第八廻 喧嘩上等、愛羅武勇
---汜水関---
そこでは悪戯の準備が完了し、兵たちはこれから起こることに備えていた。
華雄「…おかしいな。
おい高順、一刀を知らないか?何処にも見当たらないんだが。」
焔「えっ、華雄さんもっすか?
アタイもずっと探してるんすよ。」
華雄「おい門番。お前一刀を見なかったか?」
門番「あぁ、北郷様なら昨晩出かけられましたよ?」
「「…は?」」
華雄「なあ高順…私はかなり嫌な予感がしてるんだが…。」
焔「き、奇遇っすね…アタイもっす…。」
華雄「ちなみに…何処へ行くと言っていた?」
門番「はい。何やら、『ちょっと連合までお茶を飲みに行く』と。
本当に冗談がお好きな方ですよね、北郷様は。」
華雄「…。」
焔「…。」
「「またかーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」
---連合本陣---
その外を劉備が関羽と趙雲を共に付け、物思いにふけっていた。
劉備「御遣い様…どうしてあんな事したのかな。」
関羽「…桃香様。」
趙雲「さぁ、私らにはわかりませぬ。やむを得ぬ事情があったのか、はたまた己の野心か。」
劉備「うん…そうだよね…。」
そこへ馬にまたがった男が近づいてきた。
その男は馬を降りると、劉備たちへと近づく。
関羽「止まれ!貴様は何者だ!!」
一刀「うん止まる。
あの~、ちょっと聞きたいことがあってさ。連合の本陣てここで間違いない?」
趙雲「そんな事を聞いてどうする?お主、間抜けな密偵か何かか?」
関羽「お下がりください桃香様!危険です!」
一刀「ん~、密偵と言えば密偵かも。間抜けなのも否定しないよ。
ちょっと気になることが…って危なっ?!」
話の途中に、関羽は青竜刀を振り払った。
すんでのところで一刀はそれを躱す。
関羽「これを避けるか。貴様…何者だ!」
一刀「ん~、何と言ったらいいか…。」
関羽「はっきり答えろ!」
一刀「騒がない?」
関羽「何?」
一刀「騒がないのなら名乗るよ。」
趙雲「うむ。騒がないと約束しよう。」
関羽「おい星!」
趙雲「愛紗よ、此奴お主にいきなり斬りつけられて平然としておる。
只者ではなかろう。」
関羽「それは…。」
趙雲「では答えてもらおうか。お主は誰だ?」
一刀「俺は北郷一刀。天の御遣いって呼ばれてるよ。」
「「「…。」」」
趙雲「はい?」
関羽「はい?」
劉備「はい?」
一刀「いや、だから北郷一刀だってば。」
劉備「ほ、本当に御遣い様なんですか…?」
一刀「うん。証明することはできないけどね。あはは」
「「「え~~~~~~~~~~~~?!」」」
一刀「あ、こらっ、騒がないって言ったじゃん!」
劉備「ご、ごめんなさい!あまりにも驚いちゃって…。」
趙雲「う、うむ、これは失礼した。」
関羽「…。」
一刀「で、君たちの名前は?」
劉備「私は平原の相、劉備です。字名は玄徳と申します。」
趙雲「桃香様が名乗られたなら私も名乗らねばな。
私の名は趙雲、字名は子龍。以後お見知りおきを。」
関羽「…関羽だ。」
一刀「おぉ…これはびっくり。」
趙雲「何がですかな?」
一刀「い、いや、何でもない。」
劉備「あの…御遣い様、なんですよね?ここへは何をしに?」
一刀「ん?ちょっとお茶でも飲みに来ただけ。」
関羽「なっ!貴様ふざけるな!」
劉備「待って愛紗ちゃん!
…御遣い様、どうして洛陽であんな事を?」
一刀「あんな事って…十常侍たちを一掃したこと?」
劉備「はい。」
一刀「ん~、何と言ったら良いか。
毒沼の中で藻掻いてる人が居てさ、その人の想いを受け止めたらあぁなった感じかな。」
劉備「??」
趙雲「ふむ…。よく分かりませぬが、では陛下はご無事なので?」
一刀「勿論。洛陽に来てもらえればわかると思うよ。
まあ当然、邪魔はさせてもらうけど。
で…そろそろ槍を下げてほしいな~。ははっ。」
そう言うと、一刀は竹筒に入れたお茶を飲み始めた。
趙雲「(この男…敵を前にして呑気に茶を飲むとは。だいぶ肝が座っておるようだ。
それに、全く隙がない。)
すると、遠くの方から兵士が駆けつけてくる。
一刀「あ、やべ。じゃあ俺はもう行くね。お茶も飲めたし。
また来るよ~!」
劉備「あっ、ちょっと…!
…行っちゃった。」
趙雲「本当にお茶を飲んだだけで帰りましたな。」
関羽「…。」
兵士「ご報告します!軍議の準備が整いましたので、至急お戻りください!」
劉備「大変!急いで戻らなきゃ!」
---長安にて---
兵士「丁原様!洛陽より董卓軍が攻めてまいりました!」
丁原「ふむ…。」
兵士「丁原様?」
丁原「…朝餉は、まだかの?」
兵士「もう駄目だこの人?!」
その後、混乱に陥った長安は、一刻も保たずほぼ無血開城した。
その時の様子を、隠居した丁原はこう語る。
丁原「…朝餉はまだかの?」
---汜水関にて---
一刀「ただいま~。」
焔「一刀様?!た、ただいまじゃないですよ~!もう、心配したんですから!」
華雄「…あまり心配させるな。本当に連合まで行ってきたのか?」
一刀「うん。気になる人も見られたし、収穫あってよかったよ。」
心「一刀様…。もう言っても無駄かもしれませんが、どうかご自愛下さいませ。」
一刀「あ~、うん。頑張る。」
忍隊「ご報告します!連合軍の出陣を確認!明朝にはここへ到着する見込みです!」
華雄「…とうとう来たか。
一刀、本当に退却するだけで良いのか?」
一刀「うん。少しだけ戦うふりして逃げちゃおう。
悪戯の準備は万端?」
焔「はいっ!なんだかアタイ、ワクワクしてきました!」
一刀「でしょ?」
華雄「にしても、一刀の悪戯は何というか…タチが悪いな。」
心「えぇ、本当に。」
---翌日、汜水関前---
劉備「ごめんね、朱里ちゃん。汜水関攻めの先鋒になっちゃって…。」
諸葛亮「はわわっ、それは仕方ないです。」
趙雲「だが、孫策殿が助力を申し出てくれて助かったな。」
劉備「そうだね。
まずは…華雄さんを誘い出して、そのまま後ろの陣まで誘い込めば良いんだっけ?」
龐統「はい。周瑜さんのお話では、煽ればすぐに出てくるという話でしたが…。」
劉備「汜水関にはどれくらい居るの?」
諸葛亮「それが…斥候が尽く帰ってこないんです。」
龐統「旗の数や、運び込まれた兵糧の量で考えると…十万ほどと考えられますが。」
劉備「そ、そんなに居るのっ?!
大丈夫なのかな…。」
関羽「それでは桃香様、行ってまいります。」
張飛「行ってくるのだ!」
趙雲「どれ、なら私もそろそろ。」
劉備「う、うん!気をつけてね!」
---汜水関前---
孫策「聞け!臆病者の華雄よ!
我が剣の錆になるのがそんなに怖いか!」
関羽「隠れるしか脳のない腰抜けめ!一騎打ちをする度胸も腕も無いか!」
張飛「や~い!ばーか、ばーか!なのだ!」
---汜水関にて---
華雄「あいつらああああああっ!!
兵ども!出るぞ!!このままにしておけん!!」
兵「応っ!!!」
一刀「待って華雄。」
華雄「止めてくれるな一刀!!我が武をあれだけ虚仮にされて黙っていられる私ではない!!」
焔「アタイもキレそうっす…。」
一刀「まあまあ落ち着いて。
華雄の強さも、臆病じゃないって事も俺は知ってる。それじゃ不満かい?」
華雄「だ、だがなっ!」
一刀「ほら、よしよ~し。」なでなで
華雄「なっ、か、一刀、何をっ…///」
一刀「落ち着いた?」なでなで
華雄「う、あ、や、やめないかっ///」
焔「…ず、ズルいっす!アタイも、アタイもして欲しいです!」
一刀「ああ、わかったよ。」なでなで
焔「ふあ~…///」
一刀「二人とも、落ち着いた?」
華雄「あ、あぁ…///」ぽ~
焔「はい~…///」ぽ~
一刀「よし、じゃあ出陣しようか!」
心「えぇっ?!よ、宜しいのですか?!」
華雄「い、いいのかっ!?」
一刀「うん。相手が普通に攻城してきたらすぐ撤退する予定だったけど…。
どうやら何としてでも俺たちを誘い込みたいみたいだからね。」
焔「敵の思惑に乗るのですか?」
一刀「うん。でも、中途半端にね。きっとそれが一番嫌だろうから。あははっ」
心「どういうことです?」
一刀「えっと、説明の前に二人に約束して欲しい。
撤退の銅鑼には必ず従うこと。それと、必要以上に熱くならないこと。」
華雄「わかった。」
焔「一刀様のご命令ならば!」
一刀「よし。
なら、俺は孫策隊に、華雄と焔は劉備隊に一当してくれ。
相手は誘い込みたいと思ってるはずだから、必ず後退する。
だから絶対に深追いせずに、敵将を見つけてやっつけちゃってくれ。ただ、殺しちゃ駄目。
怒って向かってきちゃうからね。」
華雄「あぁ。」
焔「了解です!」
一刀「君たちなら必ず勝てるよ。
俺との稽古を思い出して。」
華雄「…ああっ!」
焔「はいっ!!」
一刀「じゃあ、忍隊以外は全員出陣!
心は城壁から機を見て撤退の銅鑼をたのむ。」
心「心得ました。
…皆様、ご武運を。」
---汜水関前・孫策陣営---
黄蓋「策殿!門が開いたぞ!」
孫策「わかってる。
じゃあ交戦するふりをしながら後退するわよ!
…?見慣れない旗も出てきたわね。黒旗に白地の十文字?」
黄蓋「ぬっ?!十文字の旗がこちらに向かってきよるぞ!」
孫策「ちっ!華雄じゃ無かったか!
皆の者!下がりながら交戦するぞ!!」
兵「「「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」」」
---汜水関前・劉備陣営---
趙雲「愛紗!出てきたぞ!」
関羽「ああ!旗印は…華雄かっ!!」
張飛「にゃにゃっ?変な旗もあるのだっ!」
趙雲「十文字に…『夜露死苦』?なんだあのガラの悪い旗は。」
関羽「構うな!会敵するぞ!!」
張飛「応っ、なのだ!」
---汜水関前・孫策陣営---
一刀「君が孫策かい?」
孫策「っ!追いつかれたっ?」
一刀「悪いけど、倒させてもらうよ。」
黄蓋「策殿!お下がりくだされ!」
孫策「もう無理よ!」
黄蓋「ならばっ!」
孫策「ごめんね。
私、戦いたいって思っちゃってるの。(だってコイツ…超強そうだもん。)」
黄蓋「策殿…。」
一刀「あははっ、話が早くて好都合。
じゃあ覚悟は良い?」
孫策「そっちこそ。」
そこで二人は笑う。
強者と会えた喜びに。
まず動いたのは孫策だった。
細身の剣を振り払い、斬撃を何度も繰り返す。
孫策「(当たらないっ!というか…動くたびに見失うのはなぜっ?)」
最初からこう来ると分かっているように動く一刀。
素早い斬撃も、掠りもせずに躱しきっていた。
孫策「…なぜ攻撃してこない!」
一刀「ちょっと事情があってね。」
孫策「殺す!」
フェイントを混ぜつつ斬りかかるも、尽く背後を取られる。
孫策「あーもう!何なの…よっ!!」
一刀「ひょいっと。」
孫策「っ~~~~!!ムカつくムカつく~~!!」
一刀「あははっ!そう熱くなるなって!」
孫策「じゃあっ!!少しはっ!!当たりなさい…よっ!!!」
一刀「断る!」
二人の乱舞は、まだ続いていく。
---汜水関前、劉備陣営---
華雄「やっと見つけたぞ関羽!!」
関羽「…華雄か!」
張飛「にゃにゃっ!?」
焔「逃げまわるのもこれで終いだボケ共!!」
趙雲「なんと口の悪い。」
焔「あ゛ぁ?!調子こいてっとブッ殺すぞゴラ!」
関羽「やってみるがいい。」
焔「上等だコラ。アタイに喧嘩売ってただで済むと思うなよ?」
華雄「仕方ない。関羽は高順に譲ろう。
そこの女!」
趙雲「私か?」
華雄「そうだ。
私の相手をしてもらおう。」
張飛「鈴々も居るのだ!」
華雄「なら二人まとめて来るがいい!!」
趙雲「私達も舐められたものだな。
なら、遠慮なく二人でかからせてもらう!」
関羽と焔が対峙した。
焔はすぐに感じる。こいつは自分より遥かに強いと。
ただこうも思った。一刀よりは弱いと。
焔「(なら、負けるわけにはいかねぇ…!こちとら一刀様の看板背負ってんだ!気合だ気合!!)
かかって来いやあああああああっ!!」
関羽「良い気迫だ。だが!!」
青龍刀を振りかぶると、渾身の一撃を放つ。
焔「ぐあっ!!!」
咄嗟に鎖でガードするも、あまりの威力に弾き飛ばされる。
焔「(強ぇ…!コイツ糞強ぇよコンチクショウ!!)」
関羽「どうした!気迫だけでは私は倒せんぞ!」
焔「い、言ってくれるじゃねぇか…!上等だボケ!
今度はこっちの番だ!!」
起き上がると同時に跳躍し、遠心力を利用した鎖を放つ。
関羽「甘い!」
焔「なに?!…づあっ!!!」
関羽は青竜刀を振り払い、鎖ごと焔を叩き伏せた。
関羽「これで終いか?
なら、あの世で北郷一刀を待つが良い。すぐに奴も送ってやる!」
プツン。
関羽「ん?なんの音だ?」
陥陣営A「…やべぇ、頭がキレた!!」
陥陣営B「は、離れろ!巻き込まれるぞ!!」
焔「…舐めんなよクソが。」
関羽「っ?!」
焔「一刀様を殺す?…ハッ!てめぇじゃ無理だタコ。
それに…てめぇはここでブチのめす!!!」
焔の全身を真っ赤な氣が覆う。
焔「喧嘩上等…不倶戴天…!」
関羽「くっ…!なんだこれは!」
焔「唯我独尊…乾坤一擲!!!」
両の手に三本の鎖を持ち、焔は力任せに殴りつける。
関羽「っ!」
ガードを固める関羽だが、左右交互に叩きつけられる長い鎖はガードの合間を縫って体のあちこちに直撃する。
関羽「ぐっ…!かはっ…!!(な、なんだこいつはっ!急に強く?!)
っ…!…っ!…ぐはっ!」
たまらず膝をつく関羽。
張飛「愛紗!!」
華雄「余所見をするとは余裕だな!!」
張飛「うあっ!!」
隙を見た一撃により、張飛の蛇矛は弾き飛ばされる。
趙雲「鈴々!!っ、せいっ!!」
華雄「速いが…それだけだ!!!」
趙雲「なっ!?…ぐっ!!」
華雄「勝負ありだな。」
趙雲「っ…ここまでの強さとは…。」
華雄「良い師が居るのでな。」
関羽「グあああああああああっ!!」
趙雲「?!」
張飛「あ、あ、…愛紗!!」
突然の悲鳴に目を向けると、膝をついてうずくまる関羽の姿があった。
焔は連撃をやめ、鎖に闘気を込める。
焔「疾風迅雷…忠魂義胆…」
陥陣営A「そ、それはマズイっす頭!!殺しちまう!!」
華雄「あの馬鹿者め!!
高順!!よせ!!」
陥陣営B「もう無理っす!!ああなったら止められない!!」
関羽「(くっ…膝が言うことを聞かん…!これが油断した報いか…。
桃香様…私はここまでのようです。どうか、お許し下さい…!)」
張飛「愛紗ーーーーーーーー!!」
華雄「おい、お前ら!何とかしろ!!」
陥陣営A「だから無理ですって!!ほ、北郷の旦那でも無い限り…」
陥陣営B「それだっ!!」
華雄「何か思いついたのか?!」
陥陣営B「え、えぇ、ですがこれで止まるかどうか…。」
華雄「なんでも良いから早くやれ!!」
陥陣営B「わ、わかりやした!」
男はすぅっと息をつくと、大声で叫んだ。
陥陣営B「頭ーーーー!!!北郷様が『高順超愛してる』ってーーーーーーー!!!」
…。
華雄「はい?」
張飛「はい?」
趙雲「はい?」
焔「気炎万丈…」
華雄「効いてないじゃないか!」
陥陣営A「いや、待ってくだせぇ!
…効いてます!確かに効いてますぜ!」
華雄「だが止まってないぞ!」
陥陣営B「まぁ、見ててくだせぇ。」
華雄「あ、あぁ…。」
焔「一刀両断!!!…いっとう…?
そそそそそそんな愛してるなんて///恥ずかしいですぅ~///
あぁん♪でもでもぉ~、もっと言って欲しい!だってアタイも…///いや~ん///」
一同「「「ぽか~ん」」」
陥陣営B「ほら、効いてましたでしょう?」
華雄「あ、ああ…そうだな。
だが、何故わかったんだ?」
陥陣営B「ほら、頭の氣を見てくだせぇ。
あんなに真っ赤だったのに、完全に桃色になっちまってるでしょう?」
華雄「…。(は、恥ずかしいやつだ…。)」
ジャーン ジャーン ジャーン!
華雄「っ!合図か!
皆の者!退却だ!!」
兵「応っ!!」
焔「にゅふふふふふふふ~♪
一刀様…あぁ、そんなっ!照れちゃいます~~~///」
華雄「高順!!いつまで浸っているんだ!撤退だぞ!
おいお前ら、コイツをどうにかしろ!」
陥陣営A「し、仕方ねぇ!おい、担いでいくぞ!」
陥陣営B「応っ!」
趙雲「…。」
張飛「…。」
関羽「…。」
趙雲「ま、まぁ何だ。
…帰るか。」
張飛「そうするのだ。」
関羽「す、すまない。肩を貸してくれ。」
張飛「そうだったのだ!」
---汜水関前・孫策陣営---
一刀「おっ、合図か。
よし!皆撤退だ!」
孫策「えっ?!ちょっとここで?!」
一刀「あははっ、誘い込もうとしてたのが分かってたからね。」
孫策「くっ…!でも、貴方は逃さないわよ!」
一刀「逃げちゃうわよ!」
孫策「う~!!ムカつくムカつく~!!
当たれっ!!」
一刀「っ…。」
孫策「えっ?」
気づいた時には、空をみあげていた。
孫策「…。」
一刀「はい、一本!
じゃあ、俺はもう行くから。またね!」
孫策「…。」
黄蓋「策殿!!お怪我は!」
孫策「…大丈夫。ありがとう。」
黄蓋「全く、肝が冷えましたぞ。」
孫策「…。」
黄蓋「策殿?」
孫策「悔しい悔しい悔しい~~~!!!
も~!何なのよあいつは!」
黄蓋「そう言いながらやけに嬉しそうじゃが。」
孫策「そ、そんなわけないじゃない!」
今回もお読み頂き、誠に有り難うございます。
それでは、また次回をお楽しみに!
次回は悪戯フェスティバルが開幕です!
皆様のコメントお待ちしております!
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