No.635344

真・恋姫†夢想~世界樹の史~第二章・歩みの葉編

alcaponさん

キャラ紹介&おまけ拠点です。

2013-11-08 22:48:09 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:3736   閲覧ユーザー数:2809

 

 

第七天五廻 夢の逢瀬

 

 

 

 

 

人物紹介

 

名前…劉宏

真名…蘭(らん)

特徴…非常におっとりとした女性で、気品漂う奥様。

抜群のプロポーションを誇る。

劉協を懐妊した直後に夫を亡くしたため、政に疎いまま皇帝の座を引き継ぐ。

その際に十常侍が李儒をお側付きにし、それ以来娘たちの命を脅かされながら十常侍の言うままに生きていた。

涼州騎馬民族のボスである馬騰とは、幼い頃からの友人。

 

 

名前…劉弁

真名…花蘭(ふぁらん)

特徴…まだ幼さの残る出で立ちだが、流石にお姫様といった可憐な女の子。

年齢は一刀の少し下くらい。

恋愛には非常に疎く、かなり臆病な性格のため中々一刀にアタックできずにいる。

月とは非常に仲良くなり、普段からよく乙女トークをしている。

 

 

名前…劉協

真名…桜花(おうか)

特徴…とっても元気で思いの外しっかりしている少女。

まだ年端もいかないため、言葉がおぼつかないが皆に可愛がられている。

一刀を「あにしゃま」と呼び、よくくっついては甘えている。

そして何故か華雄に非常によく懐き、華雄も戸惑いながらも面倒を見ている。

 

 

名前…司馬懿

真名…時暮(しぐれ)

特徴…黒いトレンチコートに身を包んだ、黒髪の美女。

司馬家八人姉弟の唯一の花で、父・司馬防や兄・司馬朗に溺愛されている。

いつも執事服の爺やを連れ歩き、超速達の司馬ネットワークで手紙のやりとりをしている。

虎視眈々と一刀の嫁の座を狙い、周囲には一刀を旦那様と公言している。

焔とは犬猿の仲。

 

 

名前…高順

真名…焔(ほむら)

特徴…無敗のヤンキー集団・陥陣営を従える赤髪の女の子。

年の頃は一刀と同じくらいで、スラっとした体格。

非常に真っ直ぐに一刀へ好意を向けている。

鎖を自在に操り、気合充分喧嘩上等の戦闘スタイル。

一応氣の使い手でオーラが真っ赤に染まるが、一刀が視界に入ると途端に桃色になる。

 

 

名前…李厳

真名…心(しん)

特徴…ショートヘアーで全身をマントで包んだ美少年…に見える女の子。

ただ、女だと気がついていないのは一刀のみで、彼には男友達だと信じこまれている。

左目の上の酷い火傷痕を気にしてるが、一刀に「傷は男の勲章!」と毎日励まされている。

マントの中には無数の暗器を隠し持ち、元暗殺者の腕前はピカイチ。

新しく結成した隠密部隊の忍隊を率いている。とても生真面目で少しネガティブな性格。

 

 

名前…馬騰

真名…萩(はぎ)

特徴…一見綺麗なお姉さんだが、男勝りで男漁りが好きな肉食系。

馬超の母で、馬岱の叔母に当たる。

涼州騎馬民族のボスにあたる人物で、勇猛果敢な戦振りを見せる。

劉宏とは幼なじみの関係。

 

 

 

 

 

 

TINAMI限定小話

『剣と盾と五虎将』

 

早朝の訓練場、そこでは一刀をはじめ華雄・霞・焔・心・時暮の六名が稽古に励んでいた。

 

霞「なぁ一刀~。」

 

一刀「ん?」

 

霞「前から一つ気になってることがあんねん。」

 

一刀「なに?」

 

霞「一刀って、えらい綺麗な剣と盾持っとったけど…あれ使わんのって、ウチらが弱いからなん?」

 

華雄「それは私も気になっていた。」

 

一刀「…。」

 

心「そう言えば…使っているところを見たことがありませんね。」

 

霞「ウチは一回だけあるで。

  最初に一刀と会うた時に勝負してな。せやけど、途中で無手に変えとった。」

 

一刀「使わないっていうか…使えないんだよ。」

 

時暮「??

   それは…心得が無いということですか?」

 

一刀「いや、無手と同じくらいだと思うけど…。

   あの盾を使おうとすると、酷く頭が痛むんだよ。」

 

心「どういう事でしょう…。」

 

一刀「ん~。

   あの盾と剣を授かった日にね、俺の祖父が言ってたんだ。

   この武具は持ち主を探してるって。どうやら俺は持ち主じゃないみたいでね。」

 

焔「盾の分際で贅沢な…!!」

 

一刀「あははっ、だから君たちが弱いからとかそんな理由じゃないよ。

   むしろ皆、驚くほど成長してるし。」

 

「「「 ?! 」」」

 

霞「ほ、ほんまか?!」

 

一刀「うん!」

 

華雄「…。」 ぐっ

 

一刀「ちなみに、あの剣は使えるけど全く切れないだけなんだ。

   だからちょうど今みたいな稽古にはうってつけなんだけど…戦ってみる?適当な盾もつけて。」

 

霞「えぇの?!」

華雄「是非頼みたい。今の自分がどこまで通用するのか試したいからな。」

 

一刀「じゃあ、持ってくるよ。」

 

その後、酷く後悔した五人の将が居たそうな。

だが近い将来、この五人が董卓軍の五虎将と呼ばれる事になるのだが、それはまだ先のお話。

 

 

 

 

 

 

おまけ

拠点『貴方を求めて七八苦』  ---花蘭---

 

 

花蘭「ぅー…ぅー…!」

 

蘭「花蘭、ぐずっても仕方ないでしょう?

  あなたが勇気を出さないから誘えなかったんじゃない。」

 

寝所で足をばたつかせながら、花蘭は枕に顔を埋めていた。

そんな彼女を優しく見つめながらも、母親は苦笑いで諭す。

 

花蘭「だって…!ぅー…!」

 

蘭「ぅー、じゃありません。

  全く。そんなだから、一刀様は月さんたちとお夕飯に行ってしまったんじゃない。」

 

花蘭「…ぐすっ…ひっく…。」

 

蘭「泣かないのっ。もう…あ、そうだわ!明日はたしか一刀様お休みだったはずよ?」

 

花蘭「…ほんと?」

 

蘭「えぇ、今朝そう仰っていたもの。

  明日は一緒に街にでも行ってきたらどう?」

 

花蘭「…ぅー。」

 

蘭「あら、行きたくないの?」

 

花蘭「…行きたいっ。」

 

蘭「手も繋いでもらえるかもしれないわよ?」

 

花蘭「ふぁ…///ぅー…ぅー…///」

 

蘭「あらあら、想像しちゃったの?お顔が真っ赤よ?うふふっ。

  ならいつまでもオロオロしてないで、ちゃんと誘わなきゃね?

  じゃないと別の誰かと出かけてしまわれるかも。」

 

花蘭「やだっ…やだっ…!」

 

蘭「ならちゃんと誘いなさい。」

 

花蘭「…ぅー。」

 

 

 

翌日。一刀の部屋の前では早朝から扉の前をウロウロする花蘭の姿があった。

もうどのくらいそうしていただろうか、彼女は一向に戸を叩くことが出来ずに居る。

それから一刻後、その遠かった扉は急に開いた。

 

一刀「お?花蘭?」

 

花蘭「あっ!え、えっと…ああああのっ…。」

 

一刀「おはよう。今日もいい天気だね。」

 

花蘭「おっ、ぅー…おはよう、ございます。(さ、誘わなきゃっ!ちゃんと言わなきゃっ!)」

 

一刀「どうかしたの?」

 

花蘭「えっと…ま、街、街に…ぅー…。(ドキドキして胸が痛いよぉ…!)」

 

一刀「??

   あ、そうだ。花蘭は今日は暇かな?」

 

花蘭「ふぇっ?あ、そ、その…ひ、暇です。(言わなきゃ…言わなきゃ…!)」

 

一刀「良かった~!実は街にでも誘おうと思ってたんだ。よければ一緒に行かない?」

 

花蘭「(誘わなきゃっ…誘わな…)

   ふぇっ?!」

 

一刀「あれ、もしかして別の用事入ってたかな?」

 

花蘭「無いっ…無いですっ!」

 

一刀「なら良かった。それで…どう?」

 

花蘭「行くっ…行きたいっ…///」

 

一刀「あははっ、じゃあ朝ごはん食べたら中庭で待ち合わせようか。」

 

花蘭「はいっ!(やった!やった!)」

 

 

 

 

---後宮、居間にて---

 

花蘭「…ぽ~。」

 

蘭「あら花蘭、おかえりなさい。朝ごはんもうすぐ出来ますから、座って待ってなさい。」

 

花蘭「…ぽ~。」

 

蘭「花蘭?」

 

桜花「おねえちゃん?」

 

花蘭「ぅ~っ!う~っ!」 じたばた

 

蘭「ど、どうしたの花蘭?

  まさか、また一刀様を誘えなかったの?」

 

花蘭「行こうって…。」

 

蘭「え?」

 

花蘭「街、行こうって言われたっ…///」

 

蘭「あら、あらあらあらっ!良かったじゃない花蘭!」

 

花蘭「うんっ、うんっ///」

 

蘭「ならおめかししないと、ね?」

 

花蘭「で、でも…したこと、ない。」

 

蘭「私が教えてあげるから、ご飯を食べたら一緒にしましょ?」

 

花蘭「うんっ…!」

 

桜花「???」

 

 

 

 

 

---その後、中庭にて---

そこには一刀を待ちわびる花蘭の姿があった。

 

花蘭「(前髪…大丈夫。…この服変じゃないかな?し、下着はこれで…ぅーっ///)」

 

一刀「おまたせっ!ごめんね、待った?」

 

花蘭「ふぁっ!!

   え、えっと、だ大丈夫、ですっ!待って…ないっ///」

 

一刀「よかった。

   その服、すごく似合ってるよ。」にこっ

 

花蘭「はうっ///」

 

一刀「じゃあ、早速行こうか?」

 

花蘭「…はいっ!」

 

 

 

 

---城下町---

 

一刀「お~、今日はだいぶ賑わってるな。」

 

花蘭「…(こくこくっ)」

 

一刀「色々と見て回ろっか。あ、服屋とか行ってみる?」

 

花蘭「か、かかか一刀様に…お任せ、しますっ!」

 

一刀「よしっ、じゃあ街の隊長さんが案内してあげよう!」

 

それから二人はあらゆる店を見て回った。

点心屋に寄っては二人で分けあい、商店に寄っては様々な商品に一喜一憂する。

端から見てみると、正に仲の良い恋人同士のようだった。

 

一刀「あっ、この服花蘭に似合うんじゃない?ほら、これ。」

 

そう言うと、白いワンピースを花蘭に押し当てた。

 

花蘭「こ、こんな可愛い服…に、似合わないと、思います…。」

 

一刀「絶対似合うって!

   よし、じゃあこの服買ってあげるよ。」

 

花蘭「ふぇっ?!そ、そんな、悪いですっ…!」

 

一刀「良いの良いの。だってこれを着てる花蘭が見てみたいんだもん。」

 

花蘭「ぅーっ///あ、あああありがとう…ございますっ…///」ドキドキ

 

そしてすっかり日が暮れ、城への帰り道。

二人はゆっくりと歩いていた。

 

花蘭「(今日は楽しかったな…。こ、今度はちゃんと誘わなきゃ。)

    あっ…。」

 

一刀「ん?どうしたの?」

 

視線を向けると、その先には手を繋ぎながら歩く恋人同士の姿があった。

 

 

  蘭『手も繋いでもらえるかもしれないわよ?』

 

 

花蘭「(手…繋いでるな…。で、でも、これ以上は望んじゃだめっ。もう十分幸せだもん。…これ以上は…。)」

 

それでも一度意識した右手は、どうしても寂しくなる。

触れたいと思う自分と、諦めようとする自分が激しくせめぎ合い、右手はフワフワと宙をさまよう。

その時、右手が急に暖かくなるのを感じた。

それは最初は気のせいだと思ったが、右手を見ると一刀の手でしっかりと握られていた。

 

一刀「花蘭。」

 

花蘭「ひゃ、ひゃいっ!」

 

一刀「今日はすごい楽しかったよ。ありがとう。」

 

花蘭「わ、私も…楽し、かった…!」

 

一刀「あははっ、それは良かった。」

 

手の暖かさをもっと感じていたい。そう思うものの、残酷なまでに城は少しずつ近づいてきてしまう。

それは、とても幸せな時間の終わりを告げていた。

 

 チュンチュン…

花蘭「…ん…ふあ~…。

   …あれ?あれっ?」

 

蘭「あら、花蘭おはよう。

  もうとっくに朝食できてるわよ?珍しくお寝坊さんね?」

 

花蘭「か、一刀様…?あれっ?」

 

蘭「ふふっ、寝ぼけちゃって。一刀様の夢を見ていたの?」

 

花蘭「…夢?」

 

蘭「あら、違ったかしら?」

 

花蘭「そんなっ…夢っ?

   (一刀様とお出かけはっ…?て、手も繋げたのにっ!)

   ぅ~っ…ぐすっ…。」

 

蘭「それより花蘭。昨日は帰ってくるなりすぐにお布団に潜っちゃったんだから。」

 

花蘭「えっ?」

 

蘭「そのお洋服。一刀様に頂いたの?」

 

花蘭「あっ…!」

 

机の上、そこには真っ白なお洋服が畳まれていた。

 

花蘭「…夢じゃ、なかった…!」

 

蘭「どうだった?一刀様とのお出かけは。」

 

花蘭「あ、あのっ!あのねっ?えっと…て、点心を食べたっ!それと、えっと!」

 

蘭「ふふっ、そんなに慌てないの。朝ごはんを食べながらゆっくり聞かせて?」

 

花蘭「うんっ!」

 

興奮気味に話す花蘭の言葉を、蘭はにこにこと聞いていた。

 

こうして花蘭の恋物語は、歩み始めた。

そしてそれは、これからまだまだ続くのだった。

 

 

 

 

 

今回もお読み頂き、誠に有り難うございます。

キャラ紹介とおまけでした。

さて皆様、花蘭ちゃんにキュンキュン出来たでしょうか?自分は書きながらキュンキュンしてました。

まだまだ続く反董卓連合軍。次回をお楽しみに!

 

皆様のコメントお待ちしております。

 


 
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