツ博士とキリエがアミタを見て。小動物の様に震えながら夕食をとっていた姿が目撃されていた
五日目
レディースアミタ降臨事件の翌日
今日は真面目に働く博士たち、昨日よりも真面目かつ真剣(マジ)で働いたおかげで内装がほぼ仕上がる
っと、博士たちが奮闘している頃。とある場所では・・・・・
レヴィ「光翼斬!」
ザュッ!
ドラゴン?『ギィギャアアアア・・・・』ドシ~ン・・・・
調査が思ったより進んだのでレヴィの行きたがっていたダンジョンに居る
一刀「お~!」パチパチパチ
シュテル「ふぉ~・・・」パチパチ
レヴィ「いっえ~い!」
レヴィ「強くて凄くてカッコイイ!そう・・・僕、最強!!」
一刀「うん、凄い凄い」なでなで♪
レヴィ「えへへ~、もっと撫でていいぞ~♪」ナデナデ♪
シュテル「・・・・・私もナデナデ」ショボ~ン
一刀「はいはい」なでなで♪
シュテル「あっ・・・・わふっ///♪」ナデナデ♪
アサシン『・・・・・・・・・』
特零型駆逐艦『アサシン』・・・・・・轟沈
・・・・・チ~ン♪
クライド「のどかだね~」
ディアーチェ「うむ」
ユーリ「あの~、何故私は挟まれているんでしょう?」
クライド「ユーリの抱き心地が一番よさそうだったから」
ディアーチェ「ユーリが我とクライドより頭一個分小さく。尚且つ癒し系だからだ!」
ユーリ「理由になってませんよ~!?」パタパタッ!
以上の事からご想像できたでしょうか?
三人は『川の字で中心のユーリを抱きしめて横になっている』のデス!△!
如何いった事象が起きてこのような状況になったのか?
原因の一切が不明!?
・・・ですがコレだけは言えます
アレは家族です
八神家で例えるならリィンかヴィータを中心に添えてクライドとはやてのサンドイッチをご想像してください(血△涙!!)
六日目
人知れない所で神(作者アサシン)が血の涙を流した翌日
今日も何時もと変わり無く、皆さん黙々と作業を行う
寒冷期にこの星の住民が住む『城』はもう殆ど出来上がっていた。これには現場の博士たちもビックリ♪
西洋風な作りだが、中身は全くの別物。一年は引き籠っていられる設備が整えられていた
対寒冷用防護壁(城壁)もバッチリだ。後は一刀が持ってきた食糧と作った家具と娯楽品を詰め込めば完成だ
もちろん電気に水道ガス、おまけに暖炉・炬燵・囲炉裏等々様々な暖房器具も勢揃い!
・・・・っえ?どんな城か今一解からない?
そうですね。例えるなら・・・・・・ヴェルサイユ宮殿?▽?
七日目
今日も今日とて調査(診察)を終えて暇を持て余した一刀はとんでもない事をしてしまった
キュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
チュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・
大地が抉れ・山河は割れ・音速を超えた軌跡の後には、道なりに融解した世界。つまり『溶けた』大地や山河が残り、周りの木々は吹き飛び
阿鼻叫喚の世界が広がっていた
シュテル「ふぉ~!」パチパチ
レヴィ「ふぉおおおおおおおおお!!!」瞳キラキラ☆
バチバチ・・・バチバチ♪
一刀「・・・・・・・俺は怪物を生み出してしまったのか!?」orz
一体レヴィに何を教えたのか?
レヴィは半身になり右腕を真っ直ぐ前に突き出した状態で目をキラキラと輝かせている
・・・・・・電気に変換した魔力は纏いながら
そう、一刀がレヴィに教えたのは『超電磁砲』俗に言う『レールガン』だ
一刀はレヴィとオリジナルのフェイトが魔力変換資質を持っている事を思い出し。冗談半分で某学園都市第三位の少女の持つ必殺技を暇つぶしに教えてしまったのっだ
電気に変換した魔力を込めてコインを弾く。と言った簡単な説明をして、いざ実践してみると成功してしまったのだ
音速を超えて飛翔する弾丸は山河を別ち、行く手を邪魔する物を吹き飛ばして進み、そして熱量に耐え切れず融解した
このほかにも砂鉄の剣や、磁力を利用した戦術なども教えたら。ユーリとディアーチェの二人を相手にして勝ってしまったと、シュテルから聞いた(後日談)
コレによりレヴィには雷刃の襲撃者ともう一つの通り名が付いた
その名は『蒼き雷帝』『レヴィ・オブ・レールガンナー(蒼雷の超電磁砲)』
創作語ですbyアサシン
・・・つづく?
あとがき
どうもアサシンです
今回は少し長めの話となりました
そして突っ込みどころ満載の作品となりました
では次回予告を
次回 真・恋姫なのは? 消えぬ闇の欠片編 第十話
熱血医者王、エルトリアの大地を踏む
ではでは
再来~~~
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ギアーズ姉妹とマテリアルズを瞬く間に落とした一刀とクライド
二人は本格的に、この星の治療に取り掛かった